第21話 第一章【少年編】10 圧倒的魔法
そして現在・・・再び眠りについてから2年が経過して記憶が戻っている最中って事だ!
まぁ~途中で目覚めた時は、シリウスに伝えて記憶の融合を最低限に抑えてあったからまとめて思い出した感じかな・・・。2年間というか・・・5年間分以上だなコレ・・・。
「う~ん・・・ヤッパリ肉体があると気持ちが悪くなるな・・・。」
それにしても・・・。この記憶の融合は、本当に面白い!最初は、記憶が呼び起こされるだけで、実感がわかない。少し時間が経つと体と心が一つになった様に完全に俺が辿った記憶になっている。
当然かもしれないけど、シリウスの人生みたいなもので、俺は寝ているだけだから、物凄く違和感がある。
例えるなら、夢を見続けて起きたら。現実だった。って感じかな!?
もしくは、桁が0が何個も違うくらいの長い映画を何百倍、何千倍もの速さで見て、終わったら、現実だった・・・って感じかな!
でも・・・。俺の身体を使った人生である事は間違いからか、時間と共に魂が融合していく感じだった。
そして、この5年ほどの間にも様々な出来事があった。簡単に言っても・・・・・・・。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
8歳の時も、10歳の時も教会で何の付与もされなかった事
大器晩成型だから13歳までは、魔法が少ししか使えないと思われている事。
大器不測型が何なのか、いまだに分からない事。
いまだにレベルの表示が0である事。
本来の能力を発揮すると周りに騒がれるから必要以上に目立たなくしていた事
そのせいで、魔法学校に入学した後に苛めにあってる事。
教会で、出会って魔法を教えて上げた双子の兄弟カロンとネルは、今も仲が良い事。
寮生となってしまったロンとネルとは、中々遊ぶことが出来なくなった事。
本来の俺の力は、誰にも言わない約束を守ってくれている事。
同じ中等魔法学校に行きたいと言われた事。
相変わらず俺を苛め様とするバカがいるらしいが、以前に比べ極僅かになっている事。
10歳の時に凄まじい成長を遂げた俺を認めたがらない奴らがまだいる事。
一部の女子生徒から告白されたが、相手を傷つけない様に断った事。
例の体力測定依頼ミーナが何かと俺の面倒を見る様になった事。
父上に教わっている剣術が、認められ剣術上級の太鼓判を頂いた事。
毎年家族の誕生日にお祝いした事。
家族で、町に買い物に行ったこと。
家族で、キャンプした事。
アイリの父上と俺の父上が、親友であった事。
幼馴染のアイリの親が、昔は、公爵だった事。
罠に掛けられて公爵を失墜し命を狙われていたところを親父が助けた事。
5歳の頃に俺の師匠だった老人の名が【カイル・マグノリア】だった事。
その師匠が、毎年6月から7月頃に現れて色々な事を教えて呉れた事。
2回目以降に出会った時に物凄く驚いていた事。
その後の表情が物悲しげで、何か印象に残っている事。
兄のビリーが、中等魔法学校を首席で卒業した事。今は、高等魔法学校に通っている事。
ビリーは弟思いで、優しく。兄弟仲が良いこと。
俺のステータスウィンドが未だに、見えにくい事。シリウスが直そうとしているが、まだ直っていない事。
何故か・・・モフメロが、成長しない事。本当に少ししか成長していない。
シリウスが、毎晩・・・鏡の前で、マスタ~・・・マスターと言いながら泣いている事。
学校では、魔法を封印しているが、身体能力は、普通に発揮している事。
魔法は、使えないが、3年生の頃から一目置かれ始めた事。
シリウスが、倒した魔物の経験値をストック出来る様にアレコレと試していた事。
等々・・・・・。
「本当に色々あったな~・・・変な感じだけど・・・(笑)」
「さて!シリウス! 俺の現在のステータスはどれ位伸びたんだ?ウィンドウ開いてくれ」
≪はい!マスター!こちらが現在のステータスになります!≫
--------------------------------------------------------------------------------------
【シン・マグワイヤ】年齢12歳11ヵ月
LV0
称号・・・・・・・・(表示不可)
HP・・・・・・・・・・11950
MP・・・・・・・・・■885■0(推定588500)
攻撃・・・・・・・・5300(武器なし)
防御・・・・・・・・3800
腕力・・・・・・・・2400
体力・・・・・・・・8500
速さ・・・・・・・・2900
賢さ・・・・・・・・■■85(推定5885)
魔法・・・・・・・・0個(実際数165個)
スキル・・・・・・0個(実際数11個サブスキル含まず)
--------------------------------------------------------------------------------------
「う~ん・・・やっぱりステータスウインドウのエラー表示が出るんだな!」
≪申し訳ございません!これでもかなり綺麗になったのですが・・・≫
「ごめん!シリウスに言った訳じゃないぞ!」
≪いえ!マスターの僕として不甲斐ない限りです。≫
「お前は本当に!良くやってくれている!だから・・・そんな事を言うな!」
≪あぁ~♪やはり!マスターはお優しい♪≫
「それは兎も角・・・俺のステータスって・・・何か凄まじい気がするんだけど気のせいか?」
≪はい。マスター気のせいだと思われます。以前、10歳の頃にマスターが鍛え上げた数値の数倍ですので、マスターであれば、この数値のさらに数倍であった可能性があります。魔力に関してはかなりのものだと思いますが、それ以外はマスターなら当然の数値だと思います。≫
でた・・・シリウスさんの俺なら当然トーク・・・この辺は最初の頃からブレないな。間違いなく異常なステータスだな・・・。記憶によればX級ランク以上のステータスだと思うんだけどな~
「取り合えず今までの復習も兼ねて少し強い魔物がいるところで魔法の修業がしたいんだが・・・」
≪それでしたら、ここから北西200km程行くとアンデール荒野がございます!
