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いちにちひとつぶ2  作者: おじぃ
湘南での日々
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どんなに苦しくても現実は容赦ない

 どんなに辛い状況にあったって、現実は容赦なく襲ってくる。


 引っ越したのに、嫌いなヤツと離れたのに、母親は相変わらず愚痴と罵声ばかり。近くにいるだけで、存在を認識するだけで感じ取れる、刺々しいオーラ。


 俺はまだ、そんな中で生きなきゃいけない。


 入れば将来有望な大学に行けるほどの学力も、経済力もないから、就活のために勉強をしなきゃいけない。


 でも、全然覚えられない。


 数学の問題は、何度やっても解けるようにならない。


 何も、できる気がしない。


 そんな俺を見かねてか、母親はよく「やる気がない」、「本気出さないと本当に就職できないわよ」と罵声を浴びせてくる。自分のしたことは当然棚上げ。


 ふと、ベッドから引っ越してきたばかりの部屋を見渡すと、踏み場もないほど散らかっていた。


 ノート、教科書、電車で拾った漫画雑誌、衣類、学校でもらったプリント。


 辛いことはいつか報われるというが、なら俺はいつ報われるのか。


 物心ついたときからずっと、ずっと、闇の中を彷徨っている。空元気も、もう限界だ。


 せっかくオハナちゃんとアロハと、浸地が気にかけてくれてるのに、申し訳ない。


 この人生は、もう終わりにしよう。


 でも、どうするか。


 屋上から飛び降りる、電車に飛び込む。


 これは死なないケースもある。


 刃物は苦手。練炭とか首吊りも苦しい。


 安楽死したい。


 でも、なんで俺が死ななきゃいけないんだ?


 苦しまなきゃいけないのは、苦しめたほうだろ。


 なら、そいつらに報復するか。両親、こんな状況下でも容赦ない世間。


 別に、逮捕されたって構わない。


 いや、刑務所でいじめられて自殺を図る受刑者は多いと聞く。


 そうか。『生きる』選択をすると、八方塞がりなんだ。


 絶望に絶望を重ねていると、ケータイのバイブが鳴った。


 浸地からのメールだ。

 お読みいただき誠にありがとうございます。更新遅くなり大変恐縮です。

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