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印税生活  作者: たなこう
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ガウディ・リスト

印税生活に憧れている。

はじまりは些細なことだった。。。


-10年前-始めりの街「サイゼータウン」

「君も印税生活を始めてみないか?」

ガウディ・リストは俺にそう言った。

ガウディとは、さっき知り合ったばかりの老紳士だ。まるで魔法使いのような髭を蓄えているが、何故かアロハシャツを着ている。

先ほどトラックに轢かれそうになっているのを助けたのだが、お礼をしたいと言われたため、飯を奢らせているところだ。

「印税生活?」

あまり聞き慣れない言葉だ。俺は聞き返した。

「そう、印税生活。いわゆる権利収入と言うやつだ。イメージしやすいのは、例えば、アーティストの音楽収入とかだな。何もしないでもお金が入ってくる。」

「なるほど。だが、俺には大した才能はないし、そんなものを貰えるような立場じゃないな。」

俺はそっけなく答えた。

「そうか。じゃぁこの話は忘れてくれ。」

ガウディはそう言うと席を立ち、そのまま店を出ていった。

「印税生活か…。」

俺はガウディの言ったことを反復し、

「俺には関係ないな。」

呟いたあと、ガウディが会計をしていないことに気付き、バレないように店を出た。

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