冒険者のB~Dランクに該当する魔物や魔獣がおりまし、リーダー格やロードと言った魔物であればAランククラスも存在する場所になります!≫
「200㎞か~ちょっと遠いな~走ったら何時間かかるんだ?」
≪走られますか?いえ!それでも今のマスターが身体強化魔法を発動させれば、ものの10分程の距離だとおもいます。≫
「え!10分?200㎞だよ?そんなに早いの?」
≪はい!普通に走ってもそれ位かと・・・≫
「身体強化魔法は、何倍まで可能なんだ?」
≪最大で20倍まで可能です!それ以上は、反動による副作用が出る確率が高いので推奨しません。≫
「20倍まで身体強化が可能なのか?・・・すごいな!」
≪今のマスターは、身体強化魔法を使用しなくても40kmを24分程で走破されます。時速に換算されますと時速100㎞になります。
なので、身体強化10倍でも12分程度です。20倍に引き上げたら6分程度で到着可能です!≫
「ブッ!そ・そんなに早いのか?時速何㎞だよ?」
≪現在!マスターの最大速度は、時速150㎞。継続可能速度100㎞なので、身体強化魔法20倍を付与しますと最大時速3000㎞。継続可能速度2000㎞となります!≫
「自分の事とは言え・・・つくづく異世界だな~・・・よし!じゃ~今から行くか!強化は15倍で!」
≪畏まりました!身体強化魔法発動!物理耐性発動!物理防御発動≫
「ん?何だ今の物理耐性とかって?」
≪言い忘れておりましたが、身体強化を15倍に上げた場合の最大速度が音速を超えてしまうため、走行中に虫やゴミと言ったものがマスターに当たるだけでもかなりのダメージがありますので、基本的には魔力障壁でだいたいの物は防げるかとは思いますが、念の為、物理防御を展開しておりました。≫
「そ・そうか・・・まかせた・・・。」
≪イエス!マイロード!≫
う~ん・・・自分で走っているんだけど・・・現実味がないな・・・。
風圧は、自分の魔力が障壁となって感じないし・・・景色は、凄まじい勢いで流れていく・・・。
イメージで言うとDVD等を16倍や32倍速で見ている感じかな~とにかく違和感が半端ない!
「あっっっっっっっと言う間に到着~」
ズザザザザ~っと砂煙を上げながらブレーキをかける
「ところで・・・今!ここに来る途中に・・・回避できなくて何匹か魔物を吹っ飛ばしちゃったよな~」
≪さすがはマスターです!マスターが吹き飛ばした魔物は、Dランクの・・・・・・・≫
シリウスが言うには以下の魔物を倒したらしい・・・早すぎて俺には分からなかった・・・。
--------------------------------------------------------------------------------------
Dランク
オーク×2匹
リザードマン×2匹
大狼×5匹
Cランク
デモンスライム×3匹
ハイオーク×2匹
ハイゴブリン×1匹
そしてBランクも混じっていた・・・。
オークジェネラル×1匹
ゴブリンジェネラル×1匹
--------------------------------------------------------------------------------------
うん!攻撃魔法いらねんじゃね~
しかも!これだけ走って来たのに・・・あまり疲れてない!ハハハ笑うしかないな!
