第11話 第一章【転生編】5 世界の理と暫しの別れ
≪それで、マスターの輝かしい未来に、不測の事態があったら不味いと考え、マスターのシステムを調整し改善する事を致しました!≫
「どう言う意味だ?」
≪失礼ながら申し上げます。今、マスター自身がステータスウィンドウを見ると、どの様に映るのかを教えて頂けないでしょうか?≫
(どういう意味だ?ま~良い・・・ステータスウィンドウON!)
「見たけど前とあまり変わり映えしないぞ!やっぱり文字が見えなかったり画面が掠れている感じだな。」
≪やはりそうですか・・・≫
「どう言う事だ、何か理由でもあるのか?」
≪はい、いくつかございます・・・・≫
シリウスの言い分はこうだった。
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●シリウスによる分析
普通は赤ちゃんでは見る事が無い為、【世界の理】から外れていると考えられる。
もしくはシステムの調整中の可能性。それでもウインドウが開くならば、本来はもう少し読めるはず。
転生時に何かしらの干渉を受けた、もしくは、システムエラーが発生に気が付かず転生している。もしくは、不測の事態で転生をせざるを得なかった為、ステータスウィンドウに影響が現れてしまった可能性。
俺自身が、何かしらの理由で、【悪運】にステータスを変更した可能性もあり、その【悪運】の影響でステータスウィンドウが見れなくなってしまった可能性。
何かしらの加護や封印がかかっている事は間違いなく。結果相互に干渉してしまいステータスウィンドウが擦れている可能性。
本来この世界の理では、スキルとはレベルが上がっていく中で発現する為、最初は表示されない。
ところが俺のステータスウィンドウには、読めないもののスキルが10個存在している事が在り得ない。
なので【世界の理】によるエラーである可能性もあり得る。
本来ステータスウィンドウに表示されないスキルが、完全ではないにしても表示されている事が証拠。
●シリウスが調整し改善した内容と注意点が・・・・・
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シリウスならば本当は、知り得ないスキルが何なのかを知る事が出来る。
今後は、マスターボードと一体化となったシリウスを介せば、魔法の使用が可能。
シリウスの能力を発動させている間は、封印による影響を完全に防ぐ事が可能。
俺とのリンクが繋がれている限りは、全ステータスの完全開放が可能。
スキルに関しては10個存在するものの実際は発言しておらず俺自身のレベルアップが必要。
ただし、従来のスキル取得が出来るレベルの3分の1程度のレベルアップで取得が出来てしまう。
リンクが何かしらの影響で切れてしまうとこの惑星のシステムによる補正がかかってしまう。
もう少し時間があれば、レベルが0でもシリウスを介せばいくつかのスキルの発動が可能となる。
などなどだった。
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「そうか・・・ありがとうな・・・最悪の事態は防いでくれたって感じだな・・・。」
さっきまで最悪だった気分が、シリウスのお陰で、随分気が楽になって来た。
俺は、やっぱり悪運が強いのかもしれない。そう考えるとまんざら悪運設定も悪い事だけじゃないのかも知れないな・・・。
≪滅相もございません! それと、以前は使用出来なかったスキルが使用可能となりました!
ステータスウィンドウON! スキルボードON!マスターこちらをご覧下さい!≫
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④合体=ユニオン
・レベルが上がる事で合体可能な内容が増え、合体出来る、素材や大きさ等が変化する。
■ある魔法と合成させる事で得られるサブスキル
・倍加の理(どんなモノでも一定時間、倍増する事が可能)
※魔力量により時間、質、量ともに増減する。レベルが上がると複数に使用可能
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「おぉ~何か分からんが・・・(ゴクリ!)凄そうなスキルだな・・・」
≪はい!素晴らしいスキルだと思われます! 私の力不足で、現時点では、このスキルの解読で精一杯ですが、今後もスキルの開放に尽くしてまいります!現時点で使用出来るスキル数が3つとなります。≫
「一時はどうなる事かと思ったけど・・・お前がいてくれてよかったよ!ありがとうな!シリウス!」
≪~~~~~~~~(泣)マスターから・・・お褒めの言葉を・・・感動です!感無量です!「≫
「大げさだな~(笑) 今後も宜しくな!シリウス!」
≪イエス!マイロード!≫
シリウスは、最初に出会った時の印象とは全く違って・・・本当に俺の為に頑張ってくれている。 俺が何かを言うたびに嬉しそうにしているのを感じて俺は、気持ちが和やかな気持ちになっていた・・・
あれから、さらに3ヶ月が過ぎた・・・。
俺も既に生後9ヶ月だ!
