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52話

はぁ…何をやっているんだこの姉と弟は……

学長室の部屋を半壊させて、学長先生に軽い打撲なんて…2人からは敵対した匂いがした。の一点張りだし、学長先生はトロイア先生よりは強くて今年の良い成績を取った者をこの学長室に呼んで敵対心を体から出して気づくかとか、そのまま不意打ちをして対応力を見ていたりするらしい……

え?何故知っているかって?俺はこの2人よりも先に呼ばれていて俺はトイレに行っていたから居なかっただけだ。


「はぁ……まったく」

「ハルヤ兄だから学長先生は俺と姉ちゃんに敵対していたのは変わらないじゃんか」

「ハルヤ君、もういいんじゃないかな?彼らも反省はしているのだから。それに、ここは学校だ。学ぶ場所だから明日…は入学式で、明後日はオリエンテーションだから…3日後から頑張ればいい」

「学長先生がそう言うなら…でも、スバルとエリナにはこれだけは守ってくれるか?」

「うん」 「はい」

「学校は貴族の人や平民の方、エルフにお前らと同じ色々な獣人の方がいるだろう…そこで今日みたいに敵対心を嗅いだお前たちはその人に喧嘩を売るだろうが、それをすると退学だ。だから、喧嘩をしない事、な」

「でも、もし喧嘩しないといけない時は……」

「そんなもん相手から襲ってきたら正当防衛でやっていい」

「「「「せいとうぼうえい?」」」」


あ、ここ異世界じゃん。

俺は正当防衛について軽く説明すると、学長先生からその案は良いな!とすぐに校則に加えると言われて近くに立っていた先生に伝えていた。

俺は立ちあがり、エリナとスバルの間に座る。

座る時少しビクッ…となった2人の頭に手を置いてわしゃわしゃと風呂場でシャンプーをするみたいにした。


「めそめそすんなエリナ、スバル。お前らは別に悪い事をしたわけじゃないんだから」

「ハルヤさん…」 「ハルヤ兄…」

「素晴らしい兄弟愛ですな」

「学長先生さっきはごめんなさい!」

「ごめんなさい!」

「大丈夫じゃよ。久しぶりに私に素手で軽い打撲をさせて生徒が来たんじゃからな。それにエリナと言ったな。先程の無詠唱でなおかつ言葉の短縮は素晴らしかったぞ」

「ありがとうございます。これもハルヤさんのおかげです」

「お主も……何か大きな者と契約しているな?それも狼にな」

「なっ……!」

「図星じゃの」


やはり流石は学長先生だ。

俺はスバル達を後で校門の前で待っていてくれ。と頼んでから紙を用意してから【私はフェンリルとカーバンクル2体と契約しています】と書く。

ほぉ…と言ってから、学長先生も紙に【成る程、この事は秘密だ。後、獣魔の事は私が事務に通達しておく】と書かれていた。俺は無言で先生と拍手を交わしてから部屋を出た。











俺はスバル達に校門で待ってもらってからホテルに3人で戻った。久しぶりに3人で手を繋いで歩くのはなんだか恥ずかしかったけど嬉しかった。

俺よりも少し大きなスバルの手に、俺よりは小さいエリナの手に繋がれてホテルに戻った。けど、スバルに抱き上げられながら大きな4人は一緒に寝れるベットに運ばれてスバルもエリナもベットにダイブした。


「ハルヤさん、気になってる事ってなんなんですか?」

「そうだよ。俺ら心配で仕方なかったんだから」

「いや…それは……」

「言ってください。ハルヤさん」

「ハルヤ兄の事だから言ってくれないと俺の姉ちゃん分かんないよ」


覚えてたのか…

俺はエリナとスバルが大きくなっていっていったら俺はどうなるのか、もしかしたら2人にも好きな人が出来てしまったりしたら俺はひとりぼっちになるんじゃないかと言うことを涙を流すのを我慢しながら2人の目の前で言った。

俺だって2人にこの事を言って恋人とかを作りにくくしたくなったけど、こんな迫られたら言うしかないよ…

そんな俺を見てスバルは俺の頭を撫でてくれて、エリナは俺の手を握ってくれた。


「私が好きなのははじめからハルヤさんなのにですか?」

「俺だって最初はハルヤ兄だよ!」

「あの時拾ってくれて守ってくれた、貴方に会えて人生が変わったんです。だから好きな人は貴方なんですよ。ハルヤさん」

「なんで…俺なんかを好きになったんだよ……」

「それは…カッコいいからに決まってるじゃないですか」


手を繋いだ手に力が入る。

そんな時、フェルとチョコとももがホテルの寝室にやって来た。3匹俺を見るなりなんだかしんみりしててやっぱり聞こえてたんだなって思った。

急にスバルが俺に抱きついてきてそのまま押し倒された。


「ちょ、スバル!」

「ハルヤ兄は考え過ぎ」

「そうですよ、ハルヤさんは考え過ぎです」

" 気楽にやっていけばいいんだよ! "


そしてみんなに押し倒された。てか、スバルに押し倒されてるんだから乗ってきたの間違いか。


「ハルヤ兄好大好きだよ!」

「私もハルヤさん好きです!」

" 私も主人好きですよ "

" 僕も! "

" 私も好きです "


「ありがとな、お前ら」






ちょっとしんみりする感じでやってみました。ハルヤにも好きな人というか、一目惚れの人が現れるのかも?

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