あかずきん2
「それはどういうことですか」
僕に知らないことを皆が知っている
果たして僕はなぜ生まれたのだろう
そんなことが分かるかも知れない
なぜならコロシアムは僕が生まれた意味であり最後なのだから
「まーまー落ち着けとは言わんが一つ約束があると言っただろ」
「そっそれは」
そこでそんな物があったのに思い出せなかった自分に腹立たしいがもう一人が言う
「しかしそれはまた別の物でしたよね」
「あら賢い」
「えっえーーーと、ははぁ」
「まーわらいは下手だけどお世辞としては及第点ギリギリ可愛さでセーーーーフ」
そお言って僕の頬に指をはわせた
「僕がかわいいですかね」
自分で言うのもなんだが少なくとも狼は怖いものだろう
「あらそうかしら私は美しいけどね、後性格と仕草が可愛い」
「・・それはどうも」
「ふふふ、皮肉も言えたのね」
「ええ変な相棒がいますからそれはもう」
「あらそう言うことじゃなくて、、まぁあかわらないわね、所でこの先の話聞きたいでしょう」
「ええそれはもちろん」
僕は身を乗り出す
「そのかわり先ほどの約束を二倍にします」
「・・・それはどういう物か聞いてからでは」
そこで彼女はいきなり真っ赤な漆と真っ黒な深淵のような色が混ざり合ったどでかい杯を僕の鼻頭等の前に出して
「二杯飲みなさい、私の前で」
そお言ってニヤリと笑ったのであった
それは赤と黒の杯に小さな池を作るようであった
いくら大柄な狼とはいえさすがにそれはどうなるものか分からなかったが
しかしその何とも芳醇な花のよう何とも言えない物に
「ほらどうだ飲んで見ろ」
と言われ手下でペロリと舐めると
何とも言えないめまいとともにまるで中を漂うとも言えない気持ちになる
その延長線上出、流れでついコクリとその酒を喉に流したときから記憶が薄れふと気が付くと先ほどとは比べものにならないほどの騒がしさが辺りを包み、まるで見たことのないサーカスのような騒ぎ
しかも少しの重みを感じて腹を見ると自分の背を枕に肌の青い奴、黄色い奴、黒い奴が僕の中で眠っていた、どれも僕よりも子供のような顔立ちで、無垢のようであった
「あらあんた起きたのかい」
目の前に僅かなゆがみを見つけ
「ああ、これは何なんだギンナ」と言うと
「最後の宴、いや晩餐会と言った所さ」
と言う
「どういうことだ」
「先ほども言っただろ」そこで僕に近づき
「お前を助けることにしたって」
「いやこいつらの方が」
僕はその全貌がまだ分からなかったが僕の腹で寝ていた物達を見ようとして驚く、そこには僕のような形をした狼が三体小さくこちらを見ていた
「やあ狼、俺はマヨネーズ」
「私は赤いレットペッパー」
「我は、なんだっけ」
「・・・・・一つ言うなればこいつらは金のないフランス政府が昔造った物を他国に売ってこちらに来た奴らだ、ちなみに最後のは、「名前だ」
そういってからこちらをまた向く
何となくだがそれが顔の輪郭のように見えるがまだ確証はない
「いやあれは顔だろ常考
いや疲れによる幻覚かも知れないじゃないか
「そんなポンコツではないぞおまえの体は
そうかねー
「そうだろ、だからお前を助けると言っているのさ
そんな物に価値はないよ
「さあどうだろうな
「しかしどういうことなのですかこれは」
「そういうこととは」本当に分からないように聞く
確かに言葉が少なすぎたかも知れないがしかし
そんなことを考えていると腹にいた三匹が黒いが下となって部屋のにぎやかな方に駆けていった
「つまり、何で僕だけが助かるんですか」
「それはお前がまだ幸せを掴んでいないからさ、なーーみんな、そんな理由で良いだろ」
「「「「おおーーー」」」」それはまるで彼らの心の地響きという大きさで建物全体を揺らした
「お前の国は実にきまじめなんだ
必要のないことまで、完璧にした
これは殺し合いなんて物ではない
成果の発表に意味のないゴミ箱なんだよ」
「それはどういう」
「はははそんな辛気くさいこと言ってるともてないぜ」
「いえ僕と同族の物はいませんから」
「おいおいいないからって恋人はだめか」
「それは、、、、」
「まーいい価値観なんてのは人それぞれ」
「おーーい、いつからお前は人になったんだーー」
向こうの騒ぎから耳の異様に長い人型の人なんだろうか、とにかくその人がそんなことを言った
「うっせーー今、説教してんだ、かぶせんじゃねーー」
「ああーそんなと頃でしてねーでこっち来て飲めよ」
「ああ分かった」
「おめーーじゃねーー」
向こうでそこでどっと沸く気配が感じる
僕はそれも気になったが楽しそうだとは思えなかった
彼を笑うのはどうも
「おいおい今のは彼らの愛情表現、そんなことお前も分かっているだろ
ああそうかもなだけど
「だけどもへったくれもない」
「ああ」
「それで何の話だっけかオオカミちゃん」
「酔っぱらっているんですか」
「いや酔ってはいないがしかし酔いたいくらい楽しいこともあるだろう」
「ふつうは楽しいときこそ酔いに潰したくないものでは」
「まーーそう言うんなら良いけどさ、とにかくだ
お前はここが楽しいと思うか」
「それはもう、」
「本当か、お前は楽しいに踊らされて、自分の本当の楽しみ
楽、やりたい、無視したい、なんてのを押し殺して、こうすればうまくいく、ああした方がいいのになんてそんなことを思ってはいないか」
「それは確かに思いますが」
「そうそう本心には本心でぶつかる、疑心にも本心でぶつかる
本心なんて物は言ってみれば欲望だ、どれだけ打ち砕かれようと
人である限りそれは日照りになり乾くこともなくなることもない」
「それじゃあそれじゃああ僕は」
「お前は何もしないとき苦しいか」
「、、ええ、ずーーーと一人でしたから」
「そうかそうかなら人に出会わなくてはならない、だからお前は外に行かなくてはならないんだ」
「意味が分かりません」
「意味なんて死んでようやく意味が分からないと言うことを本当の意味で知りたいと思うものさ」
「それでは誰がその死んだ人が・・・」
「これは俺の妄想だ、ツッコミは遠慮してもらおう」
「っははい」
「そうかしこまるな、お前は外に行って一人の男と出会う
奴は俺らのボスであり誰も越えることの出来ない絶対的完結だ
そいつの所で過ごせ」
「でっでも」
「デモもヘチマもナスもない、今日はその予行練習と言うことで
姉ぇーーさん、酒あるかい」
「私は孔雀であってふんぞり返ること以外しないんだよ」
そお言って黒の漆黒を翻して、人混みの中からまた巨大な酒瓶を引きずりながら現れた
そんなときであった
いきなり警報機がものすごいうねり声をあげ、一瞬にしてあたりの空気をふるわせた
その時になって、「不味いな、あいつ等自爆を早めたらしい」
とガスのようなギンナがしゃべった
「確かにもうそろそろ時間だけどさ、いくら何でも宴の時にやらなくても良いじゃないさねー、そう思うだろオオカミ君」
「・・・何が起こっているんですか姉さん」狼は事のなにげに落ち着いてはいるが些か雰囲気の変わった女に聞いた
「ああ、なにも心配することはない、自爆スイッチって物が作動したにすぎない」
「大変じゃないですか
「嫌々そんなことはない、少なくとも生き残るお前さん以外はな」
「だから何で僕だけ」
「・・・お前もくどいオオカミだねオオカミ、生きることなんぞには意味はない、しかしそれを知らないことがまだ死んでいるのとは同等
お前はそれを知りなさい」
「、、、はぁ」
「なんだいまた気の抜けた返事だねーお前はオオカミ」
「おい姉さんいつまでも喋るのも良いかもしれねーがこいつが死んじまうから急いで」
「ああそう言うことだそうだ、お前も急いだ方がいい」
「何処へ」
「だそうだ、ギンナ案内してやれ」
「はぁー最後ぐらい休んでいたい物だけんども」
「さっさといきな」
「はいはい」
「で、狼お前は強いか」
「またいきなり何を言うんですか」
「いやだからさ、この後どうも嫌な感じがある」
「と言うとどんな」
「うん、何かよそう意外の結末を迎えるような」
「・・・・」
「いや良いんだ急げばそれだけ時間を稼げる、よし行くぞ」
その瞬感一層ガスのような物体が濃く現れ狼の前を行く
「早くしろ、後30分したらここは消える」
「何で分かるんですかギンナさん」
「お前は何も聞かされてないのか、、、、いやっちょっと待てまさか」
「・・・・・・」
「早くしろ、そんなことはないはずだ」
「どう言うことですか」
「いやいいんだ」
「いやいやそれはいけません何があるって言うんですか」
「俺たちは皆ロボットのようにある程度の規制がされている
たとえば人を殺すなとか、しかしお前にはそれがないのかも知れない」
「どういうことなんです」
「お前はここにきたとき死ぬことに恐怖はあったか」
「少しは」
「ほら、そこからおかしい、俺らには感情はあるがしかし
それは押さえられた上での範囲内だ、即ちどれだけ優秀であろうが
操作されればどんな馬鹿なことでもやらかしてしまう」
「ちょっと止まってください」
「なんだ」
「僕はロボットなんですか」
「いやそこが分からない、俺たちはロボットぽい半金属体もいるがしかし
要は生物兵器なんだそれには違いがない、しかし頭脳は俺たちの自由に聞かない物がある」
「つまり自由が利かないと」
「まー極端に言えばそうだがしかしほとんど自由だ、命令されるとか余程のことをしない限りな」
「でも僕も世ほどのことなんてしたことないから分かりませんよ」
「なら自分を殺して見ろ」
「・・・無理ですよ」
「俺は出来ない、、怖いか等もあるがしかし、出来ないようになっている
莫大な金がかかっているのもあるしな」
「それなら僕だって同じでは」
「いやお前は違う、どうやら完全的に支配されていたのかと思っていたがその逆だったんだよたぶんな」
「どう言うことなんですか詳しく聞かせてください」
その時目の前にかなり後ろで分かれたはずの彼らの姿が見えた
「おいおい、これは面白い事になってきたぞ」
「どう言うことなんですか」
「お前は同じ事ばっかり言うな、あれを見ろ皆目が赤いだろ」
「ええ」
「コロシアム用に開発されたプログラム「「レッドアイプログラム」」だ」
「何なんですかそれ」
「俺はここの管理者だからある程度は意識を保ってはいるが不味いことには変わりはないぞ狼」
「それならここでお終いでいいんじゃないですか」
「バカ」その空気に実体があることをその時初めて軽く殴られて分かる
「とにかく逃げるぞ」そう言って僕の手をその砂で出来たような物が握る
その他絵図形を変える物は僕を引っ張るようにして目の前にいる怪物たちをそれて天井を指さした
「ここぐらいだろう逃げきれる可能性が0、0000001%なのは」
「それ逃げる意味ありますか」
「あるんじゃないか生きていたら」
そう言って天井が突如としてあくがそこには
暗い闇から出てきたようなモンスターが上から落ちてくるのがしかと
目に入った
「どうするんですかギンナさん」
「俺に聞くな、俺はどうせ死ぬのだ後はお前がやれば良かろう」
「何言い訳してるんですか、それさっきの僕が言っていたことじゃん」
「うるさいなー小童、そんなに言うなら見ておれ」
次の瞬間何が起こったかよ分からなかった
一瞬白い煙が舞い上がり、次には生暖かい物が爆音とともに落ちてきた
それは「血」だった
赤 青 黄色 黒 白 銀 透明
まるでペンキでもぶちまけたような色がそこら中で混じり合った
もしこの何ともいえない生臭いにおいがなければ簡単と見ているようなカラフルな光景だったが、辺りは何とも言えない激臭が漂っていた
「おい、狼」
それは壊れ掛けの機械のような声を出していった
「このまま真っ直ぐに行け」
それはそう言うと煙のように消えた
「ぎっギンナ」
それはまさしくギンナな様であった
僕は急いだ、急に揺れ出す建物
次第に徐々にではあるがここが死と、と何合わせなほど危険な場所だという予感が僕にさえ分かった
今までで一番の全速力で僕は瓦礫が積もり始めた建物を駆けた