そんな、こんなで、出来る事をしながら頑張ってきたが・・・・
「俺・・・・・・も~限界!!」
これ以上は・・・恥ずかし過ぎて死んでしまう!!
両親の攻撃(本当は愛情)される度に俺の心が死んでいく気がする
「あと、6歳になるまでやれる事が少なすぎて逆に面倒くさい!」
(この時点では、レベルも上がらないし、俺一人では、スキルも使えないし・・・・・)
要するにつまらない!だから面倒くさい! しかも恥ずかしい・・・。
「よってこれからは自動で自分自身を鍛える事にしよう!!」
(あの時は、スキルを直ぐ使えると思ってたからな~)
シリウスと出会う前の事・・・
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「なんだ?このスキル(オート)?」
目で認識し詳細を閲覧した・・・。
「おっ!自分で時間や行動をセットして解除されるまで自動で動くのか~ふむふむ・・・おぉ~その間の意識はなくなるのか!これは良い!・・・フムフム・・・」
その後・・・少しへこんだ・・・
「ちくしょ~・・・いくら自動で動けるからって・・・人間の様な複雑な行動や考え方をするには【疑似魂】をセットしないとダメなのか~・・・否!もしかしたらロボットみたいに単純な動きだけでも誤魔化せ・・・る訳ないな!」
さらに設定が解除されたら・・・それまでの出来事の全ての記憶が統一されるのか・・・
「折角素晴らしいスキルだと思ったのに~機械的な動きではさすがにバレるだろうな~それに・・・・・
記憶が統一された瞬間に・・・結局、恥ずかしい出来事をすべて思い出すってことじゃないか~~~」
そうは上手くいかないか・・・・・
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ってな事を考えていたが、まずは!羞恥心の問題については------
時間が短すぎれば恥ずかしい事も・・・・経過した時間が長ければ・・・もしかして・・・恥ずかしくないのでは?
「・・・フハハ!フハハハ!フハハハハ~!」
これぞ笑いの三段活用!
「いける・・・これならいけるハズ!!」
そして最大の難関である【疑似婚】については・・・【人格】を持つシリウスに、このスキルの権限を与えて任せれば・・・上手く行くのでは!?否・・・必ず上手く行くはず!
「・・・フハハ!フハハハ!フハハハハ~!」
・・・笑いの三段活用!再び!
「本当なら使えないはずのスキルもシリウスのお陰で使えるようになったし・・・・・ってな事で、さっそく使うか! シリウス!聞こえるか? 頼みがある!」
≪お久しぶりです!マスター!何でもお申しつけ下さい!≫
う~ん・・・やる気が凄いな・・・
「よし!では! お前に権限を持たせたスキル【オート】の発動を行う!」
≪はい!マスター!では、どの様に設定いたしますか?≫
「まず!お前には一番大事な【核】となる使命を命ずる!」
≪はい! お任せ下さい!≫
うん!元気があってよろしい!
「これから俺は5年間の眠りにつく! これからセットする日時に俺が、目覚めるまでの間は、お前が【俺を使い】成長させろ!そして【俺の身体】を守れ!」
≪イエス!マイロード!≫
(ま・ますたーが、これ程までに私の事を信用していてくれたなんて~嬉しい~♪)
何故か・・・歓喜している・・・
「その間、俺の家族と違和感が無い様に俺の人格を上手く真似しろ!」
≪はい!我が身に変えてでも!身命を尽くしマスターのお目覚めをお待ちしております!≫
うん!お前は残留思念体じゃなかったっけ? え~っと・・・身命ね~・・・ないけどな・・・うん?一応・・・命はあるのか?
「時間は俺の6歳の誕生日の10日前にセット!」
≪はい!マスター!セット完了しました。≫
「どうやら、魔法は6歳まで使えないらしいから~魔力の最大値を上げれるだけ上げる様に!」
≪畏まりました!命令を遵守致します!≫
「さらに!出来る限りの他のステータスのアップと知識の吸収を行え!」
(コレで勉強しなくてもこの世界の文字が読めるし、様々な知識が得れるはず!)
