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女帝エメライン 7


シュガーがそう吐き捨てた直後…星牙の目の前で一筋(ひとすじ)閃光(せんこう)が走った。


その瞬間、(はじ)かれたように後ろに()る星牙の右腕。


そしてザシュッ!!という、なんとも形容しがたい音と、ピチャッ…という水音が星牙の耳に響く。


「え?」


右頬の冷たい感触に、水音の正体を無意識に探ろうとする星牙。


彼が右に視線を移すと…そこには激しく吹き出す真っ赤な血と、折れた蒼月を握ったままの自分の右腕が、リングに転がっていた。


星牙からは見えないが、彼の右頬には赤い血がこびり付き、ツー…と下に流れる。


目の前のシュガーは、血の付いた刀をペロリと舐めると楽しそうに微笑んでいた。


自分の身に何が起こったのか理解した瞬間、星牙の右腕に激痛と燃えるような熱さが襲い掛かる。



「ぅ…うぁあああああああああああ!!」



星牙は激しく…それはもう噴水のように、とめどなく血が吹き出す右上腕を左手で抑えながら、その場に倒れ込み、のたうち回った。


「あぁああぁっ!痛てぇえ!俺の腕がっ!腕がぁ!ああぁあああ!!」


右腕を切り落とされた痛みに(もだ)えながら、泣き叫び、のたうち回る星牙。


そして星牙が激しく動く度に血は更に勢いよく飛び散り、彼の周り…リングは彼の鮮血で真っ赤に染まっていく。


あまりの惨状に、盛り上がっていた観客達ですら言葉を失っていた。


観客の中には青い顔をしている者、口元を抑える者、目を背ける者も大勢いる。


ユージーンや火狼ですら、シュガーと星牙を黙って凝視していた。


ただシュガーだけは…楽しそうに笑顔を浮かべ、泣き叫びのたうち回る星牙を眺めている。


だが、誰一人として動こうとしない中、星牙に駆けつけようとしている者もいた。


「星牙っ!!」


蓮姫は反射的に星牙の元へ駆け出そうとしたが、それは叶わなかった。


蓮姫より後ろにいたエメラインが、その大きなデスサイズで蓮姫の行く手を(はば)んだからだ。


蓮姫がエメラインの方を振り返ると、そこにはやはり満面の笑みのエメライン。


「だめよ、蓮姫ちゃん。まだ試合は続いているわ」


「エメル様っ!?これを退()けて下さい!このままじゃ星牙がっ!星牙が死んじゃいますっ!!」


「そんなに心配しなくても大丈夫よ。スターファングさんが降参したり、意識を失えば強制退場させるわ。その為の魔道士達ですもの。死ぬ事はないから安心して。ね?」


ニコニコと笑顔で蓮姫に説明するエメラインだが、そんな事を聞いて蓮姫が安心など出来るわけが無い。


確かに、試合が始まる前『腕や足が切り落とされても大丈夫』とエメラインは言っていた。


『死なない程度なら何をしても良い』と。


その言葉が現実となった今…蓮姫の心に強い絶望感が満ちる。


それでも蓮姫は納得など出来ず、再びエメラインへと抗議しようと口を開いた。


しかし蓮姫が声を発する前…これまでで一番大きい星牙の悲鳴が、会場に響き渡る。


「ぎゃあああああっ!!うぁあああっ!あぁああああぁっ!」


蓮姫が悲鳴の元…星牙の方を振り返ると、そこにはとんでもない光景。


それは…リングに横たわる星牙の体を片足で踏みつけて動けないようにし、残った星牙の右上腕に何度も刀を突き刺すシュガーの姿だった。


「っ!?星牙ぁっ!!」


「ぅあぁああっ!やめっ!!やめてく、あぁあああっ!」


星牙の名を呼ぶ蓮姫の声、泣き叫ぶ星牙の声などまるで無視して、シュガーは刀を何度も星牙へと突き刺す。


何度も何度も…時には刺したままの刀を、グリグリと動かして。


その度に星牙やシュガーの体に血が飛び散り、ザシュザシュ!と肉に刃物が突き刺さる音、裂ける音が響いた。


もはや惨状を通り越して猟奇的な光景に悲鳴を上げる者、トイレに逃げ込む観客までいる。


