表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生せれくと。  作者: 灯些季
5/35

第二幕 姫の叔父

俺の名は只瀬壱弥。

といってもそれはこの身体の名前だ。

本当は四神として有名な白虎だった。


愛しい姫を探して人間に転生したけど、俺の住んでいる北海道では見つからない。

記憶だけはあっても身体はれっきしとした人間だから能力はあまり使えない。

人並みはずれた身体能力はそれなりにあるけど、俺が欲しいのはこんな力じゃない。


ただ、姫を見つけたいだけなんだ。



なんて・・・・・・思ってたけど、全然みつけられない。

だってたった一桁の歳のガキが探せる範囲なんて限られてる。

それとも姫が生まれ変わった時代にこれなかったのか?



諦め・・・・・・俺は現実逃避を始めた。

人になんか興味ない。

本を読んでる方がずっといい。


ところが、8歳の頃、両親がいきなり都会に住んでいる家族のとこに出かけようって言ってきた。


好きにすれば?

どうせ血の関係があるだけの他人。会おうが会わなかろうが関係ない。


すっかり俺の唯一の表情、仏頂面のまま両親について都会にいく。


親戚の家につくと両親は嬉しそうな顔で親戚の人たちと話しを始める。


俺には関係ない。


その家のリビングのソファーの隅に座ると本を読み始める。


「おーい、壱弥くーん。」


俺より年上の男の子が話しかけてくる。


うるさい。


無視しつづける。

こうしていればたいていの奴は諦める。

ほら、声が聞こえなくなった。


「ねえっ!ねえっってば!」


今度は別の子、多分声質から女の子?が話しかけてくる。

しつこいなぁ。ほっとけよ。


何度も呼びかけてくるから、苛立ちは感じるけど無視。


「返事くらいしなよっっ」

「あっっ」


いきなり本を取り上げられた。

どなり返そうと相手の顔をみる。


ああっっなんてことだ!!


思わず言葉を忘れて相手を見つめる。

だって・・・・・ずっと探していたはずの愛しい姫が目の前にいるじゃないか。

どうして俺は探すのを諦めてしまってんだ。


「う・・・あぁぁ・・・・・」


感情のコントロールがきかなくなって、俺の両目からは大粒の涙がとめどなく流れる。


「えっっあっあのっっ」


姫、そんなに困った顔しないで。


「深衣菜ぁぁっっ!」

「壱弥っ?どうしたのっっ!?」

どうしよう。俺が泣き止んで「なんでもない」って言わなきゃならないのに。

みんな姫を責めないで。

悪いのは俺なのに。


泣き止もうとするほど涙は止まらなくなって、気がついたら大泣きしてたなんて情けなさ過ぎる。

姫は・・・こんな俺のこと嫌いになったよな・・・・・。


帰るとき、「ごめん」って言ってくれたけど、姫が謝ることじゃないんだ。

情けなくて姫の顔見れなくて、俯いたまま別れた。

最低だよなぁ・・・・・。


帰りの飛行機で冷静さを取り戻した俺は父さんに姫のこと聞きまくってた。

まぁ・・・・・父さんは姫のことっていうよりも、姫の家族のことを教えてくれたけどね。


いつもと違う様子の俺に両親は驚いてる。

俺はっきり言った「深衣菜ちゃん(姫)をお嫁さんに貰う」って。

それから、俺は変わった。

姫にふさわしい男になるって決めたんだ。

だから、覚悟してろよ?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