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物語の扉
静かな夜、机の上に広がる世界
紙と鉛筆、サイコロひとつ
運命を握る小さな手が
そっとページをめくり始める
「君たちは酒場にいる」
語られる声が風を運び
そこから始まる冒険譚
剣士は腰の刃を確かめ、
魔術師は呪文の詠唱を練る
道の先には分かれ道
「北へ行く? それとも西?」
仲間と交わす視線の先に
未知なる世界が広がっている
サイコロが跳ね、時が揺れる
「成功か、それとも失敗か?」
ひとつの出目が未来を決め
歓声と落胆が部屋に響く
迷い、悩み、それでも進む
語られる言葉が道をつくる
剣と魔法、策略と絆
この世界は僕らが紡ぐ物語
クライマックスの鐘が鳴る
最後の決断、最後の一手
手の中のサイコロが運命を告げる
振り抜いた先にあるのは――
どんな結末も、僕らのもの
語り継がれる伝説として
また新しい夜が訪れる
物語の扉は、まだ開かれたまま
最近キーボードの「T]がなかなか反応しないのが悩み