第20話 第一章【少年編】9 2度目の目覚めと3度目の目覚め
≪おはようございます!マスター!≫
俺は!3度目の長き眠りから目覚めていた!
俺は、後1か月で13歳の誕生日を迎えようとしている
伝え忘れたが、この世界では、新学期が4月1日から始まるので、俺が目覚めたタイミングは小等部の卒業式が終わった直後のはずだ。中等部に上がる前の春休みを使って、以前は断念した封印していた魔法を試す事を決めていた。
何気に鏡を見たら成長した俺の姿が映っていた。髪の毛は当然金髪のままだが、身長が随分と伸びたようだ・・・と言っても小6なら小さい方かな?でも顔はイケメンになっていた。
もうすぐ13歳だ!これで、教会に行けば晴れて堂々と魔法を使う事が出来る!
いくら俺の成長速度が大器不測型と言ってもこの世界の理で13歳までに発言するんだから間違いないはず!その為に俺は、三度の眠りについて今日を迎えたんだからな。
「ステータスオープン! ステータスウィンドウを開いても相変わらず見えないんだな・・・。シリウスが教えてくれるから問題ないけどね。」
シリウスに確認したら前回確認した時より2~3倍程度は成長したとの事だった。魔力だけは何と!30倍以上も増えたそうだ。
シリウスが言うには、同年代と比べるなど論外で、大魔導士と比べても異常な総魔力量との事だった。
さらに、それ以外に新たに覚えた魔法やスキルについての説明を受けた・・・。
「相変わらず・・・。メチャクチャ頑張ったんだな! 俺は!嬉しい!」
≪マ・マスターそんな!満面の笑みで・・・う・嬉しいのは、私の方です!≫
脳内に映るシリウスさんは何故かクネクネと動いている。
そうこうしている内に・・・この2年近くの記憶も蘇ってきていた。
何故2年なのかと言うと、実は・・・
当初は、13歳になる前まで眠りに就く予定だったのだが、何かあった場合の事を考えて眠りにつく前にシリウスに俺の精神干渉の権限を与えていた。
どうしてもシリウスの判断に悩む事があった場合は、起こして良いと伝えてあったからだ
そして何故、起こされたかと言うとどうやらスキルの発動していない俺をバカにする輩が増えてどうするかを悩んでいたらしい。
シリウスならば全員をぶっ飛ばす事など簡単だが、異常すぎる行動を取ってしまい俺に迷惑がかかる可能性を考慮していたらしい。
最初の頃は、双子のロンとネルが俺の事を守ってくれていたらしいが、8歳になってから才能のあったロンとネルの教室がさらに俺と離れてしまい庇い切れなくなってしまったらしい。
ってな理由で、俺は一度10歳の夏頃にシリウスに起こされたのだった。
「なるほどな~よし!分かった!良く俺を起こしてくれた!」
≪ますた~(泣)おや(お役)ぐにだでづにぼうしわげござい(に立てずに申し訳ござい)まぜん(ません)~(~)≫
泣きじゃくるシリウスを宥めるのに少し苦労した・・・。
「気にするな!それより確かにこの世界の大器成長速度と言うシステムを少し舐めていたな。俺には神々の加護がないから6歳の時にあれだけ鍛えたのに今では大器早熟型は兎も角として、大器早成型の子供より筋力が劣っているって事かな?」
≪はい・・・無理しすぎてマスターの身体に何かあったらと思うと・・・≫
「よし!じゃ~今日から徹底的に体を鍛えるぞ!」
おれは、前世でも同様に10歳位から散々鍛えた事を思い出していた・・・。
「シリウス!魔力やスキルを使って俺の両手足に巻き付けて身体に重力的な負荷をかける道具を作り出したり、効率的に筋力を鍛える方法はあるか?」
≪はい!マスターに不可能はございません!現在であれば、物理スキルと合体スキルそして後は、万物スキルと創造スキルがありますので、筋肉増強の魔道具の作成であれば簡単にご用意できます!≫
「よし!それは、有難い!」
≪さらに身体強化魔法をリバースさせる事で、身体に負担をかける方法もございますし、ロン殿やネル嬢の特訓でマスターが行った肉体の限界を超える都度、回復魔法をかける連続長回復を行えば簡単に強化出来ますが・・・≫
「う~ん・・・否!今回は魔法なしで見返してやりたいから魔法によるフォローは最小限にしようと思う。だから魔道具の作成を頼めるか?」
≪畏まりました!では、どれ程の負荷がかかる様に致しましょうか?≫
俺は、前世を思い出していた・・・。
「そだな~俺も寝起きで自分の筋力が分かんないから~200gづつ調整出来る様にして、手首と足首、あとは~ベスト見たいに羽織る仕様で作って欲しい!最初の重さは、500g位からで頼む!」
≪畏まりました!では、失礼してマスターの思考から最適な魔道具の生成を開始いたします。≫
物の5秒足らずで、俺の目の前にイメージ通りの魔道具が出現していた。
「うん!懐かしいな~♪」
早速、俺はそれを取り付けた。
幸いにもこの辺には山も多いからな。山岳ルートのロードワークから始めるか!
