53話
昨日は俺が寂しい思いをしないように。と言うことでスバルとエリナ、フェルトももとチョコと俺で大きなベットに一緒に寝る事になった。
スバルは俺が逃げないように身体を使ってがっしりと掴まれて片手を握っている。
エリナは俺の横で俺の片手を合わせて寝ている。
フェルは枕に、ももとチョコは俺の足の下で寝ている状態で俺は瞼を閉じて夢の世界に入って行った。
そして合格発表兼入学式の今日はスバルの重さでなのかあちこちが痛くて、体が硬かった。
「スバル重かった…」
「だって、ハルヤ兄がどっか行っちゃうかもしれなかったし、手繋いでた方が落ち着いたでしょ?」
「確かにそうだけど…というか、フェル枕はいつでも最高だった」
" 当たり前です "
「エリナも手握っててくれてありがとな」
「そんな…///」
俺たちはホテルのルームサービスの部屋まで飯を持ってきてくれるサービスを使って3人分と3匹分の野菜や果実だけの物を持ってきてもらった。
お母さんとお父さん、トロイア先生は俺たちに「すぐに帰ってくるからお留守番ね!」と言ってから飛び出すように出て行った。
「もう合格決まってるから、なんか余裕で学校行けるな」
「そうですね」
「あの問題結構簡単だったもんね〜♪」
「確かにスバルの言う通り、あれは簡単だったな」
" 主人の目を通して見ましたけど、あれは相当難しいやつでしたけどね "
今は朝の9時で、合格発表が11時、入学式が11:30分なのでゆっくり出来るのがいいですね。
そんな時、1匹の梟がベランダに止まった。俺はそれに気づいて立ち上がりベランダの扉を開けた。梟には首輪が付いており、【校長梟のフクちゃん】と書かれていた。
俺はそのフクちゃんの足についている紙を取り出すとフクちゃんは飛び去って行った。
「ハルヤ兄何かあったの?」
「あぁ、学長先生から使い魔か何かの梟が持ってきてくれた」
「何か不備とかあったのでしょうか…」
" 紙には呪いなどはないですね "
「まぁ見てみようぜ」
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拝啓、ハルヤ・ユール君
おはようございます。昨日は試験お疲れ様でした。
スバル君やエリナ君と一緒にこの手紙を読んでいるかもしれませんね。
さて、この度は私の学校に入学してくれてありがとう。今年も素敵な生徒がやってきて嬉しい限りです。テストの点も実技試験も満点のハルヤ君、エリナ君、スバル君には1.2点頼みたい事があって私のフクちゃんを通じで連絡させてもらったよ。
まず、1つ目。
今は特別シークレットな案件でこの国の王子…君らと同じ12歳の子がこの学校にやって来ます。王子だからって理由で狙われたり、女の人とかに何かされ掛けていたら助けてあげてほしい。これは、この国の王様からの秘密の中の秘密なんだけどね。
そして、2つ目。
君たちには寮に入ってもらうけど少し手違いと、獣魔に関してなんだけど、今回入ってきてくれる新入生はみんな獣魔を連れている人もいれば、いない人もいて基本獣魔を飼っている人には少し狭い個室が取られるんだけど、何故か今回とっても多い人数の新入生が獣魔と寮で暮らす関係上君たちだけ入れない状態になってしまったんです…何か言いたい事があるのは紙を書きながら分かってます。
なので、本日の入学式が終わった後に学長室に3人一緒に、獣魔も連れて来るように!
PS:性に関してはしっかり個人で処理する事!
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あんのクソエルフ何書いてんだ!
とりあえず今日はまた学長室に3人と3匹で行く事だな。
俺は食べ終えた飯を部屋にあるお盆置き場に置いておく。あれは重さで分かる仕掛けで数秒後には消えている。
「はぁ〜お腹いっぱい!」
「それにしても王子様ですか…別にトロイア先生みたいな方に教えてもらった方がいいのでは?」
「まぁ、そこは…ね?」
「王子様って獣人の俺らの事どう思うかな?」
「王様になる者が差別してちゃ反乱起こるかもだから大丈夫かもよ?」
" 長い間人の生き様を見てきましたが、これだけ大きくなっている国は初めてですね。それに、人は一度幸福を覚えると抜け出せなくなる。とも聞いた事があります "
なんか為になるな〜
とりあえずお母さん達が帰ってくるまで3匹と3人で何か遊べないか考える。
チェス…はあんまりルール知らないし。
囲碁…そこまでだし。
トランプ…は無いか
" ありますよ "
「まじ!?」
フェルは壁に向かって手に何かの液体をかけて、液体の付いている部分に顔を突っ込んでトランプを探してくれる。
「トランプってなんですか?」
「俺も聞いた事ないよハルヤ兄」
「トランプってのは54枚のカードがあってそれぞれ、スペード、ハート、クラブ、クローバーの4種類13枚と、ジョーカーって言う2枚のカードで色々な遊びが出来るカードだよ」
" 遠い国にある物です "
「早くやってみようよ!」
フェルは収納魔法から普通のトランプを口に咥えてきた。新品だ。
封を開けて箱に入ったトランプを出してシャッフルしながらたらトランプで何をやるか2人に聞く。簡単なもの。と言われたので最初は豚の尻尾をする事にした。
と、思ったがちょうどお母さん達が帰ってきたので中止になり2人と2匹はお母さん達の元に走っていき、俺はフェルに元に戻したトランプを渡してお母さん達の元に走って行った。




