表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/50

時間層の物語


 


時計を逆回転させたら、君に逢える気がして

歪んだテクノロジーに溺れてみた。


星の海に沈んだ心、引き上げたら

何かが変るかもなんて、

何も変るわけないのにね?


それでも地球は回ってるとガリレオは言った。

それでも僕は変らないと、謳った愚かの詩人は、

時間層の断壁で彷徨うのさ。


時計を40倍速で進めたら

何かを速く始めれるかも、なんて

まだ、何をしたいのかも分からないのにね?


時間という数式の中で生きた僕ら。

世界にとっては一瞬の線香花火。

そんなかすかで充分だよ。

運命だとか定めだとか天命だとかじゃ

左右されるには、理由が少ないね。


時計を壊したら、何もかも止めれる気がして

止まらない終りのカウントダウン。

果てのない砂時計はサハラの愛で。

音のない目覚まし時計は、色ない古代を。

古ぼけた柱時計の刻んだ歴史。

そんな礎にすぎない僕ら。


それでもと、シニカルな笑みの詩的論理。

いつか消える僕らの

足跡は赤。涙は青。心は黒。

淘汰される数の一つ。そんな記号にすぎない君と僕。

それでもね、と何となく笑った。

僕と君が出逢えたことは何より本物だから。

いつか時を越えて

論理を越えて

世界を越える

時間層の物語。


それが君と僕。


おぉ、まだ残ってました過去作。10年前の詩です。

青臭いし、やたら素直な言い回しが印象的。うん、10年前の僕はこんなに素直だったんですね、としみじみ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