暫くして、苛めっこによる嫌がらせを体験する事になったが、前世の記憶を残している良い年の男が、小学生に何をされようとも何とも思わなかった。だが、今後の為にも舐められる訳にはいかない!
俺は、走って走って走りまくった!前世と違って筋力が付くスピードが物凄く早い。
俺は、前世で言うパワーリスト、パワーアンクル、パワーチェスト8kgをシリウスに作ってもらい5日起きにウエイトを増やしていった。
余りにも筋力が付くスピードが速いため、途中から1回毎のウエイトアップを400gに変えていった。
途中からシリウスに頼んで、ハンドグリップ(握力強化20kg)も握りながら毎日15kmの山道を走り続けていた。ロードワークの途中少し大きめの獣や魔物が出るが、最初の頃だけ魔法で倒していた。
やがて、3ヶ月が経った頃、俺のウエイトは手首5.9kg足首6.5㎏チェストに至っては12㎏そしてハンドグリップは45㎏の仕様になっていた。
「高々3ヶ月でこれ程筋力が付くとは・・・さすが異世界だな~前世じゃ考えられないな・・・。」
おれは、前世でも我武者羅に筋力アップに励んだが、比べ物にならないスピードだった。
学校では相変わらず俺を馬鹿にする奴らがいたが、子供相手にいちいち構って等いられない。
学校行事が終わると直ぐに学校を後にした。
今に見ていろよ!
季節はもう秋だ、年内に鍛えられるだけ鍛え上げてやる!
今までも柔軟を始め腕立、腹筋、背筋、跳躍、重量挙げなどを体力が続く限り行っていたが、さらにパワーアップを図っていった。
「よし!これからのウエイトアップは500gに変える!チェストは1kg他のトレーニングも今まで以上の強さと重さに変更しよう!ロードワークの距離も今は40㎞だが50kmに変更しよう!」
学校が始まる前の朝6時から2時間は父上と剣術稽古、学校まで10kmは全力疾走(当然ウエイト付き)、学校が14時で終わりそこから15km離れた狩場の森まで全力疾走!狩場の森は小さいから何往復もする。親に内緒で、剣術稽古の2時間前から筋トレ
さすがに、これは厳しかった・・・。でも・・・やり遂げる!
さらに2か月と少しが過ぎようとしていた頃、辺りが冬の装いに変わってきていた。
「ふ~ぅ!かなり筋力が増したな!これなら早熟型の奴らにも引けを取らないはずだな!」
大気早熟型や大器早成型の生徒が何人もいるが、そいつらは神々の加護による補正で、異常な速さで筋力も魔力も何から何まで成長していく。本当に早い・・・早すぎる。
「それでも!今まで見てきた感じだったらこれ位で追いついたはず!」
今の俺のウエイトは、片手13.5kg片足15㎏チェストに至っては24㎏そしてハンドグリップは65㎏
ウエイトの総重量81kg目標は100kgだったが、ちょっと届かないかな?
