第18話 第一章【少年編】7 俺、友達出来た
道具屋の外に出てロンとネルを呼んだ。
「これから場外に出てお前らに魔法を教えてやる!その前にそこの屋台で、串焼きを食べようぜ!」
はぁ~良い匂い!とても美味しそうだ!
「バカかオメ~は!さっきも言っただろうが、俺たちは金なんか持ってないんだよ!」
威嚇するような目つきで俺を睨むが所詮6歳。全く怖くない。
「あぁ~そんな事なら心配するな!父上に友達が出来たって言ったら一緒に食べる様にお小遣いを貰えたから俺が買うよ!」
「別に俺らは物乞いじゃねんだぞ!」
一々うるさいヤツ!
「これから魔法を教えようと思ったんだけど、腹が減ってたら集中力を欠くから覚えられないし、お前らが自分達で食料を調達するまで俺はこの街にはいられないぞ!じゃ~魔法を覚えるのは諦めるか!」
そう冷たく言い放つと妹のネルが
「私は、食べたい!食べて魔法を教わるんだ!」
素直で大変よろしい!で、兄貴の方はどうだ・・・俺はロンの方に目をやった。
「わ・分かった。食べる食べれば良いんだろ!」
こいつは本当に素直じゃないな~この双子、全然似てないな!
その後、串焼きを3本ずつ買って食べながらゲートに向かった。
「お前!気は確かか?俺らみたいな子供だけで簡単に通れるわけないだろうが!」
外は、子供たちだけでは危険だから余程の理由がないと出して貰えないんだそうだが、俺には関係なかった。
「バカはお前だ!スキル発動!【空気化】!さらに認識阻害魔法【エアフィールド】!」
これで、バレる事はない!
「お・お前!これは何の魔法だ?お前は何なんだ?」
「うわ~すご~い何か自分の身体が透けて見えるよ!?」
「一々煩いな!気配を消す魔法とスキルだよ!」
双子は唖然とした表情をしながら恐る恐る俺の後に付いて来る。
門番の前を通り過ぎても何も言われない。俺は堂々と門を抜けると一目の付かない場所まで移動してからスキルと魔法を解除した。
「さて時間が無いからとっとと始めるぞ!」
俺がそう言うと双子が頭をコクコクと振った。
「まず!お前たちには魔法の才能がある!体内に蓄積された魔力を外に放出する際に頭でイメージした現象へと変化させる。これが魔法の基本原理だ!」
そう説明しながら目の前で実践する。
「とその前に、身体強化魔法5倍を2人に付与するからジッとしてろよ 身体強化魔法×3発動!」
俺はシリウスのお陰で、身体強化魔法の同時付与が3人迄なら同時に掛けれる様になっていた。
「これで、お前たちの身体強化が5倍に上がったからもう少しここから離れるぞ!付いて来い!」
俺はそう伝えると3㎞程離れた森の中に入っていった。
二人とも最初は自分の身に起こった事に目をパチクリさせて驚いていたけど、少ししたら魔法の凄さを実感して楽しんでいた。2人とも孤児だからか足が中々速かったので、5分としないで到着した。
「ここなら人がいないから魔法を使っても大丈夫だろう!」
「さて、さっきの続きだ!お前たちが魔法を使おうとしても今は、使えない!
自分の身体の周辺に薄く纏わりつく位なら魔力が出せるだろうが、
魔力が上手に放出されないから魔力を変換する事が出来ない状態だ!」
双子は静かにコクコク頷いている。やけにおとなしくなったな~
「なので、最初に行う事は二つ!肉体から魔力を放出する練習と使い続ける事で、魔力の総量を増やす訓練を始める!それが、出来る様になったら今度は、魔力を身体の内側にため込む練習だな!」
そこまで言うとネルが恐る恐る手を上げた。
「ん?どうした?ネル。何か言いたいことがあるのか?」
「ううん、ごめんなさい。私まだ貴方の名前を聞いてない!」
あちゃ~コレはうっかりしてました!
