第14話 第一章【少年編】3 モフメロとの出会い
≪後、現時点でも指で取り出さずとも、袋を逆さまにすれば取り出す事が可能です。≫
便利だな~。俺はもう一度イノシシを収納した。
シリウスさんによるとこの【異次元収納】のスキルは、対象とした物であれば、空間にも作用させる事が可能らしい。この方法だと収納されたものは時間の概念がない時空間で保存、保管されるので、腐る事がないとの事だった。
さらにスキルレベルが上がり、収納スペースが平がると収納の中を仕切って保管する事も可能になるらしい。
何でも、スキルレベルが上がると魔法と融合する事で、さらなる進化が可能になるらしい。
ここ迄くると凡夫の俺には付いて行けなかった・・・。
「よし!次に行こう!・・・さて次は・・・・」
オートヴィジョンは優秀で、解除するまで俺の意識でON、OFFが可能になるらしい。
画面を見ては、移動を繰り返した。
そして、今日の目標であった一角ウサギに辿り着くまでの間に、1羽のウサギと2羽のキジ、1頭のシカを仕留めたのだった。
本当であれば、6歳の子供どころか大人であっても運ぶことが難しい量だが、俺は殆ど手ブラで済む。
異次元収納って本当に便利。
「へへ!大量~大量! これだけあれば、父上も母上も喜んでくれるだろう!」
ここに来るまでは、氷と雷、風と土の属性魔法を使ってみた。どれも凄い威力だった・・・。
「よし!次はやっと一角ウサギだな!」
【オートヴィジョン】に移る光を見る!
「あれ!?さっきまで無かった光のアイコン【★】がある・・・何?コレ?」
俺はその表示に照準を合わせてみた。」
「あれ!?画面が表示されないぞ!?どう言う事だ!シリウス?」
≪はい!マスターが眠りについていた5年間の間に可能な限りのデーターを見て私が、まとめ上げた情報をリンクさせている為、この世界の常識的な範囲での生物は表示されますが、発見されていないような生物や書物に絵や画像も載っていない希少な生物や神々の力を付与されている生物などは、表示されません。書物に画像が載っていない場合は、直接見たり、触ったりしても表示されない事があります!≫
「って事は・・・コイツも・・・その可能性があるって事だな!」
≪はい!しかし・・・点滅している色が、白色なので、危険はありません!≫
「そうなのか!?」
≪はい!この魔法は、相手の魔力に反応して位置を割り出すと同時に相手の魔力量や魔力の質などを様々な色や濃さ、形に置き換えて表示する様にしてあります。≫
???????
「って!まて~!」
≪?唐突に、どうされたのですか?≫
「唐突では無~い!今、神々の力が付与されている生物って言ったか?」
≪はい!?はい、言いましたが、それが・・・どうかなさいましたか?≫
はぁ~これだからシリウスさんは・・・。気が抜けない!いるのが当然ですよトーク。新世界の知識に乏しい俺には、常識ではないから!そっちが非常識ですから!
