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預言を歌う乙女

作者: 冠梨惟人
掲載日:2015/06/28

薄空は雲を退ける光を孕み、沈みながらゆるやかに響く警告を射る。鈍い大気を切り裂くように雲から射し込む光の線が沈むような旋律から一条の希望を描くとき、少女は自信を漲らせるように両の腕を開く。


真っ直ぐな瞳に比類なき信仰を宿らせ、光沢のあるベルベットのような黒衣に身を包んだ少女は、空を切る如く揺れ、雨のように切り降ろし、雷のように拳を振り上げる。


拍子と旋律をその身で象りながら、高鳴らせた胸を包む掌を合わせ、命の水をすくうように手を差し伸べ、薄桃色の太腿も露に、軽やかに倒れ込むように屈むと、淡く朱に染まる髪を振り乱し、地に想いの響きを叩きつけ、祈るように願うように。


叫ぶように身を震わせ、隠された秘密と、予言を歌う。






空を覆うような雲の隙間から射し込む陽光のように、望みは穢れなき少女にもう一度託された。

激しく祈る、舞いと絶唱に変えて。




「預言を歌う乙女」を読んで何かを感じたなら、是非動画を観て下さい。ぼくの表現力では表わし切れなかったものが、そこに現れますので。


Third Secret of Fatima


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