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海賊王 12


それはこの使用人の男の心からの叫び。


悲痛な本心を一度晒した事で、彼の中ではタガが外れたように、今まで必死に隠してきた感情が言葉となって飛び出す。


「こいつは!こいつらは!俺達を人間扱いしなかっただけじゃない!こいつらのせいで何人も死んだ!俺の姉さんだって!こいつらのせいで死んだ!殺されたも同然だ!」


叫ぶ使用人の言葉に、貴族もその手下達も顔を青ざめる。


奴隷として扱われた彼の言葉は疑うべくもないが、この貴族達の表情が、更に彼の言葉を真実だとキラ達に教えているようだった。


「姉さんと俺は元々奴隷だった!姉さんは!姉さんは俺を奴隷から使用人に格上げする事を条件に!こいつとこいつの息子に毎晩酷い目に合わされて!妊娠までして!あげく自分で命を絶った!姉さんだけじゃない!他にも大勢殺された!命を(もてあそ)ばれたんだ!」


涙を止めどなく流しながら叫ぶ彼に同調するように、使用人達は次々に涙を流し、自分の身に起きた事を語り出す。


「わ、私も……何度も…伯爵様や……色んな人に……うっ、うぅっ…」


「俺の親父は……死ぬまで強制労働させられた。病気になっても…寝る暇も…ろくな食事や…水さえ与えられず…そのまま…」


「私は……生まれて直ぐの子供を…奴隷として売り飛ばされた。…たった一度…お乳をやる事も出来ずに……うっ…」


体を震わせ、泣いている使用人達。


奴隷の者達は(すで)に、そんな感情を失っているのか(いま)(おび)えているだけ。


中には不安げに使用人達を見つめる者もいたが、長く奴隷生活に身を置かれたせいか、自分の意見を言えずにいた。


他の使用人達の言葉を聞き、あの使用人の男は憤怒(ふんど)の形相で貴族を睨みつけると、落ちていた剣を拾い上げる。


「土下座くらいで許せる訳ない!殺してやる!こいつは俺が!俺達が殺してやる!」


「ひっ!ひぃいいいい!」


「待て!」


今にも襲い掛かりそうな、貴族を殺しそうな使用人だったが……それを止めたのは意外にもキラだった。


キラは貴族と使用人の間に立ち、両手を広げて使用人の彼を止めようとしている。


それがかえって、貴族を真底恨む彼の怒りを増長させた。


「なんで止めるんだっ!あんたは俺達の味方なんだろ!邪魔しないでくれ!」


「いいや!邪魔をする!俺は君達を止める!君達にこの男を殺させない!」


「なんでだよっ!!」


「この男は確かにクソでクズだ!こいつこそ!こいつらこそ人間以下のゴミだ!だから君達まで!こいつらと同じになっちゃいけない!」


これもまたキラの本心だった。


キラの思いがけない言葉に、使用人達は驚きの表情を浮かべ、その場に固まる。


それを機にキラは悲痛な表情を浮かべ、使用人達全員を見つめると、ゆっくりと言葉を吐く。


「俺は君達を守る。約束する。俺に最後まで…君達を守らせてくれ。君達の人間としての尊厳(そんげん)を…守らせてくれ」


「………どうしてだ。…あんたも…そこの彼女も…なんで俺達を助けようとする?なんで…俺達だけじゃなく…そいつまで助けようとするんだ?」


使用人の男が言う『彼女』が自分の事を差していると察した蓮姫も、キラの隣に立ち自分の思いを口にした。


「私が皆さんを助ける理由は彼と…キラと同じです。そして私は……この貴族の方を許した訳じゃありません。命は助けましたが……この人には、そして奴隷を使う人々には罰を受けて頂きます」


「罰……だと?あんたみたいな女が!海賊の女が何を出来るって言うんだ!」


「誤解を招く行動をとった事は謝ります。でも私は海賊でも、海賊王の女でもありません。訳あって海賊王と行動を共にしているだけ。それなけです。そして私だからこそ出来る事があります。私にしか…出来ない事があるんです。貴族達への罰もその一つ」