「神々の力が付与されている生物って・・・それは結局、神獣って事だよな!」
≪はい、その認識で間違いありません。≫
「神獣もやっぱりいるのか・・・。」
俺は、改めて異世界を実感した。するとシリウスさんが
≪はい、います!≫
5文字で答えやがった!5文字で!もっと、こ~あるだろうが~言い方が!神の使い【神獣】。神の手足となって神の変りに存在する【神獣】だぞ!凄いんだぞ~~。
俺が興奮しているのが分かったのか・・・
≪マスター?大丈夫ですか?≫
だって・・・。
「ふぅ~落ち着いた!神獣ってどんなのが、存在しているのか分かるか?」
≪はい、世界の理によれば・・・・・≫
シリウスのはなしによれば、
前世でも伝説とされた生き物は、この世界では実在しているとの事だった。
有名どころでは、フェンリルやエンシェントドラゴンやフェアリードラゴン、カーバンクルやリヴァイアサンも存在するらしい。
「凄いな・・・。異世界。そんなのが、存在するなんてな~。」
話で聞いても実感が湧かない。どうしても本の世界としか思えなかった。
≪しかし、ここ数百年は姿を現していないそうです。現在の目撃情報は、神獣の末裔や下位の生物を勘違いしている可能性があります。≫
「フッ・・・。末裔はいるって事ね。下位種ってどんなのか分か・・・・・。」
どんな魔獣がいるのかを聞こうと思ったが止めておく。興味はあるが、俺はまだ6歳だからな~。
「話がそれた。オートヴィジョンの詳しい説明の最中だったな。どんな話だったっけ?」
≪では、先程の続きからお話し致します!オートヴィジョンは、相手の魔力に反応して位置を割り出すと同時に相手の魔力量や魔力の質などを様々な色や濃さ、形に置き換えて表示する様にしてあります。≫
「そう言う事なのか~。詳しく、教えて貰ったほうが良さそうだな!詳しく教えてくれ!」
≪はい!マスター・・・・・・・・・・≫
シリウスのよると
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・色が下に行くほどランクの高い魔物や生物になるらしい
・光の濃さで相手の脅威度が大まかに分かるとの事
・一般的な動物が●で表示される ・魔物は■で表示される
・希少な生物や魔物などが★で表示される ・×で表示された場合は、死を意味するレベルらしい
・光の色である程度の強さが分かれている。 ・色の濃い程、強くなっていく。
・自分のレベルに関係なく、強さによって光る色が変わる。
(例えば、レベルが低くても強ければ白色に光るが、レベルが高くとも弱ければ青で光るらしい)
白・・・無害~
黄・・・最弱~
赤・・・弱い~
青・・・普通~
黒・・・強小~
銀・・・強中~
金・・・強大~
虹・・・最強~
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
との事だった。
「なるほど~良く分かった!」
そんな事を確認しながら歩いていると目的地に到着した。
「さ~てと!アイツが一角ウサギか!」
オートヴィジョンの情報通り体調は30㎝位で頭にドリル状の角がある!アイツが一角ウサギだな!
「情報通りだな!」
俺の目の前6~7m位のところに3匹いた!
「なるほど~画面が小さいから表示画面には、数まで表示されないのか~」
≪・・・・・・・・・・・・≫
ん?シリウスが、何か言いたそうだな・・・。
「言いたい事があれば言っていいぞ!」
≪恐れ入ります!大変恐縮ですが、【オートヴィジョン】を拡大致しますとさらに詳細が分かるようになっております。≫
「そうなの!?」
そう言う事は・・・早く言ってほしかった。
≪申し訳ございません!余計な事を言ってしまったでしょうか?≫
「んにゃっ!教えてくれて助かった!試してみたいけど・・・それは!アイツらを倒してからだ!」
俺は、魔物を見つめ先程、使った雷魔法を使う事にした。
俺は、すぐに魔法を発動させる・・・今度は、3匹まとめて倒すために10m位の範囲に雷を放った!
「ライトニングプラズマ!」
「ブゥウウン・・・ジィジジジジィィ~パチッ!バチッ!バチバチバチバチバチッ~~~!
呪文を唱えた瞬間!俺が対象としていた空間に放電現象が現れた!
範囲指定した空間を縦横無尽に走る雷!・・・・・・10秒もしないで魔法が消え去っていく・・・・・。
「(ゴクリ!)な・何度見ても・・・凄い!・・・威力だ!」
≪はい!マスター!先ほども申しましたが、本日はマスターの魔法の練習なので、使用しているだけで、本来であれば!一角ウサギに使用する魔法ではありません!≫
「ですよね!」
ここに来るまでにいたシカにも雷を使ったのだが、その時にも説明されていた。
≪マスターなら一番弱い【サンダー】でもお釣りが来ます!≫
前をみると、プスプス焦げ臭い臭いを放ちながら絶命している一角ウサギが3羽いた。
オートヴィジョンで確認したところ、どうやら食用らしかったが、さすがに持ち帰って親に見せる訳にもいかなかったので、悩んでいた。
「こいつ等どうしようかな~・・・・・・・シリウス!何か良い方法があるか?」
聞かないと答えないだろうなと思いシリウスに確認した。
≪ございます!一角ウサギの角はすり潰して煮込んでから薬湯として飲むと体力回復の効果がありますので、その部位は収納し、その他の部位は、土魔法で固めてから埋めるか、炎で燃やす方が良いと思います!≫
「そうなのか!?じゃ~角だけ・・・ヨシ!これで収納!っと!あとは・・・こいつ等を・・・・」
俺は風魔法で角だけ切断した。
残った体の部分を土魔法で固めてから地面に埋めた。
「さてと!さっき教えてもらった方法を試してみるか?」
【オートヴィジョン】をだして、先程の★印に照準を合わせた!
