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戦国の術師  作者: 葉泪 秋
出世編

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二十八話 奪還

我「春日、ここからは本当に気づかれたらまずい。大きな声を出さないようにしてくれ」


春日「わかった」


霧島「じゃあ、霧を出すぞ」


我「ああ。一班がかなり気を引いてくれてるみたいだからきっと大丈夫だ」


信雄「そうですね」

霧の中を進んでいく。我らも迷ってしまいそうで不安だが、しばらく霧の中を進む訓練をしていたから大丈夫なはずだ。


春日「ねえ怖いんだけど・・・・迷わない?」


我「不安なら我の腕を掴んでおけ」


春日「う、うん・・・・」

 

 天守閣のそばまで来た。幸い敵軍には見つかっていない。


我「櫓に侵入するぞ。霧島」


俺「ああ」

瞬間移動で櫓に入ったが、見張りは居なかった。


我「既に何処かへ移動してるみたいだ」

城の中に入った。


霧島「ここからは気づかれても大丈夫だな」


春日「そうだね。すぐに倒しちゃおう」


霧島「というか・・城の中に全く人が居ないぞ」


我「戦の最中にここでだらけているはずがないか」


春日「そうだよね、さっさと娘さんを探そう!」

手分けして真栄田の娘を探した。


 ある部屋の戸を開けると、会議のようなものをしていた。


山河軍兵士「侵入者だ!」


山河軍兵士「お前ら! かかれ!」

弁解の余地はないか・・・・


山河軍兵士「はああ!!!」

五人が同時に斬りかかってくる。

複数人が向かってきた場合、全員の腹の近くを通るような線を描いて斬るのが最も有効だ。


山河軍兵士「ぐぁぁ!!」

頭の悪い奴らだ。


山河軍兵士「く、お前! 真栄田軍だな!!」


我「それはどうかな」


山河軍兵士「舐めてんじゃねぇぞ餓鬼が!!」


我「餓鬼という呼び方は少々気に食わないな。変えてもらって良いか?」


山河軍兵士「何を抜かしてんだ小僧!」


我「小僧も嫌だ。変えてくれ」


山河軍兵士「糞餓鬼が・・・・」


我「糞餓鬼なんてもってのほかだ。変えてくれ。変えてくれないと殺す」


山河軍兵士「いい加減にしろ!!」

怒り狂った男が来るが、真正面から突っ込んでくる奴に負けるはずがない。

さっさと首を斬り終わらせた。


霧島「華城! 大丈夫か!」

霧島が駆けつけてきたようだ。


我「会議をしていたみたいだ。全員殺したが」


霧島「そうか。信雄が怪しい部屋を見つけたらしいから行くぞ」


我「わかった」


 信雄の居るところに来ると、厳重に封鎖されている部屋があった。


春日「怪しい・・・・」


我「力づくで壊したいところだが・・剛斗が居ないから厳しいな」


?「***!!」

部屋の中からうめき声のようなものが聞こえた。


霧島「まさか!」


信雄「きっとそうです。今すぐ開けないと・・・・」


春日「私の糸で何とか出来るかも!!」

春日が鋼糸で丸太のような形のものを作った。


我「これは・・」


春日「さあ、皆で担いで壊すよ! せーの!」

戸に何度か突き当て破壊することが出来た。


信雄「ひどい・・・・」

中には口枷を付けられ、足元と手が縛られた娘が居た。

真っ先に口枷をとった。


?「あなた達は・・」


我「宰川軍幹部だ、あなたは?」


?「私は京夏。真栄田斬豪の娘です」


春日「私も居るよ! 大丈夫だった?」


京夏「大丈夫ではなかったです」


我「まあ、細かい話は後だ。すぐに真栄田のところに戻るぞ」


京夏「はい!」

縛っている縄も切り、自由に動ける様になった。


山河軍兵士「何だ今の音は!」

部屋に敵軍の奴が入ってきた。


山河軍兵士「お前らは何者だ!」


京夏「この男・・ずっと私を・・・・」


霧島「なるほど。拷問をしてたのはお前か」


山河軍兵士「お前たちには関係ない!!」


我「我は今からお前を殺すが、その前に聞きたいことがある。敵軍の娘を好き勝手いたぶってお前はどう思った? どんな気分だった?」


山河軍兵士「そりゃあこんな若い娘を・・最高だったよ」


我「そうか。では、死んでもらう」

男の顔面を蹴り飛ばした。

もちろんこの後殺すが、その前に十分苦しめておきたかった。


我「お前のような畜生を殺すために我は武士をやっているんだ」

何十回も顔を蹴った。男の顔が血まみれになっていく。


