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戦国の術師  作者: 葉泪 秋
天下統一編

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六十一話 死ぬな

火蓮「ばぁっ」


俺「うぁぁ!!」


霧島「驚きすぎだ」


俺「脅かすなよ・・苦手なんだよそういうの」

しかも、急に動いたからめっちゃ体痛いし・・


火蓮「清次が元気そうで何よりじゃ」

たった今元気じゃなくしておいてよく言うよ・・


雷煌「僕のことはいいんですか」

そう言って雷煌が頬を膨らませる。


火蓮「もちろん雷煌もじゃ」


俺「火蓮、変な奴は見なかったか?」


火蓮「特にない。妾はずっと豪の武士の補助をしておらなかった」


宰川「豪の武士が全員生き残ってるのは火蓮のお陰か。感謝する」


豪の武士「ありがとうございます!!」


火蓮「頭を下げるなんてむず痒いからやめるんじゃ」


 俺たちの足元が揺れ始めた。


了斎「何だこの揺れは?」


春日「この揺れ・・さっき榊原と戦ったときもあった!」


将英「あのときは地割れの影響と片付けてしまったが・・」


俺「地割れでこんな揺れ起こるか?」

そう言うと、地面から俊平が出てきた。


雷煌「俊平さん!?」


俊平「ごめん、遅くなっちゃった?」

問題はそこじゃないんだけども・・・・


将英「地中を移動してきたのか」


俊平「うん・・皆どうしたの?」


獅電「俊平が地中を移動していたから揺れてたってわけだ」

意外と簡単な理由だった。


俊平「あ、地面が揺れてたって話? ごめんごめん、早く移動すると揺れちゃうみたいなんだ」


久遠「気にしなくて良い。まだ来てない者は何をしてるんだか・・」


 しばらく待ち続けると、剛斗と美月と治療班が戻ってきた。


俺「神楽!!!!!」

今すぐに治してもらいたかったので、剛斗を無視して走った。


剛斗「清次!! そんなに喜んでくれて嬉しいぜ!! ヘヘヘ!!!」


俺「うぐっ・・・・」

剛斗に抱き上げられた。いや、『締め上げられた』が正解か。


美月「剛斗、放しなさい」

ありがとう美月・・・・


俺「あ」


剛斗「あ?」

完全に体が動かなくなった。

とどめを刺してくるのが剛斗だったとはな・・・・


風雅「大丈夫っすか?」


俺「大丈夫に見えるか? 倒れてんだぞ、俺」


神楽「今すぐ治しますね」

手を当てて治療してくれた。

・・・・すごい。みるみる痛みが収まっていく。


俺「ふぅ~。ありがとう、神楽!」


神楽「これが仕事ですので、礼など必要ありません」

いい人~~~~。


美月「剛斗も大変だったらしいのよ」


霧島「そうなのか? いつも通りに見えるけどな」


神楽「一部始終は、晃牙さんと羽音さんが戻ってきてから語らせていただきます」


宰川「わかった」

何故、繭の名前は出さなかったのだろうか。

まぁ繭と羽音は二人で一つみたいなもんだし良いか。


 その後もしばらく待っていると、晃牙さんと羽音が戻ってきた。


春日「おかえり!!!」


晃牙「羽音」


羽音が数歩前に出てきた。


羽音「あの、繭が・・・・」

涙をぼろぼろと流しながらそう言って、背負っていた人を降ろした。


華城「神楽、風雅。治せるか?」


風雅「繭さんがやられた直後に試したっすけど、無理だったっす・・」

美咲に続いて繭も・・・・


伊海「美咲様と繭様をこちらへ運んでください」


俺「おいおい、葬式をするにはまだ早いんじゃないか?」


伊海「葬式ではありません。一つ、策があります」


久遠「策?」


伊海「ええ。ひとまず、お二人をこちらへ」

翔斗と将英が美咲と繭を連れてきた。


霧島「何をするんだ?」

伊海は何も言わず、二人を囲むように結界を作った。


火蓮「何故ここで結界を?」


伊海「お静かにお願い致します」

火蓮は一歩下がって頷いた。


伊海の生み出した結界は段々と縮まっていき、最後に膜へ変わった。


俺「何だこの膜?」

半透明な膜が二人のもとに収束し、美咲と繭を包んだ。


伊海「では」

美咲を包んでいた膜をめくった。


久遠「美咲・・?」

美咲が起き上がった。


美咲「痛っ!!!!!」

・・・・生き返ったのか?

伊海は蘇生の術を使えるなんて言っていなかった。


春日「どうして!?!?」


美咲「・・・・・・?」

ずっと美咲はきょとんとしていた。


霧島「とにかく、体に刺さってる刀をどうにかしてやれ」

ずっと二本の刀が美咲の体に刺さっている。


神楽「風雅、治すよ」


風雅「わかったっす」


二人がせーので美咲の体から刀を抜いた。

血が吹き出したが、すぐに二人が傷を塞いだ。


美咲「ありがとう・・でも、私・・」


久遠「どうした?」


美咲「何が起こったのかわからないの」


伊海「すみません、私の結界は死後六時間以内であれば人を生き返らせることができますが、完全な状態で生き返らせることはできません」


俺「つまり?」


伊海「美咲様は一部、記憶を失ってしまっています」

何だって?


華城「ではどこまで記憶が残っているか確認しよう」


美咲「う、うん」


華城「名前と所属は言えるか?」


美咲「志賀美咲。宰川軍幹部」


春日「え? 覚えてるじゃん」


華城「今、何をしている最中かは分かるか?」


美咲「天下統一・・・・」

十分覚えてるじゃないか。


伊海「運が良かったようです。失ったのはこの戦の記憶のみのようです」


美咲「私・・記憶喪失なの?」


宰川「まあ、そういうことになる。だが、お前が失った記憶はごく一部だ。後ですべて説明する」


美咲「はい!」


久遠「本当に良かった・・・・」

久遠さんが美咲を抱きしめた。


美咲「・・・・?」

久遠さんが泣いている意味も分からないようだった。


霧島「そんで、繭は?」


伊海「今からめくらせていただきます」


羽音「繭が生き返るの・・?」


晃牙「きっと」


伊海が膜をめくった。


繭「はぁっ!?」

起き上がって早々繭が逃げ出した。


剛斗「おい、繭!!」


繭は近くに落ちていた刀を拾ってこちらを向いた。


繭「近づくな!!」



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