それはドン詰まりに思えたが壁の一カ所がまるでくり抜かれたように開いており、僕はその僅かな明かりの光扉に飛び込んでた
第四章
僕は彼女に体当たりを決めてから男の方に向き直った
悪魔で僕の感ではこれくらいで彼女が死ぬとは思えなかった私第一あのままでは確実に彼女は危険な状態になっていたように思う
「おい狼、庇ってる暇なんてないはずだ」
そう言うと男は何を思ったのか僕の方にものすごい速さで駆けてきた
怖い、それは確実に自分よりもかなり強いもの
まるで大人に追いかけられる子供のような怖さがある
僕は対等にやっても負けると思い彼女をくわえて駆け出そうとしたとき
僕の手になにやら熱い物を感じた
よく見るとそこに銀色のナイフが刺さっていた
まっまさか彼女が指したのでは、そう思ったのはその絵柄が彼女の持っていた物だったからでは合ったが、果たして
僕はくわえているかの所を見て驚く
奴は僕の目にナイフを突き刺そうとしていた
僕は急いで彼女を離そうかとしたがしかし
僕はその時彼女の目が赤いことに気づく
どうして、僕は彼女を強く揺さぶることで始めの内はそれを避けてはいたが、しかしいよいよ危ないと思い僕はまたしても彼女を真横に放り投げる
彼女は滑るように床を擦りながら水平に投げられてはいたがそのうち姿勢を直しこちらに向かう体制で止まった
「おい、助けてやろうって言うのにお前は何で僕を」
「うるっせんだよ」それは明らかに声が違う、人が違う
僕は男を捜した、あいつが
そこで僕は頭に酷い激痛を覚えた、殴られたのか、そお思ったとき
倒れ閉じ行く目の端に、こちらに駆けてくる少女の姿が映った
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私はふと気がつくと目の前に倒れている狼とそしてそれを見下ろすあの男が立って入るのが目に入った
「あいつ」
私は片手に握っている唐刀を握りしめると急いで男に向かう
「おい止めておけ」
男は狼を見下ろしながらそう言う
「何が仲間のくせに裏切ったんだろお前」
「いや俺は始めからこいつとは何の関係性もない」
「冷たい奴だな」
私は改めて刀を握る
「止めておけ」
それは、私にとっては試合開始の合図のようなもので
言い終わらない内に私の刀がしなりあいつの顔面へとその鈍い輝きが線となり入っていく
奴は避けることもなくようやくこちらに振り返ると床を蹴った
そして私の振り下ろす間合いに入ったとき
「ようやく捕まえた」そう言って私の腹にその何の変哲もない腕を突き立てた、熱い感覚とともに私はそれが致命傷になるような物に感じていた
「どういうことだ」
口から血が垂れる
「どういうことなんだ」
私の叫びに男は答えない
しかしおもむろに私から離れると、狼の方に向かった
「どういうことなんだよ」私の微かな声が私の胸に最後の意識として届く
次に男がこちらに向かってきたとき男は何か血に塗れた物を持っていたが私の重たい瞼はそこまでしか映像を見せずフェイドアウトした
私が次に目を覚ましたとき
そこはあの寂れて今にも崩壊しそうだったはいビルではなく
安そうではあったが普通ランクは優に合格していそうな二人部屋のホテルルームであった
私が目を開けて辺りを伺っていると
「やあ起きたのかい」と声だけが聞こえる
果たして私は何時のまにエージェントになれたのだろう
嫌もしかしたら本当の天使になってしまったのかも知れないと改めてその声の主を捜すべくグルリとその部屋を見渡して、改めて人の影はないがしかし気配はあることを感じる
「出てきなさいよ」
私は傷があるはずの腹になぜか痛みがないことを気にしながら辺りに声をかける
改めて痛みがないのが気になるがしかしやはりもう一方の声の主もまた気になる
「出てきなさいよ」私は当たりを付けてトイレやバスルームなんかが一緒くたにあるらしい場所を主に声をかけた
「悪いが驚かないでほしい」
まさか裸何ではないでしょうね
私はその言葉を押し殺して改めてなぜこんな場所にいるのかを思い出そうとして止める、あの廃ビルで私を襲った男の記憶で途絶えているからであり、それ以降の記憶を今のところ忘れているだけにしても思い出せないのでそれは仕方がないのではと区切りをつけたのだ
「驚かないから」
そお言い掛けたとき男と思わしき物が扉を開けた
幸いか分からないがあちら側に開くようになっておりまだ扉がじゃまでその出てきた人物がまだ目に入らない
「・・・・出てきて」
出てきている人に追い打ちのような言葉を吐いた
「ああ」男は短く答えると扉を閉めた、そこにいたのは
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僕は目を覚ますとソロ恣意事に頭の激痛もまたからだの至る痛みというか感覚自体がないことに気づくのはさほど時間のかかることではなかった
僕は機械とそして清潔以上に気色悪さが漂う白しかない空間で天井から吊されていた、しかも、そうそこが一番重要でしょう時期ここを逃したらほとんどのことは意味のない物に思われる程のことで
つまりは僕はいわゆる人型になっていた
そう狼ではない二足歩行型、横に長いのではなく立てに長い歩き方
青い猫型ではないのが残念ではないにしても僕は銀色が思に使われた体で
マリオネットのように天井からダラーンとぶら下げられていた
そこでもう一つ言わねばなるまいことは
彼女がつまり、アカノズキンガ手術台で裸のまま手術をされていることではなく、奴の隣りに僕であったであろう青と銀色を混ぜたような僕の体が並べられていたことにあった
「先生、まだ彼女の肉体は手術には平られません」
「そうだろうな、なんて傷を作って運んできやがるんだあいつは
今度あいつにあったら、偽紙芝居を奢らしてやろう」
「・・先生それよりも早くしないと彼女」
「ああゾンビにすると色々やっかいだからな」
「ええ、あれは捨てるのが色々と面倒ですから急いでください」
「ああ分かったよどっちみちあれになったら脳味噌がないにも等しい
それでは意味がないからな」
そう言うと「術式き始めます」も言わないで彼らは彼女の体をいじくり始めた
正直血が滲む物を見ても気分がいいものではない
しかし動けない体では、そこで僕は動けることに気づいた
あまりにもばからしいほどに簡易な鎖だったため動けないものとばかり思ってはいたが、動けた
僕はこれはもしかするともしかするかも知れないと手術中は気づかれないように動かないことにした
そしてその時はやってきた
「いやー終わりましたね」
「ああ終わったな」
「そお言うとなんだか死んだようですね」
「ああ、まーどっちみち明日にはすべてが終わる」
「いやいや死なせては不味いです」
「そうか」
「そうですよ」
そんなことをいいながら彼らは彼女をおいて部屋を出ていく
普通ならこういうとき患者を病室かどこかに運ぶものかと思ったが
それは放置されていた
まー良いならこちらの方が好都合、さっきも明日までとか言っていた死それほど丁寧にするほどの体ではないと思っているのだろう
ならなおさら逃げなくてはいけない
何回も考えていたとおり僕は腕を振ると思いっきし壁をけっ飛ばした
ミシ
何か嫌な音がする
そして僕は床に落ちた
床に落ちたまでは良いがしかし
僕は彼女を起こそうとして腕がないことに気づく
そう言うことだったのか
その時になりようやく事の重大さに気がついたのだった
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「で、どうやってここまで運んだのよ」
私はそこにいるだるまのようなロボットを見る
まるで昔の宇宙映画に出て来るロボットのようだが些かこちらの方が
フォルムが荒く雑な感じがする上に安っぽい
「そんなに見ないでください、ショックなんですから」
どうやら狼の姿が少なからず気に入っていたようで、そんなことを言う
まーそれはそうだろう、私だってそんな姿になったら
そこで改めてそれを見ると
「ふん」
と可愛く横を向く狼だったロボット
私だったら、・・・格好いいと思うだろう
「格好いいんじゃないか」
思ったままに言ったら
「何が格好いいと思ってるんですか、ロボですよロボ、これどうやって動いてるか分からない以上いつ止まるか分からないじゃないですか、第一腕ないし」
確かにそう言う心配があることを知る
人間なればある程度の食べれるものなら何とかなるがこいつの場合どうなのだろう、旧式のガソリンだろうか、それとも電気、またまたダークマターなんてのも考えられるがそれはないか
「色々大変そうだがどうして私はその何で動くか分からない物に助けられて、ここまで来れたのだ」
「そこなんですよ」
そこでようやく暗い気持ちから少し変わって奴は話し始めた
「あの後あなたを何とか監視カメラなんかを避けながら外に出したんでです」
「どうやって」私は当然の疑問を奴に投げる
「どうやってって、引きずってですよ」
「それはそれはご苦労様で」
「何がご苦労ですか、そのせいで僕は本当に苦労したんですから」
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僕は女を体の出っ張りに引っかけて運ぼうとしたが幸いこの体は案外力はでるようで何とか当たりを付けてようやく外にでようとしたとき
そこにきてようやくこの姿では不味いことに気がつく
少なくともロボットが意識のない少女を引きずっていたら自注百怪しまれて、捕まるだろう
そこで僕は何か無いものだろうかと当たりをみた
病院のようなそこには白衣はあれどそのような物はない
少なくともスッポリ身を隠せる必要がある
僕はそれでも彼女をトイレの中に隠して至る所を探し回りようやく
ごみ箱から覗く黒と茶色が混ざったような汚れたコートを見つけだす
しかしそれは改めて見て驚愕に値する物だった
「これ男の物だよな、」別段男物のコートに驚いたわけでもオカマでもない、それは紛れもないあのジジィの物でありまた、それは紛いもなくここにあいつが居ることを示していた
しかしその姿は見えず、果たして本当にいたのかそれともこれは奴の物ではないのか、いやしかしだいたいなぜに、こんな物を捨てたのだろう
わざわざここで捨てる意味とは何だ、そんなもの無いのか
しかしどっちみちここに長い間居るわけにはいくまい
僕はそれにない腕を通すと彼女を引きずり表へでた
幸いすぎることに病院か研究室かは分からないこの建物は、部屋の中こそそう言う雰囲気が充満してはいたが一歩廊下にでればそれはオフィスと何ら変わりはなく、一番重要なのがその電気が消えていたことにある
僅かにスライム型の生物が入った蛍光灯のような物が光り
廊下を僅かに光らしていた、何とか鍵を開けると外に出て辺りを伺う
辺りはどうやら裏路地のようで薄暗くそしてまた人通りもなかった
僕は急いで彼女を外に連れ出す、そこでビルの手前に止めてあったこの施設の占領車両と思わしき物に受付にあった鍵を差し込みドアを何とかまたしても開けると中に彼女を押し込んだ
果たしてどのようにして運転しよう
ここが何処かは分からないがしかし、このままでは些か不味すぎる
明日になれば死んでしまうかも知れないのだ
生きることに興味はなくても、生きられる状況下で死のうとはさすがに思わない、それが逃げられるのであれば逃げたい
僕はしばらく考えてはいたがふとロボットなのだから車に接続すれば
・・・・・・・・・・・・・・・そこまで考えてこれをどうすればいいのかと自分の体を探したが、それらしき物はあれどそれが果たして意味のある物かと聞かれれば迷わず「NO」と答えねばなるまい
「おいおいお前はロボットにも疎いのか
・・・・・
「返事も出来ないくらいに忙しいとはとんだ馬鹿だな
うるさいぞ、れいてつ
「何がれいてつだ、貸して見ろ
実質的に一人で言っているのでやるのは僕だから世話内のだが
僕はその時もう一つの世界を見ることなくその車を動かした
もう少し機械だけの世界を見れたりした方が僕としては楽しそうだと思うのだがしかし
