レンタル落ちのSF
ネット通販で、一枚百円くらいで売っているSF映画のDVDというのがある。レンタル落ちで、スペースSFアクション最新作!などとタイトルの紙に印刷されている。
何本か見てみると、これがどれも期待はずれの作品で、予算不足をひしひしと感じる値段相応のSFだった。
まず、無名の俳優が出ている。脚本が稚拙。撮影が未熟。つまりは、レンタル店の棚を埋めるために無理やり流通しているのだろう。ある程度利益を産んだのちに売却された商品ということか。
何本か見ているうちに、脚本の力不足をどうしたら捕捉できるか、見ながら考えるクセになってしまった。
脚本がしっかりしていれば、限られた予算でも面白い作品はできる筈で、なにを間違えたか、最初からスターウォーズのような大作を夢想しているところに、そもそもの誤りがある。
それがわかっている製作者だけが良作を作ることができる。
モノを作るためのアイデアは、結局は訓練によってひらめく。達成感を得る為に、さまざまに試すことで、良質のアイデアはうまれる。それは映像も文章も同じだろうと思う。