「さてと!バカな考えはこれまでとして!ここが・・・・・アンデール荒野か~」
見渡す一面が岩と砂地と雑草が入り混じった様な場所だ!
「じゃ~シリウス!必要な魔法を全部発動!」
≪畏まりました!探知魔法、空気化スキル、エアフィールド発動!≫
その瞬間俺の範囲10㎞四方の立体探知魔法が現れた!
「おぉ~これは!すげ~3Dの探知魔法になってる!」
≪お喜び頂き恐縮でございます!≫
「じゃ~早速!シリウスのほうで、適当な魔物や魔獣を感知して俺に教えてくれ!」
≪畏まりました!では、左斜め30度前方距離450m程先の岩陰にCランクの魔物4体の反応があります!≫
「わかった!ところで、この身体強化魔法はどれ位の時間発動できるんだ?」
目的地に小走りしながら聞いてみた。
≪今のマスターならば、体内魔力のみで10倍の身体強化を4日間かけ続けられます!≫
すごいな!それは・・・ぐふふふふ♪これで、やっと異世界の冒険らしくなってきた♪
「いた!ハイオークだ!さっきは訳も分からずひき殺しちゃったからな~先ずは火と炎の魔法からだな!シリウス魔法のおさらいを頼む!」
≪畏まりました!ではファイア、メガファイア、ギガファイア、テラファイア、ジゴファイア、こちらは魔力の込め具合にもよりますが、単体攻撃用の炎魔法となります。≫
≪続いて、フレア、メガフレア、ギガフレア、テラフレア、ジゴフレアこちらが、範囲魔法となります。≫
≪さらに!メギド、メガメギド、ギガメギド、テラメギド、ジゴメギドがあります!こちらは地獄の炎とされ、究極魔法に位置付けられております!≫
シリウスさん・・・滅茶苦茶イキイキしてますね・・・。
「よし!じゃ~一匹ずつ違う魔法で威力を試すぞ!」
「左から!ファイア!、メガファイア!、ギガファイア!、テラファイア!、ジゴファイア!」
・・・・・・・・・・・
うん・・・最初のファイアとメガファイアまでは、何となく分かった!
問題は・・・
「なんだ~このメガファイアからジゴファイアって魔法は~危ないだろうが~怖いだろうが~」
そうなのである。俺がビビるのも当然なのだ!
ファイアは唱えた瞬間!相手に向けていた掌からバレーボール大の炎が放出され直撃!これはOK!
メガファイアは直径2m位の炎が放出され直撃!うん・・・まぁ~これもOK!
ギガファイアは、直径10m位の巨大な炎の塊が放出され隣のオークまで飲み込んだ。これは!ヤバイ!
テラファイアは、ギガファイアのまんま4倍以上
そして・・・・・ジゴファイアは・・・・・
直径40m位のミニ太陽見たいに頭上に現れそのまま他の魔法を飲み込み地面にクレーターを残したのだった・・・。これは・・・・・危なすぎるだろうが~
オークの群れまで残り40m程で魔法を放った為、爆風が凄かった。
「シリウス!身体強化だけでなく俺の周りに防御結結界を2重発動してくれ!」
これで良し!
「よし次だ!」
≪次は右斜め45度前方500mに同じような魔物5体と35m程離れた場所に3体を探知しました!≫
あっという間に到着~っと! 二組の魔物の中間地点に念のために80m程の距離がある。
今度は、左がオークジェネラルとハイオーク。右がゴブリンジェネラルとハイゴブリンだ。
「よし!じゃ~続きの炎魔法を使ってみるか!」
「今回は右からフレア、メガフレア、ギガフレア、テラフレア、ジゴフレア」
突如凄まじい爆炎が繰り広げられた!
「やばい~緊急避難~!」
俺は、脱兎のごとく100m程後方に飛び退いた!
「あほか~異世界!こんなん死ぬわ~凄まじすぎるやろ~!」
この俺の心の叫びも当然である! 決して俺がビビりな訳ではない!
フレアは唱えた瞬間!相手を中心とした半径2m程度に炎が舞い上がる!これはOK!
メガフレアは唱えた瞬間!相手を中心とした半径10m程度に炎が舞い上がった・・・まぁ~これもOK!
ギガフレアは、前方の景色が不自然に歪んだ瞬間に幅30m高さ15m程の巨大な炎の壁がオーク達を飲み込んだ。これは!ヤバイ!
