東京少年
【注意】
この書き物は、腐った嗜好を持つ作者が妄想垂れ流しで書いているものです。
そういったものが苦手な方は、ぜひお避け下さい。
―――如何して俺は、大人になれないのか。
分からない。みんな如何して大人になるのか。
大人と子供の境は?
いつになったら、俺は年相応に、―――28歳の青年に見られるのだろう。
何時まで経っても痩せっぽっちの、あばらの浮きそうな生白い身体がいけないのか。
それとも、痩せて削がれそうな輪郭と、母に似た垂れ目の一重と、小さな口がいけないのか。
髪を染めずにいるからか。
「何時までも変わらないね、大学の頃からちっとも変わんない。」
同窓会で話した、元の彼女にそう謂われて、人知れず落ち込んだのはつい最近のことで、
それぞれの年を、少しずつ、けれど着実に重ねていく同級生を目にする度に、取り残されていくようで。
そんなのは杞憂だ。そのうち嫌でも年を取る。
若くいられるならそれでいいじゃん、と今の彼女は笑ったっけ。
俺は、大人にはなれないのかもしれない。
―――大人って、なんだ?