山河軍兵士「ああ! うぁぁ!!」

情けない声を出しやがって。


京夏「も、もう十分です・・・・」

焦っていた。


我「そうか? まだ足りないと思うが」


霧島「春日、こいつはすぐに殺さず縛り付けておこう。それで餓死してくれるなら本望だ」


春日「わかった!! このクソ男! ざまあみろ!」

罵詈雑言を楽しそうに吐きながら春日が男を縛った。何重にもしたので刀では切れなくなっている。


我「さっさと逃げるぞ」


      *


山河「お前ら! これはどういう状況だ!」

山河が息を荒くして走ってきた。


わたし「それが奇妙な状況なんだ。真栄田軍だけでなく宰川軍も居るみたいでな」


山河「なんだと!? 何故だ? あの二人は対立関係にあるんじゃないのか!」


わたし「だが、いたるところで宰川軍兵士と真栄田軍兵士が共闘しているところを目撃している」


山河「面倒なことになったな・・・・与根川軍幹部もこちらへ連れてきた。すぐに参戦させるぞ」


わたし「ああ。山河軍幹部は既に数人殺されているみたいだ・・・・」


山河「クッソ・・!」


わたし「真栄田の娘も奪い返され、監視員が堅い糸で縛られていた」


山河「最近の宰川軍は奇妙だ・・すべてを見通しているかのような行動を取る」


わたし「変革の原因は・・・・」


      *


霧島「華城!」


我「どうした?」


霧島「あの竜巻は何だ!?」


我「山河軍幹部の術じゃないか? 豪の武士にもあんな術を使う者は居ない」


霧島「じゃないかって・・何故そんな冷静で居られるんだ」


我「ここで焦ってどうする。我らが今するべきことは宰川殿のところにこの娘を届けることだ。違うか?」


霧島「そうだけど・・」


春日「霧島! あっちを助けに行くのは後!! さっさと行くよ!」


      *


俺「久遠さん!」


久遠「清次たちか、あれが繭だ。戦うぞ」


将英「幻影を出してないみたいだが」


久遠「晃牙はすぐに本体を見破ることが出来る。だから出していないんだよ」


俺「晃牙さんばかり狙っているのはそれが理由か」


美月「取り巻きが邪魔ね。清次、できる?」


俺「任せろ」

人が密集しているところを狙って地割れを起こした。

何十人か溝に落ちていった。


久遠「よくやった! じゃあ一斉に繭をたたく!」


雷煌「はい!」


全「了解!」

俺たちが斬ったのはまたしても幻影だ。来られる直前に幻影に置き換えることで回避しているようだ。


俺「まずい、このままじゃいつまで経っても終わらないぞ」


蒼月「そうでござるな・・それに、新たなお客さんが来たみたいでござるよ」

また数十人敵が増えた。


了斎「まさか!」


俺「与根川軍幹部・・!」

すると、目の前で竜巻が発生した。


将英「これは・・・・」


火蓮「この竜巻は利用できそうじゃ!」

火蓮は彩色炎を竜巻に巻き込ませ、炎を纏う竜巻に変わった。


火蓮「蒼月! 風向きを変えられる?」


蒼月「もちろんでござる!」

竜巻が敵陣の方へ向かっていく。


俺「よくそんなことを思いつくな・・」


火蓮「何突っ立ってるんじゃ? 地割れを起こすのが清次の役目じゃろ」


俺「すまん!」

竜巻の進行方向に地割れを起こした。ハマったやつに竜巻が直撃してくれたら良いんだが・・


 しばらく戦闘が続いたが、戦況は膠着状態だ。与根川軍幹部はまだあまり攻撃を仕掛けてこない。


華城「お前ら、まだ倒してなかったのか」


俺「華城!!」


久遠「真栄田の娘はどうなった!?」


      *


我「真栄田! お前の娘を連れてきたぞ」


真栄田「京夏!!」


京夏「父上!」


宰川「よくやった、皆」


真栄田「この恩は必ず返すぞ!!」


我「恩か・・じゃあ、死んでくれないか?」


真栄田「お前! 娘の前でなんてことを!」


我「冗談だ。礼などむず痒いし必要ない。そんなことより我らも戦闘に参加しなければ」


春日「華城はここに居たほうがでしょ!」


我「我が居なければ連合軍の幹部は倒せない」


宰川「だが・・」


我「皆が何を言おうと我は行く」


宰川「生きて帰ってくるのだぞ」

最終的に宰川殿は認めてくれた。


      *


春日「もちろん奪い返したよ! もう今は真栄田のところで保護されてる!」


俺「春日も居たのか」


春日「なに残念そうにしてんの!」

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