最悪な依頼と新たな出会い
「さて、行くか」
荷物はウエストポーチに入ったお財布と言えるのかわからない、お金の入った小さな袋と、傷薬や消毒薬、包帯。
この世界に来る前に持っていたものは、身に付けていたアクセサリーや衣服以外には手に持っていなかった。
ウエストポーチはこの町で買ったものだし、お財布は手のひらサイズの布袋。
眼鏡をケースじゃなくて装着していて良かったと、それだけが救いだった。
どの依頼でも、こんなに救急セット重視にしたことはない。
いつもは町の中で些細な探し物依頼ばかりだから、怪我なんてすることない。
だけど、今回は別だ。
町の外に出る上に、怪我なんてもんじゃ済まないかもしれない。
ぎゅ、とウエストポーチに置いた手に力を込める。
「主さま、」
「ベネディ…行こうか」
気遣わしげな声に、眼鏡をかけ直し、部屋の扉に向かった。
宿の朝食を、噛み締めるように食べたのは初めてこの町に辿り着いて、まともな食事にありつけた日以来で、不安に味さえもわからないほどだったけれど、何とか胃に入れきって。
ご馳走さまと、三匹の小鹿亭をあとにした。
宿屋の入口では、黒ずくめの男が待っていて、背後にある馬車に誘導される。
案の定、中にはあのいけすかない男、セラーズィトがいて。
にこりと、変わらない笑みを向けられた。
「さあ、暫くは私どもは仕事上仲間です。仲良くしましょう」
だれが、と内心吐き捨てて。
胡散臭いとしか思えない笑みを一瞥し、あとは動き出した馬車の窓から見える景色に目を向けた。
「?」
町から出ると、もう一台、馬車とは違う荷台のようなものが並走しているのに気付いた。
木で出来た四角い箱。それに車輪がつけられ、それを馬に乗った人間が引いている。
箱には、窓と呼べるようなものがなく、中身はわからない。
食糧か武器か、そう思い意識を離そうとしたが、どうにもその箱が気になった。
まるで、何かがかたりかけるように。
「……」
少し、眼鏡をずらす。
そうして見据えた先には、箱の中、確かに横たわる影。
(!?)
息を呑む。
もう一度、目を凝らせば、人かと思えたそれは、しかし人とは違うシルエットで。
初めに人の形に見えたのは気のせいだったようだが、その姿は決して食糧等ではない。
「あの、」
話しかけたくなくとも、確認せねば、この胸の靄は消えてくれない。
何かの書類に目を通していたらしい男が振り向く。
私の視線の先に気付いたのか、ああ、と生きている者に向ける目とは到底思えないような視線で、箱を見やる。
「あれも、今回の討伐に必要なものですよ」
討伐に必要。
何のために、とはもう聞けなかった。
口に出すのも憚れる程、男の瞳は冷めていて。
聞くのが怖くなってしまった。
それでも、視線を戻した先の箱の中の存在が、確かに何かを訴えている気がして。
私に、この男の狙いがわかればいいのに。
歯痒い思いで男を見据える。
討伐と、言いはる男の本来の目的は何だ。
この馬車の行き着く先に、一体何があるんだろう。
睨むように見るけれど、男はどこ吹く風だ。
しかし。
どくん、
一瞬流れ込んできた景色に、目を見開く。
確かに視えた。
震える身体に、必死に落ち着けと言い聞かせる。
(いまの、は)
「あの、すこし、酔ったみたいなので…止めてくれませんか」
努めて冷静に言ったつもりでも、顔色は悪かったのだろう、私の言うことを信じて、馬車は止まった。
外の空気を吸いたいと、見える位置にある木に寄りかかる。
人を遠ざけ、眼鏡を外す。
ふう、と息を吐いた私の眼前に心配そうな顔をした妖精が飛び込んでくる。
「主さま、だいじょうぶですか!?」
「ベネディ」