≪必ずやマスターのお役に立って見せます!≫
「次にシリウスと話せる事を楽しみにしているぞ!」
≪イエス!マイロード!マスターが命じるままに・・・≫
「よしではっ!父よ母よ暫くのお別れです・・・な~んちゃって~・・・スキル発動~♪」
俺は意識を手放した・・・
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爆風後の奴隷設定をなくすか?只の記憶喪失設定でも検討する。
爆風で記憶喪失ご奴隷は短く12~13~15歳このせいで、レベルが現れない
教会での設定は、神の加護13歳まで(実は例外があった。14歳~でもOKとか最初からOKとか)
奴隷で13歳で、システム破損で加護無し設定か15歳で、加護が受けられない設定
その後中学に途中入学、神のシステムが損傷、シリウスと話が出来ない
レベルが現れない事で、魔法が使えない。馬鹿にされる
悔しさから努力する。
肉体を鍛える。技術を磨く
モフメロに小さい収納袋を持たす設定
魔力が使えずモフメロの命が危ない
魔法戦闘だけではなく剣の戦闘の方が最強に設定
炭鉱山で、不思議な鋼材を見つける。(カスだと思ったら、)比緋色金だった。
主人公だけが、簡単に捏ねれてしまう。
月が二つ満月に封印解除 満月200% W満月は400% 半月以上100% 半月のみ50%になる設定
≪お・・め・ださ・・・・マ・・・!≫
何か・・・誰かが・・・読んでいる・・・
≪お目覚め下さい! マスター!≫
「ハァッ!・・・どこだ・・・ここは?」
俺は・・・5年の眠りから目覚めた!
≪お目覚めになられましたか? マスター≫
「お・おぉ~??? あ~シリウスか?ふぁ~ぁぁ~良く寝た~・・・のか?何かあっという間だった感じがするな・・・。」
≪はい!シリウスです! 貴方様のシリウスでございます!≫
こっちは寝起きだが、目茶苦茶テンションが高い・・・
脳内に映し出されるシリウスの服装が妙に色気があるのは何故なんだろう・・・?取り敢えずスルーだ!
俺は・・・ボ~としながら周りをキョロキョロと見渡した・・・
「何も変わってないな~・・・」
ふと口から出た言葉だった・・・
≪そんな事は、ございません!マスター そちらの鏡をご覧ください!≫
俺は、ベッドから立ち上がり鏡を見て驚いた!
「そ・そりゃ~・・・そうだよな~」
鏡に映っていた俺は・・・成長していた!
(成長するのは、当たり前だけど・・・見た目は7~8歳に見えるかな!?)
赤ちゃんの頃は鏡を見なかったから知らなかったけど・・・
「俺の髪って、金髪だったんだ~」
顔をマジマジと見つめると
「うん!中々の美少年じゃないか~」
そう呟いた時、俺の部屋の扉が開き、タイミング悪く洗濯物を持った家族が入って来た。
「うふふふふ♪シンちゃんてば、おませさんね~♪」
はい!母上の存在を忘れておりました~!
「そうよね~シンちゃんもう直ぐ6歳だものね~」
「はい!母上!聖教会に行くのを楽しみにしています!」
「あら?シンちゃん話し方が・・・何だか~キリッとした話し方しているわね~♪さては~好きな子でも出来たのかな~♪」
あれ?俺はどんな感じで話していたんだっけ?記憶を呼び覚まそうとしたら・・・・
「フフフ♪冗談よ!聖教会にはパパとママも一緒に行けそうだから楽しみにしてね♪」
そう言いながら母上は俺の部屋から出て行った。
まだ6歳児をからかうんじゃありません!
「ふぅ~油断禁物!気負付けよう!」
何気に周りを見た。ふと、色々な文字が目に映る。
「おぉ~でかした!シリウス!俺・・・文字が読めるじゃん!」
≪はい!マスター!かなりの知識を貯め込んでおきました!≫
よしよし!心の中でナデナデして上げた
「あとは~シリウス!ステータスはどれ位・・・上ったんだ!」
≪はい!マスター! 詳細にご報告するのと大雑把にご報告するのはどちらが宜しいでしょうか?≫
「目が覚めたばかりだからな~大雑把な報告で良いぞ!」
≪畏まりました!マスター! では・・・・・・・・・≫
フムフム・・・なるほど・・・0歳児と比べ・・・魔力値以外のステータスは、・・・どうなんだ?この数値は・・・ほぼ6歳児にしては、随分と凄いと思うけど・・・大きく伸びた魔力量だけは50倍以上!現在15000以上か~・・・
「凄まじい伸びだ。・・・なるほど~!良く頑張ってくれた!シリウス!」
≪おお~何と勿体ないお言葉・・・このシリウス!感無量でございます!≫
うん・・・5年経っても変わらないな・・・コイツは・・・むしろ・・・パワーアップしたか?