「あ~そうだっけ?俺の名前はシン!シン・マグワイヤだ!」
「シン君か~エヘヘ♪私はネル宜しくね。 お兄ちゃんも自己紹介しなさい!」
「あぁ~ってさっきから名前を出してるけど、まぁ良いか!俺はロンだ!宜しくな!」
少し照れながらそう教えてくれた。
「あぁ!こちらこそ宜しく!さて時間が無いから続きだ!まず!さっきも言った通り魔力を放出する為には、徐々に遠くのものに魔力をぶつける練習をした方が、上達が早いと思う!」
これは、俺が赤ちゃんの時にやっていた練習方法だった。
先ずは、10㎝離れた石に手を向けて魔力を放出させる。
ロンとネルが何やらウムムム~と叫んでいるが、この間に俺はシリウスと会話をしておく。当然念話だ!
(シリウス!ちょっと良いか?)
≪はい!マスター如何しましたか?≫
(あぁこの二人の魔力の総量がすくないだろ?だから俺の魔力を渡す方法が無いかな~って思ってさ!)
≪はぁ~マスターは本当にお優しいのですね。こんなに憎たらしいガキにも!≫
アハハハ・・・やっぱりシリウスは、怒っていたか・・・(笑)
(まぁ~そう言うな!まだ子供なんだから!で!魔力の譲渡の方法はあるのか?)
≪一応あるにはあるのですが、人によってはお勧め出来ないと申しますか・・・何と言いますか・・・。≫
(ん?何かハッキリしない言い方だな?どう言う事だ?)
≪はい、この方法は、譲渡される側にとって、気持ちが悪くなったり、良くなったり、眩暈がしたり、場合によっては意識を失う場合も有り得るかと・・・≫
(むぅ~それは・・・危険だな!他の方法はないのか?)
≪申し訳ありません。その方法しかありません。徐々にゆっくりとゆっくりと行えば急激な体調の変化も少ないと思いますが・・・。≫
(そうか!じゃ~後で試してみるか!有難うシリウス!)
≪申し訳ございません!今後の事も踏まえてもっと良い方法が見つけられるように努力いたします!≫
(有難うな!でも今でも十分お前は頑張ってくれているんだから気にするな!」
≪ますた~私は一生マスターに付いていきます!≫
相変わらず仰々しいな~ 俺は思わず笑みが零れた。
「「ハァハァハァ・・・はぁ~疲れた~」」
僅か数分でロンとネルが同時にそう口にした。
「「これ!意外と難しいな(ね)」」
さすが双子、やっぱり似ているのかも
「この距離でも5分持たないか~二人とも両手を俺の方に向けてくれるか?」
そう言ってから先ずは、ロンの手を握った。
「な・何してんだよ!恥ずかしいな!話せ!」
「魔力が少ないお前に俺の魔力を今から譲渡するんだよ!難しいんだからジッとしていろ!」
俺が少し強い口調でそう言うとロンは、俯きながら黙ってジッとしていた。
「うわわわわ!何だ?体がゾクゾクする!お!何か身体から力が漲って来た!こ・これ・・・凄いぞ!ん?何だか・・・頭がぽ~としてきた・・・。」
その時シリウスが俺に話しかけて来た。
≪マスター魔力の供給をストップして下さい!本人の総魔力値の5倍近くの量が流れています!≫
あちゃ~こんなに少ないのか~失敗失敗!俺は慌てて魔力の放出を止めた。
≪マスターが身体強化魔法を5倍で付与していた為、従来の5倍の魔力まで強制的に受け止められたようです。しかし、本来のキャパを大きく超えると魔力酔いと言われる現象が起きますので、お気を付け下さい。≫
(分かった!次からはもっと上手にやってみる!)
「はぁ~少しビックリしたよ!」
「じゃ~お次はネルの番だね!」
ネルにも魔力を同じ様に流し始めた。さっきより丁寧に・・・魔力量が少ないから加減が難しっ!