「おかおの色が、」
「ねえ、ベネディ…私、視えたんだよ」
「みえた?」
私がこの依頼人に対して持つ不信感から想像した妄想かもしれない。
でも、先程確かに頭に視えたのは、身の毛もよだつ光景。
それは、妄想と呼ぶにはリアル過ぎて。
私の視たものを聞いたベネデッタは、目を見開いた。
「それは、白狼族かもしれません」
「はく…?」
「はい、魔獣の毛皮をはいでもなんの利もないですが、白狼族はちがいます。ニンゲンによくかられています。もう…かずもすくない種です」
「…」
「それに、白狼族は…魔獣じゃないです」
「!」
ならば、私は。
魔獣だと偽られ、人間のせいで絶滅寸前かもしれない、何の罪もない動物を。
殺す手伝いをしに行くと言うのか。
ふつふつと、怒りに湧く感情。
ならば、先程見た箱の中にいたのは、やはり。
「人間は、勝手だよね…」
ぼそり、呟く。
こんなことがあるから。
人間である自分が、あんなやつと同じ種族であるのだということが、この世界に来て、余計に嫌になるのだ。
「主さま、主さまはちがいます」
「……」
「ちがう種族のことでも、そうやってなやんでくれるじゃないですか」
「ベネディ…」
「だから、ベネデッタは主さまがだいすきなのです」
「ありがとう…ベネディ。……私のコレは、やっぱり妄想じゃないのかな」
実現してしまうのか。
あの光景が。
「……もしかしたら、それも主さまの“ちから”かもしれません」
「え?」
「主さまのおちからは、みること、のような気がします。それはまだ未知数。もしかしたら、主さまが視たのは、みらいではないですか」
「みらい…未来?透視の次は予知?てこと?」
「くわしくはわかりません…もしかしたら、主さまが妄想などよりせんめいだったとおっしゃるなら、と」
「そっか…ありえない未来じゃない、か…」
顎に手をやり考える。
妄想で終わるならまだよし。
だけど、本当に起こりうる未来かもしれないなら。
私に、できることはなんだろう。
あの、箱の中の存在が、語りかけてきていたのは。
もしかしたら、たすけて、だったんじゃないのか。
目の前まで近付いた森。
その中に、セラーズィトの目的はある。
私は、正確な場所まであいつらを連れていく役目。
だが、見つければ最悪の光景を見ることになるかもしれない。
見つけなければ、私はその場で殺されるかもしれない。
どちらを選んでも、セラーズィトの鼻を明かせはしないし、むしろ私の無事はどちらにもなさそうだ。
どうする、と悩む私の視界に、同じポーズをする妖精がふよふよ横切る。
「あ」
これしか、私の出来る手はなさそうだ。
「ベネディ」
優しい声で呼べば、嬉しそうに寄ってくる。
きっと、彼女は私のお願いに渋々頷いてくれるだろう。
案の定頷いてくれたベネデッタを見送って。
私は馬車に戻った。
殊更ゆっくり戻った私を、待ちきれないと言いたげに見たセラーズィトは、早々に出発を告げた。
私は、伝わらないだろうと思っても、並走する箱に声には出さずに告げた。
守ってみせるよ、と。
ガタガタと揺れる箱。
どうしたらあの存在も助けられるだろうか、と、新たに頭を悩まして。
森に着いたと告げる声に、顔を上げた。
「あなたの仕事は、この森にある魔獣の住処を見つけることです」
さあ、と先頭に行かす男に、厳しい視線を向けてやるが、そろそろ気にしない男に向けるのも嫌になってきたので、早々に引き剥がした。
眼鏡を外し、意識を集中させる。
森の中、木々とは違うシルエットがある地点。
そこに歩き出す一団。
がらがらと、音に振り向けば少し後ろに並走していた箱を引いていて。
