第6話 第一章【神界編】4
引き剥がされたエルザ様は、全身をピクピク痙攣させている・・・何て!エロい顔してるんだ~~~
潤んだ瞳・・・物欲しそうな艶っぽい唇! ほんのり火照っている頬!どれをとっても最高~~~!!!
正直言って興奮した!
------だって!仕方がないだろ~~~
俺だって男だもん・・・こんな!こんな~超絶美人な人にこんなことされたら~
「・・・ああ・・・イヤン・・・シン様と離れてしまいましたわ・・・でも~ フフフ♪ウフフフフ♪ウフフフフフフ~♪ 幸せですわ~♪ 私の人生の中でこれ程幸せな事はなかったですわ~♪」
なんか・・・美人顔が・・・メチャかわいい・・・
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)「これで!身も心も!シン様は私のものですわ~♪」
(エヘヘ~ニヘラ~・・・超絶美人が台無しな程・・・顔が綻んでいる・・・)
「ちょっ!エルザ様!俺がエルザ様のものって・・・どういう事ですか?」
「(ギク!)・・・・あ・あ・あ・あ・あれ!?なななな・何のことかしら?」
(おかしいですわね~声に出して・・・いましたかしら!?)
何かギクシャクしてる・・・メチャクチャ怪しい・・・・
「惚けてもダメですよ!今!言っていたじゃないですか!」
「(ギク!) は・はて~? ・・・な・何~の・・・・こ・ことかしら~?・・・わ・私~!そんな事言ってませんわ~・・・オ~ホホホホ・・・」
さすがは神様と言うべきか・・・嘘が下手すぎた。
(目が泳いでる・・・めちゃくちゃ怪しい!)
(気になるが・・・時間が惜しい・・・仕方がない!この手を使わせて頂くとするか・・・。)
「はぁ~ も~良いですよ~・・・分かりました!」
「わ・わかってくれたのですか・・・!(ほっ!)」
完全に油断したな!(キラン!)
「エルザ!」
「は・はい!」
姿勢を正しビックとして返事をしている・・・
「エルザが俺に嘘を付く分けがないもんな~」
俺は意地悪い顔で言ってみた・・・
「あ~その~え~何と~申しましょうか~これは~あれですわね~言葉とあやと申しますか~なんと申しますか~ゴニョゴニョ・・・。」
シドロモドロなエルザ様・・・。
「アハハハハ♪・・・冗談ですよ!エルザ様!大丈夫です!俺はエルザ様を信用していますから!何も心配していません!」
(こんなに美人なのに何て面白いお方なんだろう・・・)
「や・やですわ~シン様ったら~この私をからかうなんて!プンプンですわ!こんな事をして許してしまうのは・・・シン様だけですわ・・・♪」
朱に染まった頬を両手で挟み体をクネクネ揺らしているエルザ様・・・
(うん!何かを隠している事だけは、間違いないな!エルザ様・・・・・分かり易すぎる。まぁ~変な事はさすがにしないと信じるとするか~
地上界では、一目惚れ・・なんて事もあったし・・・出会ってすぐにキスした事もあったけど・・・
相手は・・・【神】だぞ~・・・人生って分からない事ばかりだな~)
「私・・・、こんな性格ではないのですが・・・シン様を思うと・・・なぜか・・・自分を抑えられなくなってしまい・・・おかしくなってしまいますわ・・・」
自分の気持ちを抑えられなくて戸惑っているエルザ・・・
(俺は、疑いの眼差しを向けた・・・ジィィィィ~・・・)
「こ・こう見えても私、下界に生があった時は~~~(エルザ様はツラツラ語り始めた・・・)
~~~~聖女であった時も・・・・聖母であった時も・・・・・・
神となってからも・・・(愛の女神)や(慈愛の女神)、(美の女神)や(神秘の女神)を
任されて参りましたが、生存中も含め・・・この数100億年という膨大な時間の中で、
私に興味を抱いた殿方達が、それはも~う沢山いらっしゃいましたわ・・・・・・・・
「こ・この様な!・・・・ふ・・ふ・ふしだらな行為をした事は、ございませんわ~!・・・信じて下さいまし~」
(何で?俺に言い訳するのか分からんが・・・)
「信じていますよ!それに・・・こんなに綺麗な方に冗談でも言い寄られたら・・・嬉しいに決まっています!」
俺は正直に思いを伝えた・・・
「はぁ~ん・・・ 嘘でも冗談でもありませんわ~ 私・・・もう・・・シン様の前だと・・・10代の小娘の様になってしまいますわ~」
エルザ様の目がハートになっている・・・本気で言ってくれているのかな?だったら嬉しいな!