「アハ♪本当だ!体がゾクゾクしてきた!何か気持ちが良いかも!すご~い本当だ~身体に力が込み上げてきた~♪ ハン・・・何だか私も~」
ヤバい!ロンと同じか?ネルの目がトロンとしてきた。俺は慌てて魔力を止めた。
≪マスター・・・やり過ぎです。同じく5倍の魔力量が注ぎ込まれました。≫
難しいんだよ・・・次からは気を付けます。
「これは、凄いよ!さっきまでと全然違う!今度は上手く行くかも!」
「あぁ、俺にもハッキリと分かる!さっきと比べ物にならない程の力を感じる!」
さっきまでやっていた10㎝の距離への放出が簡単に成功した。
その後も20㎝40㎝と距離を延ばしては、魔力が無くなり供給を繰り返す事5回目
その距離は10mまで伸びていた。
「やったね!お兄ちゃん♪」
「おう!余裕だぜ!」
「さてと、魔力の放出距離の目標は最低でも50mだとして、取り敢えず、この距離なら魔法の練習に差し使えないかな!では次は、二人の共有属性から教えるか!確か二人とも風の属性に適性があったよね」
「よ・良く覚えてるな!確かにそうだぞ!」
「じゃ~風の魔法から始めよう!まず風属性の特性としては、魔力を操作して見えない空気に流れを創り出すって事だ!慣れれば片手でも出来る様になるけど、最初は両手でやってね!」
「イメージとしては、左右どちらでも良いから片方の手から空中に魔力を放出する。
最初は頭の位置より高い場所に弱めの魔力を留める感じだ」
「もう片方の手からも同じ様にさっきより下に魔力を少し強めて留める!すると魔力同士が引き合い強い魔力の方に弱い魔力が引っ張られる事で、そこに気流が発生する!」
俺は実演しながら目の前でやって見せる。
「これが出来たら徐々に魔力の量をコントロールして魔力濃度を高めたり、魔力の放出量を増やしたり、放出速度を上げたりする事で、徐々に威力が上がっていく」
先程までは、そよ風程度だったが、今では少し強い風が吹いている。
双子は眼を白黒させながら食い入る様に見入っていた。
「今は、片方にしか風が流れていないから慣れてきたら今度は、一方向に風を流すのではなく、グルグル渦を巻くように魔力をコントロールする。すると魔力によって発生した渦が、常に回り続けるからこの状態で、さらに魔力を足していくとドンドン威力が上がっていく!」
今度は、強い風から、つむじ風の様な勢いに変わってきた。
ロンとネルを見ると何故か緊張した表情を浮かべ息をのんでいた。
「では、ここまでにして最初は、そよ風の練習から始めようか!」
「「はい!宜しくお願いします!」」
あれ?ロンまで口調が変わってしまったのは、俺の気のせい・・・ではないな!
それから、10分もしない内に魔力が無くなり供給!さらにまた3回ほど供給を繰り返した。
「違う!そうじゃない!」
「「はい!」」
「そう!そこから片方の魔力を注ぐ速度を速めて!」
「「はい!」」
「左右の魔力コントロールに気を付けて!」
「「はい!」」
「その調子!出来ればその状態から魔力の放出量を増やす!」
「「はい!」」
そうこうしている内に、最初は、そよ風でも苦しんでいたが、3回目の魔力供給の時には少し強い風を発生させる事に成功していた。
「さてと!今日は時間切れだな!続きは、また今度だ!」
そう言うと双子がいつ来るの?とか明日も来い!とか言って来るからその前にお前たちがどこに住んでいるのかと質問をしたら、町はずれの孤児院にいると分かった。
明日とは約束できないけど2~3日中には必ず来てやると伝えた。
取り敢えず、その言葉に満足したのか、文句は言わなかった。
魔法の練習中にもシリウスと会話をしていたが、双子の魔力の総量が分かる方が今後もやり易いから何とか出来ないかと相談したところ。シリウスはいとも簡単に相手のステータスを覗き見る魔法を創り出した。その名も【ステータススティール】
で、分かった事は、双子の総魔力値が最初の5倍に膨れ上がっていた。
