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「ツッコミ」を虫取り網で捕まえてた頃の話

作者: 丸ノ内レン

今年も夏がやってきた。

そして、やはり今年も外ではツッコミが鳴き始める。

夜中クーラーを切り、窓を開けていると

「なんでやねん!」「逆やろ!」

とそれこそツッコミの大合唱で今夜も眠れたものではない。

子供の頃は、虫かごをぶらさげ虫取り網を片手にツッコミをよく取りに行ったものだ。

僕たちが取れるツッコミといえば、だいたいは関西弁のツッコミだ。

関東弁のツッコミは本当に希少で、捕まえたとなれば友達の間で半年間はヒーローでいられただろう。

その頃の体験によるものだろうが、大人になった今も「そっちかよ!」「いいかげんにしろ!」など

関東弁のツッコミの鳴き声が聞こえてくると、つい鳴き声のする木のほうに目をやってしまう。

子供の頃、僕の地元ではツッコミを使った遊びが流行った。

それは無造作に鳴くツッコミのツッコミフレーズを予測してボケて、

そのボケにあったツッコミをツッコミがしたら勝ちという遊びだった。

今でもツッコミがうるさくて眠れない夜、たまに一人でこの遊びをしてしまう。

予測が何度も外れるとイライラし、予測が当たると興奮してそれはそれで眠れなくなるという夜が

今年も何度か訪れるのであろう。


(追記)

小学校の頃、一人でその遊びをしていた時の話だが、

めったにしないといわれている「俺は三蔵法師か!」という例えツッコミに合うボケを僕がやったところ、

ツッコミがその通り「俺は三蔵法師か!」とツッコんだ。

僕は「やった!やった!」と小躍りして喜び、すぐに学校の友達にその話をしたのだが、

次の日から僕は半年間「嘘つき三蔵法師」というあだ名で呼ばれることになった。


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