前世庶民の私に悪徳令嬢は期待しないでください3
こちらも本編のノリが第一回のものとは違うものになった気がします。
ご了承ください。
また短編にしては長いのでご注意下さい。
何も話さない私に業を煮やしたロイターがキースに喧嘩を売り、キースもそれを買った。
二人の口論も気になるが、とりあえず私はこの先の不安を振り払うために、案外情報通なミリアに情報を求めた。
「あのさ、ミリアさん? オリバー・ランディードってどんな人か知ってる? 確か、彼も攻略対象キャラでしょ?」
「そうね。でも、ロイター様じゃなかったしそんな詳しくない。ロイター様だって、転生者でこんな性格だって先程会って初めて知ったんだもん」
ミリアはキースと口喧嘩しているロイターを横目で見て、ため息をついた。
「あ、でも、アイリンさんと違って変な噂は聞いてないよ。婚約者もいないみたい」
ミリアはそう付け加えた。
「そうか。あんまり情報は役立ちそうにないか。でも、何で婚約者情報だけは知ってる訳?」
私がそう言うとミリアは不満そうに答えた。
「うるさい。大体庶民の私が貴族の情報を詳しく知る訳ないでしょ。貴族の貴女の方が詳しいはずでしょ。私に聞くこと自体間違ってるのよ」
「だって、貴族らしくない私を皆、白い目で見るんだもの。そんな人達と付き合いしたくないし。面倒くさいし。で、何で婚約者情報だけ知ってる訳?」
再度問いかけると、ミリアは何を聞くのかと当然のようにこう言った。
「貴女は面倒くさいとか言ってるけど、貴族との結婚で玉の輿は女の子の夢でしょ? 万が一、ロイター様がダメだった場合も考えて、オリバーさんも婚約者いるかどうか調べておいたの。キースさんはアイリンさんという婚約者がいるのは分かってたし。婚約者がいるのに奪う気はなかったし」
「あ、そ。まあ、頑張ってね」
玉の輿を目指してるミリアはやっぱり恋愛ゲームの主人公らしい。
私には無理だ。
「で、アイリンさんはあの二人の口喧嘩を収めるのを頑張ってね」
「ええー!? あれ止めるのは大変そうなんだけど!」
「応援してます!」
私の文句をものともせず、ミリアは笑顔でそう宣言して、サシャ達のところに行った。
そうして憂鬱なキースとロイターの口論をなんとか収めた次の日、更に憂鬱な出来事が待っていた。
学校生徒全員の学力試験だ。
このテストで生徒の学力を確認し、各クラスの学力が平均になるように、生徒を割り振るらしい。
貴族と平民、つまり庶民が別々ではなく、同じ難易度でテストを行うらしい。
つまり、クラス分けも貴族と庶民がごちゃ混ぜになる訳だ。
まあ、そうならないと交流できないし、貴族は貴族、庶民は庶民で固まりそうだけどね。
私は庶民だろうが貴族だろうが、遊びたい人とは遊びたいから、関係ないけど。
テスト後は学校なかったので、サシャ達と遊んだ。
ロイターは無視した。
彼は貴族なので、庶民の中に混じって遊ぶことはできなかったようなので、とても平和だった。
平和だったのはその日までだった。
次の日、テストの結果発表ではとても学校が大荒れに荒れたのだ。
貴族と庶民はテストの難易度は一緒だ。
ということは、身分よりも頭脳の良さがテストの結果に左右される。
つまり、貴族が頭の良い庶民に出し抜かれる状況が引き起こされるということだ。
私は元々頭が良いとは思ってなかったし、貴族のプライドなんて持ち合わせてなかったので、サシャ達三人組を含む庶民の人達にテストの順位が抜かれようと気にすることはなかった。
サシャ達三人組が頭が良いことは知っていたので、すごいなぁとしか思ってない。
教育係をやっていたキースには怒られたけど。
そんなキースは上位十位に入っていた。
すごいよねー。
私の教育係を目指していたというロイターも上位十位に入っていた。しかも、キースより上だった。
キースに自慢して、教育係に自分がふさわしいと売り込んでいたけど、キースにきっぱりと断られていた。