僕の胸元から金属体が飛び出して車のソフトになにやらビームを発射した
この時代殆どの物は、レーザーによる認証で殆どのセキュリティーを通過することが可能である、幸いあのビルは予算をケチったのかそれともわざまざ旧式にすることでウイルスによる妨害を阻止したのか知らないが今の自分にはそれは幸いで少なくとももう一人にお世話にはならなかったのは幸いの中の幸いではあるが、結果的に地味に助けられては世話がない
「お前本当にこういうの覚えろよな
ああ助かったよ
「それとさっきは言わなかったけど何で腕を持ってこない
っえ
「えじゃなくてだなあれを繋げばまた使えただろ
早く言ってよ
「取りに行ってこい
嫌だよーまたあの男が出てくるかも知れない
「何三年くらい一緒にいて
だから逆に
「何がだから逆にだ早く行ってこい狼
お前だって狼じゃんか
僕は渋々急いでまるで子供が夜にトイレに行くくらいのスピード出かけてそれを取りに行った
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「それでどおなったのよ」
「そこからなんだ」
「なにがそこからなんだよ」
「君は女の子なんだから少しは」
「そーいーうのー女性差別って言うんですよねー」
「何を言っているんですか君は」
「ほらそうやって上に立とうと」
「・・・まあ良いです所詮化粧をした時点で女は女を捨てましたからね」
「何それ意味が分からない」
「君には所詮意味が分からない奥の深いことです」
「・・・・・」
「所で話は戻しますが」
「どお出も良いけど男が何で化粧すんのよ」
「君は自然界に雄よりも目立つ雌を知っていますか」
「・・・・・・確かに見たことがない」
「でしょう、つまり本来女性という物はナチュラルが良し
女と言うだけで十三分に魅力的なのです」
「でも、なら私化粧したことないから」
「あなたはもう少し慎ましくするべきです」
「・・・・・・・酷い」
「すいません」
すると間入れず女は「みたいな」と言った
「えーとその後なんですが、」
「いやいや話が・・」
「僕はその後警察を巻き込んだカーチェイスの後、裏マフィアの紹介でここに来れたわけです」
「端折りすぎない」
「いえあなたが変なことを言ったせいでビックリしてしまったのでつい」
「ビックリするとあなたは物事を短く説明するの」
「だったら何なんですか」
「いや、なら私は男です」
「だから何なんですかあなたは男ではないんですか」
「いや違います私は正真正銘の」
「男ですか」
「いや女だよ」
「本当ですか」
「・・・・・見る」
「遠慮しておきます、あいにく狼フェチな物で」
「・・・・そう言えばあなた狼だったんだっけ」
「ええ、性格には人造生物のようですがしかし、狼フェチです」
「あまりフェチフェチ言わない方が」
「・・・狼好きです」
「それはまた別の意味に聞こえないではないような」
「なら、、、アニマル好きです」
「そのまんま移行したよねそれ」
「・・・・もうありませんよ」
「なくていんだうよ始めから」
「なら言わないでくださいよ」
「いやどちらかと言えばあんたの暴露が原因にも思われ」
「いえあなたが話の途中で妙な気を起こそうとしたことによる脳内のバグがそうさせているのです」
「そう言えばあんたの頭脳ってその中にあるの」
「多分そうなるでしょう、今のところ確実に脳内データーをコピーして機械に移植する技術はありません」
「それなら一部なら・・・」
「無理でしょう」
「何で」
「嫌だって脳内を機械に移植することは法律上無理ですから」
「なら出来るの」
「ええ出来ます、そう言う奴に合ったことがあります」
「へー誰」
「・・・・」
「あっ分かりましたよ」
「何がですか」
「その人・・・・恋人でしょ」
「何を言ってるんですか常考」
「となると片思」
「っぶ・・・すっすくなくともそれは違います」
「なら禁断の」
「何で女性はどうしてもそれに答えを走らせるのか僕には到底理解できません」すると彼女はいつもの男男した感じから私、女です女しか知らない素顔を知ってる的な優越感を露わにさせ
「女は恋に生きる生き物すから」と満面の笑みを横目チラリで機械を見た
「気持ち悪いです」
彼女の刀剣がその時彼を切らなかったのは、彼女が背中に手をやってもそこに何もなかった幸運と不運があるからである
「あっあああぁあああああーーーーーー」
「どっどうしたんですか」
「なっない、私のトウモロコシ」
「そんな物背中に隠していたんですか」
「そうだよ、あのトウモロコシがないと私」
「大げさでしょ、トウモロコシの一本や二本」
「なっなに言ってんのよあんた」そこで女が震えているのをロボットのカメラが捉えた
「わっ分かりました僕がそれじゃあルームサービスで頼みます」
ふるえが一段と大きくなり彼女のうつむいた顔から滴がカーペットを濡らす
「っあ、すぐ頼みますね」
ロボットは先ほど戻った腕でルームサービスを頼もうとして止まる
いや動けなかった
彼女の細腕にしてはもの凄い力で彼の鉄の腕を握っているせいだ
「ふざけてんの」
「何がですか」
「あんた今、笑い堪えているでしょ」
「・・・・・」
「もおいい」
女はそう言って部屋から出ていこうとする
「何処行くんですか」
「・・・・何処でも良いじゃない」
「・・・良いんですけど何処行くんですか」
「刀を取りに行くのよ」
それを聞いたロボット、
「これですか」
とおもむろに部屋の隅から彼女の愛用の刀を取り出す
「そっ、、、どうして」
彼女は一気に警戒したが
「いや、マフィアのボスに捨てられているのを拾おうとしたとき
手と手が触れ合い、指と指が当たり、ふと目を合わしたら
こうなってました」
と部屋を指さす
「なにやっとんじゃー」
女はそう言って愛しそうに変態ロボから刀を奪い取るとそれを抜いて彼に突き立てる寸前まで構え
「今度この子に変な真似させたら承知しないよ」といままでで一番冷酷に言った
「いやいや僕はそれを」
「二言は・・・・」顔の口だろう場所にその矛先が当てられる
機械だから傷が付いてもましてが電光掲示板みたいなものでは血は出ないだろう、少なくともガラスに傷が付くかオイル漏れがせいぜい
少なくとも良い刀潤滑剤にはなるかも知れないが女は少なくともそのよう分からない物は使わないだろう
そんなとき扉が開いてそこに姿を現した物を見て女は固まり
ロボットは戦慄した
「あらーーー目覚めましたでちゅかお二人共ーー」
それは胸元を大きく開けて、男の中の男という来い顔の黒いスーツに白シャツの男が発していると気が付いた瞬間
二人の目は大きく見開きられ、女はその異様な物に警戒を全快にし
ロボットはうんざりを30回束にしてもまだ足りないようなうんざりをロボットながらに感じていた
「誰よあれ」彼女は剣を今に抜きそうな気迫で言う
「さっき言った手と手がの人です」
「・・・そう」
その二人のやりとりを見てそのマッチョで黒スーツの男が
「あらーー焼けるわねーーーもうふたリして秘密の話なんて」
と言う
言われた二人は半ば固まりながら
「どうも先ほどは助けていただきありがとうございます」と頭巾
「あら、あんたは付いてきただけじゃないの」とボス
「まーまーお二人共」と宥め賺している途中に、ボスに
「あらーー良い子ね」と抱きつかれた元狼のロボット
「所で何が目的なんですか」彼女はその威圧的な態度にボスにそんな言葉を浴びせる
「何が目的ってこのクールな彼の体が目的かしら」
「それについては別段ご自由にですが」
「あらそうなら今ここでおじさん食べちゃう」
「止めて下さい食べられてしまいます」
「あらそれは私に言っているのそれとも彼女」
「両方にです」
「だそうよ彼女さん」
「知りませんご自由に」
「あらそう」男は彼を見ると、その顔と大きく開いた口を近づけて
「いただきまーーーす」と無情に言った
「やっやめて下さい」
「ふふふう」
「いやふふふっふふじゃねえよ、大人共が気色い」
「それが大人の色気よがき」
「僕はまだ子どもですズキンさん」
「何が子どもよロボット狼フェチ」
「酷いです、好きでこんな体になったのでは」
「あらお似合いよ、少なくとも私はあなたがどんな姿でも愛すわ」
「だそうよ良かったわね」
「うん」
「・・・っえ」
「だそうよ彼女、あなたは恋を知らないのね、この冷血女」
「何が冷血よ、私は」
「私はなに」
「それよりも何がうんなの」
「・・・いやそんなこと言われたことなくて・・」
22
「おいおいお前少し冷血にして冷静になれよ
何が冷血だ冷徹済
「何を言っているんだおおかみ
僕はもう狼ではないロボットだ
「何をいじけている、お前はまだ心がある、そして俺はお前を知っている
のだぞ
何が言いたいんだよ
「俺は良いことが言いたいわけじゃない」
言いたいんだろお前だから言い辛らくなって言いよどんでるんだろバーカ
「そんなことはない、お前は実にアホだからそんなことを言うがどうだ
お前はあの男のことを少なからず思っていただろう
そんなことはない
「本当か
・・・・・・・・・・・・・
「ほら見ろ何かあるんだろだから反論が出来ない
・・・・・・・・・・・・・
「所でだからこそ、お前は愛を知らないと言われたのだ
誰に
「俺にだ
何時
「とにかくお前はどうなろうと俺はお前を少なくとも知っている
だから
「だから何もないが俺はお前を見捨てたりはしないぞ
23
「いや僕は嬉しかったからそう言ったんだ」
「あんたねー」と呆れ顔のズキン、半ばこいつを見捨てても良いような目をしている
「ほらお嬢ちゃん」そお言っておじさんは決め顔をすると決めゼリフで
「愛は必ず勝のよ」と暑苦しく言うが女の絶対零度で溶ける
「キモ」
「なにがキモイのよ、お子様、あんたに何が分かるって言うの」
「分かりたくはないです」
「分からしてあげましょうか」
その気持ち悪さに反比例することなく男はその気持ち悪さに合わすように
胸元からピストルを出すという危険な行動に出た
「わ・か・ら・し・て上げましょうかお嬢ちゃん」
「いえ結構」女は背中から剣を抜き取ると男に飛びかかろうとしたので急いで止める
「動かないで下さい」
「あら、坊やがそう言うなら」
しかし女はその剣をロボット越しから男に狙いを定めた
「止めて下さいズキンさん」ロボットは男とは反対側に川を挟むようにして立っているズキンに言う
「ふっ、ならこの人を今すぐここから出してちょうだい」
「無理ですよこの人がここに連れてきてくれたんですから」
「それならあなた、私たちを何でここに連れてきてくれたんですか」
ズキンは男を否としてみた
「あら、何もないわよ下心なんて」そうは言うがその視線はむせかえるようにロボットを見ていた
「無理無理無理」ロボットが無意識になにやら言葉を発したがまたしても冷徹な言葉で
「うるさいフェチ」となにやら卑猥言語とも高等な趣味ともとれる英単語っぽい言葉が出たのに対し
「何がうるさいですか」とちらりと男を見てまた呪文のように
(無理無理無理)と(なむなむなむ)の様に言うロボットに対し
「そんなに嫌がらなくても良いじゃない」
とすねる男に対し
「黙ってくれませんか男共」と言うのに対し怒鳴るようにまた悲鳴のように
「僕を男として認めるんですねやっと」とロボット
「誰が男よ誰が」と男のボス
「「うるさーーーい」」女は堪忍袋が切れたというように腰から刀を抜くと男の鼻筋に突き立て
「今度言ったら切る」とねめつけるように切れる視線を向けて言った
「ははは、分かったわよお嬢ちゃん」男は今にも抜きそうな拳銃から手を抜かしておどけて言う
「それで命の恩人に何のよう」
「まだ死んでいませんが」
「何言ってんの彼に助けてもらったんでしょ、その彼の命を救ったんだから、結果的に私に助けられたって事よ」
「そんなの知りませんがそこまで言うならありがとうございました」
「それで良いの」男はそう言うとふんと鼻を鳴らす
「所であなた、もしかして、あの世さんの関係者」
「・・・何でそれを」彼女の殺気がロボットといえども狼に感じさせた
