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プラトフォーマ・トナシィ・パーゼプリィウ『浮き沈みの流れ』 下流に向う

「トキヒコさん、本日はプラトフォーマ・トナシィ・パーゼプリィウを辿り進みますでしょうか。」

 すっかりと、外出の支度が済んでいるだろうか、身なりの整っているリーザに起こされた。

 ああ、リーザが身なりを整えているのは何時もの事だ。


 ここはザーララの北山の山岳城。

 昨夜はザーララにリーザと過ごす部屋を設けて頂いたが、ザーララからの強襲は無かったようだ。

 あれ?オレって何処かで期待してた?


 リーザに案内されながら、着いた先の部屋にはロウが席にと着いていた。

「ああ、ロウ、おはよう」

 ロウはエルフの里国の王家の長兄だ。

 だけどエルフの王宮には向かわず、ザーララの山岳城で居候みたいな暮らしをして過ごしている。

「トキヒコ殿には良き目覚めと成りましょうか。ですが中陽(昼間)の刻は近いです。」

 あー、すでに昼近くか。これじゃあ本当にいつもの休日と変わらないなぁ。


「ロウ、今日はどうしたの?」

 まあ、ロウが昨日何をしていたのかは知らないけど。

 あれ?そう言えばロウって、特に自身の進むべき道も示されていないし、これといった労働も行っていなければ、仕事と表せる事にも就いてない。


 なんか、聞きにくい。

 オレもこの地で遊んで過ごそうとしている事と、大して変わらないからなぁ。

「トコヒコ殿、トキヒコ殿が思われるのであらば、私は『独立したエルフ』とは成らずです。」

 わっ、やっぱり意識筒抜け~、でもロウって『独立したエルフ』では無いって、、、でもなんかそれ、都合良くない~?

「それはザーララ、ユーカナサリーも同じく。」

「えっ?それって、もしかして、、、」


 そう、私が聞き知った限りでは、エルフ王家の子達3エルフは、、、母親はザーララの持つ魔力を抑える果てに、石となってしまった。前王である父王は何処かに消えてしまった、、、エルフの成人とも表される(勝手にオレが思ってる)『独立したエルフ』は親に与えられるモノだ。

 その『与える』親が居なかったら、、、。

 彼らの父親や母親が、目の前からその姿が消えてしまったのが彼らが何歳(?)頃の出来事なのか、そしてその後、どれだけの時間が経過したのかは知らないが。

 見た目は立派な大人のエルフなんだけど、(エルフの里国の王、女王ユーカナーサリーは見た目幼い一面を感じてしまう事も有るけど。)時間の進み具合や時間の経過が、私の暮らして来た地球上とは違うから。(この”違い”って、違いと言うか差が有るのは分かるんだけど、具体的な時間差や程度は全く分からない。刻まれる時間が長いのか短いのか、一日や一年の感覚が掴めずにいる。)


 だけど、親から『独立したエルフ』と与え認められなくても、自分のやりたい事や自分が進むべき道は見付けたりするだろう。

 いやいやいやいや、エルフではない、エルフに寄り添えていないオレが、彼らの想いを知る事なんて浅はかであり不可能だ。残念ながら今のオレでは、彼らの持つ気持ちに届く事も、増してや理解するには無理だ。

「ロウ、済まない。朝(昼)から嫌な思いをさせてしまった。許してほしい」


「何故、トキヒコ殿は謝り申す。私は嫌な思いなど持ちせぬが。」

 やっぱりエルフ、寛大で優しい。オレ何かでは届かない。

「いやロウ。オレの配慮が足りなかった。まるで親がいなかったからと、友達に対して揶揄する様な考えだった。ロウが気に掛けなくてもオレがどこかでそう想ったのは違わない。悪かった」

 エルフ王家の3エルフの親である、母王ジールが今は居るけど(石からの帰還となったけど)。そう言えば、母王ジールは王宮で過ごされているみたいけど、何やってるんだ?


