ブラにショーツそれからジャケットを羽織って下半身がスースー
どうやらここはゼルダ城の宝物庫らしい。
ゼルダ城? どこですかそこは? という疑問から始まるけど、
不思議なデザインのブラとショーツを身に付け、その上からジャケットを羽織る。
下はかなりスースーする腰元まで大きく切れ目の入ったスカート。
ファンタジー世界のエルフが身につけているアレだ。
せっかく大きな姿見があったので鏡の前でクルッと1回転。
ものすごい違和感。
「こんなの着れるワケないジャン!」
せめて下半身だけでも他のものを探すために踵を返した瞬間、あれれ? と想い出し鏡に向き合う。
コンコンと、鏡の表面をノックする。
確か、こんな状況があったようななかったような既視感が再び。
まぁ、鏡をノックして鏡の剥こうからノックで返してくるということは全くなかった。
「気のせい……、気のせいよね……」
なにも感じなかったような素振りで、改めて木箱のふたを強引にあける。
やっぱりあった。
何枚かある木板に記載があった、ピンクのブタのぬいぐるみ。
掌に収まるそれを1つ、二つと手に取りブラの中へ放り込む。
このブラについても木板に記述があった。
三つ四つ…………。
と、木箱にはいっていたぬいぐるみの全てと言わないが、必要と思われる数をブラの中へ放り込む。
そう、このブラは、伝説のタヌキ型ロボットが身につけていた四次元ポケットのようなもので、パッドを入れる部分にはほぼ無限にモノを収納できるアイテムらしい。
それ以外にも革袋の中身は思ったとおりの金貨がぎっしり。
当然だけど、この革袋は丸ごとブラの中へイン!
後は、武器になりそうなものを漁りながら下半身も捜す。