「何を……言ってるんだ?」


「………すみません。説明は出来ないんです。でも約束します。彼等には……いずれ必ず、相応の罰を受けさせる、と。私が必ず、貴方達の無念を晴らすと…約束します」


普通ならこんな女一人の言葉など信用出来ない。


何を馬鹿な事を言っているのか?と鼻で笑われるところだろう。


しかし……蓮姫を笑う者は、この場に誰一人としていなかった。


あの時……蓮姫がキラに王としての素質を見たように、この場にいる者は全員、蓮姫から…この得体の知れない女から、確かに王の素質を感じていたからだ。


漠然と感じているだけの者もいたが…今の蓮姫には、誰もが平服したくなるような、誰もが安心して身を任せたくなるような……そんなオーラが全身から溢れ出ている。


だからこそ、使用人達は勿論、あの傲慢なだけの貴族ですら、声を発する事が出来なかった。


全員が黙り込み、蓮姫をただ見つめる。


蓮姫と同じ王の素質を持つキラ以外は。


「殺すのは簡単だ。人の命は、誰しも平等で軽い。命を重く感じるのは近しい者だけ。だからこんなゴミ(くず)一人殺したところで何も変わらない。腐るほどいるゴミの中の一人を殺しても意味は無い。でも彼女は…更にその先を見ている。そして彼女は約束を守る人だ。信頼出来る人だ」


「……先?約束?」


「あぁ。俺が約束を守ったように、彼女もまた約束を守る。俺達を信じてくれ。必ず……君達の無念を晴らすと約束するから。君達は……このまま人として生きてくれ。その手を汚すことなく」


キラの優しく諭す声に、使用人は強く握り締めていた剣から力を抜く。


そして剣がカランと音を立てて落ちるのと、彼が膝を折るのは同時だった。


「………うっ…うぅっ!!あぁッ!!クソ!クソぉおおおお!!」


「……必ず…俺が君達の無念を晴らすよ。奴隷を使う奴等は……絶対に許さない」


キラは尚も男に優しく声を掛け続け、その背を撫でてやった。


それにより使用人は全員が声を上げて泣き出し、貴族達は恐怖に顔を強ばらせ、ガクガクと体を震わせる。


だが、その中でも一人……最初に奴隷達へ謝ったあの男は、奴隷の中の一人…金髪の若い女を見つめていた。


女も視線に気づいたのか、その男を見つめ返すとコク…と一度だけ頷く。


それは一瞬の出来事だった事と、貴族達は順々に縛られ、奴隷達は海賊船へと誘導される最中だった事から、蓮姫達は誰一人として気づかなかった。




あれから海賊達は縛った貴族達を商船に残すと、救助の信号弾を撃ち、早々に商船から離れた。


海賊船が離れると、あの貴族の男は再び怒鳴り散らす。


「ええい!なんという事だ!また商品が奪われた!その上!この私に土下座までさせ!汚い奴隷に謝らせおって!海賊王め!許さん!許さんからな!このまま海の上で死んだら呪ってくれる!!」


「はぁ……伯爵様。私達は死にません。今頃、信号弾を確認した灯台守が軍に連絡している頃でしょう。そのうち祖国から救助船が参ります。どうぞ落ち着いてお待ち下さい」


「落ち着け!?落ち着けだと!?落ち着ける訳ないだろぉが!この馬鹿め!それに元はと言えば貴様のせいだ!貴様が謝ったりするから!私があんな目にあったのだろうが!」


貴族はある男を睨みつけると、そのまま唾を飛ばして怒鳴りつけた。


貴族へ物申したこの男………実は最初に奴隷達へ土下座したあの男であり、あの金髪の奴隷の女を見つめていた男だ。


護衛として同行しているブラウナード兵と違い鎧は着ておらず、商人のような服装をしている彼。


貴族とも兵士とも違う一般人のような風貌(ふうぼう)の男だが……今この時、誰よりも落ち着いているのはこの男だった。


どこまでも冷静な態度と口調、余裕ともとれる表情を浮かべる男に、貴族の怒りは更に増し、男への不平不満、怒りをぶちまける。


「ブラウナードで精鋭中の精鋭!国王陛下直属の特殊部隊の隊長が!命おしさに敵に頭を下げるとはな!なんという(てい)たらく!帰国したら即刻!国王陛下に全てを話して貴様を罷免(ひめん)してやる!罷免(ひめん)どころではない!打首(うちくび)にしてやるからな!」


「それは困りますね。私にはまだ役目が残っております。海賊王達の根城を突き止め、奴等を一網打尽(いちもうだじん)にするという役目が…ね」


「なんだと!?海賊王の根城など誰も知らんではないか!いい加減な事を申すな!」


「いい加減ではありません。海賊王の処刑、海賊共の一掃は既に確定された未来。上手くいけば今回奪われた奴隷達も奪い返せます。伯爵様の憂い、そして国王陛下の憂いも…あと数日で晴れるでしょう」


