鳥取砂丘
今度は砂漠に居た。ラクダや観光客がいるので、現実に帰ってきたのだと、ほっとした。
そんなわけがない。こんなところに居られるか!反対方向へ向かう。
鳥取砂丘へようこそ。読める、読めるぞ!
携帯電話で、ニュースを確認する。
またしても渋谷が滅亡している影響で、在来線が完全に麻痺していた。
ずっとここにいてもなんなので、南下して食事や休憩をはさみつつ、自宅へ向かうのだった。
――――
やはり、大学は部外者でも入れてありがたいな。食堂を目指す。
まるでテーマパークに来たみたいだぜ~テンション上がるなあ。
そうして、食堂へ向かっているとなんと!
真っ昼間、コの字の中庭で!今まさに異形の異常存在を召喚しているではないか!
魔王の手下だろうか?
(魔王:えっ?何?しらん……怖っ)
剣を召喚し、臨戦態勢に移る。
しかし、後ろから殴られてあっけなくやられてしまう。
治安悪すぎるだろ、この大学。
拘束され薄暗い棟へ連行されていく。
「少し、寝てもらおうか」
睡眠薬を飲まされたわけではないのに、眠気がやってくる。どういう仕組み、なんだろう?
狸寝入りでやり過ごそうも、意識が遠のく。
「この施設のこと言うなよ」
人払いくらいしろよ……公共の空間でなにやってるんだか。
「だが断ると言ったら?」
「焼き土下座復権します?」「さすがにやめとけ」
「嫌だ!こんがりはいやだ!せめてレアにして!!」
「あっ、暴れるな!」「だいたいなんで障壁突き破ってんだ」
「嫌だ嫌だ嫌だアアあああああああ!家に帰るんだ!!」
拘束を解くことに成功した!
逃げ出そうと、脚に力を込めるも縺れて捕まってしまった。
意識がなくなって、気づいたときには逃げ出せないように監k……閉じ込められていた。
施設から出るのは、どうすれば?
外へ助けを求める?連絡をする?
財団に助けを求める?携帯電話、
ない。そうか、そうだよな。では
次の手を考えなければならない。
こんなときにあの
獣人がいてくれば
どれほど
よかった
か。
かん
がえ
が
う
ま
く