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怜の射るような目に深衣菜は体を強張らせる。
「まーまー怜君そんなに怖い顔すんなって!」
「怜隊長ったしかにこいつは本来なら俺よりもずっと凄いですけどまだ力に目覚めたばかりだから難しいんですよっ」
燎と裕の声に怜は深衣菜から視線を外す。
「とりあえず、杖を修復しなければならないな。それから鬼を探さなきゃな。」
「修復する方なら俺がやります。深衣菜と遥君にも手伝ってもらいたい。」
(私も何もできないけど今の遥先輩はもっとムリなんじゃ・・・・・)
「なら残りは鬼の捜索だな。」
ピーンポーン
突然チャイムを鳴らす音が響いてきた。
怜が対応し、開けると体格の良い男が入ってきた。
燎の上司である克巳だ.
21歳に見えないほど身体はおおきく、角刈りで筋肉が良く付いていることが丸わかりである。
(凄いマッッチョ!)
「壱弥って子の治療終わったぜ。」
「樹さんに伝言頼まれたんですね。」
「そうそう伝言頼んだけど来ちゃった☆」
だったら伝言頼むなよ!!
ほぼ全員が心の中でツッコミ入れた。
「だってぇダーリンが来てるじゃないっっ」
腰まであるブラウンの髪に白衣を着た妖艶な美女が克巳の後ろから姿を見せる。
ダーリン、と流し目付きで呼ばれた燎は顔をひきつらせていく。
「おめぇは・・・俺の部下イジメんじゃねぇ」
「お兄様・・・・・・」
言葉を発した依都美を全員が驚愕の目で見る。
依都美の目線の先には・・・・・・克巳。
「いっ依都美ってお兄さんいたんだ?」
(それがあのマッチョな人なの!?)
「ええ、自分の能力を生かせるところに行くって数年前に家を出て行ったお兄様!!会いたかったわーーーっっ!!」
駆けだす依都美。
「あんな可愛い子が妹なの!?」
「嘘だろ!!?」
全員が驚愕の表情の中、依都美は克巳に向かっていく。
そして通り過ぎて
「「違うのかよっっ」」
総ツッコミの中、樹に抱きつく依都美。
「えっっあの人男なの!?」
「綺麗な人だから騙さちゃいましたねぇ。」
「あー・・・・・・そうだったな。」
樹の性別から驚きを隠せない深衣菜と遥にそういえばと思い出した裕。
「ちょっと待って。樹さんて植物の能力者だよね?依都美ちゃんは火を扱えるってことはお父さんかお母さんのどちらかが火の能力者なの?」
「それがねぇ2人とも植物の能力者なのよぉ。」
「それって・・・・・家庭内で問題おきたんじゃないの!?」
「うん。でもねぇ依都美ちゃんが小さいころから朱雀の生まれ変わりって言ったり、眷属の鳥と会話したりしてくれてから解決したのよねぇ。」
佐樹の質問に平然と答える樹。
(さ、さすが[J]と依都美!!ツワモノ揃いね!!)
もう深く考えない方が賢明だと深衣菜は理解することにした。
つづく。