いくら『殺し御法度(ごはっと)』『相手が死ななければ何をしても構わない』とは言っても、シュガーのこの行為はあまりにもやり過ぎ…いや、異常だった。


そんなシュガーからは…先程までの笑顔が消え、何故か今はつまらなそうに、むしろ軽蔑(けいべつ)をこめた眼差しで星牙を見下ろしている。


それでも攻撃をやめないシュガーに、星牙は恥もプライドも全て捨て、泣きながら彼に懇願(こんがん)しだした。


「ぅああああぁぁっ!やめっ!やめてっ!お願いします!やめて下さっ!!あぁあああっ!」


「あー、あー、あー、あー!うるっさいなぁっ!」


急に喋ったかと思うと、イライラした様子で、星牙の体を(おさ)えていた片足を軽く上げ、再び強く踏みつけるシュガー。


「ガハッ!?」


「ねぇ…何これ?腕切られたのに、ただのたうち回って叫ぶだけ?君ってホント…弱いんだね。強いお父さんとは大違いだよ」


怒気(どき)嫌悪感(けんおかん)を隠すことなく、星牙に吐き捨てるシュガー。


星牙の方は聞いている余裕すらもはや無かったが、シュガーの方は勝手に一人で喋り続ける。


「君のお父さん…蒼牙さんならさ。腕を切られたくらいで戦意を喪失…なんてしないよ。むしろ命の危機を感じて更に強くなる。陛下を守る為に…余計に、絶対に、相手を倒そうとするよ。それなのに息子の君ときたら…。あ~あ~、なんかガッカリだなぁ」


段々とその声からは怒気が消えていき、今度は落胆(らくたん)のようなモノが含まれていた。


「弱くても、殺されそうになったら最後の悪あがきくらいする奴もいるのに。君はそれすらしないんだね。しかも泣くし。みっともない。はぁ~…これじゃ君なんかに、ちょっとでも期待した俺がバカじゃん」


このリングには結界が張ってある為、この帝位継承者らしからぬ発言は、リングの外…ギルディスト国民である観客達の耳に届く事はなかった。


それでも同じリング内にいる蓮姫には、シュガーのその声がハッキリと聞こえた。


シュガーの一方的で身勝手な発言に、蓮姫の体は怒りでわなわなと震え、剣を持っていない方の手を握りしめる。


そんな蓮姫を…エメラインは薄らと頬を染め恍惚(こうこつ)の表情で見つめると、デスサイズを持つ手をスッ…と引いた。


そして観覧席にいるユージーンと火狼も、読唇術によってシュガーの言葉を理解していた。


「うっわ~。アイツ…マジでヤベぇわ。ガチのヤベぇ奴だわ」


「ヤベぇのは性格だけじゃねぇ。お前も見たろ。星牙の腕を斬り落とした…奴の剣の速さと正確さを」


「バッチリ見えちゃったね~。多分一般人には、急にファングの腕が飛んでった風にしか見えなかっただろうさ。速すぎて斬られたファングも最初気づいてなかったっぽいもんね」


一般人にも星牙にも、シュガーの攻撃は見えていなかった。


ただ閃光(せんこう)が走ったのは気づいただろうが…それだけ。


それを見切れたのは、百戦錬磨(ひゃくせんれんま)であるユージーンと暗殺ギルド朱雀頭領である火狼くらいのもの。


むしろ自分達にそこまで言わせるシュガーの実力は…やはりとんでもないと、彼等はこの試合で実感していた。


火狼はふと、哀れむような目で星牙を見つめる。


「あ~あ。ありゃもうダメだわ。ファングは退場だね。もう体だけじゃなくて、戦意も綺麗に真っ二つに斬られちまってるよ。どうすんの?後は姫さんだけになっちま………っ!?て、おい旦那っ!!」


「っ!?姫様っ!?」


ユージーンと火狼が蓮姫のある行動に驚いている頃、シュガーは自分の刀を高く振り上げた。


「俺さ、弱い奴嫌いなんだよね。俺をガッカリさせたんだから…もう片方も斬り落としていいよね」


「ひっ!?や、やめっ!!」


星牙の懇願(こんがん)など聞く耳を持たず、シュガーは持っていた刀を星牙の左腕目掛けて振り下ろす。


だが、星牙の腕に届く前…シュガーの刀はある者によって止められた。


ガキィィン!


