5話
「ハールヤ」
「何?お父さん」
「これから、フェルの従魔登録をしに行こうよ」
"確か…ギルド関連の事でしたっけ?"
「そうなんだよフェルは頭いいな。ハルヤ、従魔登録しとかないと後々面倒になるから、先に家で飼いますって事で登録するだけだから、後でハルヤがギルドに登録する時になったら登録の移動も出来るから」
「うん、分かったフェルの為だもん行くよ」
「よし!なら早速行くか!」
"主、お父様、私の為にありがとうございます"
お父さんと、フェルと一緒に家を出て、家の馬車に乗り、ギルドがある街まで移動する。
フェルは大きさを変えれる魔法を使い一緒に乗る。
街に着くまでの間、お父さんはフェルを隅々まで調べていた。それだけ、珍しいって事だよね。
俺はそのまま、2人の姿を眺めていた。
「おお〜広いね!」
"ここでしたか"
ここは、俺の家から一番近くにある大きな街【マーク】。
大きな壁で囲ってある、現世の巨人化出来る死に損ない野郎が住んでいた街みたいな感じだった。
入る為には身分証明書か、入国金必要だった。が、お父さんの胸辺りに付いているピンを見ると、すぐに通してくれた。これは、家紋ピンで俺の【ユール家】は2体のドラゴンの様な、蛇の様なものが互いの尻尾を口に含んで【∞】の様になっていて、真ん中にリボンが付いている。
正直初かもしれない、家の家紋を見るのは…
指定された場所に馬車を置いて、ギルドに向かう。
「あ、あれ美味しそう」
"主、あのご飯美味しそうです"
「2人共〜目移りしないの。あ、これアミに似合いそう」
3人共本来の目的を忘れて、商品を眺めたりしている。
「…お父さん、ギルド行くの忘れてる」
「あ、あはは忘れてた、早速行こうか」
俺はフェルの後ろに乗ってギルドをめざす。
アメリカの砂漠ら辺の早打ちの達人のビリー・ザ・キッドが出てきそうな扉を開けると、酒の匂いが強かった。
"くっさ"
「フェル、静かに。絡まれたらうるさいから」
「今日はめんどくさい奴は…いるは、無視安定な2人とも」
「"うん"」
受付まで行くと、お姉さんが出て来た。
「ギルドへ、ようこそ。本日はどのようなご用件ですか?」
「従魔登録をしに来ました」
「従魔登録ですね、ギルドカードをお願い致します」
「どうぞ」
「拝見しま…す…!Aランク!ですか!?」
「今はあんまりやってませんけど、それよりも早くお願いします」
「すいません!少々お待ちください!」
お姉さんはすぐに奥に走っていった。
「お父さんってAランク冒険者なんだね」
「ちなみに、お母さんはSランク冒険者だぞ?」
「マジで!?」
"それは.凄いですね"
お姉さんが来るまで話を聴くと、お父さんとお母さんは元々同じパーティーを組んでいて、ピンチになっていたお母さんをお父さんが助けて事でお父さんにときめいたお母さんは告白。
お母さんの元の家を譲り受けて今に至るとか…なんとか…
「俺は昔はやんちゃだったからな」
「お待たせしました!こちらに記入をお願いします」
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《従魔登録用紙》
従魔個体名:フェンリル
登録先:レグ・ユール
飼う場所:主にユール家土地全て
芸 (あれば):お手、収納魔法等
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提出したら、お姉さんはギョッとしていたけどすぐに従魔登録印という獣魔登録をした獣魔の何処かに付けるスタンプを持ってきた。
フェルの綺麗な毛に着くのは嫌なので、左後ろ足の真ん中の肉球付けてもらった。
"ふむ…特に支障はありませんね"
「そっか、ならお父さん、みんなにお土産買っていこうよ」
「そうだな、さて、みんなに何を持って帰ろうかな〜」
ギルドを出て、近くのお店に立ち寄り、そこのケーキセットを4セット買って帰ろう。
「そこの貴方達!止まりなさい!」
なんだ?止まりなさい!って言ってきたのは、ドレスを着た女の人だった。
おっと〜女の子人が話しかけてきた!