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戦国の術師  作者: 葉泪 秋
星武決戦編

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百二十三話 再出発

霧島「起きろ清次ー」


俺「やめてくれ・・」

布団を引っ張ってきた。


俺「おい・・俺は殺そうと思えばお前のことを殺せるぞ。霧島」


翔斗「よく寝起きでそんな台詞が出てくるな」


俺「もう起きるから仲良くしてくれ霧島・・」

霧島が布団を放してくれた。


霧島「清次って健康的だな。眠れない夜とかないのか? いっつも爆睡じゃねぇか」


俺「ない」


霧島「羨ましいな」


俺「なに、霧島は眠れない夜あんのか?」


霧島「よく眠れることの方が少ない。不眠症なんだよ」

まぁ確かにそんな感じはする。霧島目の下のクマひどいし。


華城「お手伝いさんが朝ご飯を用意してくれている。食べよう」


俺「お手伝いさんって言い方可愛いな」


華城「逆にどう言えばいいんだ」

片頬を膨らませて言った。


霧島「家政婦ってわけでもないし・・お手伝い、だと淡白すぎるか?」


俺「確かに『お手伝いさん』が一番なのかもしれん」


華城「だろ。早く食べよう」


 今日の会議では役職の発表があるらしいので、少しだけ襟を正して向かった。


俺「華城はもう役職知ってんのか?」


華城「ああ。役職決めの会議には我も出席したからな」


俺「そうか」


獅電「今日は会議室だ。移動しろ」


同期組「はーい」


会議室に移動すると、すごくちゃんと席が用意されていた。


京夏「役職が正式に確定・そして増員したことにより、会議室を改装させていただきました。既に役職のある方は各役職の席へ、まだ確定していない方は一度来賓席へお願いします」


華城「今回の改装はすべて京夏殿が取り仕切ってくれた。感謝するように」

すっげぇなぁ。仕事できる人ばっかりだ。


着席し、会議が始まった。


宰川「では、まず現在の役職を改めて確認する。

征夷大将軍、宰川上午。

老中、華城・伊海美紀子・右京・獅電。

若年寄、坂本・京夏・久遠

こんな感じだ。先日行った会議で役職決めを行ったが、それから俺・伊海・京夏で再度検討を行い、変更を加えた部分もある。既に役職についている人も集中して聞いて欲しい」


全「はっ」


宰川「まず老中を発表する。美咲・そして蒼月!」

拍手が起こった。


蒼月「拙者でござるか!?」


宰川「ああ。蒼月は優秀な上に人格者だ。老中に相応しいといえる。美咲は言わずもがな、だな」


美咲「ありがとうございます!」


宰川「そして・・久遠は若年寄から老中に昇格だ」


久遠「オレが!?」


宰川「久遠が最高職じゃないのは以前から違和感があったんだ。これを機に老中になってもらう」


京夏「では、老中に昇格した方は老中の席へ移動をお願いします」


宰川「若年寄を発表する。翔斗・清次・了斎・火蓮!」


俺「うおっ」


了斎「ここで来たか」

ついに俺も役職につく日が来ましたか・・


宰川「今回は四人とも同期組からの昇格となる」


霧島「ずるいなー」


俺「霧島、ご苦労さまだぜ」

睨みつけられた。


京夏「若年寄へ昇格した方は若年寄の席へ移動をお願いします」

やったぜ!

今までの単なる幹部席とは違う・・!


宰川「そして、霧島・茜・剛斗にも役職についてもらう」


俺「剛斗!?」


宰川「今後は霧島に寺社奉行、茜に勘定奉行、剛斗に町奉行を取り仕切ってもらう」


坂本「そう来たか」


宰川「そして、


華城「補足だが、若年寄もこの三奉行で務める三人の方が圧倒的に仕事量は多い」


霧島「えぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

明らかに不憫そうだ。


茜「まぁ、戦がなくなったんだし、その分仕事が増えるのはしょうがないよね。私はやるよ。だからさ、霧島も一緒にがんばろ」


霧島「わ、わかったよ・・」

茜に言われたらしょうがないよな。


俺「んで、剛斗が役職につくのは大丈夫かって話だよな」


剛斗「どうしてだ!?!?」


俺「お前が『馬鹿』だからだよ!!」


剛斗「オレ、馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?」

マジかコイツ。


俺「お、おう・・」


華城「安心しろ。町奉行は町の平安を維持する職だ。つまり町の揉め事を剛斗が解決してくれるんだ」


俺「現場に出るってことか?」


華城「そうだ」


俺「よかった・・剛斗が政治に関わってロクなことになるわけないからな」


剛斗「おい清次!!!!!!!」


俺「うっせぇ!!!!!」


右京「まぁ剛斗は正義感も強くて適任と言える。ただ、間違えて殺さないようにな。力加減だけ頼む」


俺「あと、建物を崩さないように」


霧島「清次が言うな」


俺「あ」


宰川「そしてさらにその三奉行をまとめるのが繭だ」


繭「わたくしか」

冷静だな・・


久遠「まぁ、今まで繭に役職が無かったのは違和感があったよな」


宰川「ああ。いつか最も大変な役職についてもらおうと思っていた」


繭「いちばん大変なのですか?」


宰川「おそらく」


繭「尽力いたします!」

真っ直ぐだなぁ・・・・


宰川「これにてようやく、蒼天幕府本格始動といえる」


獅電「俺たちの長い旅はこれでようやく・・」


坂本「まだまだ終わっちゃいないだろ?」


右京「そうだな。これでようやく始まったんだ」


俺「俺たちまだ数十年生きていくんだぜ? こんな所で終わっちゃらんねぇな」


獅電「・・そうだな」


宰川「様々な出会いと別れを経て、蒼天幕府は成立した。誰の思いも捨てず、誰への思いも忘れないように。そして最後が一番大事だ。感謝を忘れないように」


全「はっ!」


宰川「今日は解散だ。これから新たな仕事を行う人も多いが、最初は誰だって失敗を連発する。俺もこの軍を継いでばかりの時は失敗ばかりだった。

しかし、その失敗の経験があったからこそ、今の成功がある。

あえて月並みな表現をすると、『失敗は成功のもと』ということだ。

失敗を恐れずにどんどん挑戦するように!

まぁ、散々戦場で失敗を繰り返した皆ならば大丈夫だと思っているがな」


全「はっ!」


宰川「それでは、細かな仕事説明は随時行っていく。今日は解散だ」


伊海「お疲れさまでした」

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