それでも負けたことにキースは悔しそうだったけど。
上位二十位までは貴族が独占している中、サシャ、アナ、リースが二十三、二十四、二十五位を取得したのはすごすぎて尊敬した。
その代わり、負けた貴族達から嫉妬と嫌がらせの言葉がもの凄く多かった。
まあ、私がことごとく追い返してあげた。
中には名家の私達を取り込んだから、とか根拠のない誹謗中傷もあった。
それはテストの順位が低い私への嫌がらせかしらって、名家の貴族の圧力をかけたら、あっさり謝って、私にへこへこし出した。
全く、ふざけた奴ばっかり。
順位が上がるにつれて、貴族のプライドが高い人達なので、ぎりぎりサシャ達に負けた貴族達は、次は勝つと勝手に宣戦布告して去っていった。
まあ、彼らの場合はサシャ達も、負けてられないと言って、モチベーションが上がったのでそのままにしておいた。
彼らの友達のミリアはというと、その逆で私よりも順位が1つ下だった。
前世の記憶も役に立つどころか、余計ややこしくなったこの世界の歴史とか、地理のテストに足を引っ張れたらしい。
かくいう私もその状態で、キースにきっちり家庭教師されなかったらもっと悪かったかもしれない。
まあ、それでもミリアに負けた貴族はいたようで、彼女にも嫌みを言う輩がいたが、同じく私が追い払ってやった。
ミリアはきっぱりと言い返していたが、それが余計貴族の反感を買っていたようなのだったからだ。
「私にも勝てなかったのだから、私にも同じ文句を言うつもり?」
私がそう言うと、やっぱり皆へこへこと私のご機嫌取りを始めたので、面倒くさくなった。
「もういいわ。もう教室に行きなさい」
何度そう言ったことか。
やっぱり貴族は面倒くさい。
そうして、私達も教室に向かった。
すると、前から黒髪の青年がやってきた。上等そうな服とか見るからに貴族っぽい。
でも、どこか見覚えがある美形な顔と鳶色の瞳だ。
あ、もしかして――
「おはよう、アイリン嬢。貴女と会うのはこれが初めてだな。俺はオリバー・ランディードだ。貴女の従兄弟に当たる」
優雅に挨拶をしてきたが、どこか偉そうなこの感じは、間違いなく私の従兄弟で主人公の攻略対象のオリバーだ。
彼が最後になったな。
まさか、彼まで転生者で変な性格してたらどうしようかな。
見た所普通だけど、ロイターも見た目は普通だからなあ。
口を開けば変態だけど。
「アイリン嬢? 俺をじろじろと見てどうかされたか?」
じっと観察してたら不審に思ったのかオリバーが問いかけてきた。
「いえ。失礼しました。従兄弟の貴方のことは話を聞いておりましたわ。改めて、私はアイリン・フォン・グラディウスです。よろしくお願いしますね」
私は一応笑顔で、優雅に挨拶を返しておいた。
「こちらこそどうぞよろしく。隣におられるのは、キース殿とロイター殿だな」
どうやら、三人とも知り合いのようである。
まあ、キースとロイターが知り合いだった時は驚いたけど。
貴族との付き合いを面倒くさがった私と違って、キースは貴族ともそれなりに交流を持っていたようなのでおかしくない。
優雅に挨拶を交わしていたオリバーの視線が、サシャ達に向く。
「ん? 彼らは?」
「あ、彼らは私の友人達です。左からサシャ、アナ、リース、ミリアです」
「よろしくお願いします」
首を傾げたオリバーに、私が笑顔で紹介すると、四人とも礼儀正しく頭を下げた。
「家の名前がないということは、平民か」
少し驚いたようにオリバーはサシャ達四人を見つめていたが、そうつぶやいた後、私に向き直った。
「アイリン嬢ともあろう人が、頭の悪い平民と仲良くしているとは驚きだ。仲良くする相手は選ぶべきではないか」
オリバーはきっぱりと言い切った。
この偉そうな考え方とか言い方とかは転生者ではなく、彼は変な性格ではないらしい。
間違いなく、ゲーム通りの貴族らしい平民を見下ろす偉そうな性格である。
しかし、それで私が許すと思ったら大間違いだから!
