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私の話。  作者:
64/125

六十四編

 聞いた話。


 雨上がりというものを聞いたことあるか、と彼女は私に聞いた。

 私は知らないと答えると彼女はコーヒーを一杯奢ることを条件に教えてくれた。


 三日三晩雨が降ることがある。一度も止むことなく、ただひたすら降り続けることがある。

 暗く陰った空ではなくて、青ばんだような空の日。そんな日は雨上がりが起こる。

 じっと目を凝らして雨を見ていると雨粒の中に空へと登っていくものがある。それは地面に降り注がれたはずの雨粒で、他の雨粒に当たらずにすうっと、かつひっそりと天へと昇っていく。

 そんなことが起こった日の翌日は決まって快晴になるのだという。


 何故そうなるのか、どうして昇っていくのかは分からないと彼女はいった。

 ただ一言「分からない。分からないけどさ、なんだか幻想的でステキだよ」といった。

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