そう語る男……いや、ブラウナード特殊部隊隊長の顔は、不気味な程に自信に満ちた笑顔だった。




一方その頃、海賊船では船医により奴隷達の傷の手当てがされていた。


回復魔法が使える蓮姫は率先して船医を手伝い、蓮姫の従者達も主と同じように船医や海賊達を手伝っている。


ユージーンと火狼は甲板で蓮姫と共に奴隷達の傷の手当て。


未月と残火と星牙は、船室で料理やら洗濯やら積荷の片付け等の雑用へと割り当てられた。


ちなみにノアールはキラの許しを得て、船長室の広く柔らかいベッドで熟睡中。


「…………これでよし。他に痛い所は無い?」


「な、無いよ」


「良かった。でも痛い所あったら直ぐに言ってね」


「………うん。ありがと」


「うん。もう…大丈夫だからね。さて、お待たせしました。次は貴方ですね」


蓮姫は手当てしていた子供の頭を優しく撫でると、直ぐに別の奴隷へと声を掛けた。


そして彼等が緊張しないよう、怯えないよう言葉を交わしながら回復魔法を発動させる。


小さな子供にも、痩せ細った大人達にも優しく声を掛け、傷を治す蓮姫の姿は、彼等に慈悲深い女神を連想させた。


「はい。これで傷は大丈夫だと思います。他に痛い所はありませんか?」


「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!このお礼はどうすれば!?」


「お礼はどうぞ海賊王に。私はほんの少しお手伝いをしただけですから。さぁ、貴女も傷を見せて下さい」


痩せ細った男の手当てを終えると、蓮姫は金髪の女の奴隷へと声を掛ける。


女は他の奴隷達と同じで怯えているような表情を浮かべていた。


「………ありがとうございます。優しいお嬢さん」


「いえ。………顔の傷以外は…あ、手枷と足枷が着いてた所にも擦り傷がありますね。それと………あ、両手に凄いマメ」


「っ!!?」


蓮姫は女の掌をまじまじと見る。


そこは若い女性には似合わぬ、ゴツゴツとしたマメがいくつもあった。


金髪の女は蓮姫の手から逃れるように自分の手を引っこめると、蓮姫から顔を背けた。


「え、えぇ。奴隷として毎日仕事をさせられたので、手がマメだらけになってしまったんです」


「………そうですか。本当に……辛い思いをしたんですね」


「お、恐れ入ります」


カタカタと震える女を見て、蓮姫は悲しげに眉を寄せる。


彼女も…そして他の奴隷達も、ガリガリに痩せており、いくつもの傷があった。


擦り傷や切り傷、火傷や殴られた痕だけではない。


恐らく貴族の名前だろう刺青や、面白半分で付けられたようにハートや星といった図形型の傷跡もあった。


(この人達は……どれだけ辛い思いをしてきたんだろう。この人達だけじゃない。今もまだ奴隷として苦しんでいる人が……苦しめられてる人達がいるんだ)


蓮姫が金髪の女の両手を取ると、女はビクッと体を震わせる。


だが蓮姫は優しく彼女の両手を握り締め、安心させるように声を掛けた。


「もう……大丈夫ですよ。この手も綺麗にします。貴方も…他の皆さんも、もう奴隷じゃないんです。嫌な傷跡なんて全部消します。悲しい記憶や辛い記憶までは消せなくても…。でもいつか必ず……奴隷の制度は無くなりますから。今度こそ…絶対に」