それはもちろん男にも同じであったがしかし
「そう、ならよけい良かったわ、これで貸しも出来ただろうし」
そう言うと彼はどこかに電話して部屋を出ていった
「じゃあ後はごゆっくり」
あれだけここを騒がせておいて良く言ったものだ
去り際にロボットにキッスの雨アラレを仕掛けて彼は部屋を出ていった
「所で奴家とどんな関係があるのかしら」ズキンは考えていた
あの世一家は一応の商売を殺し屋にしているから
それ相応の柄の悪いものと接触はあるはず
しかしだとすれば私はとんでもない奴にばれていたことになる
果たして奴は私と知らずに助けたのだろうか
果たしてこんな偶然はあるのだろうか
答えはNOだ
あるはずはない
もしあっても無いと考えた方がいいだろう
それが世の常、最高を考えるとき最も重要なのは最低を考えることだ
それっぽいことを言って見たがどうでも良い
今重要なのは
あれがなぜ私の近くにいた、いや見張っていたかだ
「何黙り込んでいるんですか、もしかして先ほどの電話が気になってるんですか、少なくともルームサービスではありませんでしたよ
後ここの代金は向こうが小おい出払ってくれるらしいですが信用できるでしょうか・・・・・出来ますよね、あの根は悪そうでも表だって意地悪とかし無さそうですものね、、、聞いてます、、ねえったらズキンさん
アカノズキン・・・・・」
「「うるさーーーい」」
私は鞘ごとアイツを殴るとベットに飛び込んだ
変な煙だか妙な声だかオイルが漏れたり小爆発しているが大丈夫だろう
何せあいつは、、、、
そこまで考えて何が大丈夫なのか分からないことに気づいたが
フワフワの久しぶりのベッドにその思考は綿の海に沈んでいった
23
僕は助手席に彼女を乗せてドライブなんて良いものじゃない運転を開始した、レーザーでポイントに当てた後は勝手に通信的に操作できるようで初めてだがなかなか面白い
まるで見えない手で動かしているような感覚がある
「おいお前楽しんでないか」
いきなりあいつがそんなことを言う
「そんなこと無いって」
僕は奴にそうきりかえしたは良いが鼻歌が出た
「お前は言っているそばから気を緩めすぎだ」
「別に良いではないですか」
「何が良いのだ三百字以内に言って見ろ、すぐにだ」
「・・・楽しければいいのではないでしょうか以上」
「字が余りすぎだ、考言うときはに三文字余らすかまたぴったりという物が良いと言うぞ」
「ふんふふふんんふふ」
「無視するな」
「してはいませんが運転は免許を取らずにやるとなかなか楽しいものですね」
「それはつまり刺激が嬉しいのか」
僕は何を言っているのか分からなかったがこいつが何か危険思想を僕が持っていると思っているらしい、実に不届き千万、身内なのだろうにそんな反応は酷い、酷すぎる
「何が酷い駄馬か運転を無免許でしたいなんて言う方がどうかしている」
「嫌そうじゃなくて人は苦労して手に入れるよりかは、何の苦労もなくてに入れた方が、その苦労という時間のない分、余計それに打ち込む時間が増えると」
「言い訳だな」
「違います、どうしてあなたはそれほど冷静なんですか無免許ですよ」
「犯罪で捕まるだろうが」
「そんなこといったら僕の存在自体狼ですし、許可ありませんから動く犯罪体ですよ」
「今はロボットだがな」
「忘れてました」
「まあ良い、何処に向かう」
「・・・・・・行けるところま」
「分からないんだな、決めてないんだな」
「そんな冷たく言わなくても」
「何が冷たく言わなくてもだ」
僕はその反論に「コールドハート」と言う実に格好良い名前を織り交ぜて、あいつを挑発というなのあだ名で怒らしてやろうかと考えていると
突然、警告音が鳴り響きそれと同時にイエローマーク&ポリスマークが出現して眼下に写る
ふと気が付くと前方には白と黒と黄色の車が路地から車の前方に現れ細い道を塞ぎ、さらなる追いつめとばかりに後方からサイレンがけたたましくなる
「はっはは、はめられたなお前」
心の中でもう一人が言う
「うっうるさい」
バーカと言おうとしたがしかしそんなことは心の余裕ほどにも比例してない
「所で情報だが、お前の前方の車だが」
「・・・・何だ」
「無人だ」
「何が言いたい」
「お前なら分かると思うのだがな」
僕は分かっていた、即ち突っ込めと言うのだ
この時代、昔よりかは、いささか出来過ぎた程に映像投影機能があがり
それは端から見れば本物と言えば本物だろうと思い
偽物と言われても決して信じないほどの出来映えなのだが
この場合やつが言う
「誰もいない」は
果たして、この投影技術の映像だけという意味だろうか
それともまんまそのまんまの自動操縦という意味だろうか
ちなみに今現在殆どの車が全自動運転に切り替えられ、今みたいに自分で運転しているような物は物好きしかいない
「まさかお前違法にこれ操作したんじゃないだろうな」
微かに心の中で苦笑が聞こえた
「(このーーー)」僕は、ハンドルを操作するとめいいっぱいエンジンを吹かした、もの凄い音害をまき散らしながら無人だというパトカーに突っ込む
突っ込むのは良いが前方の車のナンバープレートの脇からなにやらマシンガンのような物が見える
いやあれはマシンガンだった
僕はそれでもギリギリまで奴の距離をちじめた
それに世に窓ガラスが割れ僕の上に降り注ぐが幸い僕自身は心のような感じで操作できるので大した弊害ではない、ハンドルを握る必要がないからだ、しかしやはり外の状況を見なくては行けない
僕はちらりと外を見ようとしてふと自分が外の状況など見なくても周りがまるで透けている様に見えることに気が付く
「こっこれは」
「そんなことよりぶつかりそうだろ」
「あっ」
僕は急いで路地裏の散々たるゴミの中に突っ込む
そのせいで僅かにタイヤが浮く、車体が傾く、そのまま僅かに車を操作しながら浮いたタイヤを壁に付けるとそのまま傾くに任せて殆ど真横の姿勢のまま激走した
しばらく走っても後から後からパトカーの音が響く
「おいおい面白そうなことにしてんじゃねーかよおい」
「ぜんぜん面白くねーよ」
僕は窓のない車でそんなことをしていた
彼女はと言うと荷台で寝ていた、幸いガラスによる破片は後ろまで飛ばずに僕に降り注いでいたようで何よりだがしかし、だからといってこれが良い状況な訳ではない、もしかすると気づいていないだけでは変が彼女を見えないところで傷付けているかも知れないし、そんな空想とも予想とも取れる物を除けば現実にあるのはこの状況が一番ヤバイと言うことであろう
もしも警察に捕まったとしてどうだろう
相手はモンスターというコロシアム用に作られた物を知っている組織である、その大本は国であり、そうなると必然的にそれにも通じている組織なのかも知れない、もしここで捕まるようなことがあれば
自分は間違いなく、あの組織に引き渡される可能性がある
それは不味い、どちらにしても可能性がある以上僕はここで暢気に捕まるわけには行かない、少なくともロボットなんて物を出される前に逃げなければ、あいつ等が出てくるのは所詮迷子を家に届けるとかそれくらいだがもしかすると国がまだ未発表の兵器ロボなんてのが僕がある以上あるかも知れない、少なくとも僕には兵器などは残念ながら付いてはいないが
これだけ自由に動けるとなるとそう言う兵器は更に凄いことになるはずだ
僕は透けるような光景を確認しながら進む
「お前それは余りやらない方が良いのではないか」
「なんでだ」
「目に頼りすぎるのは危険だ、だいたいその目だって誰が作ったと思う」
「っあ・・・ロボってみんなこんな物かと」
「・・・以後使うな」
「いや、ちょっと待って」
「どうした」
「僕は奴らにこの体にされてここまで来ているけど、もしかしてこの体に発信機みたいのがついている可能性って」
「・・・・・・」
「お前気づかなかったのか」
「・・・・・・・」
「まあ良い、そんなこともある」
「・・・・・・どうして気が付かなかったんだ」
「まあ落ち込むな」
「いやそうじゃない、後前方20メートル路地に警察」
「・・・・・避けたがそれで」
「もしかしたらお前、」
「何が」
「・・・・・・・・こいつ何じゃないのか」
「あのーすいません意味が分からないんですが」
「何であの研究室でお前が逃げられたと思う」
「・・・動けないと思ったからじゃ」
「お前は何で機械の体にされた」
「・・・・・・・・夢」
「夢ではない、少なくともそんな個人の物ではないだろう」
「それでは大勢の・・ゆめ」
「お前はふざけているのか、違う、違う、ちがーーーう」
「お前さっきから珍しく熱くないか」
「熱いわけ無いだろう、俺は今恐れているんだ」
「それは俺が言うのは何だが、必要にない感情だろ、それともわざと行っているのかその感情表現を何らかの為に」
「違う、それは少し取り乱しただけだ」
「やっぱり熱でもあるんじゃないか」
「ないです」
「ほら敬語だし」
「無いが何かあるかボケー」
「・・うーん30点」
「評価するな」
「45、85点」
「・・・・・止めろ」
「でっどうしたんだ、そんな最後の最後で敵国に裏切られたヒローみたいな顔して」
「そんな共感の得ない顔はしていない」
「つまり敵国に最後の最後で裏切れと言われたヒー」
「もう一度言う、してないし黙れ」
「つまりはどういうこと何ですか」
「そこ三回建てのビルの横を曲がれ」
「で、曲がりましたけど」
「詰まり・・三番目のマンホールがあるとこ右」
「いい加減、、、曲がりましたが、教えて下さい」
「、、、、、、、、お前は」
24
私は今一人の少女が乗っている車を見ていた
青白い画面がその都度切り替わり、そのさえない車とそれを追う物を写している、私はそれを見ていたがその時ある異変に気づく
それはあの坊やの体がいつの間にか機械になっていることにあった
どういうことだ、何時、誰が何のために
私はない頭を総動員してもその頭上に浮かぶ物は否定したくても一人しかいない、あのおやじだ
送隆児 時人世界最強の人的災害にして兵器
それが動くときかならずと言っていいほどの死体がでる
しかしそれが必ずしも奴の仕業ではない
奴が動くから死体がでるのではなく
奴を動かすから死体がでるのだ
それの製造が決まったのが今から十年前
しかし決まったからと言って出来ていないわけではない
出来る、作るなんて、方便
決まってから作るのでは遅い
作ることが決まる前にそれはもう稼働してそしてまた機動実験に移行していた、いくら認定されずともそれが失敗かどうか、それを確かめてからの方が断然安全だ
実に姑息だ、
表向きは世界中の核を止めること
及び世界国境廃止計画それを実現するための機動ロボットであったのは確かだ
しかしどうだろう、果たしてそれだけだったのだろうか
私はそのロボットに確かに見覚えがあった
その車に乗っている僕と思わしき
25
「どうゆうことなんだよ」
僕はキューカーブしながら何とか車体を曲がり角にねじ込んでいった
「お前もしかしたらあのオヤジではないんだろうかと思ってな」
「ないないそれは、ってまじ」
「ウソハイワナイ、それでおまえはどう思う」
「、、、ネイティブではないことは確かだけど、そんなこと」
「お前は気づかなかった過去のコートがお前のみにぴったりと合っているのが」
「それだけの理由か」
「いやあと臭いだ」
「・・・クンクン」
「コートのが染み着いたんだろ」
「本当にそうか、元狼ならわかるだろ」
「いや人造生命体だからワカラナイアトウソイワナイ」
「それ自体嘘臭いんだがしかし、なぜあそこにこのコートがあった」
「そんなわけ無いだろ、あの人ににはしっかりとした」
「体があったってか」
「そうだが何だ」
「バカか、そんなもんホログラムでいくらでも出来る」
「・・おっオレは触られた」
「おいおい無理矢理オレなんて言わなくても良いぜ
だいたいお前は元なんだ」
「狼だが、、人造かも知んないけど」
「そりゃそうだ人の言葉を話す狼なんていやしない、少なくとも世間体にはな、しかしそんなことが言いたいんじゃない、・・そこ右」