ある意味、今日のメインイベント的な相手だな!
「ど~やって拡大するんだろ~」
と呟いた瞬間に・・・俺の拡大って言葉で、拡大していた。
「なるほど~声に出さなくても俺のイメージした通りに拡大するのか~」
フムフム・・・★印の近くには、他の反応はないな!・・・・ここから先に150mってところか!
「よし!行くぞ!正体を暴いてやる!」
ここに来るまでに放った魔法はどれもこれも凄すぎるので、目的地に着く前にもイノシシがいたので、一番弱いサンダーと言う魔法を使って見た。
指先を頭上に掲げ相手に向かって降ろすと同時に魔法を唱えた。
イメージは、昔テレビで見た人工的な雷の実験に出てくるような電気の塊だ。あれの数10倍以上の威力はありそうだったが、さっきまで使っていた魔法に比べると物凄く貧相に見えた。
「何かショボいな・・・。」
しかし、シリウスが言った通り最弱魔法のサンダーでもイノシシはピクピクしながら数秒で感電死した。
そのイノシシを道具袋に収納しながら考え込んだ。そして、経った数時間で、自分の価値観が麻痺している事に気が付いた。
このサンダーと言う魔法でも充分に凄まじい威力のはずだった。最初にこの魔法を使っていたらビックリしたに違いない。にも拘わらず俺から零れた一言は、「何かショボい」だ。これは、宜しくない!
これからは、さらに魔法の練習をして使いどころに気を付けようと決心したのだった。
身体強化を発動しているままだったからすぐに目的地の★マークの場所に到着した。
なんだ!この生き物は~~~~
あ・ありえない・・・こ・こんな・・・生き物が・・・・いるなんて・・・・俺は!物凄く驚いた
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★印の目的地に辿り着き注意を凝らして周りをよく見るが、何もいなかった。
オートヴィジョンの情報にサイズも色も載っていないので、分からない。
と言うか生物が一匹もいないから探しようがなかった。
「シリウス!何もいなさそうだぞ!」
≪・・・・・マスター!申し訳ございません。≫
「何がだ!?」
≪マスターの見ている【オートヴィジョン】ですが、平面上の表示しか見えておりませんので、高い場所や地面の中だと見つけられません!≫
「そ~なの!?ようするに! 3次元も含めて2次元的に表示されてしまうってことか?」
≪はい・・・その通りです・・・。≫
なるほどね~それだと探す事が、格段に難しくなってしまう。
地上ならば運良く見つける事が出来るかもしれないが、地面の仲間では、探し切れない。
これが倒すだけなのであれば、天地に向かって魔法を放てば良いだけだが、捕まえるのであれば話が別だ。
シリウスが俺に謝ったって事は、他に方法が無いって事だろうけど、念の為に確認を取る事にした。
「どうにかならないのか?」
≪申し訳ございません!【気配察知】と言うスキルはレベルが上がっても距離が伸びるだけで上下方向の表示は【オートヴィジョン】に反映されません。利点としては使用するスキルポイントが変わらない事です。≫
「なるほど!じゃ~魔法ならどうだ!」
≪生物探査魔法であればレベルが上がるにつれて【オートヴィジョン】も3D化されていきます。ただ・・≫
「ただ・・・何だ!ハッキリ言っても大丈夫だぞ!」
≪申し訳ございません!マスターの生物探査魔法レベルが不足している為、距離は魔力を使用する事でかなりの広範囲まで索敵可能ですが、現在のレベルでスト3D化が出来る精度がありません。≫
「なるほど~それなら、仕方がないな!お前は良くやってくれているんだから大丈夫だよ!」
≪マスタ~♪(ほんとうにマスターは優しいな~♪)≫
もの凄く嬉しそう。
諦めて引き返そうかと踵を返そうとしたその時だった。木の上から俺の頭に何かが落ちてきた!
