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「呪文の効果?それともカミサンの像?」



 「君の解釈だと、


あほーあほーあほーカミサンカミサンカミサン


の呪文に、


 あほーじゃなくする効果があって、

 像には何の力もないということになるな」

と教授が言うと、

 「もちろんです。

 像はあの悪徳教頭が

どっかからかっぱらってきたものらしいですから」

 「もう少し上品な言葉を使いなさい。

 まだ、

 あほーが抜けておらんな。

 よいか!

 確認するがその像は盗品なのだな」

 「という噂です」

 「じゃあ、教えてやろう。

 オンシラーズ高校で教師たちが叫んでいたのは、

あほーじゃない。


 あおー、あおー、あおー、カミサン、カミサン、カミサン


じゃ」

 「えー、そんなあほな」

 「つまらんだじゃれを言ってる場合じゃない。

 それで、君!

 その像はどこにある?

 見せてくれ」

 「まさか?

 じゃあ、

 あの像自体に力があったんですか?」

 「まさかじゃない!

 その像こそ、

 本物のカミサンの像じゃ!

 写真じゃなく、

 像自体を早くだせ!」

 「そ、それが...」

 「まさか、

 もうないというのじゃないだろうな」

 「そ、そのまさかです。

 すいません」

 「じゃあ、誰にやった?

 わしは追うぞ、そのカミサンの像を」

 「それが、

 ウチのあほ犬タロウの首輪につけたんですが...」

 「じゃあ、

 早く、そのあほ犬連れてこい」

 「それがいなくなっちゃたんですよ」

 「ちゃんと鎖につないで置かなかったのか」

 「つないでいたんですが?

 もしかしたら、忘れてたのか?」

 「はー...そういうことか...」

 「はあ?」

 「そのあほ犬、

 その像のおかげで賢くなって、

 おぬしに飼われているのも

あほらしくなって、

 自分で鎖をはずしてどっか行ったんじゃよ」

(終)


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