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瓦落多になりきれないコトバ達 3

情報過多の電脳世界で

溢れる悪意


カタチすら残らずに

この場所から去り行く人々


積み上げたガラクタは 言葉の残骸

本当に伝えたかった言葉すら


色褪せて 枯れかけて

残骸を繋ぎ止めるように


僕らはその手を伸ばすけど?


コトバにカンジョウって音を乗せて

貴方に届けばいいな、だなんて

声にならない声でしか

想えないのに


コトバにカンジョウって音を乗せて

貴方に届けばいいな、だなんて

1と0の記号の中だけで 満足している僕らが

どんな顔して 本音を晒せというの?


影踏み

足踏み、ずっと前から

止まった時に嘲笑われて


出せないフミ

白紙に詰め込んだ感情

残渣に苦しめられて


何もできないまま

何もしないまま

何も表せないまま

募る感情を 幾層にも積み上げる感覚で

感情断面に蓄積する貴方の電子情報データに向けて囁くのは


瓦落多になりきれないコトバ達


コトバにカンジョウって音を乗せて

貴方に届けばいいな、だなんて

声にならない声でしか

想えないのに


コトバにカンジョウって音を乗せて

貴方に届けばいいより 今すぐ届けてと

瓦落多になりきれないコトバ達が

唄うから


コトバにカンジョウって音を乗せて

貴方に届けたい瓦落多にはしたくないコトバ達


溢れてるから 伝えさせて

抑えられないから 言葉にするの

感情という感情 綺麗なものばかりじゃなくても

枯れても 朽ちてしまいそうでも

言葉にしたら消えるとしても

息を吐き出して、言葉魔法に乗せて


ほんの一匙の勇気に

感情という魔法を調合させて囁くの



貴方にだけ伝えたい

瓦落多になりきれないコトバ達



これにて「瓦落多になりきれないコトバ達」完結です。好き放題書かせて頂きました。お読み頂いた皆様、感謝です。

ちょっと色々実験的な表現をしてみたくなったり、でもやっぱり僕だなぁと思ったり。本当は前半から、短編詩の寄せ集めをやってみたかったのですが、それが後半になってしまったり、短編詩題の1でなんか書きたい事を書ききってしまって、ラストの詩を書き出すににものすごい苦労したり、と。ああ、やっぱり、詩ってヤツはナマモノで狙ってどうこうの表現はできないから面白いなぁ、と思いました。


さて現段階ですが。

76 pt

7535 pv

3914 ユニークでした。


少なからず本当に読んで頂いているんだなぁ、と有り難く。一応、50編を一つの区切りとしてましたが、詩を書く事はまだ続けますので、引き続きご愛顧頂けたら、と。


ちょっとお休みして、実験詩集を作りたいと思います。テーマは小学生の初恋です。テンプレ的なお話しを元に感情を詩だけで表現するという感じで。できるのか? 俺……。


まぁ挑戦したい事がたくさんあるという事で。

まずは今詩集をお読み頂いた皆様、本当に有難うございました!

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