横たわっていた存在を思い出し、動けないようにされているのだろうかと、眉間に皺が寄った。
少し歩いて、また位置を確認する。
を繰り返し。
少し時間をかけながらも、ある地点で足を止めた。
「どうしました」
「この先、何か…行けない」
「──ああ」
私の言葉に、納得したセラーズィトは、後ろを歩く男に指示を出す。
現れたのは、先程の箱。
鎖を外し、鍵を外し、蓋を開けた先には、やはり狼のような獣の姿。
「なにを、」
「まあまあ」
「おきろ!このばけものが!」
首に回された鎖を引っ張るようにして乱暴に弱っているようにも見える狼?を起こす男達。
胸糞悪い光景に、内心殴り倒したい。
そんな光景にも、薄ら笑いを浮かべたまま、セラーズィトは自慢気に語り出す。
「この森には、生意気にも魔獣の結界が張られておりましてな。同族にしか反応しないのです」
「…同族って、この狼、魔獣には見えませんけど?」
「はっはっは、異界の方は知らないだけで、魔獣なんてものは見た目にはわかりませんよ」
「へえ…」
いけしゃあしゃあと嘘をつく男。
私は、妖精の言葉を信じる。
人間より、よっぽど正直なあの小さな存在を。
「ウゥ…ガオォォオウ…ッ」
セラーズィトの口上を遮るように響いた咆哮。
目を開いた狼(と仮定して)は、ガシャガシャと鎖のついた首を引っ張るように暴れている。
何人かの男達が協力して押さえつけている状況に、セラーズィトは気にせず近付いて。
「さあ、結界を消し去りなさい」
毛をむしるくらいの力で引っ張られたその瞳が、一瞬私を映して。
胸を突き刺した。
「グァオォォ…」
ぱきん、
何か音がして、景色が変わる。
それに歓喜の、狂喜の表情を浮かべた男の手が掴んでた毛を離し、結界の先に進んでいく。
もう、私も誰も、目には映っていないかのように。
それに慌てて着いていく男達。
押さえ付けていた手が減ったことで暴れだし、武器を向けられるのを、黙って見てはいれなくて。
「やめて!もう、十分でしょう!望みは叶った!解放してあげてよ」
「解放した途端、襲われんのがわかってて、野放しにするわきゃねえだろ」
「そんな勝手な、」
「人間様の役に立てたと、喜んで死ね!どけ!」
「退くわけないでしょ!」
庇うように覆い被さる私に、忌々しげに舌打ちする男は、形振り構うかと、私ごと殺そうとしたが。
「な、なんだこれはぁあ!!」
響き渡った叫びに、慌てて振り返る。
「行った方がいいんじゃない」
ニヤリ、笑って言う私に、目を往復させ、くそっと走り去る。
慌てて今のうちに、と鎖に手を伸ばす。
巻き付けられたそれが痛々しい。
もう少し、といったところで。
「──ッい…!!」
がぶ、
肩に激痛が走る。
鎖はまだほどけきらず、しかし首はしまらない程度には弱まった。
その隙にか、動いた牙が、やるせない怒りが、私に襲いかかった。
じわり、血がにじんでくる。
どくどくと、心臓の音が傷口から響くようだ。
噛みついたまま、牙を食い込ませたまま、暫くどちらも動かなかった。
「…は…ッ」
「グルルル」
喉を鳴らす音を聞いた。
哭いてるように、聞こえた。
「ご、めんね…っ、人間が、ごめん…っ」
「……」
「でも、きっと、」
「きさまぁぁぁあ!」
私の言葉を遮るように、現れたセラーズィト。
その顔は、怒りに真っ赤に染まり。
「そんな、顔も…できんだ」
ふっと、笑う私の顔は、冷や汗なのか、嫌な汗。
これは、私、死ぬ、かもなぁ。
「きさま、嘘をついたのか!?」
「はあ?ついて、ないよ。住処なら…あったろ」
「もぬけの殻だったわ!」
セラーズィトの言葉に反応したのか、肩に食い込む牙が、少しだけ引いた気がした。
