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日傘

作者: くちなし

日傘をさして上機嫌で歩いていると、ふと後から肩を叩かれたんです。振り返ってみると誰もいない。不思議。でも気にせずまた歩きます。そうするとまた肩を叩かれるのです。素早く振り返ってみました。でもやはり、誰もいません。草木も眠る丑三つ時、でもありませんし、暗いトンネルや神社、でもありません。おかしなことだ、と物思いにふけながら何となく、くるりと傘を回してみました。すると目の前に傘からぶら下がった15センチほどの紐が視界に入りました。傘をひとまとめにしばる、あの紐です。なるほど、それが揺れて肩に触れたのか。私は少し笑ってしまいました。まるで後ろの席からいたずらに肩を叩いて、知らん顔をする同級生のようではありませんか。可愛い傘。また上機嫌になりながら私はそう思いました。


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