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戦国の術師  作者: 葉泪 秋
幕府編

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百話 誰が何を言おうと

 用事で、先日調査を行った蕎麦屋へやってきた。どうやら、我に直接確認してほしいことがあるらしい。

五人の豪の兵士とやってきたので道中で襲われてもなんとかなるだろう。

今、幹部の皆は地下街での戦闘へ向かっている。いや、もう戦い始めているかもしれない。

できれば城に留まりたかったんだが、頼まれてしまったものは仕方ないか。


豪の兵士「ここですね」


我「ああ。それで、確認することは・・」

そう言いながら店の中に入ると、影から数人が飛びついてきた。


豪の兵士「華城さん!!!」


我「うっ・・おい!!!」

我を助けようとした五人も同じく、急に現れた者に拘束された。


敵「暴れないでね。もっと怖いことになっちゃうから」

そんな脅しが我に効くとでも思っているのか?


昔学んだ体術で抜け出した。


敵「そいつだけは逃がすんじゃねぇ!!」

豪の兵士を拘束してた奴らも我の方へ向かってきた。


我「くっ・・」

何か対抗できる術を我も持っていれば・・・・


豪の兵士「貴様らぁぁぁぁ!!!」

刀を抜き、我の周りに居る奴らを倒そうと向かってきた。


敵「今だ!!!」

店の奥から銃を持った敵が現れ、豪の五人を撃ち殺した。


我「は・・・・」


敵「安心してね。君は殺さないから」

まぁ、我が目的だったんだろうな・・


我「で、何をするつもりだ?」


敵「まぁ・・蒼天幕府の老中という重要な立場の君を確保すれば、あっちからすればかなりの痛手になるだろうからね。しかも君は俺たちの言う事をまんまと信じてのこのことやってきた」

半笑いで言ってきた。


違うのに・・我は部下を信用しただけだ。豪の兵士を・・・・

豪の皆がこいつに騙されてしまったのか?・・・・


敵「おい、どうしたんだよ」


我「不甲斐ないと思って・・」


敵「おい泣くなよ、いくら敵とはいえ子どもが泣くと心が痛む」

まだそんな気持ちが残っていたんだな。


我「あんまり痛いことをしないでくれ。嫌いなんだ、痛いの」

頬に涙を伝わせながら言った。


敵「わ、わかった」


      *


宰川「まだ帰ってこないのは異常だ。何か問題が起こっているかもしれん」


すると、ドタドタと音を立てながら数人の兵士が大広間に飛び入ってきた。


俺「何だ!?」


兵士「事件現場の一つである蕎麦屋の中に・・五人の豪の兵士の死体が発見されました!!!」


宰川「何!?」


京夏「五人。華城と同行させた豪の兵士の数と一致しています」


右京「外での仕事というのは罠だったということか」

何だと・・・・?