「そんなの、しらない…ね。っ、私の仕事は、住処を、さがすこと」
「こっの、」
にやり、笑みを向ければ、殺しそうな目が向けられていた。
「役たたずがぁ…!」
「主さまーー!!」
振り上げられた手が、私に届くことはなかった。
ゴロゴロ、ビリビリビリ、と雷鳴と共に現れた相棒が、怒りの表情で私とセラーズィトの間に雷を落とす。
「な、なんだ!?」
「ベネディ…っ」
ほ、と見上げる私に、ベネデッタは目を吊り上げて。
「この…ッ、よくも主さまに!その牙をぬきなさい!」
肩に未だ張り付いたままの狼に雷を降らせようとするが、それを制止するように口を開いた。
「まって。ベネディ…白狼族は…?」
「…主さまのいうとおり、この森からはなれるようつたえました」
「そっ、か…」
眉間に皺をよせて、それでも私に答えてくれる妖精に微笑んで。
そして、そんな空気をぶち壊す、声。
「おい、今、白狼族と言ったな!?やはり、何かしたのか!」
セラーズィトが雷に驚いてついた尻を持ち上げ、食いかかってきた。
手が届きそうになる前に、ベネデッタによって雷を向けられる。
何もないところ(ベネデッタが見えていない)から、急に自分達だけを狙う雷に怯む男達に、私は告げる。
「自分等の…欲で、平和に暮らす…生き物を狩ろう、なんて、ゆるされない…っ」
「くっ」
「出ていきなさい…っ、この狼のことも、わたしが、まもる…ってを、だすな…!」
ぎゅ、と、既に牙を刺す痛みはない。
しかし、血は溢れているそこにいる存在を抱き締めるように腕を回す。
ベネデッタが嫌そうな顔をしたが、ごめんね、と内心謝って。
「くそぉおお!」
それでも、悔し紛れにか、向かってくる男に、ベネデッタの雷が飛ぶより早く、私の目の前を何かが跳んだ。
「!?」
「ぎゃあぁああ」
肩から重りが消え、目の前で首のあたりを噛まれ、断末魔のような叫びを上げるセラーズィト。
噛み千切るかと思えた勢いだったが、恐怖に泣きわめく男に唸り声をあげていた狼は、簡単に口を放した。
「っひ、ひぃぃぃい!」
「ま、まて、逃げるな!」
肩に噛み痕をつけ、血がかなり出ている。
腰を抜かした男は、私と変わらぬ状態。
仲間達は恐怖に逃げ出す。
肩の痛みはあるが、ベネデッタが止血を施してくれたお陰で、貧血気味だが立ち上がることができた私は、男を見下ろした。
「……」
「ひっ、た、たすけて、くれ…!金ならいくらでも!」
「もらうよ。金は。あんたが、生きる最低限を残した分すべて」
「そ、そんな…」
「死にたくないんだよね?なら、安いもんだろ」
「……わ、わかった」
「なら、そのまま邸に行こうか。約束、破られても困るしね。傷は…ふさいであげる。──ベネディ、おねがい」
男の肩が一瞬光り、傷が塞がっていく。
あまり血も流れていないだろう、しかし狼についていた鎖を巻き付け、狼が入れられていた箱に入れてやった。
そうして、漸く一呼吸置ける、と気を抜いた瞬間、がくり、と足から力が抜けた。
「っ、」
「主さま!!」
血が出過ぎたのだろう、くらくらする意識の中、私のけして軽くはない身体を、誰かが持ち上げた気がした。
視界が貧血にぼやける中、見えない誰かが、確かにいた気がするのに。
気が付いた私にベネデッタが教えてくれたのは、狼の背に乗せられて大急ぎで町に戻ったこと。
輸血され、気が付いた私はすぐにセラーズィトを連れて邸に行き、財産を受け取った。
その金をセラーズィトの奴隷解放やらその後の生活用に渡したり、この町に寄付も少ししたりで使い。
この町を出て、暫くは持つだろう分だけ残して。
そうして、セラーズィトから解放させた狼を連れて、町を出ることになった。