そした、テラフレアは、ギガフレアの4倍死ねる。
そして・・・・・ジゴフレアは・・・・・
地面から湧き出でる様に炎の塊が噴出し幅70m高さ40mもの白色の炎が現れそのまま他の魔法を飲み込み地面を溶かしつくしていたのだった・・・。これは・・・・・危なすぎるだろうが~
うん!余ほどの事が無い限りは炎魔法はやめよう!
「よし次だ!」
≪次はこのまま前方800~900mに同じような魔物18体が150m範囲に探知しました!どうやら魔物同士で争っている模様!そのうち2つの個体がレオポルド、ライオネスと言うAランクの魔物の様です。≫
あっという間に到着~っと!今度はこそっと近づくために150m位の距離がある。
「遠過ぎて見えないかと思ったけど、身体強化魔法って視力も上がるんだな~」
メチャクチャ良く見える!
≪マスターの視力を数値化すると片目で、視力30.0となります。≫
うん!さすが異世界!グッジョブ!
そろっと岩陰から覗いてみる。そこには豹の魔物と獅子の魔物が争っていた。
≪どうやら、豹魔獣と獅子魔獣の縄張り争いの様ですね!≫
「よし!じゃ~まとめて倒しちまおう! 次は氷・・・否、雷系呪文だな!」
≪畏まりました!ではサンダー、メガサンダー、ギガサンダー、ジゴサンダー、こちらは魔力の込め具合により範囲を変えられる魔法となります。≫
≪さらに!少し変わった雷魔法です!まず
プラズマ、ホーリープラズマ、ダークプラズマ、ライトニングプラズマです。
この魔法は、範囲指定した空間全体に放電現象を生じさせます。従来の雷魔法は上から下に向けて放出されますが、こちらは、左右に放出され雷の持続時間が長い事が特徴です。≫
≪続いて、ジオ、メガジオン、ギガジオン、ジゴラジオンこちらが、広範囲魔法となります。≫
≪こちらは地獄の雷【黒雷】とされ、究極魔法に位置付けられております!≫
「よし!分かった!左が豹魔獣のレオポルドと他の魔物ににサンダー系、右が獅子魔獣のライオネスと他の魔物にジオ系倒せないようであれば、全範囲指定でプラズマ系魔法を使うぞ!」
「サンダー!、メガサンダー!、ギガサンダー!、ジゴサンダー!」
「ジオ!、メガジオン!、ギガジオン!、ジゴラジオン!」
空気を切り裂く轟音と共に辺り一面に降り注ぐ雷の槍が縦横無尽に荒れ狂っている。
サンダーは、普通の雷って感じの魔法だ。
基本1体に攻撃する魔法の様だ。それぞれ大きくなって威力も上がるが、変わらない。
ただし、凄まじいスピードによる落雷は、大きさに伴い空気を膨張させる為、魔法が対象に当たった後に時間差で凄まじいソニックブームを生じさせていた。
単体魔法ではあるが、音による衝撃波が周りの魔物の体内にダメージを与える。
ジオは、空間が歪み目の前に突然、漆黒の雷の嵐が巻き起こる。
こちらは、複数攻撃魔法の様だ。サンダー同様に大きさも威力も上がっていく
この魔法の面白いところは、サンダーと違い音がするものの」ソニックブームが発生しなかった。
サンダーに比べ遥かに範囲が広い魔法なので、魔力はサンダーの数倍っと言ったところかな。
この雷魔法は距離が離れていれば、使い勝手が良さそうだ。
「おっ!・・・さ・さすがは、Aランク・・・まだ生きてる!」
≪解!Aランクの魔物は、2体とも雷魔法の耐性があります。≫
なるほど~じゃ~これで、トドメだ! ・・・範囲指定をして魔法を発動する。
「プラズマ!、ホーリープラズマ!、ダークプラズマ!、ライトニングプラズマ~~!」
[ブゥウウン・・・ジィジジジジィィ]
「キィィィン・・・ドガン~キィィィン・・・ドガン~」
「ゴゴゴゴゴゴ~ドン!ブゥウウン・・・ジィジジジジィ・・・ゴゴゴゴゴゴ~ドン!」
「ブゥウウン・・・ジィジジジジィィ~パチッ!バチッ!バチバチバチッ~~~!」
呪文を唱えた瞬間!俺が対象としていた空間に放電現象が現れた!
範囲指定した空間を縦横無尽に走る雷!
