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戦国の術師  作者: 葉泪 秋
秋の祭典編

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三十四話 大一番が終わって

 連合軍との戦いから二ヶ月が経った。

戦後処理はなかなか大変なものになったが・・これからの楽しみに比べたら些細なものだ。


久遠「たまにはこういった楽しみも必要だよなぁ!!!!」

久遠さんが大広間で拳を突き上げて言った。


全「うおおおおおおお!!」

獅電さん以外の全員が雄叫びを上げる。


宰川「祭りだぁぁぁぁぁ!!!」


全「やぁぁぁぁl!!!」

宰川殿もノリノリだった。どんどん威厳を失っている気が・・・・


 そう、ようやく大一番が終わったのだから、壮大な祭りを開催しようじゃないか。

もう夏とは言えない時期だから・・秋祭りとでも言っておこうか。


久遠「宰川軍としては初の試みだが、真栄田がいるから安心だな」


真栄田「おう! 吾輩に任せとけ!!」

いかにもお祭り男と言った感じだ。


今回の祭りでは、宰川軍領地・真栄田軍領地・山河軍領地で暮らす者が身分関係なく参加する。

おそらく、総勢五万人ほどになるだろうな・・・・


霧島「揉め事が起こったらどうするんだ?」


久遠「宰川軍兵士に木刀を持ち歩かせる。それで対処してもらおう」


霧島「まあ、それで何とかなるか」

霧島は何も考えていなそうだった。


これから一ヶ月間を準備期間とし、開催一週間前になったら農民や町人にも開催を知らせるとしよう」

獅電さんも意外と乗り気のようだった。


久遠「よし、これから仕事の分担をしていくぞ」


 一時間ほど話し込んだ結果、仕事の割り振りはこのようなものになった。


企画・運営・・・・久遠さん、華城、美咲、翔斗、宰川殿、真栄田


祭りの土地づくり・・・・剛斗・将英・俺・俊平・獅電さん・信雄・霧島・晃牙


花火の準備・・・・火蓮・了斎・雷煌・春日


屋台づくり・・・・美月・繭・羽音・蒼月・豊さん


 土地づくりはとてつもない体力が必要なので、動き続けられる人が選ばれた。

ちなみに信雄と霧島は術で土を操作できるので選ばれた。

花火の準備は基本的に炎を扱える人、屋台づくりは感性がまともそうな五人が選ばれた。

企画・運営はもはやいつもの顔ぶれである。


剛斗「早速平地にするぞ!!!!」

剛斗が外へ飛び出していった。


将英「オレたちも行くか」

将英に着いていき、土地を均し始めた。


五万人が参加する上に、屋台を作るとなるとかなりの土地が必要だ。

これから一ヶ月は大変になるぞ・・・・・・


      *


火蓮「花火ってなんじゃ? どう作るんじゃ?」

火蓮は何も知らないようだった。わしも同じようなものだが。


雷煌「他の国が発祥のものらしいです。夜空に打ち上げると綺麗だそうですよ」


春日「まず作り方を調査しよう!!!」

春日が走り出したので、わしらも走ってついていくことにした。


 近所の町にたどり着くと、春日がすぐに色んな人に話しかけ始めた。


春日「ねぇねぇ、花火って知らない? 私欲しいんだけど!!」

完全に勢い任せだ。


老人「君たち、花火を作りたいのか?」

老人が近寄ってきた。


火蓮「そうじゃ。なにか知っておるか?」


老人「ああ。知り合いに技術者がおってな・・」

意外とあっさり見つかった・・・・


わし「そうか。作り方を教えてもらうことは出来るか?」


老人「ああ、もちろん」


 老人に案内され、技術者のもとまで行った。

割としっかりとした作業場だし、信用できそうだな。


職人「君たちのような物騒な人間がよく使う鉄砲と似たようなものでな・・」

二時間ほど説明を聞き、全員倒れそうになっていた。


わし「ありがとう。これから製作に取り掛かってみるよ」


職人「ああ。また困ったらいつでも来なさい」

良い人のようだ。


わし「雷煌、記録しておいたか?」


雷煌「はい! この通りにやれば作れるかと」


火蓮「流石じゃな、雷煌」

火蓮が雷煌の髪をぐしゃぐしゃにした。見慣れた光景だ。


春日「じゃあとりあえず今日は疲れたし城で休もっか!!!」


わし「お前なぁ・・」


春日「いいのいいの。まだ一ヶ月あるんだし大丈夫!!」

春日はこの上ないほど楽観的だ。一緒にいると頭が悪くなりそう。


      *


拙者「うーん・・拙者らでは何も屋台に出せるようなものがないでござるよ」

どうしたものでござるか・・


美月「料理が出来る人を沢山雇って料理を出してもらったら良いんじゃないかしら?」


繭「それ以外にないね」

困った顔で言った。


美月「じゃあ、蒼月と羽音で料理を作ってくれる人を探してもらっていいかしら? 残った三人で屋台の建設を頼んでいくわ」


拙者「了解でござる」


拙者「羽音は主に女性に声をかけてほしいでござる」


羽音「蒼月が女性に話しかけたほうが良いんじゃないかな・・」


拙者「どうしてでござるか?」


羽音「優しそうだもん」

適当でござるな・・・・


拙者「拙者は女性を話すのが苦手でござる」


羽音「そうなの・・じゃあもう一緒でいいかな」


拙者「そうでござるな」


 何十人か料理のできる人に声をかけ、協力をしてもらえることになった。

美月たちがうまくいっているといいのでござるが・・・・


      *


真栄田「祭りの時間はどれくらいにしようか?」

嬉しそうに言った。いい歳してはしゃぎすぎだな・・


華城「昼の一時から夜の十二時までだ。あまり長いと飽きが来る」


翔斗「来るのは飽きじゃなくて秋ではないか?」


オレ「上手っ」


美咲「できれば子供を楽しめるような場所も作りたいね」

確かに家族で来る者も多いだろう。


華城「刀を貸して、藁を斬る体験なんてどうだ?」

華城冴えました。


オレ「良いな! それで刀に興味を持ってくれたら後々武士に・・」


宰川「久遠、打算的過ぎる。あくまで娯楽だ」

注意されてしまった。


オレ「他には・・」


真栄田「阿波おどりの舞台でも用意しておくか」

適当に言っているようだが、悪くない案だ。


翔斗「伝統芸能か。面白そう」

それも祭りの内容に入れておこう。


宰川「あとは・・・・」

その後も三時間ほど会議を続け、祭りの大まかな内容が決まった。


華城「よし、あとは屋台が完成したら随時内容を考えていこう」


真栄田「そうだな!」

オレたちは休むことにした。


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