「うわっ!な・なんだ!」
俺は、頭に付いていたモノを手で掴んで見た・・・・
俺は自分の目を疑った・・・。
「なに・・・この子~~~かわいい~」
思わずお姉言葉になってしまった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あ・ありえない・・・こ・こんな・・・生き物が・・・・いるなんて・・・・俺は!物凄く驚いた
手のひらサイズの全身の毛が銀色に光るモフモフしている魔物だった。
体調は20cm位で尻尾を合わせても30㎝位、毛が長いからずんぐりむっくりの楕円形のシルエット、手足が短く、欲見ると小さいが指がある。
身体に比べて少し長い耳が手前に折れている。目がクリックリで愛嬌がある、尻尾もフサフサだ!
俺はそいつを掌に乗せた。
全く逃げようとする素振りがない・・・すると!俺の指に自分の頭をスリスリし始めた・・・。
メチャクチャ人懐っこい!・・・かわいい~俺は、頭を撫でまくった。
「ピィ・・・ピ~・・・」
撫でると嬉しそうに目を細めている。かわいい~!
「何だよ~お前~可愛いな~よ~しよし!よ~しよし!」
ドキュ~ン! 俺は・・・モフラーではなかったんだけど・・・俺もう・・・メロメロ~
「はぁ~俺はもうメロメロだ~♪ モフモフでメロメロだ~♪ モフメロ!気持ちが良いか~♪」
俺は適当な名前を付けて呼んで、可愛がった。
モフメロっと名前を呼びながら頭を撫でると
「ビィーピィ~♪」と目を細めて気持ちよさそうに鳴いている。
メチャクチャ可愛い~♪正直ずっと撫でている自信がある!
≪これは非常に珍しい・・・≫
何かシリウスが驚嘆している。
「こいつ!そんなに珍しい動物なのか?」
≪はい!マスター! しかも動物ではございません!≫
シリウスにしては珍しく本当に驚いている。
「エッ!コイツ・・・動物じゃないの?」
≪いやっ!正確には、今は!動物ですが、上手に育てると聖獣や神獣と言われる存在に進化します。
この生物は、主となった者の魔力で育つので、主の魔力の質や量によって進化するのです。なので、現状では何に進化するのかは分かりません。≫
「へぇぇぇ~・・・聖獣に神獣か~・・・・って!この子が・・・そうなの!?」
俺は、カーバンクルみたいなモノを想像していた・・・。
その間も撫でていたのが、相当気持ちが良かったのか・・・腹を上にして仰向けの体制を取り出した。
「ピィ~ピピピィ~♪」
此奴!メチャクチャ可愛いやんか~♪
腹と喉を撫でまくる・・・ゴロゴロと喉を鳴らしている。
モフモフしていて手触りが凄く良い・・・気持ち良い~メロメロだ~♪
俺は別にモフラーではない!が気持ちは分かるぞ!
「家に持ち帰ったら・・・ダメかな~シリウス・・・どう思う?」
前世で幼少の頃に買っていたペットを思い出した。俺の家は団地だったので、ペットが飼えなかった。なので、餌を与え続けた猫が、良く懐いていた事を思い出していた。
≪正直、難しい問題です・・・。場合によっては神獣に進化する可能性がある生物を・・・・否、マスターであれば間違いなく神獣に進化するであろう生物を将来にわたり育て続ける事を考えますと持ち帰る事には、賛成は出来かねます。≫
「そうか~ヤッパリ育てたら不味いかな~」
≪巨大な神獣に成長したらマスターにどの様な事が起こるか分かりませんので、賛成しかねます!≫
今度はハッキリとダメ出ししたな~シリウスは俺の事が一番大事だからな~でも・・・諦めたくないな~もう少しだけ粘って見るか!