「我らが友との関係成らば、不要な事。」

「いやロウ、逆だ。友達ならばこそ、思ってあげて、気付かなくてはならない事だ。スマン」

 と、ロウに対して頭を下げると、、、ゾワゾワゾワゾワゾワ〜と来た!この何とも言えない嫌な感覚!


「どうしたトキヒコ?」

 気づけば私の隣の席に、音も無くザーララが座っている。

「ああ、ザーララさん、昨夜はお気遣い頂きありがとうございました」

「なんだトキヒコ、私に礼など要らぬ。私はお前のエルフだ、好きに使え。そして頼れ。この場にお前が居る限り、私は応えよう。」

 リーザを前にして、そんな事言うの止めて〜。


「それよりもだ、お前が思う『独立したエルフ』との位置についてだが。」

「ええ、」

「其れは重要であるのか?『独立したエルフ』で在ろうと無かろうと、我らの行いし事、道に違いは無かろう事。」

「ええまあ、そうですね」変にこだわってるのは私の方だ。


「まあ、あくまでもお前の認識であるが、間違いでも無かろう。其に対し私は何も無いぞ、好きに思えば良い。」

 そう、『独立したエルフ』は、イコール『成人したエルフ』と私が勝手に思い込んでいる事なのかも知れない。人間だって、成人していようがしてまいが、やる事に大きな違いは無い。

 ただ『成人』となれば、社会の中で何かしらの権利が得られる反面、制約が掛かる事も発生するけど。

 そうだ、オレが勝手に思っている『独立したエルフ』って何だあ?やっぱオレが変にこだわってるだけだ。

 まあ、『独立』してなくとも、エルフ王家の3エルフは私にとって何か特別な存在で在る事は変わらないし。


「トキヒコ、今日は何を求める?」

 今日は昨日知った、プラトーマ・なんちゃら・なんとかリィブのゴール地点となるのか、そこに何が有るのか、池なのか大きな湖なのか、何が在るのか見に行きたい、つもり。


「ザーララ申し訳無く、この後トキヒコさんと出掛けます故、さくらの事は頼みまする。」

 そう、さくらはザーララさんから『魔力』についての講義が始まったばかり。さくらが何を教わるのかは、さっぱり分からないけど(そもそも、『魔力』を内に秘めれない私では魔力の理解には及ばないと。それは悲しいかな、魔力を内に秘めれない事である。)、たぶん頼めるのはザーララさんしかいない。


 リーザが珈琲(に近付けた物)を出してくれたタイミングでさくらもこの場に姿を現す。

「さくら、ザーララさんの『魔力講座』は、どんな感じ?」

「うん、コツが有るみたい。魔力を体の内で回しつつ、届く“ルイラー”を少しだけ意識して日常を過ごす。身体の中で大きな渦を回しながらも、その勢いを強めたり弱めたり、自在にコントロールするのがコツの第一段階かしら。」

「そう」何だか全然分からん。

「さくらの『魔力』は拡がり伸びるばかりでな。さくらが近くに居る成らば、私の魔力は伸ばせられぬ事も変わらず。だがな、私と真逆の力を示しても、その波動は近きモノ。こうも近くで過ごそう成らば折り合う互交及点が見え出したが。」

「そうですか」互交及点?なんじゃそりゃあ、全く分からん。『魔力』見えないからなぁ。


「お父さん、プラトフォーマ・トナシィ・パーゼプリィウを下って行こうとしているの?」

「ああ、昨日は『浮き沈みの流れ』の始まりの場所を教えてもらったから、そうなるとやっぱゴール地点が気になるじゃんか」

 さくらが乗って来ない。まあ、今は『魔力講座』の方が大切だろう。

「見えない川がそのうちに現れて、、、今は見えないその川を辿って進む。そしてそのゴール地点がどうなっているかを知る。ロマンだ!興味を惹かれるしか無い!」

 見えない川が現れて、途中の地形とか流れた跡とかも気になるけど、やっぱりその先がどうなっているのか、着いた先はどうなってる?池か湖か水海なのか、海だったりして!

