49話
さてさて!やってまいりました王都!
今回は試験を受ける為にお父さんとお母さんとエリナとスバルと俺とトロイア先生といつもの3匹を連れて大きな宿に泊まっています。
試験には金貨2枚が必要で不合格だと銀貨20枚に結構減るが返ってきて、合格すると金貨2枚で1年間の学費やら教科書やらが負担される。
明日の朝10時から試験が始まり、筆記と魔法の威力とかを見るらしくて成績に関係無くクラス分けされる仕組みになっています。
「スバル、そこ間違えてる」
「あ〜?あーほんとだ間違ってた」
「エリナは満点だな!」
「ありがとうございます!」
「私達はお買いしてくるからちゃんとお勉強してるのよ〜!」
「勉強頑張った子にはご褒美に高いスイーツ買ってきてやるからな〜!」
" それでは私も護衛で行ってきます "
「おいフェル、お前お母さん達に甘えて何か買ってもらうつもりだろ」
" 何を言っているのか分かりませんね、では行きましょう "
くっそー!あのクソ狼!
" (聞こえてますよ) "
そうだった!契約してるから聞こえちゃうじゃん!
仕方なく学校の過去問を解いていくがずっと前から準備をしていた俺たちには簡単過ぎてちゃちゃっと終わらせた。
スバルが「魔法撃ちたい!」と言ってきたので俺が指笛でピーー!と鳴らすと空から翼の生えた馬がやってきた。穆王八駿の馬の1匹の翼が生えている挟翼がやって来た。こいつはとっても大きくて4人と2匹なんて余裕で乗せれる程大きいお馬さんだ。
「じゃああそこに頼むな挟翼」
ヒヒーン!と鳴いてからバサッ!と白い翼を広げて飛び立った。
「到着〜」
「「お〜!」」
「こりゃ広くていい感じの場所だな」
俺たちがやって来たのは王都から結構離れた山の頂上。山の上には元々鉱石などが採掘されていたがもう無くなってしまったので掘って出た土や石などを魔法で固めて下に伸びていた空洞などを埋めた平地にした場所だ。
この山には鳥の魔物や、犬の魔物、動物の魔物がちらほらいるが害は無い。
そんな絶好の場所を見つけたのはあれは穆王八駿を見つけるよりも前も昔……
〜☆〜
「フェルに乗って空飛ぶの久しぶりだな〜」
" あそこの山結構な平地ですね "
「あそので一休みしようぜ」
" 賛成です "
フェルはそう言うと円を描くように回りながら山の頂上に着いた。俺はすぐに周りを調査すると少しだけ魔物はいるがそこまで気にする程でもなかった。
「この山はどんな山なんだろうな?」
" 確か…えっと……沢山の方々が魔法で山を削っていた…はずです。本当にあんまり覚えていませんが "
「それならここ立ち入り禁止なんじゃねーか?」
" まぁ、ルールは破るものですから "
悪い!この狼悪い狼だ!
まぁここはスバル達と来たらすぐに戦おうぜ!って言いそうだな〜
" 主人、久しぶりに模擬戦しませんか? "
「まじ?」
" まじです "
「しゃーやるか、フェルと模擬戦やるの本当に懐かしい気がする…」
" まぁあの時よりは手加減しませんからね "
「はいはい、それじゃ行くぞ!」
〜☆〜
って感じで見つけた場所です。って、スバルとトロイア先生はもう戦ってるよ…
まぁ、スバルも別に過去問の点数はほぼ満点だからこうやって実践をしていた方がスバルにとっても良いと思うしね。というか、エリナがさっきから俺の膝に頭を乗せて膝枕してこようとしてくるのなに?
「ハルヤさんの体温が心地いいです」
「そんな事言う前になんで俺の膝で寝ているんだ?」
「ハルヤさん補給です」
「いや…そんな目で訴えかけなくても分かってるって、俺で言うお母さん補給だろ?」
「そんな感じですね」
「はぁ…まったく」
綺麗なエリナを髪の毛を触る。あの時のエリナとは全然違う大人な色気も出てきた。可愛らしく尻尾を振って近づいて来た彼女は今ではこんなに大きくなってお母さんやセラお姉ちゃん達のおかげもあって立派な美人さんになった。スバルもスバルでイケメンすぎる。
はぁ…なんかどんどん追い抜かされていく感じがするな…