さらに、パワーウエイト以外にそれぞれ30kgの負荷を加えての筋トレも懸垂、腹筋、片手指立伏せ、背筋、を各200回を5セットとちょうど良い大きさの鉄鉱石を加工して作ったバーベル150kgのリフトアップを50回これも5セット・・・・・これをキッチリ行って夕方5時までには、家に戻っていた。
一度、全てのパワーウエイトを外して家から10km離れている狩場の森まで全力疾走したら10分ちょっとで着いた。6歳の時に身体強化で実感していた状態をノーマル時で上回る事を体感していた。
最初の頃は魔法を使って倒していた獣や魔物もこの頃は、一切使わないでも倒せるようになっていた。
「ふう~俺って結構強くなったんじゃね~! ただの努力だけでも・・・・やっぱり異世界っておもしれ~♪」
自分が強くなる楽しみは、前回の人生で強く感じ取ったものだった。
次の日・・・・
「よし!シリウス!俺の戦闘力を計測する魔道具は出来ているか?」
≪はい!マスター!完璧に仕上げてあります!≫
俺は、どんどん強くなっていく自分の強さを実感したいから、戦闘力数を数字で表す魔道具を作る様にシリウスに頼んでいたのだった。
「よし!では!パンチングマシーンからだ!」
≪畏まりました!≫
当然のように空間から俺が知っているパンチングマシーンが現れる。
(さすが・・・俺の記憶で再現しただけの事はある!)
「この装置は何の動力を使っているんだ?」
≪この装置は、魔石という魔力を結晶化させた石を動力にしております。≫
「ふ~ん・・・でも魔石なんか手に入れてないよな~」
≪それは、確かに魔物から手に入れる事がこの世の定石となっておりますが、この世の仕組みを調べたところその辺の石にでも強い魔力を長時間込める事で、魔石に変質する事が可能だと分かりました。≫
「なるほど・・・って事は、この魔石は、俺の魔力で出来ているって事か?あぁ~だからいつも帰りに石ころを道具袋に入れて帰ってくれって言っていたのか~」
≪さすがはマスターです!マスターがこの頃、魔力を使われなかったので、常に魔力帯びるようにしておりました。おかげで、マスターの魔力もグングンと最大値を伸ばしております!≫
「ハァ!さすが!シリウス!抜け目がないな!」
「有難うございます!では、さっそく計測されますか?」
「あぁ~じゃ~早速っっっっ! ドガン~」
俺は全力でパンチングマシーンを殴りつけた!
「シリウス!これ・・・時速何kmまで測れるんだ?」
≪はい!この計測器は時速9999kgまで計測が可能となっております!≫
「そ・そうか・・・この数字は・・・意外だったかな・・・」
そこに表示されていたパンチ力は1350kgだった。
その他にもいくつか測定した・・・・・先ずは今の
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パンチングマシーン・・・・・・・・・1回目1350kg 2回目1385kg 3回目1404kg
キック力測定マシーン・・・・・・・1回目1650kg 2回目1695kg 3回目1778kg
耐荷重測定マシーン・・・・1回目3200kg 2回目3400kg 3回目3420kg
と言う数値だった。
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ふ~!これは・・・凄まじいな!
さすがにこの数字には驚いた!見た目はあまり筋肉がついた様には見えないのに・・・。なまじ、前世の記憶が鮮明である分、どうしても前世と比べてしまう。
「前世でこんな数字だったら・・・・・人を殺してしまうな・・・(笑)」
「さてと!あとひと踏ん張りだ!さらにウエイトを重くして頑張るか!」
≪かっこいいです!マスター♪≫
そして、5ヶ月間に渡る俺の修行が終わり、後10日で学校は冬休みとなる。
「よし!やっとあいつ等を見返す時が来たな!明日は、俺を見くびった奴らに一泡吹かせてやるぜ・・・。」
そして翌日、今日は、エリクシール魔法小等学校の身体能力測定の日だ!
種目は・・・・
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腕立て伏せ(20kgウエイト付き)
懸垂(20kgウエイト付き)
腹筋(20kgウエイト付き)
重量挙げ
垂直飛び
握力
背筋力
短距離走100m
長距離走10km
遠投(重さ1kg)
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の全10種目だ!
