表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嫌われてたはずなのに、騎士団のみんなが離してくれない  作者: ぷく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/31

番外編 熱が悪い! 後半

翌朝。


「……あれ……」


アオイはゆっくり目を開けた。


頭は少し重いが、

熱は下がっている。


横を見ると――

椅子で眠るカイル。

床に座ったままのノアとレオン。

壁にもたれているユリウス。


「……え……」


「……なに……この……」


カイルが目を覚ました。


「……起きたか」


「……熱は下がった」


「……あの……」


アオイはおずおず聞く。


「……ぼく……なにか……しました……?」


ノアがにやっと笑う。


「した」


「めちゃくちゃ」


「……え?」


レオンも続ける。


「団長の名前呼びながら」


「行かないでって」


「……」


ユリウスが冷静に言う。


「“すき”とも言っていました」


「……」


「ここが好きだとも」


アオイの顔が、みるみる赤くなる。


「……うそ……」


「本当」


「……覚えて……ないです……」


「……死にたい……」


布団をぎゅっと掴む。


「……忘れてください……」


「……全部……」


カイルが低く言った。


「……無理だ」


「……熱のせいだとは分かっている」


「……だが……」


「……嫌ではなかった」


アオイの耳まで真っ赤になる。


「……団長……!」


ユリウスが小さく笑った。


「……安心していい」


「記憶がなくても、事実は変わりません」


「……あなたは……」


「我々に守られている」


ノアが肩をすくめる。


「逃げられないね」


レオンも笑う。


「騎士団からは」


アオイは布団に潜り込んだ。


「……見ないでください……」


「……しばらく……」


「……顔……見れません……」


部屋に、やわらかい笑い声が広がる。


アオイは思った。


(……ここ……)


(……ほんとに……)


(……居場所なんだ……)


窓から、朝の光が差し込んでいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