87 村人、映画コラボ商品などを確認する。
「【 雷の杖 】は、おそらく【 ファイヤーボール 】や【 ウォーターボール 】に近い……雷の玉を撃つ魔法じゃあないかな」
キュアは新たに手に入れた装備を確認してゆく。 道具屋で手に入れた【 雷の杖 】。 これはまだ予想が付く。
……然れど。
「あの【 異海探険 】とやらで手に入れた……この、何だ? 見たことの無い言葉の装備が多いな」
『 ○○コラボコンテンツ 』 ……と書かれた装備。 キュアには何のことだかさっぱり分からない。 同じ名前が付く【 未来から来た殺人ロボットの服 】と【 ショットガンの杖 】や【 殺人鬼の服 】と【 回転刃の剣 】など……かなり名前が物騒な上、見た目が恥ずかしい。
今までの服・鎧は、多少珍しくとも……ソレでもキュア達の世界のデザインの延長線上に有ったのだ。
しかし【 異海探険 】で入手した服の全てが、完全に異なる文化のデザインであった。
ちなみに【 ショットガンの杖 】は【 鑑定 】ボードを【 鑑定 】すると出てくる道具の説明文に魔法名が乗っていた。 そのまま【 ショットガン 】らしい。
効果は無数の細かい光を敵に撃つ魔法で、当たった敵が大きくフッ飛んだ。 使い所は……無くは無いが、追撃が効かず微妙だ。 威力は【 ファイヤーボール 】と同程度。
総合的には……うん、微妙だ。
他にも、運動できるとは思えない【 学生服 】という服や、【 マジカルファイターの指輪 】、名前すら分からない【 ?の杖 】などが有った。
「ソレと……女性専用装備?」
以前、【ドラゴンハーツ】の道具はバッグにしまうとキューブ状に成ると説明したが……幾つか有った女性専用と書かれた装備は、バッグの外なのにキューブのままだった。 おそらく男であるキュアが触ってもキューブが解けないらしい。
「【 シルクランジェリー 】……?
『 シルク 』 は確か、王や貴族などが使う高級な布がこんな名前だった。
『 ランジェリー 』 は分からんが、シルクを使った女性用の服装備だな。
オードリーに着せてみよう」
……合掌。
せめてオードリーの兄、バーンの居ない所で渡すべきか。
不安な装備の数々。
然れどスキルはスキル、魔法は魔法。
【ドラゴンハーツ】内は基本、眠気はこない。 キュアは一晩かけてスキルを獲得してゆく。
◆◆◆
「───ふう、やっとこの服を脱げる」
攻撃魔法や武器のスキルの解放条件に 『 100発射つと─── 』 等が有るが……正確には、敵に当たらなければ 『 1発 』 と見なされ無い。
『 盗賊のアジト 』 や 『 魔物の住処 』 など、敵がたくさん居る場所でないとスキル解放は難しいのだ。
───が、【 城下町 】周辺には魔物の住処に成っていた場所が、四カ所もあった。
現実の魔物、【 ウェアラット 】に近い【 ラッドラット 】が住み着く【 城下町の下水道 】。
地面から盛上る土の中から大量の【 ジャイアントビー 】が出てくる、【 城下町東の森 】。
ドッグマンの盗賊一家が住処にしていた、【 アリババの隠れ家 】。
【 ポイズンフロッグ 】という大ガエルの群れの住処【 ゾイン河の中洲 】。
夜の間にキュアが会得したスキルは───
【 未来からの殺人ロボットの服 】から【 敵からのダメージ3%カット 】。
【 ショットガンの杖 】から【 ショットガン 】。
【 殺人鬼の服 】から【 ノックバック無効 】( ON・OFF可。)。
【 回転刃の剣 】から【 回転刃 】( 攻撃力の1/10のダメージを、×15回連続ダメージ。 敵防御力を考えなければ1.5倍の威力だが、時間が掛かって乱戦向きでは無い。)を。
どのスキルも、やや微妙と言わざるを得ないが……魔法・スキルが増えるのは、やはり楽しい。
「そろそろ朝か……10時ぐらいに私設兵団詰所へ行くか」
【ドラゴンハーツ】は時計ボードも存在し、店はキッカリ設定時間通りに閉開店する。
( 閉店ギリギリに店内に居た時は、融通してくれる。)
私設兵団詰所へ行く前に8時開店の道具屋にて、敵や敵の住処から大量に獲得した装備や道具を売却。 目新しい物は無かったが、昨日の散財は取り返したキュア。
◆◆◆
「さて……オードリーは帰っているかな」
詰所をノックするキュア。
途端に扉が開き、オードリーが飛び出した。
「キュア殿、会いにきてくれたん───会いにきてくれたのであるか!?」
「お、おう……」
まさか、ずっと扉の裏で待機していたのであろうか? ビックリしたキュア。 そして離れて後ろから、キュアとオードリーのやり取りを笑顔で眺めるホタテ。 笑顔が怖い。
シルクランジェリー
『ドラゴ○ズドグマ』で、おそらく最も有名な防具。 とある女性キャラのベッドの下に有ることでも有名。
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「なんで、この映画!?」と思われるかもしれません ( 作中の地球の時代を考えても。) が、『 この小説を見た老若男女全員が予想できるであろう作品 』 を優先させました。