グフフフフ~目にものを見せてくれるわ!
≪(あぁ~素敵です♪マスターが生き生きとしておられます!)≫
「おい!シン!」
俺に声をかけて来たのは、苛めっ子のデフとドンのコンビだ!
「おい!何をシカトしてやがる!今日のこの測定で、お前がどれだけ無能かをハッキリわからせてやるからな!まぁ~お前は、全ての記録が最低だろうけどな~ わ~はっはははは~」
「も~何で、デフとドンはいつもいつもシン君に嫌な事ばかり言うの~止めなさいよ~!」
顔を膨らませて怒っているのは、同学年で一番かわいいとされるミーナだ。
「なんだよシン!女の子に庇ってもらわなければ何にも言い返せないのかよう~!」
「だから~もう止めなさいってば~シン君あっちに行きましょう~!」
「何だよ!ミーナちゃんには関係ないだろう? それにしてもダセ~本当にダセ~!本当に無能なシンちゃま~どうか、頑張って凄い記録を出してくだちゃいね~ バ~ハッハハハハ~ ブハハハハハ~」
二人は手をヒラヒラと振りながら歩いて行った。
「本当に嫌な奴ら!シン君!大丈夫だからね!もうあんな事を言うおバカさんなんか殆どいないんだから!」
「フフフ♪有難うミーナ!でも!大丈夫だよ!俺、頑張るから見ててね!」
(うわ~♪ いつものミーナちゃんじゃなくってミーナって、今呼んだの? シン君って・・・何か雰囲気が変わった!ちょっと・・・かっこいいかも!)
そのやり取りを遠くで見ていたロンとネルがやって来てくれた。
「おい!シン大丈夫か!ごめんな~人だかりがあってすぐに駆け付けてやれなかった」
「シン君ごめんなさい!私もお兄ちゃんも気付いてたんだけど間に合わなかった・・・」
「おぉ~ロンとネルか~!いつもサンキューな!でも・・・今日は、ちょっとビックリするかもよ!」
「ん?どう言う意味だ?」
「どう言う事~?」
双子の兄弟が首をかしげる同じ仕草を取って俺に聞いてきた。
「ロン、ネル!ちょっと耳をかして!」
「実は~この5ヶ月間は、普通の人と同じ様に徹底的に鍛え上げたんだよ♪殆ど回復魔法も使わないようにしてね♪分かり易く伝えるなら昔、お前たちにやった特訓の数十倍厳しくやったかな♪ これなら嘘がないだろう?でも、本気で特訓した分、相当パワーアップしたから自分でもビックリしてる」
「マジか? 回復魔法なしで・・・わざわざ、お・お前・・・そんなバカげた筋トレしてたの・・・・あぁ~だから学校が終わると全速力で帰ってたのか~!」
「相変わらずシン君は凄いです!尊敬します!私ももっともっと頑張らなくちゃ!」
「まぁ~お互いに全力を尽くそうぜ!」
「分かった!でもシンには負けないぜ!」
「私も頑張る!」
「何をお話になってるの?私も混ぜて下さらない」
「う~ん、別にただ今回の測定を全力で頑張ろうって話だよ!」
「そうですか!では、私も全力で頑張りますね!」
そして、学年別にどんどん測定が始まっていった。
ちなみにここまでの全学年トップのスコアが・・・・
学年トップのスコアは、当然のように6年生のものだった。
腕立て伏せ(20kgウエイト付き)・・・・・・・・・186回
懸垂(20kgウエイト付き)・・・・・・・・・157回
腹筋(20kgウエイト付き)・・・・・・・・・208回
重量挙げ・・・・・・・・・160kg
握力・・・・・・・・・75kg
背筋力・・・・・・・・・198kg
短距離走100m・・・・・・・・・8秒ジャスト
長距離走10km・・・・・・・・・18分ジャスト
遠投(重さ1kg)・・・・・・・・・30m
垂直飛び・・・・・・・・・140cm
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そして俺の番がやって来た!