「曲がったけど、何が言いたいんだよ、これ以上侮辱は」
「おいおい、お前は機械と一緒に過ごしたことがそれ程、嫌なのか」
「、、、そんな」
「嫌おまえは動揺している、機械には心はない、そしてお前はその心のない物をより所に」
「「ちがーーーう」」
「怒ってるのがその証拠さ」
「・・・ちがう」
「俺がいるだろ」
「キモい、、、しかも違う」
「俺はお前だからか」
「おっお前は、敵だ」
「敵、何でだ、俺はお前でありまたお前の心であり
心であるから機械などと言う心のない物とは・・」
「・・・もういいよ」
「何も分かっちゃい無い」
「分かってないのはお前だよ、、」
「・・」
「僕がどれだけあの人のことを信用していたかお前は知っているんだろ」
「・・・オヤジにか、しかも機械」
「そんなのどうでも良い、さっきは一瞬迷っただけだ、でも俺は」
「またオレか」
「お前はオレなんだろ」
「違うね、俺とお前は別で、お前が俺だ」
「おもしろいジョーダンだね」
「ああ」
「詰まり俺は心で感じたらそれは嘘でも本当なんだと思う」
「詰まりお前が俺ではなく俺がお前であってもか」
「どういうことだ、俺たちは元々一つであり、お前はあくまで補助
嫌冷静部を担当して」
「実は違うかも知れないだろ」
「どういうことだ」
「もしお前が偽物だったら」
「・・・何が言いたい」
「嫌良いさ・・・おっとそこを30メートル左だ」
「おい誤魔化すな、曲がった」
「嫌お前と俺は元々会わなかったんじゃないかなと思ってな」
「・・・・元からだろ」
「いや、効率が悪いと俺はどうしても思った、始めはこの俺でも分からないいわゆる感情による結果をもたらすものかと思ったりもしたが違いすぎる」
「何が」
「俺は少なくともこのお嬢ちゃんの方がいい相棒になれそうだぜ」
「まさか」
「ああ」
「お前こいつのことが」
「違うわボケ」
僕たちはその時、気づいていたのかそれとも気づかなかったのか正直なところ良くは分からない、しかし確実にその時あいつは、その可能性に気づいていたんだ、目の前にパトカーが大量に待ち伏せしていたことを
26
銃撃戦なんてものじゃなかった、それは目に入ったとたん僕たちはいきなり赤い炎を見た、そのせいで会話を中断して思いっきりアクセルをバックにして止まろうとしたがしかし、タイヤが滑り逆効果だと分かり
急いでギヤを一番低いローギヤに変えた
それでもその警官たちが乗っていたかどうかは知らないがパトカーのキャンプファイヤーに突入というか突っ込むことになっていた
「急いでバックしろ」
僕は言われるがままに息苦しいというかメーターがおかしくなっている
画面を見て不味いと思うより早くバックしていた
「これどう思う」
心の中なので熱い熱気なんかを吸わなくても良いが、しかし彼女の場合はそうは行かないだろう、どちらにしてもこういう時話せるのは良い
「いや誰かに爆撃かまたは爆破かまたまたそれに」
「ああ、でも誰が」
「国に反逆心を持つテロリストかまたまた」
その時ロボットの電脳回路になにやら接続する音声がイドが聞こえた
「おっおい、生きてるか坊主」
「、、、、どちらさまですか」
始め使うがどうやら相手に伝わったようで
「ババアと呼ばれていた奴だ」
「あっ・・ああって、ええ」
「今おまえたちはマフィアの戦場にいる」
「と言うと」
「と言うとじゃない、もうすぐその車はガス欠で止まるだろう」
「・・・これ未だ化石燃料なんですか、めっちゃ貴重品無駄にする奴じゃないですか」
「豪華だろ」
「そう言う問題じゃありません、そんなことよりあなたはいったったいだれなんです」
「・・・おばばだが」
「・・・・・何をしていた人なんですか」
「それ以上言うことは三億円の秘密をいやそれ以上の金がいる
もしズキンの奴の二つ目の願いでも使えば教えてやらんことはない」
「使いますから教えて下さい」
「そうか、なら大特価で教えてやる、私は」
その時タイヤに何か異音がする
すぐにそれがパンクだと分かりぐるぐると回る車内の中
「私の名前は」
「いーーーやーーちがーーいまーーす、正体でーーーすーーう」
「ぐるぐる回って聞きにくいが言ってやろう私の正体は
ある時は施設のしがない園長、またあるときは恐怖のウイルスハッカー
しかしその正体は、」
「・・ゴクリ」
「ただの研究者だ」
「どういうことですか」
「お前は聞いていると、どうしてだどうしてだと全く持って会話が成立しないではないか、そんなお前ところ以上会話する時間もなければお前は
私と会話する権利も会話していただく金も持っていないだろう」
「それはさすがに強情」
元狼少年が言い終わらぬ内に電話が切れた
「おーーいもしもーし」
いくら呼んでもでないものは切れたからなのだが
しかし、あいつが研究者と言いうのはどういうことだ
そう言えばこいつの両親は研究者だったから殺されたとか言っていたがしかし、果たして本当なのだろうか、だいたいあの婆さんと彼らはどのような関係があるのだ、何でも事件現場の地下にあの婆さんの電話番号だかなんかが埋まっていたと聞く
詰まりは何らかの関係があってもおかしくないがしかし
僕に電話をかけるる時点でかなり違法な何かを感じる
少なくともたまたまかけたら僕につながったとはあの会話からしてあり得ない、もし飛んでもピタゴラスだとしたら何ともいえないが無いだろうが
ないだろう
して詰まりは
「詰まりハッキングのプロってことだろ」
「そうかな、だったら研究者ってのは」
「それは研究者にしてハッキングのプロってことだろ」
「でも」
「何が聞きたい嫌言いたい」
「ウイルスハッカーって言ってたから」
「同じもんだろ」
「そうなの」
「そうじゃないかと思うが知らね」
「最近君はハッキリしないね」
「そうかね」
「そうだよ」
「なら」多いって彼は一息置いて言った
「囲まれてるけどどうする」
27
僕たちは今ぐるりと白だか黒だかのスーツを着た人たちにグルリと囲まれていた、囲まれていたグルリと
その結果僕はどうしようかと相棒に聞く
「俺は何時からお前の相棒だと」
「良いだろいつも一緒にいるのだから」
「嫌違うね、相棒だからこそ何もしない、言い人だからこそ何もしないものさ」
「・・・冷たい」
「そんな暢気なこと考えていたらおんなが死ぬぜ、どおでも良いけど」
「・・・やっぱ心配なんでしょ君」
「・・・嫌そいつには何かあるかあるから死なすのは未だ先だろう」
「そりゃそうだ」僕は何がそうなのかは、知らないがそう言って外に飛び出した
出したは良いが可笑しなことに気づくのにそう時間はかからない
まず持って誰一人として武器もまた、武装もせず戦闘態勢など全く持って皆無の姿勢なのである
辺りをグルリと見回す
機械の目なので普通の視覚で見た色とたいして違いはないが
しかしそこまでおかしいことはない、見える
「どうする」
もう一人が聞く
「どうするって」
誰も戦う気がないのに何も出来ないではないか
「やあ」それは一回りどころではない大きさでまるで巨人のように見えた
「あなたが私の島を逃げ回っている坊やですか」
その静かなさざ波のような声は僕には風のように聞こえた
「・・・どうして僕達のことを知っているんですか」
そこで彼女のことを言わなくても良かったのではと思ったが口から出た後では仕方ない、それにもしも僕が殺されようが捕まろうがして
その後彼女が見つからない保証などあるわけがない、と思いたいが、まーないだろう、いやなかったかもしれない
「おい現実逃避せずに次の一歩を踏み出せ屑」
「ああ」
僕はその巨人に一歩近づくと
「貴方はどちらさんで」と言う
相手はそれを聞くと
「いやねー貴方があの爆発起こしたんでしょ」と言う
「嫌々あなた方が起こしたのではないのですか」
「おかしいわねーだったらだれがあれを起こしたって言うのよ
あなた知らない」
「知りません」このときあの怪しげな先ほどの人物が思い出されたが確証がない上に、自分からなにやら状況説明していた、これはやはり怪しいがしかし、言うとこの後あの人が不利になることを考えてしまったとき狼の口は知ってるとは言えなかった
「あらそう」その時男の帽子が風で地面に落ちる
狼はそれを拾おうとして上から何かに掴まれる
見るとあの男の巨大な手ではないか
「あら、ごめんなさい」
そういうと彼はその帽子を拾い自分の頭に被せると一言
「どちらでも良いけどここにいるのはどちらにしても危険、あなた少し隠れてみる」
女のようなことを言う男はそういうとロボットのか細い腕をつかみ
「後ろのお嬢さんも連れてきなさい」と言うと歩き出す
「あっあのちょっちょと」
「心配しなさんな」
男はそう言うと路地裏の一角に消える
男の後ろから、仲間と思われる連中の一人が女をお姫様だっこで運んでいるのを未だ二人は知らないがどうでも良いことであろう
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朝起きるとロボットなのに腕立て伏せをやっているロボットを発見した
「あんた無駄なことしてるわねー」
しかし奴は無視を決め込みただひたすらに黙々と燃料を無駄使いとしか言えない訓練をしている
(まあ良いか、好きなようにさせておこう)
女はまだ知らないロボットが壊れかけているということを
昼過ぎ女はここに何時までもいても仕方がないことに気づく
本当はここにいる時点で思ってはいたが
しかしそれでも未だ敵が外にいるというものはカンパできる問題ではない
女は夜になりようやくここにいても仕方がない、そう決心すると窓を外して外に出ようとした
「あんたには世話になったようだけど、あとはよろーー」
そういうと女は外に出ようと乗り出す
乗り出すのだが後ろから何者かに掴まれてしまった
「なっなにすんのよ」
後ろを見るとロボットがこちらの腹を巻き付くようにつかんでいた
「止めなさい変態」
しかしそれは石のように動かない
仕方なくズキンはライフルを取り出そうと鞄を探したがあの建物においてきたのを忘れていたことに気づき、一人「あちゃー」とこめかみを打った
「・・ジーージジ貴女を逃がすわけには行かない」
「あんた何時からそんな変なキャラに変更したわけ」
「ージーーー貴女を逃がすわけには行かない」
「・・・黙れ」
「・・ジーーー貴女・・」
「もーい良い分かった、」女はそういって戻ろうとするがロボットがじゃまで入れない
「入んないんだけど」
そこでロボットはそれが分かったようで腕をほどき退く
「それでいい」
女は夜の闇に乗り出そうとしてまたしても伸びる腕に捕獲される
宙ぶらりんと揺れる女は
「わっわかったわよ」
と何が分かったか分からない内にそう叫んだ
「外に出ては行けない、、、いへかないかね、、、、とs・」
部屋の中に戻るといよいよおかしくなるロボット
まともな言葉さえ出なくなっているように思う
「・・・」ついに壊れたか、そんなクールな考えを持て余しながら女は見ていたが
だとしたら早くこの中にあるらしい頭脳を取り出した方が良いんじゃね
そう考えると女はじわりじわりと、それに向かったその時
カーペットが引きちぎれ煙と化すようなタイヤの回転が起こり
ロボットは瞬時に女と対面した
「やあー久しぶりだねお嬢ちゃん、狼は何処かな」
と言った
「あっあなたは」余りのことに女は剣を抜くのに一瞬躊躇した
そのせいで男の腕が彼女の腹にめり込む
女は意識が飛ぶのを感じた
「おいおい未だ意識を飛ばしてもらっては困るんだよ」
男はそう言うと女の背中にある刀を抜いた
「なっなにが目的だ」
女はそれが分からなかったがしかしこのままでは死んでしまうかもしれない、急いで起きあがるがあまりの激痛にまた膝を突いて倒れてしまう
「お前がいくら体を鍛えていようと人間には動けなくなるツボがある」
そう言うと男は倒れている女の腹に剣を垂直に突き立てた
「やめろーー」
それは女の声ではない
そして男の声でもない
しかし男はその声を聞いて急いでそちらを向く
「ふふ、おいおい、いくら何でも早すぎるんじゃねーか」
