どんなに苦しくても現実は容赦ない
どんなに辛い状況にあったって、現実は容赦なく襲ってくる。
引っ越したのに、嫌いなヤツと離れたのに、母親は相変わらず愚痴と罵声ばかり。近くにいるだけで、存在を認識するだけで感じ取れる、刺々しいオーラ。
俺はまだ、そんな中で生きなきゃいけない。
入れば将来有望な大学に行けるほどの学力も、経済力もないから、就活のために勉強をしなきゃいけない。
でも、全然覚えられない。
数学の問題は、何度やっても解けるようにならない。
何も、できる気がしない。
そんな俺を見かねてか、母親はよく「やる気がない」、「本気出さないと本当に就職できないわよ」と罵声を浴びせてくる。自分のしたことは当然棚上げ。
ふと、ベッドから引っ越してきたばかりの部屋を見渡すと、踏み場もないほど散らかっていた。
ノート、教科書、電車で拾った漫画雑誌、衣類、学校でもらったプリント。
辛いことはいつか報われるというが、なら俺はいつ報われるのか。
物心ついたときからずっと、ずっと、闇の中を彷徨っている。空元気も、もう限界だ。
せっかくオハナちゃんとアロハと、浸地が気にかけてくれてるのに、申し訳ない。
この人生は、もう終わりにしよう。
でも、どうするか。
屋上から飛び降りる、電車に飛び込む。
これは死なないケースもある。
刃物は苦手。練炭とか首吊りも苦しい。
安楽死したい。
でも、なんで俺が死ななきゃいけないんだ?
苦しまなきゃいけないのは、苦しめたほうだろ。
なら、そいつらに報復するか。両親、こんな状況下でも容赦ない世間。
別に、逮捕されたって構わない。
いや、刑務所でいじめられて自殺を図る受刑者は多いと聞く。
そうか。『生きる』選択をすると、八方塞がりなんだ。
絶望に絶望を重ねていると、ケータイのバイブが鳴った。
浸地からのメールだ。
お読みいただき誠にありがとうございます。更新遅くなり大変恐縮です。