どうやらこの魔法の特徴は高出力の雷属性のエネルギーを数十秒間範囲指定内に発生させ続けるようだ。ただのプラズマは光の帯も短く小さいが、ホーリー以上は100m位の範囲全体に及んでいた。
違うのは発生する放電現象の色が印象的だった。
ホーリーが白。ダークが漆黒。ライトニングが青だ。
恐らくそれぞれの属性を帯びている魔法の様だった。
見渡すとプスプスと焼き焦げた残骸が広がっている。う~ん威力は申し分ないけど・・・何か、後味が悪いな~この魔法は毛皮が無い魔物に使うとしよう。
「それにしてもどの魔法も凄まじい威力だな~これよりも凄まじい魔法があるのか?」
≪そう言えば忘れておりました。マスターであれば、魔法の組み合わせによりさらに強力な魔法を創りだす事が、可能です。あと、どの属性魔法でもキーワード(核)となる魔法の後に特性の魔法を付与する事も可能です!≫
「ん?どう言う意味だ?」
「分かり易く申し上げますと・・・・・
使い勝手の良いアイスランス等の魔法がそうですね!○○○ランス!とか○○○バレット等です。
ランスは当然【槍】のイメージなので、相手に突き刺さる形状になります。
バレットは(弾丸)のイメージですね!一つの一つの魔法は小さいですが、速度が速く貫通力があります。
この様に本来の魔法に特性や特殊効果を付与する事が、可能ですので、覚えておいて下さい。」
「なるほどな~良く分かった!これは、役に立つな!」
≪有難うございます。ですが、マスターであれば私の知識を超えた魔法を創造する事が可能だと思われます。その場合の破壊力は想像もつきません。≫
何か、少し恐ろしいような気がするが・・・・・面白そうだな!魔法になれたら今度試してみたいな。
それから何度となく敵を見つけては魔法を練習していった。
しかし・・・・
「あほか~異世界! 何だこの魔法は~!こんなん死ぬわ~凄まじすぎるやろ~!これより強い魔法なんかこの変じゃ使えんだろうが~!!!」
俺の心の叫びも何度目か! 決して俺がおかしい訳ではない!
さっきまでの魔法の一つだけ紹介しておこう・・・。
--------------------------------------------------------------------------------------
●氷属性魔法
単発
アイスは、ランスやバレットと言った合成魔法で使用する連射型。大きさは、15~20cm
フリーズ2m(メガ5m、ギガ10m、ジゴ25mの-100度の氷柱が対象を中心に発生)
範囲魔法
ブリザード5m(メガ10m、ギガ25m、ジゴ50m-160度の吹雪による範囲魔法)魔力量で範囲は自由
アブソリュートゼロ(広範囲魔法。絶対零度の凍てつく冷気で一瞬にして氷の棺に鎖される。)
どの魔法も魔力を込めれば込めるほど威力と大きさや範囲が変化する。
--------------------------------------------------------------------------------------
「はぁ~疲れた~かなり魔法に慣れて来たな・・・。そろそろ帰るか・・・。」そう呟いたらシリウスが
≪お待ち下さい!マスターが倒された魔物の中に魔石や素材になるものが多く含まれております。必要なものは全て回収することを推奨します!≫
「お前ね~いくら必要っつたって・・・。こんなに広範囲の素材を拾ってられないぞ!」
≪ご安心下さい!現在のマスターの能力であれば、収納魔法と操作魔法と探知魔法の「複合魔法で」一気に回収する事が可能です。収納後は私が解体と整頓をしておきます!≫
「良く分からんが、時間も惜しいからすぐにやってみるか~。どうすれば良いんだ?」
≪はい、まず探知魔法を良く見て下さい。先程までに倒した魔物は、二重丸が付いていると思います。
それを全部選択して下さい!≫
俺は、それら全てにチェックする。かなりの量だが、二重丸の部分を意識するだけの作業なので簡単だった。
「終わったぞ!」
≪では、道具袋を開いて選択範囲回収っと唱えて下さい。≫
「ふ~ん。選択範囲回収~!・・・・・?」
探知魔法の画面から二重丸が次々と消えていく・・・道具袋を見ると袋の入り口付近に一瞬だけ何かの影が見える。
「おぉ~!これって・・・自動で回収してるって事か?」
≪はい!マスターが面倒臭がると思っていましたので、考えておきました!≫
「これは便利だな!でかしたシリウス!」
≪おほめに預かり恐縮でございます。≫
あっという間に回収が終わった。
■小さな小さな 大冒険!!もアップしましたので宜しければご一読くださいhttps://ncode.syosetu.com/n6880gm/
月曜日と木曜日の朝7時に更新します。来年1月分まで予約してあります。
■勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!もアップしましたので宜しければご一読ください
https://ncode.syosetu.com/n6920gm/
火曜日と金曜日の朝7時に更新します。来年1月分まで予約してあります。