「──お世話になりました」
「寂しくなります」
「これ、ギルドの登録票。次の町で渡せばそのまま引き継げるから」
「ありがとうございます」
「また、いつでも戻ってきてね」
「はい、じゃあ…行ってきます!」
こうして、始まりの町から出ることにした私は、ベネデッタを連れ、狼を前に白狼族がいたところに帰すことにした。
白狼族は、今は違う地にいる。
あの日、ベネデッタに先に白狼族のもとへ行ってもらい、事情を話してもらった。
人間以外には見えるという妖精の言葉を、白狼族は信じ、森をあとにしたらしい。
今はどこにいるかわからないが、同族なら後を追うことも可能だろうとのベネデッタの助言で、狼は森まで連れてきた。
あれ以後、なぜか大人しい狼に、森で別れを告げる。
「じゃあね。できれば、人間を恨まないでほしいけど…むりかな」
頭を撫で、苦笑する。
告げた言葉に、真っ直ぐ見てくる瞳に、あの時と同じく、何か語りかけているような気がして、一瞬見とれるように見つめあう。
「〜〜!だめ、ですー!ほら、もういきましょう!」
ベネデッタが髪の毛を引っ張る。
いたいいたい、と意識を移され、もう一度狼に視線を移し、じゃあね。と背を向け…
ようとしたが。
ぐい。
服を引っ張られ、つんのめった。
「うわっ」
「主さま!」
「ぐるる」
振り向くと、服をくわえる狼の姿。
「え、なに?」
「はなしなさい!だめー!絶対、つれてったりしませんから!」
むきー!とベネデッタが狼を剥がしにかかる。
え、つれてけ?
「なに、連れてけってこと?」
狼とは話せないので、ベネデッタに通訳を頼むが、ベネデッタはぷい、と顔を逸らしてしまう。
「ベネディ?」
「いやですもん。主さまにきずをつけたけだものなんて!」
「いや、それは」
今は服に隠れた肩を見る。
そこには、消えなかった傷跡が残ってしまった。
私は気にしないのに、この優しい妖精は、大層悲しみ、怒っているようだ。
気にしてない、と宥めようとしたら、急に服が引っ張られる感覚がやんで、今度は肩にのし掛かる重み。
こらー!とベネデッタの声。
肩に乗った重みは、器用に肩にあった服をずらし。
ぺろり。
「!」
「なっ!」
視界に入ったのは、背後から舐められた傷痕と、大きな舌。
ベネデッタが固まって、次いで放電する気配。
バリバリ、と不穏な音がする。
やばい。
ヤバイ気がする。
「っこんの、けだものがぁぁぁあ!!」
バリバリバリ、案の定走った雷に、私の後部の髪までも、若干の被害を受けた。
こうして、もう一人?の仲間が、加わったのである。
二人の仲に、前途多難だと思う私は、あの倒れた瞬間に確かに感じた人の手の温もりを、忘れかけていた。
だが、その真実を知ることになるなど、このときはまだ知るよしもなかった。
ベネデッタのちから
はい、ベネデッタです。
ベネデッタの属性はこの前おはなししたとおりですが、妖精にはみんな、かんたんな治癒能力があります。
光属性の妖精ならすごい治癒もできますが、ほかの属性もちなら、ちいさなきずをいやしたり、きずをふさいだりするくらいです。
こんかいは主さまと、あのニンゲンのきずをふさぎました!ニンゲンはいやだったけど、主さまのおねがいならしょうがないのです!
あのときはやっぱりふさぐことしかできなくて、血がへってしまった主さまはたおれてしまいました。ああ、わたしがもっとおおきければ、そうすれば、あんな、けだものに…ハッ!なんでもないです!
でも、大妖精になれば、類型属性はあつかえるようになるのです!ベネデッタは雷属性なので、光属性はつかえるようになるはずです!
だから、がんばります!主さま、まっててくださいね。