【ロン】/【称号:フィーア(4属性)】
LV002
HP:24
MP:20⇒100
攻撃:6
防御:6
力 :6
体力:7⇒8
速さ:11⇒12
賢さ:10⇒20
【ネル】/【称号:フィーア(4属性)】
LV002
HP:21
MP:22⇒110
攻撃:5
防御:6
力 :6
体力:6⇒7
速さ:12⇒13
賢さ:11⇒22
経った2時間程度でだ・・・。呆れるばかりだ。さすがは、大器早熟型だな~と思った。
帰り際、二人には俺の事を誰にも話さない事と魔法の練習は俺がいる時以外はやらない事。
どうしても魔法の練習がしたい時は、最初にやった魔力を飛ばす練習と体内に魔力を貯めるイメージ練習だけ許可した。
もし、約束を破ったら二度と魔法を教えないと強く言ったら二人とも頭をコクコクと凄い速さで振っていたから大丈夫だろう。
帰りも同じ様にゲートを通り抜け、二人の住む孤児院迄送ると俺が見えなくなるまでロンとネルは手を振ってくれていた。それから俺は、父ビルドのいる道具屋に戻った。
父上に友達と仲良くなった事を報告して今日は家に戻る事になった。
その二日後・・・・・。
「遊びに行ってきま~す。」
朝ご飯を食べてスグにシェンツァ市に向かう事にした。
「お昼には帰って来なさいよ~」
「今日は大丈夫!友達と魚でも取って食べるから!」
母上の目が見開き、驚いた表情を浮かべた。
「シンちゃんこの村のお友達ってアイリちゃんの事?だったらダメよそんな事で連れまわしちゃ!」
母上には珍しく眉間にシワを寄せて俺の事を注意した。
「違うよ~アイリちゃんじゃないよ。この前、教会で新しく友達になった子と遊ぶ約束をしたんだよ。」
そう伝えると、またしても母上が驚きの表情を浮かべた。
「その子どこに住んでいる子なの?ここからシェンツァまで2時間位離れてるのよ?」
しまった!余計な事を言わなければ良かった。う~ん、どうしようかな・・・
「あっ、そ・その子は~この村から5㎞位行ったところに住んでるから中間地点で待ち合わせしてるんだよ!
ここから2~3㎞先に牧場があるでしょう。あの辺で遊ぶ事になってるんだよ。」
慌てた俺は、適当な事を言ってごまかしてみた。すると母上が
「ココさんの牧場の事?まぁ~あの辺なら危なくないか~。分かったけど危ない事はしないでね!」
「分かってるよ。友達の知り合いが、魚取りの名人らしいからお昼は、それを食べるから安心してね!夕飯前には帰って来るよ!」
またしても、俺は適当な事を言ってみた。
「なんだ~魚を取って食べるって言うから川の中に子供達だけで入るのかと思ったらそういう事ね♪そうよね~シンちゃんも6歳になってヤンチャな盛りだもんね~♪分かったわ!楽しんでいらっしゃい♪」
先程までと打って変わって母上の表情が優しくなっていた。
「分かった~じゃ~行ってきま~す。」
「いってらっしゃーい。」
家から2分程歩いて周りに人がいない事を確認したら
「身体強化魔法7倍!」
何度か身体強化魔法を使っている内に俺は7倍位までなら問題なく使い続ける事が出来るようになっていた。
「この強化ならシェンツァまで9分ってとこだな!さらに気配察知のスキルと生命探査魔法を発動!」
気配察知は範囲が狭いから意味がないんだけど使っていればレベルが上がるので、使っているだけ。
ライフサーチの範囲は2㎞まで広げた。人間の気配の場所はシリウスに指示を出してもらい予想通り9分ちょっとで、シェンツァの入り口手前500m位に到着した。
「よし!ここからは、普通に走って向かわなきゃ行けないな!身体強化魔法段階解除!」
徐々にスピードが減速していく。普通に走るスピードになる頃には入り口まで残り200m程となった。
入口に立っている門番を見ると二日前にいた人だった。
「お早うございます!先日、父のロイドと一緒に教会に来たシンと申します。今日は4月から魔法学校に通う事になるので、通学の練習と授業の予習を兼ねて友達と遊ぶために来ました。通っても良いですか?」