男はそお言って手に持ったそれを振り捨てると窓に立っている青い狼に目を向けて歩き出す
「お前こそこんなこと止めろ、どうしてかは知らないが何で俺とこいつを入れ替えようとする」
男はその言葉を無視して飛んだ
その動きは早さ諸共人離れしていて、まさしくあの男の動きに違いわない
あらかじめ予想していたので男が来るであろうとこを除け部屋に入る
「少しは止まって大人しくしろ」
狼はその間に鋭いステップで襲いかかるそのロボットを掠るギリギリで避けると隙をねらう
果たしてあれが今まで自分がいたロボットだとはとても思えない身のこなし、もし自分が大型ロボに乗っても操縦には向いてはいないだろうなと思う反面、もしかしたらあいつは以上にそうさが上手いのかもしれない
嫌もともとあいつの体だから当然か
「なあ、どうやって俺を起動させたんだ」
男は言う
「自分で考えろジジイ」と狼
狭い部屋を縦横無尽に暴れる二人
騒音がホテルないに響いているはずだが誰も来ない
嫌もし来ても死が待つだけに思われた
「俺の予想だとお前は助けられたのか」
「俺が助けられたかどうかは知らないが、少なくともジジイが出てきた時点で俺は最悪だけどな」すると機械はきな臭い笑いを浮かべ
「俺はおまえに会えてハッピーだけどな」と言った
「なあジジイ何で俺たちは戦っているんだ」
「それは俺がお前と戦うように設定されているからに過ぎん」
「止められねぇってことかい」
「まあそう言うことだ」
「それならあのとき何であんな事を言ったんだ」
「それとは何時だ」
「とぼけるなジジイ」ロボットはすれるれで並みの刃物より切れる腕を避ける
「嫌々・・・っあ・あの時か」
そこでようやく男は分かったようで横に跳びながらさらなる打撃を狼に被せようとする、男の腕にしては狼とかなり接戦なのはなぜだろう
狼はそれを考えたがなかなか答えは出ない
・・・いやそこでとある仮説が出た、、、あの女のせいじゃ・・・・
しかしその疑問の前に男はしゃべる
「それはプログラム内容とお前の事態がかぶったせいだ」
「プログラムとは誰のためのプログラムだ」
「・・おいおいお前だろ」
「何で俺なんだよ」
「知るか」・・・・・
「・・それだけ」
「ああ、俺はあくまで設定通りに動いたまでだ」
「それだけ」
「うむ、あえ言うなれば設定通りに動かなかったことは多少なりとも
ありにしろ無い」
「無いんだな」
「あると思うか」
それにより狼はそれがおちょくられているのではないかといういつものパターンに思えたが、、、ならどうなのかと聞かれたときこれでも良いのではと思える自分がいた
「そうかよ」
「・・・・だがなんだ」
「何が言いたい」
「お前は何か不満があるな」
男が狼を壁へと吹き飛ばす
それによって薄い壁が吹き飛ぶが狼は床に落ちる前にまた男に飛ぶ
肋骨が何本か折れている気がするがそんな余裕はない
「お前は何のために俺を怒らしたんだ」
「だからブログラムつってんだろ」
「だーかーら、それが何なのかを聞いているんだ」
「お前が暴走したとき、その状況を知るためだ」
「詰まり俺は外へ出ても実験の中にいたという事なのか」
「当たり前だろ」
次第に男の動きが鈍くなる
「どうしたんだ」
「知るか」
そお言って男は外に飛び出した
その時地面に落ちる前に青い炎がその鉄屑を木っ端みじんに四方八方に吹き飛ばした
「おっおやじ」狼は窓際に駆け寄りそれを見たがすぐに爆風が窓枠から熱風をなびかせるのを感じ
「早く守ってやれ」と言う相棒の声を聞かずに
女の上に多い被さった
チリチリと毛の焼け焦げる臭いと音が部屋を満たした
「うっうううう」下で女が呻く音がした
「ちょっこれなんなの」いきなり腹を蹴られうずくまる狼を後目に
女は部屋を見て今の状況の一片を知した
「何があったのって言うか、お前何で狼に戻ってる」
うずくまって苦しんでいる狼を上から見下げて女はそう言った
「分かったわ」彼女は僕の話を聞くと電話をかけた
それは残念とは言えないかもしれないが僕の痛む腹を気遣って病院にかけたのではなく、あのお婆さんにかけたのである
29
「詰まりあなたは監視されていたってわけねあのジイイに」
「・・・・そうなのかな」
「そうでしょ当たり前でしょ普通に考えられないの」
傷口にブラックアイスを塗り込むように奴は言う
「そうかもしれないけど未だ確信は」
「ふぅーー」彼女はそう言うと
「それならあんたが何者なのか教えて上げましょうか」
そう言うとおもむろに電話を取り出してどこかにかけた
果たして一回の彼女が国、相手の内容を知りうるかと聞かれたとき
先ほど聞いたあのバアアなる人物なればそれは可能かもしれないが僕は急いで通話ボタンを切る
「っな、何してくれんのよ狼」
僕の手先の器用さに驚くこともなく、奴は消された恨みを僕に言う
「これは僕が望んだことではない」そお言ったのに
「私が望んだことなんだから、私は借りは残さないタイプなの」
そお言って僕が押さえつけている形態を取ろうとするがその力と力では確実に携帯が壊れるのが分かったのか女はそれを諦めると見せかけて
回し蹴りを僕の顔に当ててきた
とっさに避けた隙を狙ってそれを回した足で空中に飛ばすと掴み
「これで私に何かが掴めるかも知れないから私が話すのになんか文句があるんですかあなたは」
そう言うと男に刀を向けたまま電話を器用に押すと言った
「ばああ、この狼の出生を教えろ」
「何がババアだこのバカ娘」
「おいおいあんたの娘がいたなんて初耳だなおい」
「あんたって奴は今度言ったら何も言わずに音信不通にするからな」
「おいおい元から何時死んでも仕方がないのに出し惜しみはよせよい」
「まったく口の聞き方も分からないようなもんになっちまって」
「何が口の聞き方だよ、そう言うならあんたのまねって事になるんじゃないかい」それを聞くとなにやらボヤボヤとぼやいたが
「それで良いんだね後一つっきりだよ」
「くどいんだよー」
「分かったよ叫ぶながき」
すると女は電話越しになにやら少し待ってろと言って電話を切るとすぐにかかってきた
「もしもしだ」
「どんな呼び声だよ」
「うるさい、分かったことを話すがそいつは」
「そいつは」
「・・・そいつはお前さんだよ」
「・・・・詰まりまた知らない内にあのロボットみたいに私まで移されたって事か、でもいつ」
「お前は何か勘違いしている」
「何を勘違いしてるって言うのさ、あんたの意味の分からない話を本当のこととして・・・」
「そう言う事じゃない、よーく聞きな、本来お前さんがモンスターに入る魂だったんだ」
「おいおい魂ぃーなんて嘘臭い物を使うのかい」
「お前が嘘臭いというなら神経、または脳味噌って言うのが良いのかい」
「でもいつだよ」
「あんたは頭がないのかい、私は言ったはずだ、お前さんがモンスターに入るはずだった、詰まり12年前、お前は入り損なったんだ」
「それが意味分かんねんだよ、それとこいつとどういう関係が」
そこで女は改めてふと思う節がある、、こいつは確かモンスターだったよな、、しかしどう言うことだ
「おまえと話しても埒が開かんから狼に代われ」
「おっおいまだ話の途中だ」
「次叫んだら殺す」
「殺される分けはないがいいだろう」
「本来お前はモンスターとして殺されるはずの生き物だった」
「そこがまず第一に意味が分からない」
「詰まりお前はもう一つの質問を使うと」
「いや止めておく」
「そうか、ならいつでも言え答えておいてやる」
「それじゃああいつが何で俺と入れ替わったんだ」
「おいおい私の話を聞け、順序だって教えてやろう」
「お前さっき」
「まー特別大サービスって事で付けておいてやろう」
「いらないが早くしてくれ」
「まあそうせかすな、どちらにしても面白い話ではないからな」
「当たり前だ、面白くて言い訳がない」
「そうか、ならそうなんだろう、とにかくお前は本来死ぬはずだったんだ」
「なら何で生きている」
「完成のためだ」
「完成だと、何の」
「使うか最後」
「・・止めておく」
「詰らん奴だ、とにもかくにもお前はその後、悠々とこの狼の代わりを今日まで生きてきたわけだ」
「詰まり何をどうしてが完成かわ知らんが、コイツは本来俺だったって事か」
「お前は女なのにコイツだとかお前だとか俺だとかどんなキャラだよ」
「キャラじぇねーし、お前の方が数倍馬鹿だろ」
「まったく、詰まりなんだ、そいつの出生は大きく二回
今現在の姿と、人間としてのお前の姿だ」
「いや、いやだから何でこいつ等は」
「モンスターが作られた意味は狼に聞かなかったか」
「ああ、技術力の発表されない発表とかだったか」
「それでいいんじゃないか」
「なら、何で脳を取り替える必要性があった」
「完璧にするためと言わなかったか馬鹿」
「その完璧はと聞いたらまたそれも願いだというんだろ」
「いや言わない」
「なぜだ、もしかして何か企みでも」
「いや単純にお前の願いは全て終わっている」
「おい何時俺が最後の願いを言った」
「いやお前ではない後ろで聞いておる狼だ」
「なっなにーー」
いきなり狼に打撃を加え軽く避けられながら女は嘆く
「おっお前はなんて質問したんだ」
「っえ・・・えーーと」
「早く答えろさもなくば」
女は剣を構えた、後ろの腕が背中に入る
「えーーとたしかおばあさんは研究者だと」
「何」
その答えに電話から
「その通り、私はしがない研究者だ」
と何の助けになるのか分から無いどころか意味の無いような答えが聞こえた
「詰まり婆さんは内の親と関係があったのか」
「いや直接的には全くないとは言えないが合ったこともない」
「内の親の死に関わっているのか」
「お前の家族はお前を渡さないためにみんな死んだ」
「話がズレている、お前関係ないんだな」
「もしも私が関係あるなんて言ったら私を殺すかガキ」
「ああ殺すが早く言わないと言う前に殺すぞ」
「ない」
「そうか、しかし私は手術された覚えなど無いぞ」
「それはそうだろ、私の施設に来る前の記憶は全て偽物なんだから」
「・・・・・・」
「お前は今まで見ず知らずの記憶の中の人間のために愛した涙を流し
いない家族のために復讐してきたんだ」
「お前は何でそんなことを知っている」
「私はウイルスハッカー何でも電気が繋がっているかぎり知らぬ事はないのだ」
「なら何で調べた」
「お前は私の所に来たから一応は調べるだろ普通は」
「それだけだろうな」
「それだけだが何か言いたそうだな」
「いやそれなら言い、所で今からでも元に戻せるか」
「無理だと言ったら」
「殺す」
「金はと聞いたら」
「ぶっころーす」
「なら仕方ないお前を殺そう」
「狼」女は急いで言おうとしたが
「嘘だよウソ」女の嘘とは思えない声に未だ神経を研ぎ澄ますが
町の静かな喧騒が聞こえるだけで後は取くに音はしない普通と言った感じだ
「未だビビってんのかアカノズキン」
「お前嘘は言わないよな」
「ああ大まかにはな」
「・・・・・・まあいい出、あのロボは何なんだ」
「仕方ない、これはお前との縁切りの送別だと思って受け取れ
貸し無しだ、あいつは俺が作った」
「あんたがなぜ」
「ふふ、言っただろ俺はしがない科学者だと」
「さっきは研究者だと言っただ」
「それもまた一つだ、覚えておけ」
「いやだがどう言うことだ」
「私はもしも外にあのモンスターが出てきた説きように依頼されて作ったんだよ、あれを」
「なら何であれをわざわざ怒らせるようなことをしたんだ」
「実験だよ実験、疑似的に発動できるかの」
「何の」
「クリスタルレッドアイ」
「厨二病か」
「何が厨二病だ、これは学名的な奴で私が考えたのではない」
「どちらでも良いがそれはなんだ」
「本来、レッドアイは魂ぃーの発動で起こる」
「脳だな」
「お前は現実主義だな、どちらでも良いが、それでまー体もそれと同じ作用が必要になる」
「詰まり脳味噌がなくても体だけで発動できるかという事か」
「いや違う、本来そんな作用など、どこにもなくても
それを発動できた体の記憶を思い出せるかという実験だ」
「どう言うことだ」