「平民だからと言って、頭が悪いと決めつけるのはどうかしら? というか、決めつけた貴方の方が頭が悪いと思うわ! ミリアはともかく、サシャとアナとリースは、学力試験で二十三、二十四、二十五位なんだからね! それより貴方は上なのかしら!?」
若干言葉が荒くなったけど、そんなことを気にしないぐらい、私は腹立っていた。
「「アイリン様……」」
「アイリンちゃん……」
「私はともかくって言うのはひどくない? 確かに、三人ほど頭良くないけど」
サシャ、アナ、リースは感動していたが、ミリアは少し不満そうだった。
ちょっと悪いとは思うけど、ミリアをかばいきれなかったのは仕方ないと思う。私より順位が下だったし。
あ、そういえば、ゲームではサシャ達並みに頭良かったよね。
だから、オリバーも馬鹿にしたことを主人公に謝って、恋が始まってた。
……ミリアさん、貴方の玉の輿の夢は程遠そうね。
「サシャ達に謝ってください! 第一、この学校は貴族と平民が交流することを目的にしています。私が彼らと仲良くするのは誉められることであっても、責められることではないでしょう」
呆然としているオリバーに、私は更に詰め寄った。
順位を見た限り、少なくとも三人より上にはいなかったと思う。
しばらく、驚いた表情でサシャ達三人を見つめていたが、オリバーはため息をついた。
「……確かに、アイリン嬢の言う通りだな。俺が間違っていた」
あら、思っていたより素直に謝るのね。
ゲームではもうちょっとぐずぐずと言い訳めいたように頑固に認めなかったと思うけど。
オリバーは改まってサシャ達三人に向き直った。
「すまなかったな。お前達を馬鹿にして」
いつの間にやら注目を集めていたようで、オリバーの謝罪を聞いた周りがざわめく。
まあ、貴族が平民に謝っている様子なんて見たことないだろうけど。
「い、いえ。その、謝っていただけたので」
サシャは恐縮したようにそれだけ言い、アナも同意するようにぶんぶんと大きく首を縦に振った。
カチカチに恐縮している二人とは違い、リースは笑顔で言った。
「オリバー様って素直で優しいんですね! すぐに謝ってくれるなんて!」
ぽかんとリースの顔を見つめていたオリバーは、すぐにハッとしたように顔を戻した。
「別に、俺がお前達よりその、順位が下だったのは事実だからな」
恥ずかしいのか、それとも照れているのか、オリバーはボソボソと言った。
「ついでに、聞いておきたいんですけど。オリバー様は順位は何処なんですか?」
リースはニコニコと爆弾を落とした。
オリバーだけでなく、周りも固まった。
サシャやアナに至ってはあわあわとリースを止めようとしたが、慌てすぎて止められてない。
たとえ、順位が全生徒に向けて貼り出してあったとしても、名前と顔が一致しなければ、誰がどの順位かなんて分かりはしない。
サシャ達は私が分かりやすく喜んだおかげで周りの人間にバレてしまったし、教室でも叫んでしまったから、多くの人間にバレてしまったけど。
オリバーは違う。
彼が順位を口にするということは、オリバーが何位かということが、教室にいる人間にバレてしまう。
オリバーが順位が低ければ低いほど、彼は恥ずかしい思いをしてしまう。
「えーと、言いたくなかったら言わなくてもいいけど。ミリアちゃんより低かったら、ミリアちゃんにもちゃんと謝ってほしいです」
固まったオリバーを見て、流石に空気を読んだリースだったが、彼女はそう言った。
天然な彼女に迷惑かけられつつも憎みきれないのは、こういう人のことを一番思いやっている優しさもあると思う。
ミリアがちょっと感動した様子でリースを見ている。
「……ふむ。で、ミリア嬢の順位はどれくらいか」
リースの考えに胸をつかれたのか、固まっていたオリバーが口を開いた。
「えーと、ね。アイリンちゃんの一つ下だから、えーと、何位だったっけ?」
ここできっぱりと答えられないのがリースらしいといえばリースらしい。
ミリアも苦笑している。
「ミリアの順位は私の一つ下だから、六十三位よ」
ミリアが口を開く前に私はリースの助け舟を出した。