「………お嬢さん?」


悲しげに微笑む蓮姫に、女もまた不思議そうに蓮姫を見つめる。


だが二人が見つめあっていると、船室に入っていたガイが甲板に現れ、大声で奴隷達に声を掛けた。


「おい!奴隷共……じゃねぇな!元奴隷共!飯の支度が出来たぞ!中に入って好きなだけ食え!」


「飯!?」


「ご飯!?食べていいの!?」


「す、好きなだけって!い、いいんですか!」


「おう!料理はたくさんあるからな!今もまだ作ってる!だから遠慮せず好きなだけ食え!」


ガイが二カッ!と笑いながら船室への扉を全開にすると、奴隷達は我先にと駆け出し中へと入って行く。


「た、食べ物っ!」


あの金髪の女も蓮姫を押し退けるように、他の奴隷達と一緒に中へと走って行ってしまった。


あの女を(ふく)め奴隷は全員、酷く痩せ細っていたのだ。


ろくな食事など、今まで与えられていなかったのだろう。


蓮姫は女を引き止める事はせずに、そのまま彼女を送り出した。


それはユージーンと火狼も、海賊達も同じで、むしろ元気に走る奴隷達を見て安心したように笑顔を浮かべる。


「ふふっ。とりあえず治療は後かな」


「弐の姫。本当に…君には色々と世話になるな。ありがとう」


「キラ」


海賊王キラは蓮姫の元へ来て彼女に礼を告げる。


キラは荒くれ者の海賊を束ねる海賊王だが、キラ達の人となりを知った蓮姫……そして従者達も、最早キラに警戒はしていない。


「お礼を言うのは…今度も私の方かな。キラには……色んな事を教えてもらった。貴方に会わなきゃ、貴方の事も、貴方の仲間の事も知らなかった。奴隷になった人達の苦しみも…知らないままだったから」


「………そうか。でも君のおかげで、俺達はまた大切な命を守れたよ。ついでに…あのクズもな。無益(むえき)殺生(せっしょう)はしない、って言っておきながら…俺は怒りのまま奴を殺すところだった」


「キラが私の話を聞いてくれて良かった。でも…大切な命………『人の命は軽い』…か」


蓮姫は先程、キラが使用人の男に言っていた言葉を思い出していた。


何か言いたげな蓮姫に、キラは苦笑いを浮かべる。


「なんだ?『命を(かろ)んじるな』『命は重いに決まってる』って怒るのか?」


「ううん。私も…命は軽いと思う。私もね……今まで何人も殺してきたの」


「………弐の姫」


悲しげに目を伏せながらそう告白する蓮姫に、キラは彼女の肩にそっと自分の手を置いた。


触れずにいられなかったからだ。


今にも泣き出しそうな……この少女に。


蓮姫は涙が流れそうになるのを堪え、キラへと顔を向ける。


「生きる為に敵を殺した。大切な友達だって……私は殺してしまった。だからこそ思うの。人の命は、軽くて、簡単に消えてしまう。とても(もろ)くて…(はかな)いものなんだって。でもね……だからこそ…大切にしたいとも思うんだ。守りたいって…そう思えるんだ」


そう語る蓮姫は……とても優しく微笑んでいた。


蓮姫の笑顔は……慈愛に満ちており、とても美しかった。


キラは蓮姫の笑顔に一瞬固まると、直ぐに蕩けるような……むしろ今の蓮姫より更に美しい微笑みを浮かべる。


「…………そうか。ふふっ。弐の姫って……こんなに可愛いんだな」


「え?」


「君……名前なんて言ったっけ?」


「忘れたの?蓮姫だよ」


「蓮姫………蓮ちゃんか。ふっ、名前まで可愛いな」


そう言って笑うと、キラは蓮姫の肩に置いていた手を彼女の(あご)に添える。


そしてそのまま蓮姫の顔を上に向かせると……


チュ


「んぅっ!!?」


すかさず顔を引き寄せて唇を重ねた。


あまりの突然の出来事に目を丸くする蓮姫だったが、直ぐにキラから逃げるように、数歩後ずさってキラから距離を取る。


「き、キラっ!?い、いいいい今!き、キス!!?」


「なんだ?そんなに真っ赤になって。処女じゃなくてもキスは未経験か?」


「ちょっ!?なんてこと言うのっ!?」


「ハハッ!流石に今のはデリカシー無かったな。許してくれ。あ、言葉の方だぞ?キスは許してくれなくていい。ご馳走様」


「あ、貴方ねぇ!!!」


顔を真っ赤にさせたまま口を両手で抑え、珍しく騒ぐ蓮姫。


そんな蓮姫を見て心底楽しそうに笑うキラ。


そしてキラの手下である海賊達はニヤニヤとそんな二人を眺めている。


「あ~あ~。出たよ。船長の女好きがさ」


「女口説くのもいつもの事だけど、特に気にいった女は直ぐに手を出す。困ったもんだぜ」


「ま、船長はあんだけ綺麗な顔してるしな。弐の姫の嬢ちゃんも満更じゃねぇだろ」


「違ぇねぇや!」


ゲラゲラと笑う海賊達。


しかし笑えない男達が二名ほど……この甲板にはいる。


むしろ今の光景……蓮姫と海賊王キラのキスシーンを、誰よりも見てはいけない男が…この甲板にはいたのだ。


その男の隣に立っているもう一人の男……火狼はダラダラと冷や汗をかいて、顔を真っ青にさせていた。


(ちょっとぉ!!?何してんの海賊王!?姫さんにホント何してくれてんの!?や、ヤバい!旦那がブチ切れる!海賊王殺される!それどころか……暴れてこの船沈む!!)

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