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戦国の術師  作者: 葉泪 秋
天下統一編

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四十八話 疑い

 久遠さんたちが大広間に帰ってきた。


俺「結局何が決まったの?」


久遠「まぁ、詳しい話は宰川殿と華城が戻ってきてからだな」


翔斗「焦らしますねー」

明日から大変なことが始まるというのにとてつもない緩さだ。


集結している全員が大広間に集まり、晩飯の時間になった。

宰川殿と華城は仕事が終わってから個人的に食べるらしい。

ちなみに、待機室に数時間放置していた伊海軍兵士にも飯を振る舞うことになった。


伊海軍兵士「先程は、迷惑をかけてすみませんでした!」と、信雄と春日に対して土下座した。

面白い絵面だ。


霧島「アホらしっ」

嘲笑しながら肉を食いちぎっていた。

やっぱり霧島は性格が悪すぎる・・口に出すことじゃないんだよそういう言葉は!


信雄「もう十分です」

と兵士の肩を掴んで上げた。


伊海軍兵士「伊海軍の看板に泥を塗るような真似を・・・・」


将英「それは伊海に言えよ」

完全なる正論だ。

確かに伊海軍兵士はアホなのかもしれないな。


 全員飯を食い終わったところで、宰川殿と華城が戻ってきた。


宰川「皆、その場でいいから腰を下ろせ。行動の計画が出来たから説明するぞ」

と聞いて、立ち歩いていた者が全員座った。

行動計画・・思っている以上に壮大になってきたぞ。

もちろん後悔も不安も無いが。


華城「まずは、今後の移動と戦闘の際の陣形について説明をする」

と言って大きな陣形図を取り出した。

華城は絵が絶望的に下手だった。


美咲「清次、あれ何に見える・・?」

笑いをこらえながら言ってきた。


清次「分からない。雀かな?」


華城「これは宰川殿だ。移動時は宰川殿を中心とした陣形でいく。そして・・・・」

平然と説明を続ける華城に俺たちは笑いをこらえきれなかった。


宰川「何だこの絵は・・?」

と頭を抱えている。無理もない。


華城「これの何がおかしいんだ・・?」

あぁ、駄目だ。自覚がない。


皆が華城に指摘することを諦め、十分ほど経ったところで陣形の説明が終わった。


宰川「ここからは俺が話す。明後日の術師団の交渉についてだが、人数を絞ることに決めた。交渉の場に立つのは・・・・」

俺みたいな奴が入ることはないだろうな。


宰川「俺・真栄田・伊海・華城・久遠・獅電」

やはりだ。


宰川「そして清次」


同期組「は!?!?」

どうして俺が!?


霧島「おい待て、冗談だろ?」


了斎「こいつを連れてくのは危険すぎる」

あまり言いたくないが、こいつらの言う通りだ。


宰川「冗談ではない。しかもこれは獅電の提案だ」

獅電さんが俺を・・?


俺「何でですか・・?」


獅電「後で話す。今は説明を聞け」

えぇ・・・・


宰川「明日、この鳥に手紙を持たせて星界術師団本拠地の宮殿まで届けてもらう。手紙の内容は『明日、宮殿に向かう。ただし戦闘を行うことは無いと誓う』これだけだ。天下統一の話は交渉当日に伝える」

博打だな・・いい機会だとそこで戦が始まったら終わりだ。


華城「ちなみに、その翌日には濱田軍との戦が控えている。今後は休む暇など無いと思え」

厳しすぎるだろ・・

俺が言い出したんだけどさ・・?


 日程などその他諸々の説明が終わり、獅電さんに通路まで連れてこられた。

怖いな・・


獅電「清次には、交渉の場をとにかく乱して欲しいんだ」

・・・・・・・・・・?

おかしく・・なっちゃった・・


俺「何でですか?」


獅電「その理由はその時が来たら分かるはずだ。とにかく、相手の言うことに噛み付いて欲しい」

とんでもないお願いだ。


俺「まぁ、いいですけど・・その役目なら霧島の方が向いてますよ?」


獅電「清次だからこそ良いんだ。頼むぞ」

と肩を叩かれ、獅電さんは普通に大広間へ戻っていった。

うーん・・嫌な予感がする。


 その日は皆、城に泊まった。


      *


アストリア「父さん! 宰川上午から手紙が届いてるよ」

と言って手紙を渡してきた。


私「誰に渡されたんだ?」


アストリア「鳥だよ」

随分と古典的な手段で・・


私「ホログラムは使わないのか」


アストリア「それ僕の術だから。使えるわけ無いでしょ」


私「そうか・・では、上層部の皆に連絡をしてくれ。ミーティングを行う」


アストリア「はーい」

アストリアが皆に連絡し、十分ほど経ったところで全員が揃った。


ストーンハート「どうした?」


私「宰川から手紙が届いた」


イサベル「宰川って・・望全を殺したとこの軍?」


私「そうだ。今から手紙の内容を読み上げようと思う」


ウィリアム「宣戦布告だと良いのだが・・」

またまた・・・・


私「では読むぞ。

『明日、術師団本拠地の宮殿を訪問する。だが、戦闘はしないと誓う。宰川上午』・・・・ん? これだけか?」


ストーンハート「イタズラか?」


私「いや、そんな事をわざわざする者は居ないだろう」


イサベル「戦闘をする気は無いみたいだけど・・流石に信用できないよね」

流石にここまで幼稚な罠を使ってくるとは思えない。

本当に話が目的なのだろうが、備えあれば憂いなしだ。


パール「でも、術師が並んでいる中で戦闘を開始するなんて間抜けなことはしないんじゃないですか?」

いざ戦闘が始まったとしても瞬殺で終わる。


私「とりあえず、『対談』という形で準備を進める。皆動け」


上層部「了解!」


 長らく止まっていた時が今、動き出した。

これまでも何度か術師と武士の接触はあったが、ここまで本格的な者は初となる。


ストーンハート「面白くなりそうじゃないか、これから」


私「そうだな」



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