・・・・こんな雑談とイチャイチャ?をしながら・・・暫くして・・・
「私はこの度の事を創造新イシス様へ報告をしに行って参りますわ!
シン様と片時も離れたくはないのですが、本当に!離れたくないのですが!
ほんの少しだけ席を外させて頂きますわ!」
今!2回言った!本当に行きたくないらしい・・・
「その間にシン様は、こちらの新世界への転生ゲートの上で、転生後の能力やスキルなどの調整を行ってくださいまし♪」
「はい!わかりました!」 いよいよだ!ドキドキしてきた!!
「戻り次第!私が、転生ゲートを発動いたしますね!っと、その前に!・・・・・」
(先に・・・私の加護を付けておいた方がよろしいですわね!)
「シン様!両手を私に向けて頂けますか?」
「?こうで良いですか?」
「はい♪・・・この後!シン様が下界に転生されてからは、その惑星の担当神以外の神々が直接関与する事は出来ません!・・・
しかし神々が施した【神封印】を転生者に施すと、いつでも神の加護を付与する事が出来るのですわ♪」
「そうなんですか・・・知りませんでした・・・へぇぇぇ~~・・・」
「シン様に・・・何もないとは思いますが・・・万が一・・・何か問題が生じた時には、シン様をお守り出来る様に私の能力の一部を注いでおきますわね!」
「~~~あれ?・・・~これは?~~転生の影響かしら?・・・」
(・・・では!この部分は、こうして! ここは、こうしておきましょう。・・・)
顔を困らせながら何か不思議そうに呟いている。
「後は、これからシン様が転生される惑星の状況を説明しておきますわ♪・・・・・」
エルザ様は、ニコニコしながら俺にそう話してくれた。
「あ・ありがとうございます!本当に助かります。」
エルザ様は、これから俺が転生する惑星【ソラリス】について色々な情報を教えてくれた。
教えてくれた内容は・・・・・・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今までと同じように赤ちゃんから始める事。
レベルやスキルは、惑星独自の仕組みがある事。(これは、生まれてからのお楽しみとの事だった。)
神々が、地球に畏怖と尊敬を持って、憧れを抱いている事。
似たようなイメージで創り出した惑星の中で比較的上手く育っている事
惑星【ソラリス】の大きさが、地球の1.2倍である事。
月は1つにするはずが、何故か2つになってしまった事。
月の周期は15日に一回と30日に一回に分かれている事。
地球より月の力の影響を受ける事。
時間と共に神々の理想と違ってきている事。
担当神以外の神々が直接関与するには、何かしらの条件が必要である事。
魔法やスキルの文化が優れている事。
争いが多く人口がまだまだ少ないという事。
学校も地球と同じようにある事。
暦は、地球を似ている事。などなど
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・結構教えてくれた。
俺の感想は、似ている部分もあるのは、やはり、異世界!全然違うな~だった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「・・・最後に~取り合えず♪ 下界に転生するまでの一連の流れだけは説明しておきますわ♪・・・・・」
(エルザ様は、この後の転生に必要な流れや仕組みを一通り教えてくれた・・・。)
・・・・ふむふむ・・・・転生装置と転生後についての説明を受ける・・・・・なる程~
そんな仕組みになってたのか~やっぱり地球とは少し違う仕組み何だな~
へぇ~意外と簡単に転生出来るんだな~。
コレなら自分でも転生ゲートを作動することが出来るなぁ~・・・。
「・・・・・・と言う感じですが、私の拙い説明で、ご理解頂けたでしょうか?」
「はい!全く問題ありません! 何から何まで・・・エルザ様には感謝しかありません!」
「シン様のお役に立てたのであれば、とても光栄ですわ♪」
(本当に何てカワイイ笑顔なんだろう。この出会いに本当に感謝だ!)