そこ迄、言った途端、
「エライな~坊主!この前はロイドに似てるって思ったけどありゃー俺の勘違いだったな!このハンス一生の不覚・・・。シンって言ったっけか!これからはいつでも来てかまわないからな!いや~悪かった!子供は親に似るからな。シンはお母ちゃんにだったか!」
てな事を言ってくれたので、俺はすかさず
「はい!僕も母上に似ていると思います!」
って言い返してみた。
「そうだよな~ロイドの奴は小さい時から悪戯好きで、森に子供達だけで行ってはダメだよって言われては、親に嘘をついて友達と一緒に森に遊びに行って、魔法は子供達だけで使っちゃダメだ!って言われても森の中で魔法の練習しながらイノシシやシカを狩っていたもんな~シンは母ちゃん似で良かったな!」
・・・?あれ?いやいや・・・そんな訳はない! 気のせい、木の精、水の精
「ハハハそ・そうですね。」
「どうした?苦虫を嚙み潰したような顔をして、町を出る時は、また声をかけてくれよな!」
「有難うございます!」
この前は教会に一直線だったから良く視なかったけど、学問の町って言っても武器屋、防具屋、魔法書屋、魔道具屋、お肉屋、八百屋、洋服屋など様々な店構えが目に入ってきた。
ロンとネルの孤児院に向かう途中も飲食店が並んでおりとても良い匂いが漂っている。おそらく仕込みの最中なのだろう入り口には閉店の札がかかっている。
「まぁ~当然か~まだ8時過ぎたばかりだもんな~」
と言いつつ孤児院に到着した。
「コンコンコン♪ガチャどちら様かな?」
玄関を開けて白髪頭の恰幅の良い老人が出て来た。
「お早うございます!僕はシンと申します!先日、聖教会でロン君とネルちゃんと出会って友達になったので、今日は、遊びに来ました。二人ともいらっしゃいますか?」
元気よく子供らしく伝えると朗らかな笑顔をしながら家の中に声をかけて呼んでくれた。
「よ~シン!良く来たな!早速行くのか?」
「おはよう~シン君♪今日もよろしくお願いします。」
う~ん、相変わらず対照的な二人だな~
「ああ!早速出かけるぞ!二人とも準備して来いよ!」
「準備なんか、するまでもないからこのまま出かけようぜ!」
「私も大丈夫だよ。それよりも楽しみだね~お兄ちゃん!」
「あ~実は俺もワクワクしてる!やっぱりネルも楽しみにしてたんだな!」
「それはそうだよ~お兄ちゃんだって(シンは、今日は来るのか?明日は来るのか?)ってソワソワしてたじゃない!」
「な!お前!それを言っちゃ~・・・・・」
そこまで言うと何故か顔を赤くしながら俺の方を見た。
「まぁ~そんな事はどうでも良いからさっさと行こうぜ!」
「ああ・・・よしネルさっさと行くぞ~!」
「おぉ~!」
ゲートまで戻って入口に立っていた門番のおっちゃんに声をかけた。
俺が、空気化のスキルやエアフィールドの認識阻害魔法を使わなかった事でロンとネルは
「おい!このままじゃゲートを通して貰えないぞ」
「ロンの言うとおりだよ!子供達だけじゃ危ないから通してくれないって孤児院の先生が言ってたもん!」
と喚いたが、俺は気にせずゲートに向かった。
「これから友達と外で遊びに行くから外出しても良いですか?」
「おぉ~シンか~外出しても良いけどなるべく街道沿いだけにしておくんだぞ!この町の近くには魔物がいないからと言っても何が起きるか分からんからな!」
「はい!ご忠告有難うございます。怖いから遠くにはいかないよ!」
「いや~やっぱり、ロイドと違って聞き分けが良いな!あいつだったら、口で良い事を言って全く人の話何か聞いていなかったからな~じゃ~シン! 気を付けていくんだぞ!」
「は~い♪ハンスさんありがとうーじゃー行ってきまーす。」
俺は、母上似!
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