「空を飛んだことのある鳥の頭に空を飛んだことのない人間の脳をぶち込んだとき、まるで体が記憶していたとおり飛べるのかどうかと言う話だ」
「えーとその前にレッドアイってのは」
「・・・元々はデッドアイ、見た物も死ぬし、見られた物も死ぬ
いわば強制的に死ぬことを想定された自爆スイッチって事だ」
「なら何で狼は死ななかったんだ」
「うむ、死ねなかったと言った方が良いか」
「どう言うことだ」
「お前は脳が死滅する前に脳を入れ替えられたんだよ
お前を押さえるために私のロボが何10体も壊されて良い迷惑だったが」
「ちょ、、お前はさっき私の親とはまったく関係がないと」
「いやそれはお前がないはずの記憶を持ってそう思いこんでるだけだ
実際はお前が園に来たときがお前の新たな本当の記憶のスタートであり
それ以前は全て嘘だ」
「それじゃあ、・・・」
「なんだ」
「嫌なんでもない」
「お前は死ぬ前に押さえられて、入れ替えられたどうやらそれが本筋らしい」
「分かったありがとう、」
「気持ち悪いな、切るぞ」
「何時入れ替えられる」
「無理だ、両方が別々の臓器に作ってしまっている、これでは大きさが合わない」
「どうしても無理か」
「どうしてもと言うならその狼に聞いてみろ」
私は振り返ると耳だけ立てて寝ている狼を見た
「俺はこのままで良い」
「おいおい俺はあの嬢ちゃんの心の方が」
その時僕は奴をおもいっきし抱きしめてやった
「これからもずーと一緒だ」
すると珍しく焦ったような赤面したような声で
「はぁーー」とため息をもらす
「いいよな」
「嫌だねぇーー」
それが男の本心かどうかは分からなかったが、まあどちらにしても僕はそれで良いような気がした
「そうだね」
「僕はこのままで良いよ」
「・・・・・」
「なんだよ僕は狼フェチだからこのままの方が」
「あんた私の婿になりなさい」
「すいません性格は男でも私は狼好きなので狼でないと」
「なら尚更私と入れ替わりなさいよ」
「すいません許して下さいお願いします」
「・・・・・後悔しない」
「貴女と会ったことに後悔してます」
「ぶっ飛ばすわよ」そお言って本当に鞘で狼をぶっ飛ばす彼女
「だそうですので」
「何、惚気てんだ駄馬か」
「うるさい」女はそう言って電話を消した
30
老婆は一人雨が降りそうな曇り空野中、手に花束と袋の中に一本のウイスキーを入れて常盤の小字通りを歩いていた
建ち並ぶビルがまるで今にも倒れそうな程高くそびえいるがおくびにも出さず老婆はテクテクと歩く
一つのビルの前に立ち止まると老婆はその中にセキュリティーを無視してはいる、元々開いているはずのないロックが老婆が来たときには開き
また閉まった、そのまま一番奥の部屋にはいるとその扉を閉めた
「あんたに会うのは何時ぶりだろうね」
その闇の中では、わずかに光るスライム型の蛍光が僅かに辺りを照らす
女の生まれは実に田舎と言うしかない
今でこそどこもかしこも同じようにビルが生えてはいるが
その頃は、かすかながらに、時代の波に変色され浸食された
僅かばかりの言い伝えがどこにでも残っているような時代
人々は自分の時間と概念を持ち、それぞれが唯一無二としてそこに存在して認められる、そんな透き通った水とも感情論が生きずいた世界とも言えた、その女はそんな田舎に生まれたが、そんな物がだいっ嫌いだった
なぜ今から来るであろう、時代の波の前で、そんな過去の物にこだわるのか、今を生きずして明日など同じではないか
彼女は勉強した、元々頭は悪くなかった、そのうえ彼女の父と母は
勉強とあらば、どんな物でもこんな田舎にいながら買ってくれるような人だった、彼女は早くこんなしがらみだらけの巣窟ではなく
全てが理論で割り切るような、そんな物を求め高校から都会に行くことにした、そこでも彼女はどんな強化でも恐ろしく上の成績をえたが
誰一人としてそんな彼女の友達になろうとしない
嫌彼女自体がそれを拒んでいたのかも知れない
連むような物に力はない
一人で何からなにっまで完璧に考えられる
または自分よりも頭の良いもの、独創的な考えがある物こそ、私とぶつかって何か凄い物を作ることが出来るはずだ
そして彼女は見つけることが出来なかった
その捜し物は今現在でさえ一人も見つかっていない
そんな彼女は大学を行かずして、とある研究室に引き抜かれた
それは国直属の研究施設で、オールアイと言った
全てを正しく見通せる力
全てをただすことの力
答えを知ることの出来るもの
それは間違いだらけの人の心ではなく、機械にこそある
その信念の元、世界最強の体を作る部門
その上に立つべきである間違いのない心
果たして今考えてみれば人間が作る時点でそれは間違った物以外の何者でもない、そう思えば良かった、しかし私はそれに答えがあると信じた
間違いがない物があると
はじめの三十年ほど、私配置からロボットの心を作る部に配属された
しかしそれは研究すればするほど本来の物から外れる、冷徹な心のない物になっていった、そこで私は本来の心とはあやふやで未確定な物なのではと考え、機械ではなく人工的な人造生物を作ることに三十年の後半から変更した、しかし後一歩の所でそれは目的が違うと上に却下されて
残りは最強の体を作る機械部門に左遷された
そこで私は数多くの生き物とそしてそれを融合する物を作り上げる
その結果、半生物、反非生物の体を持つ物を作り上げたが
そのすさまじい破壊力にまたしても上は文句を付ける
その結果が、本来の力を出したときに死滅するようにするプログラム
そして完璧にそいつらを殺せるロボットを作ること
私は悩んだ、我が子同然に作った物をなぜ殺さなければならない
それを作らせた意味とは何だ
武力で押さえつけなければならないのでは意味など無いのではないか
力が強いから正しいのか、
私はその時全てが嫌になった
そして完成させたロボットの奥底に私だけが使える強制ブログラムを残して研究所を出た
それからと言うもの、私は施設を変わり身のにその生計を世界各国の噂を掴み売ることに専念した
そんなとき、あの事件が起きた
それを知ったのは久しぶりにあの施設にハッキングをかけたときだ
世界各国が機械での戦争を中止して、何か決着を付けられないかと思案していたとき、あの研究室の名前が出てきた
始め無視していたんだが、ひょんにダイヤルを押してしまいあの場所の資料が画面に散らばる
そこに写っていたのは、あのころとは似てもに付かないような非道な実験の数々、もはやそれは何か物事を正そうとするのではなく
無理矢理自分の考えを押しつけるような物に感じられた
その裏には、暴走した人工知能が人を操っていたらしいが
それを知る前に私はその施設の解体をまず始めていた
そんなときだ、ある実験データーが出てきた
そこに書かれていたものと言うのが
本物の正しさとは
誰にも負けない肉体
そしてそれを有する人間の魂
言ってみれば馬鹿げた話である
元々人間は不完全という前提の話が
それでは、無理矢理話を力で通した方が正義というまったく持って歴史の繰り返しに過ぎない
私がそのレポートを見つけたときそれはもう実験が終わった後であったが
私は急いで何年かぶりにそこに向かった
脳を入れ替えられた少女はその後言えに向かったと書かれていた
それは詰まりもしかすると
奴らは自分たちが正しいと思う物を日本の最高傑作としてあの処分場に入れた、結局は、どんなものでも危険すぎる物は処分されるしかない
あれは、とんだ見せ物でしかなかったんだ
もし情報が正しければ、レッドアイと言うなの自爆し一致がもうすぐ入る
それは詰まり悪まで推測ではあるが、もしかするとその少女の脳味噌がそれを感じ取ってしまうかも知れないと言うことなのだ
そして私は惨劇を見ることになった
急いで私は待機させておいたロボットたちを出して無理矢理捕獲した
そしてそのまま強制的に術式を開始した
無理矢理脳内を切り開き、人工生物特有の機械の混ざった脳のチップに
嘘の情報を流す、それがあの記憶であり、またここから始まる記憶なのだ
31
私は久しぶりにあの研究所に立っていた
いささかウイルスを流すのには手こずったが
こちらには世界最強のロボットがついている
恐れるに足りない
私はそれでも人がいない道を探り進む
そん中、巨大な人工知能「all・ai」を見つけた
その時始めた奴らがこんな物を作っていたことをした
そいつはガラス間と言うには大きすぎる代物でまるで
水族館のような馬鹿でかい水槽の中に、紺や赤、緑青いろいろに変色させていた、それはまるで人間の脳味噌のような形だった
私はその気色悪い物に全最強ロボットを奇襲させた
その帰り道、とある研究室で、自らの子どもを取られたという物を見つけたのだ
結局あの狼が逃げられたのは
あいつら施設が最高傑作を壊したくなくて、作ったもの
そして他の国にばらまいた自分たちの兵器を最後には自分たちで始末する
それはいわば、押さえられない物を自分たちの都合で壊すための物
その代わり世界は、平和というなのメリハリのない生活地帯を得られたのだが、果たしてどうなのだろう
結果的に暴走しないように、また暴走したときの対処としてロボを出てきたあいつに付けてはおいた、まさか本当にあの兆候が出たときはビビったがしかしどうしても分からない、どうして司令塔が無くては発動しない
レッドアイが発動して、さらには生きているのか
今となっては手持ちの機械は底をつき何一つ無い
もしあいつを暴走させたとき、それを止める物はこの世にはもう無いだろう
終 完 藤本 智大 ジョン 著
第三章
これはロボットであった僕がふと目を覚ましたときからの話をしようと思う
僕が目を覚ますとそこにはなにもなかった
嫌実際には目屋があったんだけどそのほかにそれらしきもの
詰まり家具一つ無く、僕が寝るベットが唯一あるだけである
僕は急いで立ち上がってその違和感に気がついた
「あれ、四本足だ」
それはもちろん人の前足は手だみたいなことではなく
僕はいつの間にやらロボットから狼にもでるチェンジ
というかとんだオーバーホールを迎えていた
いや実際こっちの方が気に入ってたから良いのだが
それにしてもここはどこだろう
僕は前足と後ろ足を蹴って布団から飛び降りつとドアに向かう
自分で言うのもなんだが器用に扉を開けると外にでる
その間ももちろん気を辺りにやるが、別段人のいる気配はない
何で元に戻ったのだろうか、そんなことを考えていると
昨日あの女に壊されかけていたのが蘇る
あの後急に動けなくなったけど、誰がここまで運んだんだ
僕はそこでようやくその場所が昨日自分があのロボットにされていたところだと気がついた
「なっここは」
「ようやく気がついたね坊主、いやお嬢ちゃんか」
「何のことですかってあなたがこんな事を」
「いやかいあんた」
「いえありがとうございますって、あのもう一人いた女の子って」
「置いていたよ」
「すいませんありがとうございました、この恩はまた」
「そんなもん良いけど何処行こうってのさ」
「いえホテルに」
「それなら内のロボット、いやお前さんから言えばジイイだっけか」
「なっなんで知ってるんですか、どういうことですか」
「あんたは質問が多くていけない」そこで男はその声が電話の声に似ているどころか同じような気がしてきた
「あなたまさか、「ババア」さんですか」
「何代その妙な呼び方は、張った押すよ」
「すいませんそれ以外に知らないもんで」
「まあいい、私の名前は」
「それよりあなたは何で僕を助けて彼女を残して、あと何でロボにされたんですか、オヤジは何なんですかあなたにとって」
「まず言う、質問が多い、一つにしな」
「せめて三つで」
「一つ、それ言以上は曲げられないね」
「せめて二つ」
「・・・・・・百万」
「・・・どうかそこを」
「仕方ない、お前には貸しがある、いや罪か、まあどちらでも良い
答えてやろう、二億円では安すぎる答えを」
「ありがとうございます、ではまず何で、僕がロボットにされたか」
「オヤジが誰か聞かなくても良いのかい」