金属がぶつかる大きな音が会場に響く。


その音の発信源となった人物。


それは…いつの間にか星牙とシュガーの間に入り込み、あのオリハルコンの短剣でシュガーの刀を防いだ………蓮姫だった。




「………何してんの?」



シュガーは自分の刀を防いだ蓮姫を見下ろしながら、不機嫌そうに呟く。


蓮姫に向けられたその瞳も、声にも、彼の苛立ちが隠されること無くハッキリと現れている。


そんな自分を映す瞳を見返しながら、蓮姫もまた強く、ハッキリとした口調でシュガーへと言葉を返した。


「これ以上はさせない。星牙をこれ以上…傷つけさせないっ!」


蓮姫は短剣に一層(いっそう)力を込めると、シュガーの刀を力いっぱい振り払う。


刀を払われた方のシュガーは、一瞬だけ驚いたような表情をしていたが…そんなシュガーを蓮姫はキッ!と強く睨みつけた。


強い意思の込められた蓮姫の黒い瞳を見返すシュガー。


だが彼女が放った先程の言葉を思い返すと、彼は徐々にまた不機嫌顔へと戻っていく。


「………はぁ?」


シュガーもまた蓮姫を睨みつけていたが、蓮姫は直ぐにシュガーから視線を外す。


それは後ろから聞こえた星牙の声が原因だった。


「いてぇ!!いてぇよぉ!お、俺の腕っ!俺の腕ぇえええええええぇぇ!!」


「っ!?星牙っ!!」


蓮姫は星牙の方を振り向くと、その顔を(ゆが)めた。


下を切り落とされた星牙の右上腕からは止めどなく流れる鮮血。


星牙は痛みに(もだ)えながら涙を流し、鼻水を垂らし、(よだれ)まで出ている。


あまりにも痛々しい星牙の様子や惨状に、蓮姫は目眩(めまい)を起こしそうになるのを必死で堪えた。


そして近くに落ちていた星牙の腕を拾い上げると、残る星牙の右上腕に添え、両手で切断部分を包み込む。


「大丈夫、星牙。私が助けるから。もう大丈夫だから」


優しい蓮姫の声に、星牙は痛みとは違う涙を流した。


激しく泣き叫んでいた今までとは違い、星牙は蓮姫に(すが)るように、まるで幼子(おさなご)のように泣きじゃくる。


「うっ、うぅ…蓮…痛い。痛いよぉ。た…たくさん血が…出てる。俺…このまま死ぬのか?なぁ?俺…死ぬのか?…嫌だ。死にたくない。死にたくないよぉ!」


「大丈夫。星牙は死なない。腕も元通りになる。大丈夫。私が助けるから」


「蓮…蓮っ!助けて!お願い!俺を助けて!助けてぇ!!」


「うん。助けるよ。私が助ける。必ず助けるから。星牙は大丈夫。絶対に死なない」


星牙を落ち着かせるように、強くしっかりとした口調…だが優しい声色で何度も言葉をかける蓮姫。


星牙が泣きじゃくりながらも蓮姫を見つめると、蓮姫もまた星牙の目を見つめ返し、彼を安心させるように優しく微笑む。


そして蓮姫は…行動に出た。


星牙を助ける為に、蓮姫は躊躇(ちゅうちょ)すること無く、想造力を発動させ回復魔法を彼に(ほどこ)す。


そんな蓮姫の行動を見て、観客達はザワザワと騒ぎ出した。


中には彼女に感心する者も何人かはいたが…ほとんどは心配するような目を向けたり、困惑した表情を浮かべている。


そして蓮姫の従者達も反応は様々だった。


「良かった!これで星牙は助かるわ!流石は姉上!姉上ならそうするって信じてました!やっぱり姉上は優しい!そう思うでしょ?未月」


「…うん。…母さんは優しい」


「ふふっ。そうよね!姉上は絶対に仲間を見捨てたりしないわ!姉上は素晴らしい方だもん!見なさい女帝にその息子!あれが私達の弐の姫様よ!どうだ!参ったか!」


誇らしげに、その大きな胸を張りながら語る残火と、その残火に同調するように頷く未月。


二人はこの蓮姫の行動が『正しい』と信じて疑わず、純粋に喜び、誇らしかった。


だが…ユージーンと火狼は違った。


火狼はガシガシと自分の髪を乱暴に掻きむしると、やりきれない感情のまま叫ぶ。


「だぁ~~~っ!!もうっ!良くねぇって!全然良くねぇんだよっ!いい訳ねぇだろっ!」


珍しく感情のまま声を荒らげている火狼に、残火は驚きつつもムッとした表情で火狼へ言い返した。


「はぁ!?何言ってんのよ!姉上は人助けしてんのよ!?良い事に決まってんじゃない!」


「あのなぁ!今はそんな事してる場合じゃねぇんだよ!忘れたのか!?姫さんは三回しか魔法使えねぇの!三回しか使っちゃダメなの!」


残火はいつも通り火狼に文句を言いたかっただけのようだが、火狼の方は違う。


彼は普段から可愛がっている残火に対しても、すかさず言い返した。


焦ったような表情を浮かべ、正論を口にする火狼に、今度は残火がうろたえる。


それでも蓮姫を慕う残火は火狼の正論になんとか反論しようとした。


「そ、そうだけど!でも!姉上が無視したら…星牙は死んじゃうじゃない!」


「死なねぇよ!『殺し御法度』ルールがあるって何度も言われただろ!だからファングなんてほっとけば良かったのに…あぁ~!もうっ!姫さんのお人好しが…こんなとこで仇になるなんて」