「シン様!お願いがあるのですが・・・・・。」
「何ですか?エルザ様には、本当にお世話になったんですから断る理由がありません!俺が出来る事なら何でも言って下さい。」
エルザの表情が明るくなる。
「有難うございますわ♪では、今回はしょうがないと思っておりますが・・・・・次にお会いした時に、私の事をエルザと様は付けないで、呼んで下さいまし♪」
(うっ!そ・そうきたか・・・神様・・・それも最高神である方を呼び捨てとは・・・い・胃がキリキリしてきた。)
「シン様? これは、エルザの頼みですわ・・・ダメですか?」
小首をかしげて俺に聞いてくる・・・・・それにしても!綺麗なのにカワイイ・・・・これは・・・断れないな・・・。
「わ・分かりました!次からは(様)を付けない事をお約束します。」
「ウフフ♪エヘヘ♪うれしい~♪ ほ・本当ですよ!約束ですからね!」
メチャクチャ可愛い笑顔をしながら本気で喜んでいる。
「か・かわいい・・・・・」
(俺はボ~としてしまった。)
「ハッ!!! も・勿論です!お約束します!」
「やった~嬉しいですわ~ 次にお会い出来る時を心から楽しみにしてますわ♪」
(超絶美人なのにピョンピョン飛び跳ねて喜んでいる姿もかわいい~な~)
「では失礼して!行きたくありませんが・・・行って参りますわ~~!すぐに戻って参りますわ~」
根性の別れの様に去っていくエリザ様・・・(ふっふふふ♪…)俺は、何か微笑ましい気分になっていた。
エリザ様が席を外した後・・・俺は、全ての能力を転生後のスキルボードへセットし始めた・・・
(よし!今回の転生は、初めての新世界だから能力を最高値に設定して楽しむぞ!)
(心臓がドキドキしてワクワクが止まらない!!もう・・・すぐだ!)
「今回の新世界の転生は、初めての体験だ!!地球では味わえなかった大冒険にあこがれる!
・・・ん!・・・あれ!?大昔に地球でも大冒険をした事があるような~、ないような~・・・したな!
・・・ならば・・・【魔法】だ!!ヨシ!!地球では不可能な事を徹底的にやるぞ~!!」
そう思っていた時・・・記憶の中にある何かが・・・俺の命が・・・何かを告げた気がした・・・・・そして、
【~~~~・・・~~~~~・・・・~~~~~・・・・~~~~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・】
「エッ! エ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
「イシス様~~!!朗報ですわ~~♪」
「エルザか!?どうしたのじゃ?お主のその様な満面な笑みを妾、見た事がないのじゃ・・・」
「そんな事はないですよ~♪イシス様♪でも本当に良いことがありましたわ♪・・・?ではく!前回の十二守護神での話し合いの席でのことに付いてです!!」
「おぉ~どうしたのじゃ!・・・ん?・・・お主、今・・・朗報と言っておったな!・・・まさか!?」
「そうですわ!・・・そのま・さ・か!ですわ♪ 【彼の星】より偶然にもこの宇宙で【生まれ戻り】をされたお方がやって参りましたのですわ!」
「本当か!・・・しかし・・・その様な事が。自然に起こるとは・・・もしや!?アレか?」
「私は、アレで・・・間違いないと思いますわ~」
「お主がそう思ったのであれば、ほぼ間違いないであろうな!・・・して【シン】という者は、コチラの世界で、今後は転生を繰り返すと申しておるのかの~?」
「・・・お話を伺ったところ新世界に興味があったらしいですので、こちらの世界で、転生を行うことになり・・・今!まさに!準備を行っておりますわ♪」
「なんと・・・その様な事が起こっておったか・・・ふ・ふ・ふ!ウフフフフ!やったのじゃ~!・・・遂に!・・・念願が叶う時が来たのじゃ~!!」顔がニヤニヤしている残念な創造神・・・
「こうしてはおれん!・・・エリザよ!!その者への神の加護はどの様になっておる!!妾の加護も付け!万全の状態で送り出すのじゃ~」メチャクチャ興奮している・・・
「分かっておりますわ♪ シン様は現在転生ゲートの上で転生後のステータスを調整中ですわ♪この後、シン様のところに戻り次第・・・全ての加護を付与いたしますわ♪」
「でかした!!でかしたのじゃ~!!よし早速・・・そのシンと申す者の神殿に赴くとしようぞ!!」
(シンと名乗るものにあった後にあのお方にもご報告せねばなるまいな・・・。)
・・・その時どこか遠くの方で耳障りな音が鳴り響いた・・・
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