瓦落多になりきれないコトバ達

別離

光は輝き

そして

僕は遠のき

眩しいまでに通り過ぎて行く人たちの

後ろや横やその上を通り過ぎて

サヨナラ　Good by

ノイズに焙られて

サヨナラ　Good by

今、軋んだ世界の向こう側へ

サヨナラ　Good by

弱いままの

僕を嬲り殺して

いつかまた

会いましょう

その背中に

空白の独白ばかりが物語るから

やがて人々は傷を超えて

築き上げた礎の中で

失っていくもののいくつかを

本当に忘れてしまうから

サヨナラ　Good by

ギターの音色も届かない

サヨナラ　Good by

もう忘れているんだ

サヨナラ　Good by

歩いて来た季節　幾つ？　離脱、放つ光

張り上げた声で

弾ませたボールが、

僕の手には戻らない

何を忘れたのか分からないのに

探し続けた音、嗚呼、あの旋律が一律に消去

崩御、この記憶を追憶、百億の出会いも痛い

期待を込めて裏切り、幸せの価値を根切り

誰かを勝手に見切り、余計なお世話だと事切れて

サヨナラ　Good by

かすんだ目で

サヨナラ　Good by

真っ白な月を見上げて

サヨナラ　Good by

一つだけ、得て

サヨナラ　Good by

一つだけ失って

サヨナラ　Good by

走ってた

サヨナラ　Good by

ノイズに焙られて

サヨナラ　Good by

今、軋んだ世界の向こう側へ

サヨナラ　Good by

弱いままの

僕を嬲り殺して