これまでの主な登場人物⑤
彩一族
【彩 蒼牙】サイ ソウガ
女王の信頼も厚く心優しい武人。王都を襲った反乱軍を討伐した功績を認められ、 大将軍から元帥へと出世した。蓮姫の事も弐の姫という偏見を持たずに接してくれる。彩一族の現当主だが女王を守る為に王都に住み、玉華には殆ど戻らない事から周りに『女王の情夫』と噂されている。
54歳
【彩 大牙】サイ タイガ
玉華の領主にして蒼牙の息子の一人(長男)。父である蒼牙を自分達を捨てた男だと軽蔑し嫌っている。武人である父と似ていると言われたくないが為に軍師の様な格好をし羽扇を持ち歩く。
老けた見た目で30前後ととられる事も多いが実は21歳。
【彩 小夜】サイ サヨ
蒼牙の妻であり大牙達の母親。夫と女王の噂を知っているが自分達への愛を疑わず、また女王に仕え武勲を立てる夫を一族の誇りだと思っている。夫と息子の確執を心苦しく思いなんとか歩み寄ってほしいと願う。
50歳
【彩 銀牙】サイ ギンガ
蒼牙と小夜の末息子。玉華の者には珍しく魔力を持って生まれた為に次期当主として定められる。本篇未登場。
13歳
反乱軍
※反乱軍は世界中にいくつも存在していますが、ここでは以前王都を襲い現在玉華に滞在している反乱軍の事を紹介します。
【若様】
反乱軍から若様と呼ばれる青年。花を愛でる事が好きで戦に興味も無いが、全反乱軍の期待を一身に背負わなくてはならない立場。実力は今回の反乱軍首領オースティンよりも更に上で魔力を持つ。その命は反乱軍だけでなく世界中の誰よりも重く、かけがえの無いものだと幼い頃より言われて育った。13の事を弟のように思い心配している。
20歳
【13】
反乱軍の青年。13と周りから呼ばれ、自分の意思を持たず任務の為だけに生きている。任務のためならば死を恐れず疑問も持たない。首領が認める程の実力を持つ。現在弐の姫を殺す任務を与えられその為だけに行動する。
16歳
【オースティン】
この反乱軍をまとめる首領。そして13を育てた張本人。首領とはいえ若様よりは立場が弱く、彼の命令には表向き従う。自分の命も反乱軍の命も若様よりは軽いと思っている。この世界の安寧の為に女王と姫を消す事を自分の使命だと信じ、まずは玉華で弐の姫と飛龍元帥を殺そうと目論む。
38歳