撹拌感情
言葉とか音では表せない
温度があって
その心音を確かめて
足跡をつけるような感覚でさ
錯覚した共有体験が
リンクした繋がりすらクラックするのに一瞬で
それでもクリックしてフラッシュする間隔を
君に刻みつけたいの
何もかも終わりみたいな顔してさ
まだ何も始められてなくて
まだ何も終わってなくて
叶わなくて 儚くて そんな言葉が受け身だって
靴を履かなくたって歩けるって
君が笑うから
まっすぐでも
回り道でも
どちらでもいい
何となくも
何気なくも
言葉にしても
言葉しなくても
音にしたって
音にならなくたって
どちらでも良くて
君の口笛が
僕の唇を奪うように
猫の鳴き声にまるで手招きされるような感覚でさ
感覚 本能 理性 衝動 ぐちゃぐちゃに掻き回しながら
君を探す そんなシンプル解答に行き着いて
息をつく
言葉とか音では表せない
温度があって
その心音を確かめて
言葉花束 やっぱり綴りながら
禁断の果実を齧る毎に
これじゃ足りないと囁きながら
君と歩みながら 足跡をドコにつけたのかも忘れて
それは足枷じゃなくて 君の傷跡なら 痛みなら 忘れないから
君の口笛が
僕の唇を奪うように
猫の鳴き声にまるで手招きされるような感覚でさ
欲求 愛情 嫉妬 憎悪 慈しみ ぐちゃぐちゃぐちゃにぐちゃに掻き回して
撹拌され摩耗しても消えない感情
手を伸ばす
やっぱり全部君だから。