「トップのスコアを見たけど・・・・・こんな物だったっけ?そりゃ~前世と比べたら異常なスコアだけど・・・・・筋力トレーニング・・・頑張りすぎちゃったかな・・・・。」
次々とスコアを更新していく俺!騒めく構内・・・否、最初は騒めいていたけど、今は俺が種目に臨むと場内が静まり返っていた・・・。
「よし!最後は垂直飛びだな・・・せ~の~フン! バン!」
俺は記録ボードを思いっきり叩いてやった。静まり返る場内・・・。
ちなみに俺のスコアが・・・・
腕立て伏せ(20kgウエイト付き)・・・・・・・・・386回
懸垂(20kgウエイト付き)・・・・・・・・・357回
腹筋(20kgウエイト付き)・・・・・・・・・368回
重量挙げ・・・・・・・・・235kg
握力・・・・・・・・・115kg
背筋力・・・・・・・・・279kg
短距離走100m・・・・・・・・・6.1秒
長距離走10km・・・・・・・・・10分05秒
遠投(重さ1kg)・・・・・・・・・63m
垂直飛び・・・・・・・・・234cm
だった。
「「「「「あ・ありえね~・・・なんだ~この・・・記録は!?」」」」」
場内の静けさが終わり周りが騒めき始めた・・・。
「こ・このスコアは・・・・・創設以来の最高新記録じゃ・・・」
この人が、この学校の校長先生、名前は・・・え~っと・・・誰だっけ?
≪マグダニエル・レギンス校長先生です≫
「あっ!そうそう!そのマグ~ンス先生だ!」
≪・・・・・・・・・・・・・≫
「何か他の先生方もどよめいているな~だけど、今回のこのスコアは、スキルも魔力も何も使っていない純粋な努力による結果だもんな~」
≪はい!マスター!誰が何と言おうとも純粋な努力の結晶でございます!≫
今まで、俺を苛めていた早熟型や早成型の奴らが唇を噛んで、分かり易い位に悔しがっている姿があった。
そこに双子のロンとネルがやって来た。
「はぁ?何だあのスコア!異常だろうが!」
「シン君は、凄すぎます!6年生の記録をブッチギリ過去最高だそうですよ!」
「だから言っただろ!メチャクチャ頑張ったって!」
「「頑張ったからって・・・はぁ~何と言って良いやら・・・」」
さすが双子息がピッタリだ!
顔を上げ周りを見渡すとミーナと目が合った。
「何で、じ~っとコッチを見てるんだろ?話があるなら来れば良いのに」
「!!あ!私・・・分かっちゃいました!」
「ネル、何が分かったんだよ!」
「フフフ~♪お兄ちゃんには分からないだろうな~」
「何だと~」
「ふむ・・・俺にもさっぱり分からん!」
ドヤ顔で言い切ってやった!
「あぁ~あ~ミーナちゃんかわいそう~」
「「だから!何がだよ!」」
「フフフ♪シンさんとお兄ちゃん双子の兄弟みたいに息がピッタリだったね~」
「「はぁ~もういいや~」」
測定会は、少しパニックになっていたが、俺は気にしない!
先生方が、呼び止めては、色々質問してきたが、俺は本当の事だけを伝えたのだった。
今回は魔法を一切使用しないで鍛えたのだから嘘がないし、嘘を付きたくなかったので、筋肉痛には悩まされたけど無理なトレーニングをして本当に良かった。
そして、家に戻り俺は、シリウスに告げた!
「では、俺はもう一度永い眠りに入る!今日まで続けた筋トレは出来る限り持続するように!」
≪はい!マスター!今まで以上に努力を続けて参ります!≫
「うむ!何が起こるか分からんから、無理だけはするなよ!」
≪はぁ~私ごときに何とお優しい言葉を・・・このシリウス!マスターの為に、これからの2年間全力で務めさせて頂きます!≫
(う~む…相変わらず仰々しいやつ!)
「よし!では、シリウス頼む!」
≪畏まりました!マスター!2年後にマスターの声が聴ける事を楽しみにしております。≫
「では!2年後!」
俺は再び永い眠りについたのだった。
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