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51話

side:エリナ



「それではこれから第2の試験を始めます。まずは貴方達の威力を近距離、中距離、遠距離で見ます。全力で行なってください」

「「「「「「「「はい!」」」」」」」」


私の目の前には確か…威力測定装置…だった気がする装置が置かれていた。私の前には3人程いて後ろにはスバル含めて6人います。

名前と受験番号を言ってから皆さん詠唱を行なってから魔法を近距離の的に当てる。詠唱があるときちんとした威力は出るけど、それは安全装置みたいな物で王都の魔術師の元帥の方が若い奴らに登って欲しくないから詠唱を考えだとかなんとか…

そんな感じで近距離、中距離、遠距離と3回やるらしい…


「受験番号214番!エリナ・ウェルナです!」


どうぞと言われてから私は拳に魔力を込める。

すると、手から湯気の様に魔力が漏れ始めた。トロイア先生から言われた必殺の技…


狼拳ろうけん!」


ばーん!

的に入っていた綿が横からのみ飛び出た。スバル以外えぇ…と少し声が聞こえたけど、これも試験なので集中しないと…


「……」

「じゃあ次中距離行きます」


私は人差し指指を前に親指を立てて後の指を折る。ハルヤさんから自分で学べ。と言われてお母さん達にも協力してもらってやっと私の良くないところが分かった魔法を放つ。


水銃ウォーターショット


パン!


高々な音と共に見えないスピードで中距離の的の指真ん中を貫いた。これもスバル以外はえぇ…と声が漏れていた。先生もただぼけ〜っとしているだけにしか見えなかった。


「最後やります」

「はっ!はい、どうぞ」

火尖鎗かせんそう


手のひらに槍が現れて投げる。

真ん中を貫いて、煉瓦の壁にヒビがはいる。


「え、エリナさんありがとう。もういいよ。次の人」


見てくれましたかハルヤさん!








side:スバル


「受験番号215番!スバル・ウェルナです」

「え、エリナさんとは…」

「お姉ちゃんです」

「あ、はい…そうですか……


なんだよ〜姉ちゃんは凄かったからってなんか弟は弱いみたいに見んじゃねー!

まずは近距離の的だな。俺はふ〜…と息を整えながら目を閉じで目を開けた瞬間…


「牙突!」


中に入っていた綿が全て後ろに飛ばされてふわふわと落ちていく。

そして中距離…俺専用の魔法だと変な目で見られるから普通の魔法でいこうかな。


火炎拳かえんけん!」


炎を纏っていた手を振ると炎が飛び出て的に命中して焼ける。

最後に遠距離か…

どうしようかな…錬成されし我が心(ゼロ・アッジュナル)は剣とかが無いと出来ないし…う〜んどうしようかな。姉ちゃんのパクる?いや絶対後で怒られるから…


パチン!


パン!


「!?」

「終わりです」

「え?は?スバル君…君はいま何をしたんだ?」

「分かりませんでしたか?遠距離の的の周りの空気を膨張させて破裂させただけですけど?」

「は?あ、はい…それじゃあ次の人」


こうして俺と姉ちゃんの試験は終わった。ハルヤ兄なら絶対合格するから大丈夫だろう。

先生から後日に合格者発表があるのでカードを忘れずに持っていくことを伝えられてから帰された。すると先ほどの先生から少し話したい事があると言われて俺とお姉ちゃんは付いていった。

付いていった場所は学校の綺麗な扉の前だった。


「じゃあ、扉を開けて入ってきてください」

「ね、姉ちゃん…」

「スバルの言いたい事は分かりますが…私達は受験した身ですので従いましょう」

「わ、分かった」


俺が先に扉を開くと中には誰も居なかった。

しかし…匂うな……俺たちに敵対する匂いが、ちゃんと入ってから右を見て、左を見て前を見てもいない…


「上!?」

「正解だ。狼種の受験生よ」

「はぁ!」

「うわぁぁ!何をするかね君は!」

「貴方が敵対していた匂いがしたので先制攻撃です!」

「ふっ…流石トロイアのとこの者だな。風よ…」

「させません!ショット!」


姉ちゃんと誰か分からないけど匂いは老人だけど、姿はとっても若くて綺麗な顔をしているエルフの方と天井で戦っているけど、俺も参加するとこの部屋を壊してしまいそうだから後ろに回り込んでエルフを殴る。


「いっ!」

「ナイス!」

「後は!」

「任せて!これで終わ!」


「エリナ!スバル!ステイ!」


ビクッ!と聞いた事がある声がして振り向くとそこに居たのは違う先生とハルヤ兄だった。

ハルヤ兄は怒っているのか腕を組んでいた。

すぐに戦闘をやめた俺と姉ちゃんだったけど、ハルヤ兄の殺気の強さにぶるぶるハルヤ兄の前まで行って正座をしてしまう。


「ありがとうございます、ハルヤ君」

「いえ、大丈夫です。」

「ハルヤさん…」 「ハルヤ兄…」

「まったく…すいません学園長先生」

「はっはっは!大丈夫じゃよ!」


「「学園長先生!?」」





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