興味津々の奴と不機嫌な僕
今回は、移動中の会話です。タイトルは気にしないでください。
「とある場所」に向かう途中。奴に質問攻めにされた。
「お前、異能を持っているんだな。」
ぼそっと呟くようにそういった。
「はい。」
「雷…か。なかなか良いものを持っているな。」
ちょっと悔しそうだ。何があったか知らないけど。…というか知りたくもない。
「へー、そーなんですねー。」
専ら、こいつの話は興味無い。だから取り敢えずテキトーに返事しておく。バレないだろ。こいつ阿呆そうだし。
「おい、話聞いてないだろ?」
チッと舌打ちをしてしまった。クソ、阿呆だと思っていたのに…。だってほぼ原色の目が潰れそうな色の着物と袴なんだもん。一部朱色が入った漆黒の髪に黒瑪瑙のように鈍く、鋭く光る目。後者だけならクールに見えるのに…。前者がな。
「舌打ちをするな。気分が悪くなる。
「…勝手になってろ。」
息を吐くように呟いた。
「もうそろそろ着く。降りる準備をしておけ。」
そう言ってさらに馬を加速させた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。まだまだ未熟ですが一生懸命頑張ります。
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