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43 村人、買い物を終える。

 

「───有難うさん」


「は?」




 【仮想現実装置パーシテアー】の【ドラゴンハーツ】のゆめに入ったキュア。 三日、丸二日寝ていたので体感的には一日だけなのに……ナニやら久し振りな感じだ。

 【ドラゴンハーツ】の中に入って早々、突然キュアに声をかけてきたのは……。




「( ああ……ココは、道具屋のガルヒンさんか )」




 キュアは【ドラゴンハーツ】初のサブイベント(盗賊退治)をクリアし、盗賊のアジトに有った財宝を売却。 儲けで幾つか買い物をした直後……【アジルー村】の人間に叩き起こされたのだ。

 その時点から再開したらしい。




イベント(頼み事)完了時は、『イベントボード』でリザルトを確認しておけよ」


「ん?」


「リザルトは、イベントの仕上がり次第で変わるぜ」


「イベント……」




 キュアにとって『イベント』とは『季節の行事できごと』を意味する。

 盗賊退治をイベントと呼ぶのは……やや不謹慎に感じるが、まあそうゆうモノなのだろう。




「仕上がり……あっ、最初のアレもイベントか」




 キュアが【ドラゴンハーツ】を始めて一番最初のイベント、『天空牢獄からの脱獄』の事である。


 キュアは、あのイベントで出現した【レッサーワイバーン】の攻撃を受けとめた事で、10PのSP(スキルポイント)を得た。 アレが無ければ、SP不足でキュアは【バックステップ】しかスキルを獲得出来ていなかっただろう。




「【ドラゴンハーツ】からの『声』が無かったという事は……俺は失敗したのか?」




 依頼人であるリマとケビンから礼は貰ったので大失敗では無いだろうと、スキルボードを見れば『SP11P』となっていた。 序でにガンヒルから言われたイベントボードも発見。

 確認してみると……。




「サブイベント『盗賊退治』リザルト結果……?」




 調べてみると───


☆盗賊の頭を退治

『 SP・3P 』

☆盗賊を全滅

『 SP・2P 』

★最後の通路をノーダメージで通過

『 炎円の杖 』


 ───と有った。

 『(白星)』は達成、『(黒星)』は非達成の事らしい。

 キュアは盗賊のボスが居る場所の直前、『敵視の杖』の効果を発動したボス達の攻撃を壁越しに受けた。

 その事らしい。




「『炎円の杖』……杖!?

アソコで油断したから『炎円の杖』とやらを入手し損ねたって事か!?」




 絶望するキュア。




「え、『炎円の杖』なら、極偶に入荷するぞ?」


「そうなのか!?」




 店中で絶望する迷惑な客に、有益な情報を与えるガンヒル。

 現金にも顔をパァっと明るくするキュア(迷惑な客)




「下中級魔導師なら大概持ってる。 魔法使いの盗賊から奪うのも良い。

一番良いのはウチから買う事だが」


「考えておくよ」


「魔法の杖が欲しいなら、邪教の『黒鼠教団』を退治するのがオススメだ。

奴等は大概、杖を持っているからな」


「邪教? 黒鼠教団?」


「盗賊をやってるラットマン共が崇める神だ。 人間は食糧だとよ」


「エグいな」


「盗賊なみに殺れば殺るだけ感謝される連中だからな。 御客さんにゃあ一石二鳥だぜ」


「……エグいな」




 キュアの住む世界にも宗教は有るが……魔力を持たぬ赤ん坊を魔ナシ認定しておいて、魔ナシ差別から救わない。 寧ろ差別を増長させている気すらする。

 邪教とは言わないが、宗教に良感情は持たないキュア。




「人間の神、光燐教の教会に行けば『指輪』を売っているぜ」


「指輪?」


「回復系の魔法は、杖じゃなく指輪から会得するんだ。

指輪は高ぇから、業突な神さんだが……まあ役に立つ」


「成る程……ん?

そういや、『朽ちかけた病忌避石の指輪』ってのが有ったな」

 

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