これで、私の順位が教室の人間にバレてしまったが、気にしない。
むしろ、オリバーは自分の順位が言いやすくなったはずだ。
「アイリン、わざわざオリバーを追い込まなくても」
隣で大人しく状況を見ていたキースにささやかれた。
「追い込むって何?」
私がささやきかえすとキースはため息をついた。
「だって、アイリンが順位を言ったのに、オリバーが黙っている訳にもいかないでしょ。更に、彼がアイリンよりもミリア嬢よりも下だったりしたら、恥ずかしいだけだし」
「元からサシャ達を馬鹿にするから悪いんじゃない」
「アイリン、結構怒ってたんだね」
「当たり前でしょ。友達が馬鹿にされて私は黙ってられないから」
「羨ましいね」
何が羨ましいのかをキースに問いかける前に、オリバーが口を開いた。
「……六十位だ」
オリバーはなんとも微妙な順位だった。
ミリアよりも順位が上なので、謝る必要はないが、馬鹿にできるほど順位も離れていない。
この学校は百二十人ほど生徒がいる。
つまり、オリバーはちょうど真ん中だ。
順位的にも彼は微妙だった。
そして、オリバーは私を決まり悪そうな顔で見た。
私がオリバーよりも順位が下だったことを気にしているのかもしれない。
「そっか。オリバー様はミリアちゃんより順位は上だったんですね。でも、そんなに順位が離れてない。んー、じゃあ、ミリアちゃんには軽く謝ってください」
リースはあっさりとそう言った。
「リース、軽くって何? 軽くって」
私は思わずいつもの口調で突っ込んでしまった。
それにオリバーが驚いたように私を見つめた。
「あ、アイリンちゃん。その、なんていうか、仲介案? んー違うなあ、真ん中を取ったの!」
リースが言いたいのは折衷案のことかな?
でも、笑顔で言うことでもないと思う。
「アイリン嬢。ちゃん付けで呼ばれているのか。それでいいのか」
オリバーが今更なことを聞いてきた。
「別に、私はいいわ。気にしないから」
私は笑顔で言い切った。
「それより、ミリアに謝ってあげて」
私が促すと、驚いた表情で考え込んでいたオリバーは顔を上げた。
「ああ。ミリア嬢、大して順位が変わらないのに馬鹿にして悪かったな」
「いえ、私はサシャ達と違って、そんなに頭が良くないのは事実ですから」
ミリアはサシャやアナとは違い、恐縮することなく、穏やかに笑顔で答えた。
もしかしたら、オリバーに目を付け、玉の輿を狙っているのかもしれない。
「やっぱり、オリバー様は素直で優しいね!」
しかし、リースが笑顔でそう言うと、オリバーはリースのところに行ってしまった。
「いや、別に、俺はお前の言葉が正しいと思っただけだ」
「お前じゃなくて、名前で呼んでほしいな。私の名前はリースだから」
「ふむ。分かった。では、リース嬢」
「あ、別に令嬢じゃないから、リースって呼び捨てでもいいよー」
「そ、そうか。リース、だな」
「うん。そうそう! ありがとう!」
もう完全にリースのペースにのまれてしまったオリバーに、先程の偉そうな感じは見受けられない。
サシャもアナも、いや教室にいる全員がぽかんとその様子を眺めている。
――リース、恐るべし。
でも、二人ともなんだか良い感じだし、私は喜ぶべきところだと思う。
「やっぱり、ロイター様をアイリンさんが教育係にしてくれないからですよ」
玉の輿の夢を砕かれたミリアは、拗ねたように私にそう言った。
「ごめん、ごめん。でも、今のロイターもいい人かもしれないから、あきらめるのはまだ早いんじゃない?」
「嫌です。私はあんな変態はロイター様と認めません。だったら、アイリンさんはいかがですか? 代わりにキース様と交換で。まだキース様の方がマシですし」
私がなだめても、ミリアは聞く耳を持たない。
というか、キースの方がマシってひどい言い様だ。
「えーと、私もロイターは遠慮したいな。ほら、私にはキースがいるし。えーと、マシって言い方はやめた方がいいよ。キースをまた怒らせたくなければね」
「分かってます」
更に拗ねたようにミリアは顔をそむけた。
なんとなく、彼女はまだ幼い感じがする。
転生者だけど、まだ若いのかな?
