序幕
サイトの方に掲載している物を改稿してこちらに載せてます。
時は平安。
妖怪や鬼がはびこる世の中となる。
人々は恐怖と不安を抱き生活していた。
そんな中、1人の少女が、立ち上がった。
皇族でありながら、巫女の衣装を身に纏い、霊力を駆使する。
彼女の周りには常に四神もしくは四獣と呼ばれるものたちが常にいた。
時には獣の姿、時には異形の人の姿となり、彼女を守り、共に戦う。
リーダー的存在であり凛とした面持ちの青龍、華やかな雰囲気の朱雀、勇猛さがあらわれる白虎、防御においては無敵を誇る玄武。
そんな神秘的な雰囲気の彼らに負けず劣らない彼女は、姫巫女と呼ばれ、恐れられつつも、敬われる。
と、世間では言われているが、彼女たちはある使命を持っている。
世界を創造した神――創造神に刃向った12柱の神々の封印することである。
しかし、所詮は人間。
戦いで全ての力を出し切り、四神に看取られながら姫は息を引き取った。
「姫は今度こそ普通の人間に転生するのですね。」
「ああ、平和な世界に生まれ変わっていくのさ。我らの使命も終わったねぇ。」
「少し寂しいわね。」
異形の姿の四神、玄武・青龍・紅一点の朱雀が言葉を発する中、ただ一人黙ったまま俯いている白虎。
「なぁ、俺らも人に転生しねぇ?」
「「「は?」」」
突然の言葉に目を見開いて白虎を見つめる。
「何言ってるんですかっっ!我らが人になっても力は人以上なんですよっっ!!」
「そうよっっまさかあなた姫様の生きる時代に転生する気!?」
「ああ!姫が無事に生きていけるか見守りたいんだ!!人間とはいってもあいつは人並み以上だったじゃないかっ!!」
白虎に反論する玄武と朱雀。
「青龍もこのバカに何か言って下さい!!」
「いいんじゃない?我らも転生しようか。」
「は?」
思ってもいなかった言葉が出されて固まる玄武。
「姫の身体能力、霊力は人のものを超えていた。次の転生でも落ち着いているとは限らないねぇ。」
「そ、それはそうですけど・・・」
「そうねぇ・・・」
「なら我らも人になろうじゃないか。我らが目立たないように適した時代に行った方がいいねぇ。」
「青龍よぉ楽しそうだな」
四神たちは呆れた顔を向ける。
青龍によると、未来は度重なる自然の異常現象が原因で、自然の力を操ったり、超能力を使える者たちが多く現れるようになるらしい。
「なるほど。それなら俺達が紛れても問題ねぇな!」
「そうだろう?姫の転生先も我らと同じにしよう。じゃ、各自四神の力と称号の引き継ぎをしてまたここに集おう!」
青龍の姿が消え、他の四神たちも消えた。
数時間後に再び四名は姿を現した。
再び姫と会うため、今度は平穏に過ごせることを願いながら、光の中へと歩み出す。