「ええ、たとえ誰でもオヤジはオヤジですし興味はそれにとどめておこうかと」
「ふっん冷たいね」
「いやそれほどでも」
「・・・まあいいお前さんはお前さん、私は私だ、答えるよ
お前を殺すためだ」
「どういうことですか」
「お前はあいつ等モンスターを知っているだろ」
「ええ」男は少し考えてそれだと思いつき笑い怒こるような不思議な顔をした
「そいつらの最後は赤い目をしていただろ」
「ええ、でも最後の最後は銀なさんって言う方の自爆でしたよ」
「それはそうだ、私が作った管理システムギンナ・ブルタンクス
いわゆる門番みたいなもので作ったんだ、そうかあいつが」
「えーーと詰まり話を聞いているとあの赤い目になった奴は死ぬんですか」
「ああ全てを破壊して死ぬ」
「・・・・そんなに」
「ああ、でお前はそれを起こさないように、もとの体でもとの頭脳
を入れて消す算段だったんだ」
「なぜそんなやっかいなことを」
「お前等半生物大破もともと一つの物が完璧になって出来ている
それが一つでもかけた状態で壊すと爆破増殖を繰り返してします」
「詰まりは」
「答えが違う答えはいつまでもノーだ」
「・・分かりません」
「次の質問だ」
「ではこの質問を二つに」
「却下、で以上だな」
「すいません、では何でもとに戻してくれたんですか」
「それは、お前を殺したのは私の責任でもあるからだ」
そのあとの話を狼はじっと聞いていた
「すまんとは言わぬが、、すまんかった」
「いいですよ、別に元からこの記憶しかないんですから」
「元の記憶は欲しいか」
「いえ・・要りません」
「そうか、、しかしなぜ」
「元からこのままでしたから今更もらっても」
「ここにあるとしたらどうする」
「あるんですか」
「ない、全て消されたあとだった」
「・・そうですか」
「欲しくないんだな」
「ないんでしょ、しつこいでしょ」
「実はある」
「しつこいですよ」
「ある研究室で実験のデーターとしてお前の記憶が残っていた」
「しつこいですよ、僕は要りません」
「そうか、なら捨てるが良いか」
「そこまでいうなら」
「悪いな壊してしまった、でっかい脳ごと」
「なんですかそれ」
「君は質問が多い、気持ち悪いものだよ」
「それじゃあ僕は帰ります」
「本当に要らないんだな」
「欲しいです」
「正直でよろしい、ではお前の記憶の墓を作ってやろう」
「・・・要りませんがお願いします、少なくとも5、6才の女の子の記憶
ですからお願いします」
「ああ」
そのあと僕の記憶は騒音のするホテルの一室にジャンプしたところになる
32
あのあと僕らは何の因果か一緒に仕事をする中になってしまった
いやどっちかと言えば強制的に押しつけられた感はなくはないが
とにかくあのあと、ボスがなぜに自分達を付けていたのか聞くと
単なる、好奇心と、あの世にたのまれ他のことであの時の電話も終了の返事だったという、ではあの爆発は何かと聞くと
それもどうやら分かっていないらしい
後でズキンさんが言うには倫太郎が怪しいと一人考えながら要っていたからそんな感じの人なのだろうと思う
果て果て、私たちはそんな感じで何でも屋を開くことになったのだった。
33「浦島事件」
わたしは急いで車のキーを握ると一台しかない会社とは言えないような小いさな探偵事務所の車に乗り込む
助手席のスピーカーから
「事故らないで下さい」
とあのオオカミの声が聞こえた
「あんたこそ今度は名前決めなさい」
「・・・・・・いやどうもなんかねー」
奴は自分の元の名前を知りどうしようか迷っているのだ
あの婆さんから久し振りに電話がかかってきたら
オオカミ宛で、何でも墓が出来たから来いと言うことらしい
本来ならあいつだけどわたしの親としての記憶が私をそこに行こうとさせた、実際はしっかりとあるのだがそこは付き合いと言うことで
しかし数百とある墓石の中に新しくできたそこに書かれていた物は
わたしの名前が、私のフルネームで
「赤野頭巾」と書かれていた
ちょっと待て、詰まりは、親ではなく私の
そう思っていると
先回りして遅れていたあいつらが現れた
「なかなか小さいですね」
「・・・悪かったな」
その声は、どこにも冗談な感じはない
「お前は頭巾を恨んでいるか」
それを言い終わらぬ前に
「知らない物を恨むわけにも、だいたい、彼女のせいではないと聞きましたが嘘なんですか」
「そうか、それならいいのだ」
そう言うと彼らは水だけかけてその場を去っていった
「どういうことだ、」その時私の頭の中に嫌な物が思いつく
「まさか」私はその場にへたり込んだ
「おいオオカミ」
「なんだ出かけていたのか」
今私たちはあのビルの二階にいた
あのビルとはすなわち、私の、、、いや彼の親の居た家の後
そこに今間借りにそこににいた
あの婆さんここは高くなると土地を残して置いたのを、私が三階の隅をもらったのだ、正直どういう神経をしているのか疑いたいが
もし、私があいつの親を殺したのだとすれば
それは、私以上にあいつの気を心配しろと言いたい
私は部屋に入ると狼を呼んだ
「あんたのことは私が守るからな」
「・・・・・・もしかして知ってるの」
「ああ・・」
「そうか、なら今すぐここから出てって」
「うん」私は出て行こうとする
少なくとももう生きていることはできないだろう
なんたって、親を皆殺しにした上で、その子供を逆恨みして殺そうとしたんだからな
「いやいや何で荷物まとめてんのさ、」
「嫌だから、何で殺虫スプレーをこの部屋に充満させるのに荷物なんて持たなくてはいけないかという件」
「あんた、、、、えーーーと知らないの私があんたの」
「もおいいよ」
「良くないでしょ」
「君は悪くないと僕は思うしこの話は止めよう」
「あんたは私に何にも思わないわけ」
「いやだって、知らない物に怒れって言われてもねー」
「それじゃああんたは知っていれば怒るの」
「いや、僕は怒るとか怒らないとかじゃなくて、君にはそばにいて欲しい」
「、、、どういうことよ」
「君死ぬつもりだろ」
「・・・そんなことは」
「僕はこう見えてもなかなか優秀でね、匂いだけでその人の感情くらいすぐ分かる、君のにおいはそう言う感じだ」
「ならどうしろって言うの」
「だから、死なないように僕としては生きて欲しい」
「だから私にあんたを守らせなさいって・・・」
そこまでいってその言葉の理不尽さに涙が出て崩れそうになる
私は何の罪滅ぼしなのだろう
「君はここに居て欲しい」
「あんたは優しいのか怖いのか分からない」
奴はオオカミなので表情が良く分からないが困った顔をして聞く
「それはどういうこと」
「いつも優しいと、いつも感情を殺していると、どれが本心か分からない」
「僕に本心なんて無い、ただ生きているだけだよ」
「・・そんな、そんなこと言って」
「君は生きるために何か存在があったかい」
「どういうこと」
「詰まり生きるのに資格は要るかい」
「要るでしょ、学校行ったり道筋たてたり」
「それなら僕は全てにおいて失格だよ」
「そんなこと」確かに奴はすべてないのだろう
「でも僕はここにいま生きている、人造だからどうかは知らないけど」
「でもそんなの意味がないでしょ、あなたにはあなたの生き方があって」
「そうさ、僕はこれが普通、なにも特別なことはない」
「でも、それはあなたが特別・・」
「いやそれは違う、頭巾さんには頭巾さんの普通があり、僕には僕の普通がある、でもこの差は限りなく広く、それが合わさることは永遠にないんだよ」
「でもそんなの」
「でもそんなもんだよ、僕自身は一分前でさえ僕とは別人だよ
時間は細切れなんだ、それぞれが別人、だから同じ事など二度とできない
」
「でもそんなの」
「そんなもんだよ、何かしてもそれはどうせそうなっていた
もっと良いことをやっても、違うことと大差はない、だから人が人と全く別の事を発揮できるのは、誰かの真似を真似るのではなく
自分自身のやりたいことを、本心を、いい加減に演じることなんだ」
「あなたが言っているのは空想論」
「いや違う現実だ、人は頑張った方が言い物が作れると言うが
良いものとは何だ、人間は元々ある能力を使ったときが一番凄い物を作れる、それと頑張りに大差はない、全ては同じなんだ見方が違う
視野が狭いだけで、全ては同じ、感情に違いはない
あれは成功したからこうやろうじゃない、どのみち何らかの形で成功はできたのに、法則に頼ろうとする、元々欲望に素直な人間が世渡りが上手いのは、人間本来の感を垂れ流すから、きれいな曲線、決まった行動
しかし気持ち悪いくらいがちょうどいいのは人間の本心とは実に汚いからだろう、というわけで君は僕の所にいてもらう」
「・・・あんた意味分かんないこと言ってアヤフヤにしてるでしょうけど
私があんたを守のは私の希望なんだからね、好きにさせてもらうわよ」
「・・・いや最初から言ってるじゃないですか、ここにいて良いって」
「それはあんたが意味分かんないこと言って、出て行け、なんて」
「言ってませんよ僕は殺虫剤を、撒こうと思って」
「あーーーうるさい、ならあんたがここで生活できるようにあんたの面倒をみる、これで良いでしょ」
「いやいや僕は一人で・・・・いやそれでいいです」
「交渉成立」
そお言って彼女はスーパーの袋から缶ビールを取り出して自分の分
僕には受け皿(灰皿のようなガラスの器)に注ぐと
「ではこの先を祝いカンパーイ」
僕は未成年なので堅く断りを入れたがしかし
実際は何歳なのだろう、いや待てだいたいこの娘だって
僕は奴の飲みそうになった缶ビールを噛むと逃げる
「あっこらあんた人があんたに弱みがあるからって」
「自分で言うな」僕はかなり言いにくくそう言う
そんなこんなで一週間後に、がくのないあいつと僕ができそうなことはということで、何でも屋兼探偵事務所を設立した
といっても看板を出しただけで、後はあの世さんとババアに任せたら
「任せとけ」と「300万円の貸しだ」そう言って次の日には何からから何まで法律関係をそろえられてしまった
「やはり殺しや何でしょうか」
「いや無理でしょう、殺せても隠し方がめんどくさい」
私は元々殺しというかそんな関係を習っていたせいで、殺しは殺すより隠す方がめんどくさいと言われていたのを知っている
「いやでもあんたが食べれば」
「却下」奴は即却下された
何でも人造人間のおかげでギリギリ肉を食べなくて良いようにベジタリアンにしたという
肉の食えないオオカミ、笑えねーと思う
「でもあんた何で食べられないの」
「いや怖いでしょ、血」
私は見かけよらずな奴を無視して話を進めた
「それならボディーガードなんていいのでは」
「・・・・・ズキンさんは」
「赤野で」
「赤野さんは正直、壊す方が得意で守るのは」
「何よ私だって」
でそんなことを言っている内にまーなに決めず片っ端からやっている内に決まるだろうと、結局看板通りの何でも屋に決定した
次の日、恐るべき事にお客様がきた
「あのーここが、オオカミの隠れ家という何でも屋でしょうか」
そのネーミングを付けたのは私だが何か
「あっはい」
私は急いで表にでると
いかにも幸薄そうなよれたというか古びたスーツを着た
あか抜けない四十半ばの親父がいた
私が飛び出してくるのを見ると
「その事務局の方は」と失礼なことを言うが仕方ないのかも知れない
なんたって私は若いんですもの
「私が副長の」
そお言って出来立てほやほやの名詞を出そうとして前をでると扉が閉まるところだった
「ちょっお客さん、待って下さい、こう見えても昨日、出来たばかりですから新しいし清潔ですよ」
実際このビルが出来たのはもうごろく年ばかりではあるが
「何言ってんですかこういう物は古い方が実績があるでしょう」
「失礼ですがどちらからお聞きになってきたんですか、それとも看板を見て」
「看板ですが何か」
「そうですかではまあ一服、話だけでも」と何とかズルズル引っ張ってソファーに座らせると、目を光らせてお茶を汲みに行った
「えーーとお名前は」
珍しそうに事務所を見ていたが私がお茶を出すと頭を下げた