「さて!では・・・ま・魔力・・・?」
魔力値の上昇を聞こうと思った時・・・急激な眩暈が俺を襲った!!!
「ウッ! ・・・・・な・なんだ!?」
≪だ・大丈夫ですかマスター!?≫
その瞬間!この約5年間の【情報】と【経験】の渦が・・・俺の頭に流れ込んできた!
「グッ・・・」
凄まじい記憶の量だ・・・これは、アカシックレコードと同じ現象だな。
それから2分程したら落ち着いてきた・・・どうやら年齢の順番通りに思い出すみたいだ!
記憶の奔流が埋め尽くさんと最初はしていたが、今は徐々に思い出せるって感じになって来た。
「ふ~う・・・肉体を持ってのアカシックレコードがこれ程辛いとは・・・。」
≪だ・大丈夫ですか?マスター!?≫
(ああ~だいじょう・・・・あ・あれ!? これは・・・お・思ってた以上に・・・恥ずかしい!! もうお婿に行けない!!!!)
想像していた以上にハッキリと思い出し始めた・・・
うむ!・・・俺・・・発狂しそう!!!!!!!
(俺は・・・精神年齢は立派な大人だ!)
仕方がないとは言え・・・
・オッパイを飲み続ける・・・恥辱攻撃!
・ゲップが出るまで抱かれて背中をポンポン攻撃!
・成長したら何とも耐えがたい・・・哺乳瓶爆弾!
・息を尽かさぬ・・・連続チュウ攻撃!
・笑うまで続く・・・高い高い投げ!
・ゴハン時に繰り広げられる・・・はい!あ~んして戦争!
・一日何回も行われる・・・オムツ交換の悲劇!
・抱き上げられてはあやされる・・・よし!よし!突き!
・頑張れば、頑張るほどに訪れる・・・褒めちぎりアタック!
・お鼻チ~ンして攻撃!
・全身丸見え状態で身体を隈なく洗われる・・・バブバブ洗浄!
・夜になると起こる・・・ねんね~魔法!
真っ先に蘇った記憶の大半が・・・この記憶だった・・・
親子の愛情表現なんだから当然だし、嬉しい事でもあるけど・・・・
考えが・・・甘かった・・・ふっ・・・俺も・・・とんだ・・・甘ちゃんだぜ・・・6歳だけど
俺!・・・・・・意識・・・失う・・・・・パタッ
≪マスター~~~~≫
誰かが心配する声が聞こえる気がする・・・
もう・・・放っておいてくれ・・・
俺・・・拗ねた・・・
さて!こんな阿保らしい事に感けてる場合じゃない!
俺・・・復活!
それにしても・・・思い出すだけで身の毛がよだつ・・・物凄い破壊力だった・・・ブルブル恐ろしい・・・
ハッ!・・・イカンいかん!・・・忘れよう・・・・
「さて!シリウス!」
≪大丈夫ですか?マスター≫
「ん!? 何がかね? シリウス君!」
額が少しピクピクした・・・
≪(ブルブル)大丈夫じゃありませんね≫
「何の事かね? 何が言いたいのかね! シリウス君!!」
額がかなりピクピクした・・・
≪も・申し訳ございません~≫
「何も! 謝る事ではないよ! シリウス君!」
(何で謝る必要があるのかな?)
俺の額がピクピクしている。
(≪もう・・・この件に・・・触れるのは・・・止めておこう≫)
シリウスは決意を胸にした!
≪そ・それで!何の御用でございましたか?≫
「おぉ! そうだった! 今日は、予定通り俺の誕生日の10日前で良いんだよな!」
≪はぃ!マァスゥタァ~・・・その通りでございます!≫
何で・・・お前は声が裏返ってるんだ?
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火曜日と金曜日の朝7時に更新します。来年1月分まで予約してあります。




