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「少年と変なおじさん」


 「そんなときです。

公園で一人ぼっちでいるくそたの前に、

 変なおじさんが現れたのは、

 そして、くそたに頭がよくなりたいか、って、訊くんです。

 もちろん、くそたは頷きました。

 そうしたら、おまえの周りで一番頭のいい奴を明日この時間、

この場所に連れてこい、って言うんです。

 くそたはあほーなので、それだけで頭がよくなるんですかって訊くと、

その変なおじさんはそう簡単にはいかないわ、

だが、試す価値はあるって答えるんです」

 「うーん、わしも長い間カミサン伝説を研究しているが

それに近い話しは聞いたこともないぞ、

 もしかしたら、真カミサン伝説かもしれないぞ、

 それにしてもおまえのような奴がそんな話しを

 何故、知ってるのじゃ、まさか、作り話ではなかろうな」

 「いえ、オンシラーズ高校ではやっている伝説なんで、

本当のカミサン伝説かさえ怪しいのです。

まあ、よい、話しを続けろ」

 「それで、あほーの龍之介は」

 「バカヤロー」と教授は助手を殴る。

 助手は教授に話の腰を折られて、

名前を変えるのを忘れてしまった。

 「すいません。もう一度、それで、あほーのくそたは」

 「それでよい」

 「あほーのくそたは誰が自分の周りで一番頭がいいかを考え始めたんですが、

なんせ、あほーですからわからなかったんです。」

 「ちょっと待て」

 助手は思わず、顔を手で隠す。

 「あほーではなく、あほじゃないのか」

 「うーん、それが何故か僕が聞いた伝説ではあほーなんです」

 「まあ、続けろ、名前を間違えるなよ」

 「はい、えー、あほーのくそたはそこで、

母親にこの辺で一番頭がいいのは誰かと聞いてみました。

 実はくそたの母親もあほーなので、わからず、

 それは難しいからお父さんに聞いてみなさいとくそたに言いました。

 そこで、くそたは父親が帰宅すると同じことを聞きました。 

 すると、この辺ってどこだって聞き返すんです。

 くそたは、おじさんから言われたのはおまえの周りでだったことを思い出して、

そのとおり答えました。

 するとくそたの父親はだったら俺だなと答えたのでした」


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