「そうだよな~このまま成長したら神獣だもんな~巨大な神獣に成長したら、俺なんか一発で殺されちゃうよな~。はぁ~仕方がない、弱い俺が悪いんだ。」
こんな言い方したら・・・どう切り返すシリウス・・・?
≪何を仰いますか!マスターがレベルアップしたら!たかが、神獣の10匹や100匹なんぞ、マスターの相手にもなりません!≫
画面に映るシリウスさんは鼻息を荒くしてそう話し始めた。
うん!コイツは・・・本当に俺の事が大好きなんだな~・・・・・試すような言い方してゴメンな・・・
「そう言えば、主の魔力を吸うってどうやって成長する生き物なんだ?」
≪これらの生物は、主となった方と常に一緒に生活する事になるので、最初の頃は直接、触れた場所から魔力を吸収しながら成長いたします。≫
「へぇ~そうなんだ・・・。」
俺は、主になっていないけど掌に魔力を込めてモフメロを撫でてやったら気持ちよさそうに目を細めて俺の掌をペロペロしてくれた。
≪成長初めは、魔法などで魔力を込めると主となった者の魔力を介して主の生命の中に住み着きます。≫
「うん?どう言う事?消えるって事?俺と同化するって事か?それは危険そうだな・・・。」
≪凡そ間違いではございませんが、赤ん坊の神獣は主となった方の魔力で成長するので、最初の頃だけ魔力の中つまり生命の中が住みかとなります。危険はありません。むしろ神獣と同化しているようなものですので、神々の恩恵を受ける場合もあります。名前を呼べば姿を現し、魔法を使用するまでは顕現し続けます。≫
「へぇ~だったら同化し続ければ良いだけじゃん!それだけで神々の祝福や加護が貰えるなら良い事だらけだな!」
≪それはそうなのですが、一つだけデメリットがございます。≫
「ふ~ん。どんなデメリットがあるんだ?」
≪主従関係を結び同化した状態だと神獣は半永久的に主の魔力を食べ続けてしまいます。可能であれば、少しでも長く食べさせ続けた方が強力な神獣になるようですが、主との同化が長ければ長い程、神獣が食べる魔力量が増えていきやがて主の魔力の全てを食べつくしてしまうのです。≫
「それだったら、そうなる前に神獣の名前を呼んで顕現させれば良いだけなんだろう? だったら何の問題もないんじゃないのか?」
≪可能であれば、何の問題もありませんが、それが、出来ないような場合も想定しなければなりません。≫
「例えば、どんな時を想定するんだ?」
≪先程もお話しした魔力切れにより意識を失ってしまう事や意識の混濁、記憶喪失と言った神獣の存在を忘れてしまうような事があった場合は最悪です。魔力切れを起こした状態であったとしても神獣は魔力を食べ続けようとするのです。結果はお伝えしなくともマスターならば分かると思います。≫
「なるほど・・・その状態であれば物凄く危険な状態だな・・・。」
≪ご理解頂き有難うございます。さらに神獣は成長するにつれて主との繋がりが強化される事で、融合していなくとも離れていても主となった者の魔力を吸収する事が出来る様になります。
この状態からやっと一定量の魔力を食すようになるので、安心だと思われます。≫
「なるほどな。ではその状態までいけば問題がなくなりそうだな・・・。」
≪そうですね。そして、さらに成長すると主以外の魔力も吸収できるようになり最終的には、自然界に存在する魔素を自分で吸収する事が出来る様になります。
なので、ある程度、成長すれば頻繁に主の魔力を与えなくても問題ありませんが、成体になった後も主従関係を継続するのであれば、最低でも1年に数回の魔力供給が必要となります。≫
「ふむふむ。成体に成長すれば年間に数回だけですむのか~」
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