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印税生活  作者: たなこう
2/7

リクルート・スーツ

ガウディと出会った翌日、俺は特に目的もなく街を歩いていた。

ここはサイゼ―タウン。大都市とまでは言えないものの、映画館やショッピングモール、カラオケ、ボーリング場などのひととおりのスポットは揃っている地方都市だ。


「あいつは、、、あの野郎!」

俺は大通りの反対側にガウディを見つけた。

昨日はアロハシャツなんてラフな格好だったくせに今日はグレーのスーツを着ている。

「おい、お前!ガウディ!昨日はよくも会計もせずに逃げやがったな!」

俺はガウディを追いかけ、後ろから腕を掴んで言ってやった。

しかし、ガウディは特に反応を示さず、代わりに横から声が聞こえた。

「てめぇ。あたしのガウディが見えるのか?」

上下を黒のリクルートスーツで固めた女だ。年齢は18~22歳くらいだろうか。黒髪を肩口で揃え、綺麗な顔立ちをしているのだが、眉間にしわを寄せながら俺を睨んでいるため、好印象は持てない。

女は続けて、ガウディに対して叫んでいる。

「おい、ガウディ。こいつはマスターか?」

「No.51。タナード・コーテストです。」

「No.51だと?妙だな。。。まぁ、関係ないか。どっちにしろ、やるしかねぇな。」

全体的に黒い女は、邪悪な笑みを浮かべ、

「あたしの名前は、ピーチ・バレンタイン。悪いが死んでくれ。」

と邪悪な言葉を発しながら、横にいるガウディ(見た目はガウディなのだが、昨日とは印象が全然違う。本当にガウディか?)に対して命令した。

「ガウディ、ロケットパンチだ!顔面を吹き飛ばしてやれ!」

ピーチの言葉を理解できずにいる俺に対し、ガウディは右腕を突き出し、

「イエス。マスター。」

と発した瞬間、ガウディの右腕が飛んできた。

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