 この世界にも海に相当する場所が在る筈だ!

「お父さん、マロンは栗だよ。」

 さくら〜、オレみたいなオヤジギャグを何時身に着けた?もしやザーララさんの『魔力講座』の賜物かっ?!



「なんだ、トキヒコとのデートはお預けか。リーザリーが居るのであらば、仕方が無い。リーザリーの機嫌を損なえば私に食を与えてくれぬやも知れぬからな。」

 いや、いくら機嫌を損ねたって、エルフであれ、ましてやリーザがそんな意地悪な事、しないでしょ。

「トキヒコ〜、甘いな。リーザリーはエルフで在りながらも、人間の持つ側面を多く知る。侮れぬが、決して悪き事でも無き。特異な側面を持つエルフとして讃えても良いやもな。」

 あー、それっていいんだか悪いんだか。リーザが人間に余り近づかない様に、エルフの側面が薄れ無いようにと移住して来たんだけど、ちょっと手遅れ?

「ザーララさん、ちなみにリーザが知る人間の側面の中で、強く表れそうな事って何ですか?」

 リーザをエルフとして留める、ヒントとかになるかな?

「トキヒコ、それは言として表すべき事柄では無き。お前自身が感じて知れ。」

 リーザはニッコリとしているけど、、、そうか、この二人の間では意識によるやり取りが、意識の読み取りが行われてるんだろうなあ。





 リーザが”魔力“を行使し『渡り』の術にて、エルフの森の一角、王宮とジエジオラ湖へと続く森の道の近くに到着した。

 到着したのは、昨日の『浮き沈みの流れ』の探索開始地点に程近い場所。


「トキヒコさんは何故『プラトフォーマ・トナシィ・パーゼプリィウ』を知るに至りましたでしょうか?」

「うん、そもそもは私の住む為の家を建てる場所探しをしていて、」

 昨日の湖畔の食堂で地図を描き、シエックが森の中に流れる川を描き記した事を発端とした事を話しながら歩き進んだ。

 エルフか相手の意識を知る『開く』は、対面した者同士がお互いの会話レベルで意識の疎通を図るが、少し前の事や改めて思い出す事は、発信者側の意識の置き場に関係される。

 思い出す事は、意識の表層部の下から引っ張り出す様な事だから、人間であっても同じだ。

 リーザは私との今の会話では、耳から入った言語情報を解析(理解)しつつ、同時に私の意識も読み取っているのだろう。

 そこに『言語』と『意識』に差異があれば『嘘』と感じるかも知れない。


 プラトフォーマ・トナシィ・パーゼプリィウ『浮き沈みの流れ』全く不思議な現象だ。

 何がそうさせる、何故そうなる、、、想像するばかりで、何も分からない。

 そういえば、リーザとこうして二人で歩くのは、久し振りの事だったりして。


「あれ?」

 昨日のプラトフォーマ・トナシィ・パーゼプリィウの探索開始地点にエルフ2者のシュルエットが。

 見間違える事は無い、ロダッズとリュバックだ。

「二人共、どうした?」

「本日のこの刻もトキヒコに付き合おうぞ。」

 うわぁ、別段約束していた分けでもないのに、なんか嬉しいなぁ。

「トコヒコが『越える者』と同じに過ごすのであらば、我らは不要か?」

「何言ってんだよ、関係ないよ。皆で進むから楽しいんだよ」

 ロダッズとリュバックは、何か感じたのか?リーザに遠慮したのか?でもエルフって、そんな思考を求めないだろう?