俺「クソ野郎がぁぁぁぁ!!!!」


将英「落ち着け」


俺は城を飛び出し、一人で蕎麦屋へと走り出した。


俺「絶対に殺す・・!!」

後ろで大きい足音が鳴っている。


将英「清次。お前の悪い癖だ」

俺の肩を持って言った。


霧島「お前なぁ・・華城を助けるってなったら俺たちも協力するに決まってんだから一人で飛び出してくなよ」


火蓮「霧島の言う通りじゃ」


雷煌「そうですよ!!」


後ろで了斎も頷いていた。


俺「ついてきたのか・・他の皆は?」


火蓮「来ないに決まっておるじゃろ。妾たちは指示を無視してここに来たんじゃ」


俺「お前って・・本当に馬鹿だよな・・」


霧島「一番の馬鹿が何言ってんだか。んじゃ、さっさと華城を助けに行こうぜ」


了斎「蕎麦屋付近とは限らないが、まだそう離れていないはずだ。絶対に見つけよう」


俺「おう!」


 俺・了斎・霧島・火蓮・雷煌・将英の一行で蕎麦屋に来た。

蕎麦屋に入ると、潜んでいた六人が銃口を向けてきた。


俺「ほいっ!」

樹を持った奴らの足元に棘をだした。


敵「ぐぁぁぁぁ!!!」

死んだな。


俺「そんな道具を使ってちゃ、反応の速さで俺に負けちまうぜ」


将英「流石だな」


霧島「まだ潜んでるはずだ。警戒しろよ」


忍び足で店の奥へ入っていく。


俺「うん、誰も居ない」


将英「誘拐されたか」


了斎「それってかなりまずいんじゃ?」


俺「ただ、連れ去られたとすると地下街以外は考えにくい。おそらく夜叉衆の仕業だろうしな」


霧島「でも、地下街つっても色々場所あるじゃねぇか」


俺「アストリアが居ればなぁ・・」


~~翌日~~


宰川「悪いな」


アストリア「なんで僕を友達感覚で呼びつけるんですか」


右京「こっちもこっちで緊急事態だもんで・・許して欲しい」

そして、何故かノコノコとアストリアについてきた二人目の男もいる。


ストーンハート「それで、華城が攫われたってのは本当か?」


獅電「事実だ。昨日仕事に出発してから帰ってきていない」


アストリア「もうわかりました。僕に探させる気ですね」


宰川「察しが良くて助かる。お願いできるか?」


アストリア「はぁ・・こっちは星武の乱に向けて色々とやってるんですけどねぇ・・」


宰川「やはり幕府を開くとしばらくは忙しい日々が続いてしまってな」


アストリア「このまま先送りにして自然消滅させる気じゃないでしょうね?」


宰川「それはないと約束する。実際、こちらもある程度の準備や対策はしている」

どうしてそうも簡単に言ってしまうのか。一応敵なんだぞ。


獅電「悪いが、これはお前にしか頼めない仕事なんだ」


アストリア「わかりましたわかりました。やりますよ」

呆れ顔で言った。


坂本「お前がそれやってくれんのはありがてぇんだけどよ・・そっちのデカ男は何で来たんだ?」


ストーンハート「副団長・ストーンハートだ。以後よろしく頼む」

坂本の目を凝視して言った。


坂本「名前を聞いてるんじゃねぇんだよ。何しに来た?」

動じない坂本は流石といったところだ。


ストーンハート「久しぶりに来てみたいと思ってな」


俺「旅行感覚で来るのやめろよな」


ストーンハート「いい街だからな」


宰川「自由に外出はさせないがな。一時的に友好関係でいるだけということを忘れるな」


ストーンハート「あーわかったよお前らはいつも固い話ばかり・・」

当たり前だろ・・これくらい厳格じゃないとすぐに足元をすくわれちまう。

実際に今も足元をすくわれたみてぇな状況だ。


美咲「そう言えば、蒼月の索敵はどうなの? 探せそうじゃない?」


蒼月「地下では使えなかったでござるよ」


美咲「そう。確かに、風とかで感じてるらしいし難しいか」


アストリア「早速地下街に行きましょう」


全「了解」


 地下街に来た。


了斎「もう修繕が始まってるのか。仕事が早いな」


俺「感謝します」


アストリア「じゃあ、華城さんの位置ですね・・調べてみます」


・・・・沈黙が続く。


獅電「どうだ?」


アストリア「・・確かに居ます」


獅電「何処に?」


アストリア「ついてきてください」

皆でアストリアについていくと、


獅電「ここは夜叉衆の館だ」


俺「ここまで連れてこられたのか?」


了斎「しかもここの館って・・」


霧島「ああ。三人衆が居るところだ」


俺「どうする? そんな強敵が居るなら正面突破は間違いなく無理だ」


霧島「俺が瞬間移動で館に入り、華城だけを霧で館から脱出させる。その後は将英の術を使って全力で逃げるぞ」

霧島も意外と頭が切れるやつだな。


美咲「追ってきたら?」


霧島「本望だ。そのまま地下街を出るまで追わせて、地下街を出た地上で決着をつけようぜ」


獅電「清次、追ってくる敵の妨害で小規模の地割れを起こしてくれ」


俺「はい、今度こそ任せてください」


将英「それじゃあ・・」


俺「作戦・・」


霧島「開始!!」

瞬きする間に霧島は館へ侵入した。


館の中で怒声や大きな物音が鳴り響いてる」


俺「大丈夫か!」


獅電「信じて待つぞ。決して入るな」

奥歯を噛み締めて耐えた。


霧島「どりゃあああああ!!!!」

瞬間移動で出てきた霧島が華城をこっちへ投げてきた。


将英「よし!」

全員で移動を開始した。


豪己「待てやぁぁぁぁ!!」

よし、追ってきた!!


俺「お前らはすっこんでろ!!」

地割れを乱発した。


豪己「うおぉぉあぁあ!!!」

いいぞいいぞ・・・・


その後も適度な妨害を繰り返して追いつかれないように調節し、地上へ出てきた。


俺「風雅! 神楽!!!」


風雅・神楽「はい!」


俺「華城の治療・・ってあれ?」

華城には傷ひとつ無い。


華城「ありがとう、助かった」

将英の胸の中から出てきた。


俺「大丈夫か!?」


華城「ひとまず体は・・」

そういった瞬間、華城の全身から力が抜けていった。


剛斗「うおおおおおお!!!」

倒れる寸前に剛斗が地面との間に入り込み、なんとか守った。


獅電「凜花、虎影と一緒に華城を安全なところへ運べ」


凜花「了解!!」

虎影が出てきた。


虎影「誰か一人同行してくれると心強いのだが」


雷煌「僕が行きます!!」

虎影たちが駆けていった。


仁華「正直、ここまで追いたくなかったんですがね」


美蘭「しょうがないわね。ここで全員殺してあげる・・・・」


獅電「総員、戦闘準備! 攻撃目標・豪己! 仁華! 美蘭!!!!!」

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