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何となく笑った
何となく笑った
すごく嬉しかった
夢でもいいと思った
一瞬だけでもいいと思った
何となく笑った
すごく嬉しかった
言葉は特に無かった
それで良かった
嬉しかった
何となくほっとした
悪夢を殺せそうな気がした
何となく笑った
すごく嬉しかった
霧雨に消えた記憶の破片を笑い飛ばした
何となく笑った
すごく嬉しかった
刹那の交錯が暖かかった
この白の世界で
まだ白い地図を
抱きしめながら泣いていた眠りのなかで
何となく笑って
何となく翔んで
何となく見上げて
何となく流れた星の行方
何となく笑ったすごく嬉しかった
何となく笑った
すごく嬉しかった
白の地図に
明日は色を塗れる
そんな気がしたんだ
過去詩。純粋に悩める20代。30代になったら、打算がでるなぁ、と読み返しながら。