 シエックは、城下町で他のエルフと狩猟で使う、罠の打ち合わせをしているそうだ。あー、そっちも面白そうだな。

 あれ珍しい、ムールオシオルだ(小型で愛しい馬と呼べる家畜の一種。農作業や荷物の運搬の際の手助けとなる。泳ぎも得意で、険しい山岳地帯でも這い登る事が可能な力強い万能型の馬。ロバよりかなり活発で鹿に近いかも。)。

「どうした、ムールオシオルなんか連れて?」

 

「借りて来た。」

「借りて来たって、何で?」

 ロダッズもリュバックもシェックでさえも、実生活の中でムールオシオルを利用したりする場面は無いだろう。

「トキヒコに付き合おう思うての事。」

「オレに付き合うと、何でムールオシオルが必要なの?」


「トキヒコ、歩き行くつもりであったか。」

 そりぁまあ、ここには車もバイクも無いからな。何処に行くのも基本、自分の足だ。

「トキヒコがプラトフォーマ・トナシィ・パーゼプリィウの果てへと向かおうならば、トキヒコの足(歩行)にて50は日没を迎えよう、朝日の昇るを見るも50と成ろう。」

 はぁ~あ、50日ぃ!それも片道だろ!

 あーさくら、気付いていたな。いや、知ってたな。

 そうすると、ムールオシオルに乗れるのは嬉しいいんだけど、例え私がムールオシオルに乗ったとしても『浮き沈みの流れ』のゴール地点に行って帰って来るまでに、どれだけの日数を要するのかは分からない。


「リーザも分かってた?」

「はい。ですがトキヒコさんと向おうならば問題はございません。」

 ってニッコリされてもなぁ。先に言って欲しかったなぁ。

 もっと意識の浅い所で、『何処ら辺』なのかとか『どれ位の距離?』とか考えるべきだった。ゴール地点は単に『行ってみる』しか考えなかった、、、浅はか。


 リーザや女王ユーカナーサリーが行使する『術』の『渡り』なんかだったら、パッと行けるのだろうけど。ザーララさんの魔力にて『ラタッカー』(だったっけ)なら、まさに瞬間移動だ。

 そんな力も技も、私は持っていません。


 これはちょっと困った。うわぁ~、どうしようかなぁ。

 別に歩いて進もうが、このムールオシオル(小馬)を借りて進んでもいいんだけど。でも、行くならオレ一人で行くべきだ(プラス・リーザ)。

 ロダッズ、リュバックを連れて行く事は出来ない。

 彼らは彼ら自身が決めた日々の仕事が有るし、それを休ませる事は出来ない。

 例えこのムールオシオルを駆って行っても、日帰りとは成らないだろう。


「皆んなスマン、方向転換だ、予定変更。ブラシーなんたらのゴール地点がそんなにも離れた遠い位置になるなんて考えて無かった」

 そりゃそうだ、川だもんなぁ。

 でも、流れは浅く緩やかだからと、のんびりと歩いて行きゃいいと思っちゃった。

「皆んなスマン、プラトーなんとか川の跡を辿って行くのは中止だ」


「そうか、ではトキヒコ、トキヒコの住処と成る場を当たるか?」

 そう、オレの住処の場所を探す事は変わらない。

「え、いいの?付き合ってもらっちゃっても」

「無論。」

 わぁ何か嬉しいなぁ。それでどうしよう、このムールオシオル(小馬相当)には乗ってみたい。

「作戦会議で湖畔の食堂に行こうか。もう一度、(マンガの)地図を書いて(今度はもっと全体に小さく)次の“当たり”を探りたい」

 リーザも一緒だから、リーザの意見も取り入れましょう。だって二人で過ごす場所になるだろうしな。

 そしてオレはこのムールオシオルに乗って。


「悪いけど、オレを乗せて湖畔の食堂まで行って欲しい」

 トキヒコは動物や獣に話し掛ける。時には木や草にも。

 言葉が通じるはずは無い。ましてトキヒコが喋る言葉は日本語だ。その言葉を考える意識も日本語由来である。

 だが、気持ちは伝わるかも知れない。

 トキヒコは何者にも真摯に向き合う。それはトキヒコが持つ唯一の“力”なのかも知れない。


 ムールオシオル(小馬)が鼻ツラを上げて来た。

 馬程大きな顔では無く、どちらかと言うと、鹿と犬を混ぜ合わした様な顔。白目が少ない深く青黒い瞳に見つめられる。

 その頭に手を伸ばすも、逃げたり嫌がったりはしない様だ。

 そのまま頭から首、首上から背中へと擦る手を伸ばす。

 体表と短い毛はどちらかと言うと硬い。ヤギの背中を擦るみたいだ。

 体躯としては馬程ではないが、ヤギや鹿なんかよりは大きく、全体のイメージとしたらニホンカモシカが近いかも。太く長い、見るからに逞しい脚を持つ。

「よし、頼むぞ」

 私はムールオシオルに跳び乗った。固い!