「ちょっと!姉上の悪口は許さないわよ!」


「心配してんだから悪態(あくたい)もつきなくなるっしょ!もうっ!姫さんのバカ!おバカッ!考え無しの大バ…痛っ!?」


火狼が心配のあまり蓮姫への悪態をつらつらと言葉にして叫んでいると、彼の後頭部に衝撃が走る。


火狼が痛みに(もだ)えながら後頭部を抑えつつ横を見ると…そこには一切の感情の無い表情で、自分を見下ろすユージーンの…美しくも恐ろしい顔。


「黙れクソ犬」


放たれた言葉は氷のように冷たく…まさに絶対零度。


火狼の後頭部の痛みの原因はユージーンからの鉄槌(てっつい)だったようだ。


自分に向けられた訳でもないのに、残火はビクッ!と体を震わせると未月の影に隠れた。


そんな残火に未月は不思議そうに首を傾げる。


火狼の方は後頭部を擦りながらも、残火のように怯える事はなくユージーンへと声を掛けた。


「いてて…姫さんを悪く言ったのは謝るけどさ…でもこのままじゃマジで姫さんが」


「黙れって言ってんだよ」


火狼の言葉を(さえぎ)り、吐き捨てるように呟くと、ユージーンはまたリングの方…蓮姫へと視線を戻した。


火狼は納得のいかない顔をし、頬を膨らませてはいたが、それ以上は何も言わずに彼もまたリングへと視線を戻す。


(姫様…犬の言う通りです。なんでそんなバカな判断をされたんですか。…姫様らしいと言えばそうでしょうが…ただでさえ不利な状況が…更に不利になったんですよ)


ユージーンは声には出さず、心の中でのみ呟いた。


あえてテレパシーで蓮姫に伝えないのは…それが無駄だと知っているから。


蓮姫という弐の姫は…どこまでもお人好しで、仲間や女子供には優しく、傷つく者を放っておけない…愚かな弐の姫だと、彼が誰よりも知っているからだ。


(…姫様が負けたら…俺がどんな手を使っても…なんとしてでも…全員を逃がしますから。だから姫様…お願いですから…もう自分を追い詰めるような戦い方は…なさらないで下さい)


ユージーンは強く拳を握り締めると、表情を(ゆが)めて懇願(こんがん)するように蓮姫へと祈る。


蓮姫の美しい行動は…平時であれば褒められたものだっただろう。


だが今は、蓮姫やその仲間達、星牙の命運がかかった…蓮姫にとっては不利な試合の真っ最中。


蓮姫の今の行動は…蓮姫の信頼する仲間達、特にユージーンや火狼にとって、とても褒められるものではなかった。


そして蓮姫のその行動に、怒りや呆れを感じているのは…リングにも二人いる。


シュガーはユージーンが火狼に向けていたように、冷たい表情で蓮姫を見下ろす。


いつの間にかエメラインもシュガーの隣…蓮姫達の側へと来ていた。


シュガーはイライラした表情と声で、蓮姫が自分の刀を防いだ時と同じ言葉で問い掛ける。


「ねぇ…ホント何してんの?」


蓮姫の方はシュガーの方を振り向きもせず、ただ星牙の腕の治療に専念していた。


蓮姫の強い魔力と確かな想造力で、星牙の腕は繋がりつつある。


その状況に、そして自分の言葉を無視する蓮姫にシュガーはチッ!と舌打ちをし、エメラインは頬に手を添えてため息をついた。


「あらあら。蓮姫ちゃん…それは三回のうちの一回…魔法の使用としてカウントしちゃうわよ?そんな事に貴重な一回を使うなんて…」


エメラインは呆れたように呟き、その声には落胆のようなモノが込められていた。


だがエメラインから発せられたその言葉に、蓮姫の体はピクッと反応した。


そして星牙の腕が完全に繋がり、治療が終わると、蓮姫はゆっくりと立ち上がりエメラインとシュガーへ振り向く。


「………そんな…こと?」

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