私は二十五歳だったけど、彼女は女子高生だったとか。
「何? また何かアイリンに文句つけてるの?」
「あ、私を教育係にする気になりましたか? アイリン嬢」
話に割り込んできたのは、不機嫌そうに顔をしかめたキースと、嬉々とした様子のロイターだ。
「別に大丈夫だから、落ち着いて、キース。あと、ロイター、そんなこと誰も言ってないから」
「本当に? でも、なんか不穏な言葉が聞こえた気がするけど」
「しかし、さっき、教育係とか聞こえましたが」
何でこういう時だけ二人の息が合うんだろうか。
「気のせい、気のせい。ね、ミリア」
「え、はい。そうですね」
ミリアを巻き込むと、一瞬事情が理解できてない顔をしたが、すぐ同意してくれた。
「だとすれば、ロイター。君は勝手に教育係だと主張したことになるね。いい加減あきらめたら?」
「嫌ですね。キース殿こそ聞き間違いしていたではありませんか。友達の貴方にあきらめろと言われる筋合いはありません」
「だから、僕はアイリンの婚約者であることは事実だから。君からアイリンを守る必要があるんだ」
「私がアイリン嬢をお守りしますので、キース殿は引っ込んでください。むしろキース殿からアイリン嬢を守る必要がありますね」
「婚約者の僕から、アイリンを守る必要は少しもないね」
いつも通り口喧嘩を始めてしまったキースとロイターを見て、私はため息をついた。
「キース様、頑張ってー」
「リース、ここはキース殿を応援するところではないと思うが」
「あれ、そうなの? 婚約者だから、キース様かなと思ったんだけど。まさかロイター様を応援するべき?」
「い、いや、そういう訳ではない」
「じゃあ、どうしたらいいのかな?」
天然なリースのペースに引きずられているオリバーが常識人に見える。
あー、でも、ゲームでも偉そうな所はあったけど、比較的常識人だったな。
リースの相手は彼には大変なんじゃなかろうか。
まあ、オリバーは何だかんだ言いながらも楽しそうだし、リースと良いコンビなので何も言わないでおこうかな。
ただし、隣で口喧嘩しているキースとロイターとか。
ハラハラしながらキース達の口喧嘩だけでなく、リースとオリバーの会話をサシャとアナが見守っていたりとか。
ミリアはそれらを見て、まだ残念そうにため息をついていたりとか。
それら全てを教室の全員が見ていて、ざわざわしていたりとか。
なんか前途多難というか、波乱万丈な学校生活が始まったなって感じが、物凄いする。
私、これからやっていけるよね?
大丈夫だよね?
不安と期待と賑やかさをはらんだ学校生活はようやく始まった。
今回は思ったよりキースとロイターが目立ちませんでした。
逆に、リースが思ったよりも目立った気がします。
とりあえず、これで完結にします。
このあと試験があって、順位を上げるため、順位が低いアイリン組が、順位が高いキース組に勉強を教えてもらうなどの小ネタはありますが。
また、気が向いたら、短編集として出すかもしれません。
ちなみに、活動報告に全キャラクターの設定を書いてます。時間があれば暇潰しにどうぞ。
『前世庶民の私に悪徳令嬢を期待しないでください』を評価、ブックマークしてくださった方、読んでくださった方、ありがとうございました。
ありがとうございました!