「コレ、ムールオシオルに乗せてもらうのに、鞍とかあぶみ(足を置く物)とか座布団無いの?」

 このまま乗り続けるには、お尻が痛くなるのは目に見えている。鞍も鐙も無いから全身も疲れそう。

 エルフの皆がムールオシオルに乗るには、体の大きさから容易かも知れないけど、オレにとっては馬に乗るのと変わらない。この背から降りるのだって、飛び降りるのと変わらない。

「トキヒコ用として準備したるはムールオシオルのみ。其れに跨ぐ為なる物の準備は無い。」

 折角連れて来てオレを乗せてくれるのなら、もっとオレを気遣えよ〜、人間様は弱いのです。

 その上もしも、50日の旅行になってたとしても、リュバックもロダッズも共に肩掛けのカバン以外は、いつもの格好と変わらないじゃん。中には何が入っているんだ?

「ムールオシオル、お前の首にしがみ付いてるから、ゆっくりとお願い」

 『文句が有るなら自分でやれ』スルガ家の家訓のひとつだ。ムールオシオルの背中が固いだとか、乗りごごちが悪いなら、自分の足で歩けって事。


 ムールオシオルは大人しく、歩くリーザ、ロダッツとリュバックと共に進む。(エルフの徒歩は速い。)

 乗り心地は、良い。

 オレの思いが伝わったのか、ムールオシオルの背中で優しく揺られる。

「リーザ、ちなみにプラトーうんたらかんちゃらのゴール地点って、やっぱり池なの?」

「はい、池と成ります。今は流れの無き時期ですが、地中より届きまする水流にて大きな溜まりと成りましょう。」

 そうか、池か有るなら、もしかして?

「リーザ、『浮き沈みの流れ』のゴールがさ、池で有るのなら、昨夜聞いたザーララさんが言っていた地上魚『ナドジ、、』なんだっけ?がいるかな?」

「それはどうでしょうか。私も『ナドジエーミア・シレーナ』が水に入りて繁殖を行おう事を昨夜知りました。尚もザーララ曰くナドジエーミア・シレーナが水へと入るはプラトフォーマ・トナシィ・パーゼプリィウの現れし刻と申されました。」

 ナドジエーミア・シレーナは、入るべき池が有るのに入らないのは、繁殖の時期じゃ無いからか。プラトフォーマうんちゃらが、地上を流れる時と繁殖する時期が重なるからなのか、繁殖するからこそ川が地上に現れるのか。

 『どっちが先』論なのか?でも、ゴール地点が同じ池なのに、地上と地中を流れる川にどれだけの違いが有るのだろう。ひとつの種の存続に関わるかも知れない程の事が、そこにはあるのだろうか。


 ザーララさんは、私の言葉で『地上魚』と言っていたけど、そもそも『地上魚』なんて言葉も名詞も無い。まぁいいか。

 それよりも『ナドジエーミア・シレーナ』は、どんな姿をしていて、それが水に入ればどう変わるのだろう。

 『ナドジエーミア・シレーナ』を「トキヒコ観察記」の第一ページ目にしたいけど、プラトフォーマなんちゃらが流れ出すまで待たないとなぁ。何時、流れ出すのか分からない川をじっと待つ程、オレの命は続かないかも。

 早く現れろプラトフォーマうんちゃら!待ってろよナドジエーミア・シレーナ!


 それでもやっぱムールオシオルの背中、固い。お尻、痛い。


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